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『正義という名の凶器』


概要編集

2018年12月13日にSEGAよりPS4専用ソフトとして発売されたゲームタイトル。

後に4K画質に対応したリマスター版である『JUDGE EYES:死神の遺言 Remastered』が、2021年4月23日にはPS5XboxSeriesX / S版が、2022年9月14日にはWindows(Steam)版が発売された。


開発は『龍が如く』シリーズで知られる「龍が如くスタジオ」で、本作は同シリーズと世界観を共有するスピンオフ作品である。


ゲームジャンルは「リーガルサスペンス・アクション」。

龍が如くシリーズでお馴染みの「ドラゴンエンジン」システムをベースとしたアクション操作のバトルシステムや痛快なヒートアクション演出を継承している。

一方、龍が如くのストーリーがしばしばファンたちから「ヤクザファンタジー」とも称されるほど良くも悪くもケレン味と荒唐無稽な雰囲気が重視されていたのに対し、本作では推理や裁判をテーマにした理性的でリアル志向の法廷ドラマが展開される。


プレイヤーは元弁護士探偵である主人公の八神隆之を操作し、神室町で起こり続ける連続殺人事件の真相を辿ることになる。その他のサブイベントもバラエティに富んでおり、町の変質者退治や窃盗事件の推理、爆弾テロの阻止や町を牛耳る裏組織との抗争などが存在する。


また、龍が如くシリーズでは恒例の「メインゲスト(所謂キャラクターモデルとなった実在のタレント)」として、主人公・八神隆之役にキムタクこと木村拓哉を起用したことで、シリーズファンの間では『キムタクが如く』とも呼ばれている。また、木村は『MOTHER2』でゲームのイメージキャラクターに起用された経験があるが、木村自らがゲームに登場するのは今回が初めてである。


ゲーム作品ならではの演出により、街中で激しいカンフーアクションを演じるタフでクールな木村拓哉もさることながら、ワイルドな疾走で風に飛ばされたカツラや全裸の露出狂を追いかけ回す木村拓哉、(聞き込み捜査のためとはいえ)性風俗店の個室で嬢を待ちながらソワソワする木村拓哉など、実写作品では見られなかった彼の姿が楽しめる。


本作のテーマは『認知症』でありそれを解決できるかもしれないとされる「アドテック9」とその利権をめぐる抗争や八神の汚名を返上する事にも繋がっていく。


その他にも、中尾彬谷原章介ピエール瀧滝藤賢一といった各業界の錚々たる面々が出演している。


主題歌編集

テーマソングはロックバンドALEXANDROSの『アルペジオ』。


なお[ALEXANDROS]版のMVには、木村拓哉が「演奏を撮影するカメラマン役」で出演し、このとき実際に木村が撮影した部分がMV本編にも使用されている。


キャストの不祥事による影響編集

2019年3月にピエール瀧が麻薬取締法違反で逮捕され、パッケージ版、ダウンロード版共に出荷、配信が停止される事態となった。同年7月18日に発売される新価格版では、ピエールが演じたキャラクターはモデル換え・キャスト変更となっている。


発売当初は公式からシリーズ初のネタバレ禁止令が出され、プレイ動画の投稿は8章までとされていた。しかしこのスキャンダルにより、公式サイトが閉鎖される事態となり、混乱の中で一部には禁止令を無視して9章以降の動画を投稿する者もでてしまった。


後にキャストを一部変更して発売されたRemastered版ではガイドライン遵守の条件で9章以降の配信が解禁された。


龍が如くシリーズとの関係編集

舞台は『龍が如く』シリーズと同じく神室町で、時系列的には『龍が如く6』と『龍が如く7』の間に該当。龍が如くシリーズの極道組織である「東城会」も登場する。


しかし『7』『ONLINE』では本作とほぼ同時期に東城会が壊滅し、神室町を新たに近江連合が支配しているという神室町の浄化作戦を実行されていたが、本作では東城会の三次団体が活動している、近江連合関連のワードやキャラクターが未登場など設定が一致しない箇所があるため、一部からパラレルワールドでないかとの声もある(これは続編の『LOST JUDGMENT』も同じように指摘がある)。

また、桐生一馬春日一番といった龍が如く本編のキャラクターは一切登場しない(一応、お馴染みの店や、サブイベント出身のキャラクターなどは一部登場している)。


これらの点について、当時のチーフプロデューサー・細川一毅氏は、本編である『龍が如く』とスピンオフである『JUDGE EYES』では作品のベクトルが全く異なるものであるとし、当時の総合監督・名越稔洋氏は「同じキャラクターが出ると物語がキャラクターに引っ張られてしまう。(本編とは)違うIPを作りたかった。結果には満足している」と語っている。


ただ、ジャッジアイズのインタビュー記事での内容から「同じ要素を引っ張ってきたほうが逆に地続きの世界観として、広がっていくと思ったんです。狭くなるのではなくて。『龍が如く』の世界のどこかに『JUDGE EYES』の世界があるかもしれないし、逆に『JUDGE EYES』の世界のどこかに『龍が如く』の世界があるかもしれない」と、龍が如く・ジャッジアイズ共に正史であると捉えて良いと思われる。


龍が如く側でもジャッジアイズのキャラクターは登場しないが、『7』では神室町のマップに八神探偵事務所や源田法律事務所、シャルルなどがファンサービスとして(外観のみ)登場している。

そして、スタジオが新体制となった後に発売された『7外伝』『8』ではそのジャッジアイズのキャラクターがゲスト出演している。


シリーズ展開編集

2021年9月24日に続編にあたる『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』が全世界同時発売された。

今作の物語は「いじめ」といったセンシティブな内容をテーマに、また新たな角度から正義とは何かを描いている。

詳しくは該当記事を参照。


解析により没となったタイトル案の中には『JUDGE EYES2』なども考えられていた事が明らかになっているが、海外版JUDGE EYESのタイトル『JUDGMENT』に合わせた形のものとなった。


その為、シリーズとしての公式略称は『ジャッジアイズシリーズ』と『ジャッジシリーズ』2つが使われる様になっている。(公式X(旧Twitter)アカウントは「ジャッジアイズシリーズ公式」)




