概要
『龍が如く』シリーズのサブイベントに登場する「最強の暗殺者」を自負する謎の集団。
いずれも、本編外のサブミッションを一定条件まで進めることで登場しており、本編におけるラスボスたちを遥かに上回る戦闘能力を有した、いわゆる「裏ボス」と呼ばれる存在。最高値まで成長させた主人公でも倒すことは非常に難しい強敵である。(当然、サブイベントのキャラクターであるため、本編ストーリー攻略の上ではスルーすることも可能)
外見的特徴として、一族の関係者はいずれも黒いサングラスを着用しており、撃破後にそのサングラスを置いて姿を消す事が多い(サングラスが報酬としてもらえることもある)。現在まで『クロヒョウ』シリーズを除くすべてのナンバリング・外伝作品に登場している。
構成
- 亜門丈(あもん じょう)
黒髪のオールバックにサングラス、黒いロングコートが特徴の男。格闘術だけでなく銃火器や武具をも使いこなす戦闘のエキスパートで、古牧流の武術家・古牧宗太郎すら倒す程の実力者。
『1』で主人公・桐生一馬に敗北して以降、彼への復讐心を滾らせ『6』に至るまであらゆる方法で彼に闘いを挑んだ。
(詳細は該当記事を参照)
- 亜門一也(あもん かずや)
亜門丈の弟子である「亜門三兄弟」の一人。
『2』では、桐生を狙う最初の刺客としてチャンピオン街にて対峙した。『4』では、師である丈と他の兄弟との4人で桐生に挑戦を挑むが、桐生を助けるために駆けつけた秋山駿と戦うことになる。以降は秋山への復讐を誓い、『5』にて再戦した。
『2』では丈がサングラスを外し口髭を生やしたような外見だったが、『4』での再登場以降は丈を金髪にしたような外見になっている。
- 亜門次朗(あもん じろう)
「亜門三兄弟」の一人。
『2』では、桐生を狙う二人目の刺客としてセレナ裏にて対峙した。『4』では、師である丈と他の兄弟との4人で桐生に挑戦を挑むが、桐生を助けるために駆けつけた冴島大河と戦うことになる。以降は冴島への復讐を誓い、『5』にて再戦した。
『2』では丈がサングラスを外しモミアゲとつながった顎髭を生やしたような外見だったが、『4』での再登場以降は丈が髪を固めず前髪を流したような外見になっている。
- 亜門三吾(あもん さんご)
「亜門三兄弟」の一人。
『2』では、桐生を狙う最後の刺客として劇場前広場にて対峙した。『4』では、師である丈と他の兄弟との4人で桐生に挑戦を挑むが、桐生を助けるために駆けつけた谷村正義と戦うことになる。以降は谷村への復讐を誓い、『5』にて再戦を挑むが、当時は彼が不在だったことから、代わりに連れてこられた品田辰雄と対戦することになる。
『2』では丈がサングラスを外しただけのような外見だったが、『4』での再登場以降は丈が帽子を被ったような外見になっている。
- 亜門乃亜(あもん のあ)
CV:南雲希美
亜門一族の長女。黒髪のボブカットに黒いアイドルスーツの美少女。
丈によって一流の暗殺者として育てられ、彼と同じく打倒桐生に執念を燃やしていたが、一族の「女は男と拳を交えてはならない」という掟から桐生と戦うことができず、歯がゆい思いをしていた。しかし、『5』において、桐生と娘同然の間柄である澤村遥がアイドルという「戦い」の舞台にいることを知り、同じ土俵の下、彼女に挑戦することになる。
普段はサングラスを掛けていないが、バトル時に赤いハート型フレームのサングラスをかける。
数少ない一族の女性で妹であることからか一族内では可愛がられてるようで『ONLINE』では兄である亜門丈に過保護気味に心配されていた。
- 亜門創(あもん そう)
『0』にて登場。亜門丈の父で、当時の亜門一族の長。
当時駆け出しの極道であった桐生が、今後自身の一族の大きな障壁になることを予知夢によって悟り、彼に挑戦した。
- 亜門新(あもん しん)/シン・アモン
外伝の『JUDGE EYES』から登場。続編の『LOST JUDGMENT』にも続けて登場している。
『JUDGE EYES』では、神室町で様々な事件を解決して活躍する主人公・八神隆之の噂を聞き、「神室町最強」の座をかけて勝負するため、探偵である彼の事務所に依頼メールを送った。出会い頭から八神に「シンと呼んでくれ」と愛称を名乗ったり、弁護士資格を持つ八神から「日本の法律には決闘罪がある」という意見を受けて決闘の依頼を取り下げたり(直後、代わりに「襲撃する」ことを提案したが)、勝負の後、素っ気無くその場を去ろうとする八神を芸人並のツッコミで呼び止めたりと、これまでの一族の人間の中ではコミカルな性格をしている。