ストーリー編集

主人公・八神隆之は15歳の時、弁護士の父を逆恨みした被害者遺族によって父母を殺害され、そのショックから神室町で喧嘩に明け暮れる荒れた生活を送っていた。しかしたまたま喧嘩を吹っ掛けた海藤の渡世の親である松金貢に見込まれ、学資の提供を受けて勉学に励み司法試験を突破。父と同じ弁護士の道へと進み、源田法律事務所に所属する。


2015年のある日、八神は殺人の容疑を掛けられた大久保新平の弁護にあたり、無罪を勝ち取ったことで一躍時の人となる。ところが大久保は釈放後間もなく、同棲中の恋人を殺害し自宅アパートに放火したとして再び逮捕、有罪となる。八神は有名人から一気に「凶悪な殺人鬼を野に放ったインチキ弁護士」のレッテルを貼られ、失意のあまり弁護士バッジを外すこととなった。


その事件から3年後となる2018年、八神は神室町の片隅で、元松金組構成員の海藤と共に、探偵とは名ばかりの何でも屋をしながら暮らしていた。


その頃、神室町では関西から進出してきた極道組織「共礼会」の組員ばかりが犠牲となり、遺体の目を抉られる猟奇連続殺人事件が発生していた。警察内部からは東城会との抗争によるものとされていたが、そんな最中、共礼会の若衆が松金組の若頭である羽村京平と揉め事を起こした直後に目を抉られた他殺体となって発見され、羽村は殺人容疑で逮捕されてしまう。


無罪を主張する羽村は、源田法律事務所に弁護を依頼。八神は弁護士事務所の兄弟子である新谷の依頼で証拠を集め、羽村の勝訴に貢献した。


しかし、八神は裁判の証拠を集めるうちに「殺人の実行者と羽村には何らかの繋がりがあり、羽村はそれを隠している」と勘づき、またその実行者こそ、猟奇連続殺人事件の犯人であると推測。その人知れぬ連続殺人犯を「モグラ」と名づけ、事件を追う決意をする。


登場人物編集

※ 一部ネタバレを含む可能性があります。未プレイの方はご注意ください。

【主人公とその協力者】編集

CV:木村拓哉

本作の主人公。元・弁護士の私立探偵。年齢35歳。

味方からは「八神さん」、敵からは「八神」と呼ばれることが多い。

その一方、海藤、松金の組長、BARテンダーの古馴染みたちからは「ター坊」の愛称で呼ばれている。


15歳の時に両親を殺害されたことを機に家出し、神室町で荒れた生活を送っていたが、松金貢や源田龍造といった様々な人たちに支えられ、実父と同じ弁護士となった。


3年前、八神は殺人と死体遺棄の疑いで有罪確定と言われた大久保新平を弁護し無罪を勝ち取り、ヒーローとして持ち上げられる。ところがその大久保が保釈直後、恋人の寺澤絵美を殺害した容疑で再び逮捕されてしまう。

八神は大久保の依頼で再度弁護を引き受けるが、自身が大久保に対する不信を抱いてしまったために弁護に身が入らず、敗訴に終わる。


この一件で世間からの八神に対する評価は一変、インチキ弁護士として激しいバッシングを受ける。そして八神は自身の「真実を見る眼」を信じられなくなり、退職。その後神室町にて「八神探偵事務所」を開設し現在に至る。

  • ただし弁護士資格は有しているため、八神さえその気になればいつでも復帰は可能であり、法廷に立つこともできる。八神自身、常に弁護士バッジを持ち歩き、いざという時には切り札として相手につきつけたりしている

探偵としての能力は高く、弁護士時代に培った法律の知識に加え尾行、ピッキングドローン操縦までこなして手がかりを集めて捜査を進め、事件の重要人物たちを追及する。

  • 自ら事件に飛び込んでいく八神のスタイルは、巻き込まれ型だった龍が如く本編の主人公、桐生一馬とは対照的であり、ゲーム性という意味でも一線を画している。

戦闘スタイルはかつて父から手ほどきを受けたカンフーを自己流にアレンジした自称「神室町流」であり、蹴り技中心で対多人数向けの「円舞」と、手技によって相手の防御を崩す一対一向けの「一閃」という型を使い分ける。DLCで購入出来るアイテムを使う事で某ジャンプ漫画の様な技も使用出来る様になる。


CV:藤真秀

八神の探偵助手。

龍が如くにも登場する関東最大の極道組織「東城会」の三次団体「松金組」の元・構成員。元が極道ではあるが、快活で面倒見の良い兄貴的な存在で、少々天然な茶目っ気ある好漢。八神とは松金組にいた頃からの付き合いで彼を少年期から知る人物でもある。


本編から1年前、松金組で起こったとある事件の責任を問われ破門となった後、八神に誘われて探偵事務所唯一の従業員に。尾行が苦手など探偵としての技術は未熟だが、極道時代に裏社会で培った機微と腕っ節で八神をサポートしてくれる頼れる相棒である。


戦闘では屈強な体躯を生かしたパワフルな喧嘩殺法を得意とし、大振りな徒手空拳や豪快な投げ技を多く用いる。八神との連携技も多数存在する。


CV:寺島惇太

パルクールを用いた軽快な移動術で警察を翻弄し、神室町を騒がせている仮面窃盗団のメンバー。

仮面の図柄から「ジェスター(宮廷道化師)」の通り名で呼ばれている。


常人離れした身体能力に明晰な頭脳と行動力を兼ね備え、当初は形ばかりだった窃盗団を本物にした存在として、リーダーのクロウからも一目置かれていた。


かつては、1万人もの社員を抱える関西の大手ゼネコン「梶平グループ」でサイバーセキュリティーを担当していたが、裏の資料を見つけた事で横領の濡れ衣を着せられ、解雇の憂き目に遭う。

梶平グループへの復讐も兼ねて窃盗団に加入し義賊的行為を行っていたが、段々金の為に企業から情報などを盗んで売る様になったメンバー達に付き合い切れず脱退、元仲間を隠れ蓑にする形でソロで活動するようになっていた。


神室町で起こった連続殺人事件の真相を探る八神と知り合い、梶平の親元である共礼会のヤクザと対立する彼らと利害の一致から協力関係となる。


事件の捜査では、目的地やターゲットの下調べなどで八神をサポートしてくれる。戦闘においてはカポエイラをおもわせる華麗な足技を駆使して戦う。


実は八神とはとある因縁があるのだが……。


CV:宮本淳

八神が贔屓にしている情報屋

ボサボサ頭に眼鏡、「~氏」と言ったオタク口調で話すなど典型的なオタク像をそのまま体現したような人物であるが、高度なハッキングや電子工作の腕前は一流。


かつては引きこもりで、人との関わりを断とうとしたところを八神のおかげで救われた過去があり、その恩義からSNSを活用した人探しのサポートや、精度の非常に高い盗聴器の開発などを「お友達価格」で請け負ってくれる。


今では本人曰く「こう見えてリア充」らしく、実際に彼の容姿を含めて惚れ込んだ女性が居るなど意外とモテるらしい。


本編では家を出てはいるものの、終始ネットカフェ暮らしだったが、続編ではその生活に変化が……?


自由時間に尋ねるとコンビニのおにぎりをお裾分けしてくれる。


源田法律事務所編集

CV:中尾彬

七福通り西にある「源田法律事務所」の所長。

松金とは40年来の友人であり、彼にも似た人情味と昔ながらの江戸っ子気質の持ち主で、八神を含め、弟子達を我が子のように想い可愛がっている情の厚い性格。洋菓子より和菓子派。


松金との縁から、これまで松金組の法的係争の弁護を何度も請け負ってきた。彼の紹介で弁護士として駆け出しだった頃の八神を事務所に迎えて面倒を見ており、八神からは「親父と呼べる人物が3人いる」の一人として厚く慕われている。八神が探偵となった今でも彼の事を気に掛け、仕事を紹介したり、弁護士に戻るように勧めたりしている。


CV:甲斐田裕子

事務所の紅一点

物静かで、誰に対しても淡々とした敬語口調で話し、言いたいことははっきりとモノをいう性格。


普段はボサボサ髪で影のある装いだが、生まれ持った顔の造りやスタイルは抜群で、メイクや衣装を整えると誰もが振り返る美人へと変貌を遂げる。


甘いものが非常に好きで、とりわけ限定品に目がなく、八神が源田への手土産に持参したどら焼きを、一瞬のうちに食いつくして彼を呆然とさせた。逆に自分が取っておいたケーキが消失した時には、(擬似)裁判を開いて犯人を追及するなど、その執着っぷりは凄まじい。


DLC(有料)で彼女と街中を一緒に歩くことも出来るようになる。


CV:桐本拓哉

事務所の古株で、八神たちの先輩。

弁護士としての能力は一流だが、弱いものには強く出て、強いものには遜る、仕事先で(弁護士の身でありながら)セクハラ発言をかますなど性格にやや難あり。

新人の星野曰く「いつも自分に自信がないのを虚勢で隠していて、わかりやすい人」。


八神に対して表には見せないがその能力を認めており、劣等感も相まって八神に反目するような態度をとり、彼とは顔を合わせる度に憎まれ口を叩きあっている。源田も二人の不仲は悩みのタネとしており、常々仲良くするように指摘している。


終わった事件を掘り返そうとする八神に度々忠告をするが……。


CV:林勇

八神が退職した後に事務所に入った若手弁護士。

トップクラスの成績で司法試験に合格した秀才だが、今風の草食系男子らしく野心や出世欲がないと公言する。見た目や言動に反してヤクザにも一歩も引かない度胸の持ち主であったりと意外性を持つ。


さおりに密かな恋心を抱いており(尤も、源田や八神、そしてさおり本人にはバレバレだが)、彼女の隠された美しさを見抜いているが、中々一歩を踏み出せずいる。


【神室署(警視庁神室警察署)】編集

CV:谷原章介

神室署組織犯罪対策課(通称:組対(そたい))のエリート刑事。

神室町で起こっている連続殺人事件を担当している。常に捜査の陣頭指揮を執り、神室署でも高い検挙率を誇るエリートで人望も厚く、本庁からも強く信頼されており、上層部が顔色を窺うほどの実力者。おまけに男前で腕っぷしも強い。


自身が逮捕した羽村を無罪にした八神に対し「顔に泥を塗られた」として、以降至るところで彼に高圧的に当たる。


CV:滝藤賢一

黒岩と同じく神室署組対の刑事。

刑事でありながら、裏では捜査情報の横流しなどで私腹を肥やす悪徳警官。狡猾で用心深く、情報収集能力は確かなものであるため顧客は多い。海藤も予てよりの取引相手で、その繋がりで八神に紹介された。


釣り堀「鯉女房」の地下にある裏カジノ「ラ・マン」を目こぼしし、更にはその大元である東城会へのみかじめ料を交渉して減額させ、我が店の如く出入りしている。


「隙が全く無い完璧人間」である黒岩を毛嫌いしているため、彼の鼻を明かした格好となった八神には好意的に接する。


【松金組】編集

CV:西村知道

七福通り東に事務所を構える東城会系松金組の組長。あの東城会の系列とはいえ、組は"枝"と呼ばれる末端の組であり、彼も暴力団組長にしては気さくで善性の強い人物である。


八神や海藤を息子の様に可愛がっており、現在も慕われている。

荒れた生活を送っていた少年時代の八神を説き伏せて改心させ、自費で大学へ進ませてくれた「親父と呼べる存在」の一人である。


現在は若頭である羽村の台頭もあって殆ど権力を失い、隠居状態である。


CV:ピエール瀧田中美央(新価格・リマスター版)

松金組若頭。知る人からは「羽村のカシラ」と呼ばれている。

自己中心的且つ他人を蹴落とすことに長けた策略家で、組では稼ぎ頭として台頭しており、組長以上の発言力を持つに至っている。

ただし彼が松金を蚊帳の外にしてまでシノギに精を出すのは、かつての松金の教えに従い、組を大きくしてその地位を高めようとしてのことであり、態度にこそ出さないものの、内側では渡世の親である松金に対しての敬意を抱き続けている。


本編冒頭で連続殺人事件の容疑者として逮捕・起訴されるが、その後八神たちの活躍によって無罪放免の身となる。しかし、身内が事件の被害者となった共礼会は彼に対する疑いを解いておらず、常にその命を狙っている。八神もまた、事件の真犯人と羽村には何らかの繋がりがあると睨んでいる。


  • 尾崎浩二郎(おざき こうじろう)

CV:かぬか光明

松金組若頭補佐で、羽村の右腕的存在。

山のような巨漢で、その見た目に違わぬ怪力の持ち主。羽村の指示の下、八神に幾度も襲いかかる。


  • 東徹(ひがし とおる)

CV:川原慶久

松金組若衆で元海藤の弟分。

海藤の破門後に頭角を現し、普段は極道らしく振舞っているが、弟分や子供などには優しく振舞う人情家。

本来は優しい性格の持ち主だったが、ある事件に巻き込まれた結果、久しぶりの再会を果たした八神や海藤からは「別人」と言われるほど態度や顔つきが変わってしまっていた。


現在は組からレトロなゲームセンター「シャルル」の営業を任されている(元は海藤が担当だった)。他の組員同様に八神の事を良くは思っていなかったが、海藤からの彼の過去を聞いた事で打ち解けた仲になっていく。


事あるごとにシャルルに集まるようになった八神一派のことを少し鬱陶しく思っているが、根の人の良さからか文句を言いつつも追い出したりはできずにいる。


羽村が八神を始末するために送った松金組の刺客。

その通称通り、常に豪奢な装飾が施された黒いステッキを携行しており、ステッキに仕込まれた剣や槍、銃といった様々な武器を駆使して戦う危険人物。羽村が潜伏していた廃ビルの「ソレイユ」では複数回に渡って八神の前に立ちふさがり、様々な戦法で苦しめた強敵でもある。


実は双子であり、サブストーリーにて彼と見た目がソックリな兄・須崎亮が登場している。


  • 田代(たしろ)

松金組の構成員。神室町内のキャバクラ「エメラルド・ヒルズ」のシノギを任されている。

金髪のオールバックに金縁のサングラス、背中に青いイナズマ模様が描かれた金色のジャージと、(悪い意味で)目を引く派手な出で立ちをしている。本人はこのファッションに強い自信を持っているようで、自らを「組一番のオシャレ」「神室町イチのオシャレな極道」と自負している。八神や海藤からは、何故か「田代君」と君付けで呼ばれている。


本編では、ある事情から松金組事務所への潜入するため、体格の似た田代に変装しようと考えた八神たちによって一方的に叩き伏せられた挙げ句に服一式を奪われることになってしまう。以来、八神のことを強く恨んでいたが、サブストーリーでは敵対組織のヤクザに追い詰められているところを八神に二度も助けられ、同時に彼が自身と同じく松金や組への強い思い入れを抱いていることを知ったことで和解。

その後は時折チンピラとのバトルで助太刀してくれるようになる。また、京浜連合の策謀によって窮地に追いやられた八神を助けるために加勢してくれもする。


【関西共礼会編集

  • 村瀬晃(むらせ あきら)

CV:本多新也

モグラの3人目の被害者・久米敏郎の兄貴分にして、八神と最初に対決する中ボス。

れっきとした極道だが、顔面はあまり厳つくなく怖さよりも愛嬌の方が勝る。


序盤は久米を殺されたことや、モグラと共存共栄する松金組への怒りが強く、とにかく八神たちへの当たりが強いが、真犯人の可能性とそれに対する対処の案を提示されると、場を収めて引く度量も持っている。


会のバックである梶平が八神と協力関係を結ぶと、途端に態度を変えて下手に出てくるなど、よく言えば切り替えが早く、悪く言えば調子のいい一面もある。


CV:てらそままさき

共礼会の若頭。共礼会の組員ばかりが襲われる事態になったことから、神室町に出向いて組員たちの指揮を執る。

極道組織のナンバー2にふさわしい実力を持つが、八神たちが報復のカチコミに来るのが確実(実際来ている)なことをした直後にもかかわらずダンスの練習をしているなどやはり愛嬌のある一面も持ち合わせている。


【東京地検】編集

CV:清水理沙

東京地検の女性検事

源田法律事務所のさおりとは中学校以来の親友で、彼女に紹介された八神とは「友達以上恋人未満」の間柄。弁護士と検事という立場から、両者とは裁判では攻防関係にあるが、現在も良き友人として付き合っており、事務所に赴いたり近況を報告したりしている。


幼少期に母親がひき逃げで重傷を負い、幼く満足に証言が出来ない真冬を森田が上手にエスコートして事件を解決した事がきっかけで法律の道を志し、地道な努力の末に司法試験を通過した。


育ちのいいお嬢様ながら、中学の同級生で幼馴染のさおりがいじめられていた時は間に入って彼女を助けるなど強い正義感を持つ。さおりとは数年越しに大学の法学部で再会し、初恋の森田が結婚して落ち込んでいた事と男性に免疫がなかった事を心配した彼女から八神を紹介され、親密な関係となった。


本編では、神室町で起こった眼球くり抜き連続殺人事件を追う八神に協力的に接し、時には共礼会や事件の関係者に狙われるなどの危険をはらみつつも終始サポートした。


CV:最上嗣生

東京地検の検事。主人公が弁護士の立場をとる物語のため、検察側は必然的に「敵役」を演じることになり、いわゆる憎まれ役として彼が登場する(対照例として、2001年の大ヒットドラマ『HERO』で木村拓哉が主演したのは悪徳弁護士たちと戦う正義の検察官役であった)。


プライドの高い自信家で、3年前の事件で八神に無罪を勝ち取られメンツを潰されたことで、八神に強い対抗意識を持っている。

八神も八神で「相手がアンタだったから勝てた」だの「俺の弁護のどこがおかしかった?検事なら検事らしく具体的に言ってみろ」と煽る等、不仲である。


CV:森田順平

東京地検の検事正。

実直な性格と合理的な考えの持ち主で、部下からは怖がられることも多いが、仕事以外では紳士的な態度で接し柔らかな表情も見せる。

かつて真冬の母親がひき逃げされた事件を担当し、当時は幼く証言が出来なかった真冬に代わって現場に足を運んで丁寧に情報を引き出して事件を解決に導いた事から、真冬にとって憧れの人物であった。


【先端創薬センター】編集

  • 木戸隆介(きど りゅうすけ)

CV:白熊寛嗣

先端創薬センター所長。

認知症研究の権威であり、新薬「アドデック9」の研究論文の筆頭著者として一躍時の人となった。

しかしその一方、女癖が悪いという一面があり、ヤクザとも関係があるなど黒い噂も絶えない。服部曰く「どこに出しても恥ずかしい俗物」。


八神とは、3年前の大久保新平によるものとされる一連の殺人事件の調査において何度か対面しており、過去の事件をなおも捜査したがる彼らを怪訝に思っている。


CV:永井誠

先端創薬センターの主任研究員。木戸の下で新薬開発に勤しんでいる。

小柄で、怯えた小動物のような顔つきをしている。

3年前の事件では大久保に対して不利になるような証言をしており、八神と法廷で対決している。

見た目に違わず小心で、キャバクラで相手をした嬢によれば「ほとんど喋らず私の胸ばかり見ていた」とのこと。


  • 寺澤絵美(てらさわ えみ)

CV:合田絵利

先端創薬センター附属病院の看護師。26歳没(3年前)。

3年前に起きた殺人事件で周囲に内緒で交際していた大久保新平が被疑者として逮捕された際、担当弁護士だった八神の人柄を信じて彼の無実を明かしてほしいと懇願した。


裁判では、生野の証言の矛盾点を指摘する証言を行った。また、大久保の過去を持ち出す検察官に対し、彼女が傍聴人席から大久保の人柄を訴えたことが裁判の流れを変え、大久保の無罪につながったと八神は回想している。


大久保が釈放された後は、彼と共にアパートの一室を借りて暮らしていたが、その幸福もつかの間、何者かに身体を15ヶ所も刺されて殺害されるという運命をたどる。


事件の関係から、センターを訪れた八神達には突き放した態度をとるため、プレイヤーからすると一見、無愛想で冷たい印象を受ける。しかし実際には、過去を反省して真面目に生きていた大久保を心の底から信じ、引き篭もりの弟にも優しく接する女性だった。


彼女の死は八神に耐え切れないほどの罪悪感を負わせ、続編に至っても彼が背負い続ける十字架となっている。


【その他のメインキャラ】編集

  • 大久保新平(おおくぼ しんぺい)

CV:川田紳司

八神のかつての依頼人。

創薬センターに出入りするリネン業者として働いていた3年前、認知症患者である和久光一の遺体をトラックの荷台の中で発見。傷害事件の前科があったため、殺人の濡れ衣を着せられることを恐れて遺体を奥多摩山中に埋めた。

しかし後に遺体が発見されてしまい、殺人と死体遺棄の容疑で被告人となるが、八神の弁護と恋人、寺澤絵美の懸命な訴えが功を奏し、無罪を勝ち取った。


ところが保釈された直後、絵美を殺害し、自宅アパートに放火した容疑で再び逮捕される。

今度は恵美の家族は勿論、再び弁護人となった八神にさえも信じてもらえず敗訴、死刑判決を受けてしまう。


現在は収監され、いつ来るとも知れぬ刑の執行に怯える身だが、最初の事件と2度目の事件のどちらについても、一貫して無罪を主張し続けている。


  • 服部耕(はっとり こう)

CV:白鳥哲

フリーライター。

八神が落ち目の時に執拗に取材を迫るなどとにかく態度が悪く、序盤の八神からの印象は最悪。

しかしその反面、本当に裏のある人物である木戸の悪癖を嗅ぎつけ世間に公表しようとするなど鼻自体は確かであり、有能なジャーナリストとしての一面も持つ。清濁併せ呑む強かさを持っており、思い悩む八神の背中を後押しする一面も見せる。


CV:土師孝也

厚生労働省の事務次官。

創薬センターの設立者で、その母体の医療システム産業開発機構を創設する事で厚生労働省の天下り先を生み出した手柄で現在の地位に上り詰めた。


【フレンド】編集

神室町で友人関係を築ける人々。その数によって「町の評判」レベルが上昇し依頼が増える。

主な面々を紹介する。


  • 富岡理恵(とみおか りえ)

八神の自宅兼探偵事務所がある「第一ビルディング」のオーナー。

過去に依頼を受けた恩もあって滞納した家賃に関しては若干目をつむってもらっているという間柄。

新たな依頼として手料理の試食をすることになり、完了すると冷蔵庫に手料理が届くようになる。


  • イヤマ

神室町のホテル街にある竜宮城4Fに住む不思議な薬「仙薬(せんやく)」を作るホームレス。

材料は栄養ドリンクの空き瓶、弁当、木の枝、猫缶、手鏡、等。

一度開発したレシピを元に再び材料を用意することなく仙薬を購入可能にはなるが、1個単位の値段が非常に高い。


  • 早乙女陽介(さおとめ ようすけ)

月乃の双子の兄で、面立ち・背格好ともに月乃によく似た中性的な青年であり、妹に間違われて痴漢の被害に遭った事もある。言動はやや軽薄だが、変態の被害に遭った妹の身を案じて八神に依頼を持ち込むなど妹思いの性格をしている。

専門学生の傍らセクシーキャバクラ「あっぷるパイ」で呼び込みのアルバイトをしており、依頼の報酬もその給料で捻出している。


余談だが、八神よりも頭二つ分近く低い身長の持ち主であり、それを一部のファンに哀れまれている(八神とキムタクの身長が同じ176cmだとすれば、陽介は146~150cmになってしまう。ただし、作中の八神はかなり大柄に造形されていることに注意)。


  • キムさん

焼肉店「牛遊宴」店長。

後述の京浜同盟のイベントにおけるサポート役で、京浜四天王を撃破するたび景品をくれる。

…が、ストーリー中に空気も読まず何度も連絡してくるしつこさや、四天王襲撃の際に1人も倒さないと逆に嫌味を言ってくる態度から、殆どのプレイヤーからのヘイトを買っている人物である。


  • ライアン・アコスタ

アメリカ人忍者。忍術に憧れを抱き、忍者として過ごしているがその方向性はいろいろと間違っている。

田代君同様に、チンピラとのバトルで助太刀してくれたり、京浜同盟との決戦で加勢してくれたりする。


【ガールフレンド】編集

主人公の八神と様々な理由で知り合いとなり、行動によっては彼女にすることが出来る人物たち。


  • 早乙女月乃(さおとめ つきの)

CV:本渡楓

変態の被害に遭い、双子の兄「早乙女陽介」の依頼で八神と知り合うことになる。いたいけな容姿に反して21歳の大学生。

数人の変態を撃退するうち陽介を通して八神が月乃本人にメッセージを送ったことがきっかけでデートをすることになる。

DLCだが、ロストジャッジメントにも登場する本シリーズの裏ヒロイン的存在である。


CV:東山奈央

劇場前広場で歌っているところを通りがかり知り合うことになった歌手の卵。19歳。ガールフレンドの中では唯一の未成年。

歌手としての苦労を打ち明けながらデートをしていく関係となる。

仲を深めると『夢の途中』のレコードを貰い、自宅のLPプレイヤーで聴く事が出来る。


  • あまね

CV:橘田いずみ

千両通りで辻占いをしている占い師。27歳。

他人が災厄に見舞われる予兆を感じ取る能力を持つが、配慮に欠けた物言いから相手を不快にさせることも珍しくなく、ついにはノイローゼ状態に追い込み、失職させてしまったことさえある。

占った人々の行く末を不安に思っていたところ、八神に依頼して密かに影から見守らせ、事によっては問題を解決……といったことを繰り返して個人的な仲になった。

フルネームは「天音つむぎ」。当初は八神から「あまね」が名前だと勘違いされていた。


  • 松岡七海(まつおか ななみ)

CV:佐藤利奈

29歳の美人OL。長期間ストーカーに悩まされており、たまたま通りかかった八神をストーカーに対して「彼氏」と偽ったことで知り合う。

その後、男に監禁されるが八神によって救出される。交流を重ね、友人の助力もあって付き合い始めることになった。


京浜同盟編集

ヤクザも恐れる半グレ集団で、4人のリーダー「四天王」がいる。

京浜四天王はフレンドイベントにたびたび関わってくるイベントボス扱い。


  • 葛西拳太(かさい けんた)

CV:鉄平

四天王の一人。パンチパーマに黒のスウェットといったチンピラじみた外見に違わずガラが悪く、慣用句を間違えて使ったり自業自得という単語すら知らないなど頭は良くない。

焼肉屋の女性店員を連れ去ろうとしたところを八神に邪魔され、それ以来一方的に敵視する様になる。


  • 本田錬司(ほんだ れんじ)

CV:中務貴幸

四天王の一人。強い相手と戦うのが大好きな喧嘩狂であり、喧嘩の邪魔をするものはたとえ味方であっても制裁を食らわす。


  • 阪木葉海人(さかきば かいと)

四天王の一人。丈の短いシャツを着ており腹が突き出ている。

食事が好きなのんびり屋だが、食べ物が関わると見境がなくなる。


  • 虎牙松久(こが まつひさ)

CV:村井雄治

四天王の一人。普段は「虎牙商会」という武器密輸組織を率いており、組織の実質的なリーダーも兼任している。

慇懃無礼かつ嫌味たらしい性格をした冷血漢で、戦闘でピンチになると拳銃を使うなど卑怯な戦法も平気で行う。


変態三銃士編集

月乃のイベントに登場する、神室町に巣食う性犯罪者トリオ。

3人それぞれが変態の極みともいえる性的嗜癖を持つ。


  • パンティ教授

CV:いとう緑茶

ドローンを使って女性のパンティを盗む下着泥棒。

探究と称して盗んだパンティの匂いを嗅ぐ事を嗜好とする立派な変態だが、これでも三銃士の中では素人らしい。


  • お尻マイスター

CV:山崎興啓

街ゆく女性に痴漢行為を働いている変態で、元陸上選手。

女性の尻にしか興味が無く、触った尻を分析しその女性が向いている競技を一方的にアドバイスした後にトンズラするという嗜癖を持つ。経歴に違わず逃げ足も速い。


  • デバガメ判事

CV:武田直人

ラブホテルでカップルの行為を盗撮する覗き魔で、「愛の裁定者」を気取る変態。

盗撮したカップルの行為を自分の判断で判決を下し、有罪と判断した場合はネットにアップするという悪辣な行為を繰り返している。

また、どこぞの死刑囚の如く壁面にしがみついたり、黒いアレを彷彿させる動きで這い回るなど三銃士の中では最も変態的な身体能力を持つ。


【その他のサブキャラ】編集

  • 柴田(しばた)

警視庁(恐らく神室署)の刑事。戦闘が長引いて出現する警官に逮捕されると、取調室で八神に説教をする。

最初の数回は説教だったのだが、回数を重ねる度に娘の話や結婚式といった身内の話を始めたりする。柴田刑事のお得意様と化した八神を娘の結婚式にまで招待する予定だったとか。


  • ジャイアント・インパクト

変態三銃士を超える変態性から「変態王」と呼ばれる露出狂。通称G.I。

筋骨隆々な体つきに仮面を被った姿に仰々しい口調で喋る。

露出狂らしく道行く女性に犯行を重ねているが、男が近くにいると巨大な葉っぱを前貼りにして股間を隠す

ちなみに彼の股間を目撃した者によると、その名の通りのジャイアントな物をお持ちだっただとか。


広島からやってきたゆるキャラ。プロデューサーの広中(ひろなか)も一緒に登場。

前の中の人には及ばない」「渋さが足りない」とか言われている。

名乗りの口上は

「チャーミングなはっさくフェイス おしゃれな尾道ラーメン帽子 キュートな魚のポシェット 漁師の心意気クールな長靴 イカしたナウいONOトレーナー そう、俺こそが尾道の象徴。小野…ミチオだ!!(決めポーズ)」


  • コロニャン

劇場近くの「VRサロン パラダイス」のVRすごろく:ダイキュー内に登場する進行役のマスコットキャラクター。広島生まれの設定で「~じゃのう」「~じゃけん」といった口調で喋る。

クラブセガのUFOキャッチャーのぬいぐるみ、DLC(300円)のドローン用フレームではコロニャンを象ったものもある。


  • キングコロニャン

VRすごろく:ダイキューのボーナスキャラクター。

触れると3回のボーナスバトルに挑戦する「コロニャンモード」に移行。体力も致命傷の部分を含めて全回復。

バトルマスでたまに現れる金色の敵を倒すことでキングコロニャンがフィールドに1体追加される。

DLC(200円)でぬいぐるみの購入が可能。


  • クロニャン

VRすごろく:ダイキューのお邪魔キャラクター。

触れると現時点で獲得した換金アイテムを全て奪われてしまう。再びクロニャンと遭遇してバトルに勝つことで取り返したアイテムは2倍に増える。

バトルマスで黒い敵が現れたバトルで負けると1体追加されるものの、1度アイテムを奪われると1体のみになる。

コロニャン同様、UFOキャッチャーのぬいぐるみが作られている。


  • ムナンチョ

VRすごろく:ダイキューの敵キャラクター。

その姿はかつて様々な都市で詐欺行為を行なっていた宗教の教祖に似ているが、詳細は不明。


  • 亜門新(あもん しん)

龍が如くシリーズにも登場した例の一族の人間。

亜門の人間にしては堅い部分や残虐性は控えめになっているが、やはり勝負は挑んで来る。

戦闘中は亜門達の例に漏れず彼も相当な実力を持つが、なんと彼はスマホを奪い取る行動にも出る(スマホがない=ポーズメニューが開けない=回復行動が取れない)。

本ゲームでは敵が八神にしがみついてポケットからお金を奪い取ることはあったが、システム面にまでメタフィクション的に手を出すとんでもない行動をしたのは龍が如くシリーズを含め彼が初ではないだろうか。

そ の た め の シ ョ ー ト カ ッ ト


システム編集

本ゲームでは龍が如くシリーズに共通する部分も多いが、この作品ならではのシステムが用意されている。


  • 走る操作方法の変更

走り始めのみ左スティックを傾けたまま×ボタンまたはR2ボタンを押す。

走る最中も×ボタンを押しつづける必要がなくなったものの、立ち止まってから再び走る場合にはその度に×かR2による操作が必要になる。

戦闘時はR2はEXブースト発動になるので走る操作は×のみ。戦闘時のスウェイはR1を押したまま(構え状態)で×を入力。

走った状態で壁への接触で「三角跳び」が発動。スキルを取得すれば敵への接触で「馬跳び」も発動できる。


  • 致命傷・モータルアタック

本編のボスや京浜同盟の四天王には必殺技=モータルアタックの概念があり、これを受けてしまうとバステ「致命傷」が付き、回復剤、飲食の通常手段では回復不能なライフゲージの制限をされる。

ストーリーの進行中に八神が知り合う元医者のホームレスから「医療キット」を購入して使用するか、直接訪れて治療してもらう必要がある。

ちなみに強敵相手でなくても、拳銃による攻撃であればそれもまた「致命傷」扱いになる。


続編では不評だったためか廃止された。


  • ショートカット

武器使用の替わりに、方向キーの上、右、左、にあらかじめ設定しておいた消耗品3種類をポーズメニューを開かずに使用するシステムが採用された。

しかしポーズメニューを開いている途中も時間は止まるので、ショートカットがあるから得をするという場面も少なく、無課金で本編だけをプレイしているうちは使う必要性はほぼゼロ。

基本的には、八神にとんでもない縛りをかけてくるある特殊ボスとの戦闘や、DLCで購入できる使用回数制限無しの仙薬を活用する際に用いることになるだろう。

ちなみに、旧作ファンには『6』と同じく持ち込み武器の使用封印は不評であったらしい。


  • 喫煙所

『6』からは神室町の街中で喫煙が厳しくなったため、下記の場所でのみ所持中の「セブンスター」を喫煙することができる。

    • ミレニアムタワー内の喫煙所
    • 亜細亜街の焼け跡地
    • 天下一通り第一ビル裏側と喫茶アルプスの間
    • 劇場前のネットカフェ
    • 吉田バッティングセンター横

八神が一服の最中、他の喫煙者の会話を聞ける。

一度喫煙すると、時間を置いてからでないと、即座に次の喫煙は出来ない。


  • たまり場

フレンドイベントを完了させた一部住人は特定の場所に仲間と集まってたまり場を作る。

数回の会話イベントの後さらに話しかけると、仙薬、ドローンパーツに必要な材料が貰える。


  • ドローン

ポーズメニューから「フライト」「カスタマイズ」「操作設定」を選び、「フライト」を選択してドローンを飛ばす。一部ドローンを飛ばせない場所もあるので注意。

    • 左スティック 上:前進 下:後進 左:左旋回 右:右旋回
    • 右スティック 上:上昇 下:降下 左:左へ並行移動 右:右へ並行移動
    • 十字キー:視点変更(主観時不可)
    • ○:内蔵カメラで写真を撮る
    • □:見る(特定のイベントで使用)
    • L3:主観、三人称視点の切り替え
    • L2:ブレーキ
    • R2:銃を撃つ(一部イベント時使用可)
    • R1:ターボ使用(ドローンレース時のみ)
    • ×:ドローンフライトの終了選択

  • サーチモード(主観)

右スティックで視点を動かし、怪しいもの、気になるものにカーソル中央を対象物に合わせR2で注視して○で調べる。場合によっては左スティックで歩きながらの調査をする必要がある。


  • サーチモード(地図、写真)

八神は動く必要がないので、左スティックによるカーソル移動とL1とR1で写真、画像の切り替え。気になるものにカーソルを当てて○で調べる。画像によっては注視が必要なものもある。


  • ピッキング

鍵穴に針を入れ、左スティックで選択。右スティックの上下で針を押し込みシリンダーの突起を合わせる。全部の突起を合わせるのに成功すると鍵が開く。

途中でどれかを失敗すると全部の突起が元に戻ってしまう。

特定のイベントでは制限時間内に鍵を開けないとゲームオーバー。


  • サムターン

針金を鍵穴から入れ、左スティックと右スティックの光っている部分からゆっくりと回して角度の数値が「0°」になる場所で止め、数回成功させると鍵が開く。

針金はドン・キホーテで購入出来るので希少アイテムではないが使った針金が壊れてしまうことがある。開錠での失敗が多いと針金がより壊れやすい。


  • 喧嘩に駆け付ける警官

神室町の治安の悪さもあってか、通常の戦闘では戦いが長引くと警官がやってきて強制的に戦闘が終了。逮捕されると柴田刑事の説教、罰金を徴収されるリスクがあるが、何回も捕まると刑事との会話に進展がある。

逮捕の回数が重なると普通の警官だけでなく、女性警官まで現れて、投げられた直後に袈裟固めで押さえつけられたりする。上四方固め、横四方固めだったら間違いなく没案。


  • 金を盗む敵

戦闘中、八神にしがみつく敵はポケットから財布を抜き取りお金を盗む。

しがみつかれたら×ボタンの連打で振り払えば盗む前に引き離す。

盗まれたとしても盗んだ敵を倒せば同額を落とす。


  • クラウドカンパ

クラウドファンディングで資金を募集。

八神やその他の人物が資金を投資することで天下一通り入り口から見える「GAビル」の建設が進展したり、他には様々な恩恵がある。

時間毎に他人からの資金は投入されるが、待つよりダイキューで稼いで資金を投資する方が早かったりする。


  • 尾行

対象となる人物の追跡を行うアクション。画面内に対象の人物が映らなくなったら対象を見失う。制限時間内に再び見つけることが出来なかった場合はゲームオーバー。

当然、対象に視認されると怪しまれるので、直視されない場所に移動するか、車の影、看板の影、人垣に近づいて○を押しても隠れられる。

たとえそれが対象の眼前を思い切り走った後や、目の前で隠れても何もなかったように「気のせいか」で済まされる。

龍が如く0』のエスコートバトルなら、戦闘確実な状況だというのに。

主人公が探偵であるためか回数の多い点や尾行システム自体のガバガバ感から若干不評。


  • スクープミッション

決定的瞬間を写真に収め、対象の顔がはっきり映っている、近くで撮る、等。

その証拠が条件に近い程、報酬が良くなる。R2でズームを使うとはっきりと撮りやすい…かも。

こちらでも対象に気付かれたらゲームオーバー。


  • 変装

施設や現場で悟られないために変装して潜入。

普段から服装の変更が可能ならもう少し使い道はありそうだったが、ストーリー上は基本的に普段着しか着れず、クリア後は服に効果があるわけでもない為ただの着せ替え要素に過ぎない。


ミニゲーム編集

  • VRすごろく:ダイキュー

バーチャル神室町ですごろくをするゲーム。

振れるサイコロの回数はコースで設定されているが「バトルマス」の勝利と「サイコロプラスマス」に止まることで回数が増える。

プレイには「プレイパス」をコースごとに3枚「ショートコース」5枚「ミドルコース」10枚「ロングコース」必要とし、ゲーム中に獲得したアイテムは終了時に現金へ換金。

カジノのチップ、賭場の木札に換算するとプレイパス1枚が100,000円相当。ロングコースで1,000,000円以上稼げば、充分に元が取れる。

時間はそれなりにかかるが、上手くいけば10,000,000円以上稼ぐことも。

1ゲーム中にサイコロの出目を「5」「6」「2」で出すと、キングコロニャンに触れずにボーナスの「コロニャンモード」に突入する(体力は回復しない)。

バトルに負けてもスタートに戻される替わりに、振れるサイコロの回数が0になってゴールへたどり着けなかった場合はゲーム終了。


  • KAMURO OF THE DEAD

プレイヤーはどこかで見たような光景となった神室町を脱出するためにゾンビを拳銃(リロードありの無制限)と手榴弾(有限)で倒していくゲーム。

タイトルの元ネタは同じセガ作品のアーケードゲームザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』である。

少し強い敵、ボスも見たことあるような姿だが、胸の赤く光る部分はなく、共通して頭が弱点。

なお、続編『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』では、横浜が舞台の「HAMA OF THE DEAD」が登場する。


同セガの格闘ゲーム。アーマー、ガード&アタック、K.O.時に壁ごと相手を吹き飛ばす等の特色がある。

バーチャファイターを始め3D格闘ゲームで今は当たりに使われる回り込み(画面の手前、奥への移動)も全キャラクター共通で使用可能。

龍が如く7外伝』では、続編である「ファイティングバイパーズ2」が収録された。


  • モーターレイド(1997年稼働)

バイクに乗りながら相手に近づいて、素手や武器で攻撃するレースゲーム。

チャンピオンシップは全3戦+隠しコースだが、その条件は「全3戦を全て1位でゴール」する事であり、難易度イージーでもクリアするのは至難の業である。

このゲーム自体は家庭用ゲームへミニゲーム化されるのは初。

なお、続編である『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』や、『龍が如く7外伝』にも続投する。


『6』と同様、ストーリーなしのCOMを相手にエンドレスで戦うタイプ。設定も変わっていないため「ささきまぐろ」と「りすくませんぱい」の容赦のなさはそのままとなっている。


  • ドローンレース Dリーグ

ドローンを神室町で飛ばして街そのものをコースにする競技。パーツをカスタマイズすることで「スピード」「加速性」「ターボ」等の性能は上がるが、

フレームによってコスト上限と耐久力が異なるので、全てにおいて理想のカスタマイズは不可能となる。

「コストは最強、ただし2、3回の激突ですぐに壊れる」といった極端な性能のフレームがあったり。


  • ピンボール

自宅に置かれている古そうなピンボール台。ビルのオーナーには滞納した家賃のカタとして差し押さえられそうになったとか。リマスター版では『初代アウトラン』に変更されている。



各チャプター編集

サブタイトル
1モグラ
2アンダーザウォーター
3ピストル強盗
4ジャックインザボックス
5白昼夢
6フィクサー
7蝶を舞う夜
8親子盃
9夢の薬
10デコイトラップ
11バックステージ
12ダーティワーク
13(The Final)トカゲの尻尾


関連イラスト編集

ジャッジアイズ休憩

ジャッジアイズゥゥ!!ジャッジアイズまとめ

ジャッジアイズジャッジアイズ、クリア!


関連動画編集

ストーリートレーラー


ゲームトレーラー


オープニングムービー


作品の前後編集

作品制作上の前後編集

北斗が如く

JUDGE EYES:死神の遺言

龍が如く7 光と闇の行方


物語時系列上の前後編集

龍が如く6 命の詩

JUDGE EYES:死神の遺言

龍が如くONLINE / 龍が如く7 光と闇の行方 / 龍が如く7外伝 名を消した男

LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶


関連タグ編集

龍が如く 龍が如くスタジオ 神室町 八神隆之


外部リンク編集

『JUDGE EYES:死神の遺言』公式サイト(現リマスター版)新価格版

2019年3月に起きた事件により、サイトの表示は閉鎖状態となっていたが、現在は新価格版の発表とともにサイトは再開されている。

新しく発売されたバージョンは事件前の初期バージョンのセーブデータを使っての引継ぎは不可能とのこと。DLCも全て収録されている。

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龍が如くシリーズ りゅうがごとくしりーず

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