戦闘では、八神と戦うために謎の空間に突如ワープさせ(当然ツッコまれたが「細かいことは気にするな」と制している)、更には彼の持つスマホを掠め取って戦闘中のステータス画面を封印するなど、メタフィクションな立振舞をみせた。
『LOST JUDGMENT』ではサブキャラとして登場。前回、八神に敗れたことで一族を追放されたらしく、彼を倒すために3年間世界各地で修行し、さらなる力を手にしたという。以前の自分ではないという意味を込め「新・亜門新」と名乗るが、八神からは「“帰ってきたシン・アモン”とかもっと他にあっただろ」とツッコまれおり、何処かヌケた性格は相変わらずの様子。
早速八神にリベンジマッチを挑もうと、彼が戦慄するほどのオーラを放つ…が、直後に現れた双子の兄・十三により瞬く間に打ち倒される。上空から落下し流血しながら倒れ込む姿に死んだものかと思われたが、十三が八神に敗北した頃にはケロッとした様子で二人を出迎えた。「兄でも勝てなかった八神こそが真の強者だから自分が追放されるのはやり過ぎ」と追放の撤回を要求し、十三の逃走後は八神に今回の件を感謝した。調子づいたついでに「呑みに行かないか」とも誘うが、八神からは「馴れ合う気はない」と拒絶され、渋りつつも上機嫌で帰っていった。
- 亜門(名前不明)
『7』にて登場。本編クリア後に行けるようになる裏ダンジョン「ファイナルミレニアムタワー」における最後のボスとして主人公・春日一番の前に立ちはだかる。容姿は新と酷似しているが、性格の違いから別人と思われる。
本編にも登場するミレニアムタワーによく似たこの施設の「支配人」として春日にメールで挑戦状を送り、彼らパーティを誘い出す。各階には物語に登場したボスたちの分身をけしかけ、自身は最上階(本編の新・荒川組事務所)にて春日たちを待ち構えた。本作から戦闘形式がRPG風のコマンドアクションに変更されたものの、味方の技コピー、桐生の各スタイル、武器攻撃など多彩な攻撃は健在で、特に状態異常付与や全体即死攻撃は厄介。代わりに、ダンジョンの最奥で待ち構えていることもあってか、攻撃力やHPはシリーズの中では控えめ。
実は亜門一族と因縁深いとある人物から、春日が一族の刺客たちを次々に撃破した伝説の龍に変わる“新たな龍”となり得るのではないかと聞き、「本当にその名に値するかどうか」力を試すために挑戦状を送ったことが後に明らかとなる。因みにクリア後に再度挑戦すると、まさかまた来るとは思ってなかったのか事務所をゴミ袋や空き缶をそこら中に投げ捨てて散らかし、本人はそんな汚部屋の中で炒飯を食べるというシュールな姿をみせている。
- 亜門十三(あもん じゅうぞう)
外伝『LOST JUDGMENT』にて登場。新の双子の兄。彼からは「兄者」と呼ばれている。
新を瞬殺するほどの実力の持ち主で、弟を倒した八神に興味を持ち、戦いを挑む。
新よりも寡黙で、彼を一族の恥と言って吹き飛ばす冷酷な一面もあるが、「お約束」として舞台ワープしたり、「細かいことは気にするな」と言ったり、弟同様コミカルな一面もある。
戦闘では前作のDLCで購入出来た仙薬の技を使う。しかも、こちらと違って時間制限も無い。
八神に敗北後、二人に対して「覚えていろ」とテンプレートな捨て台詞を吐いて逃亡した。
- 亜門鉄(あもん てつ)
『7外伝』にて登場。キャッスル内闘技場の全マッチ・トーナメントを踏破することで浄龍の前に立ちはだかる。その姿は一族特有のサングラスを着用した金色のサイボーグで、部下の銀色のサイボーグと共にチームランブルでの集団戦を挑む。
戦闘の際は部下含め『3』のアンドレ・リチャードソンに近い戦闘スタイルで襲い掛かり、JUSTICEのビーム攻撃や羊男のロケットランチャーなども使用する。
- 亜門涯(あもん がい)
『7外伝』にて上記の鉄を撃破後に登場。センター分けの髪型以外は新や十三とほぼ同じ外見をしており、一族最強の名を以て同じく最強となった浄龍に挑む。
戦闘の際には桐生の堂島の龍スタイルをベースに「蜂」や「蜘蛛」、「蛍」などの浄龍お馴染みのガジェット、円禅の撒菱や才剛のブラスター、十三の地割りなど多種多様な攻撃手段を用いるため油断ならない。戦闘中は常時体力を回復し続けるが、これは彼が戦闘開始後すぐに呼び出す大量のドローンにあり、これらのドローンは浄龍のガジェット「蜂」で殲滅可能。
- 亜門羅刹(あもん らせつ)
ゾンビパニックを題材としたパラレル作品『龍が如く OF THE END』に登場する、亜門の先祖の怨霊。丈の弟子である一也・次郎・三吾の三名をゾンビに変えた。弟子たちのゾンビ化の犯人を桐生と疑い彼を尋問する丈の前に現れ、神器を求めて二人に襲いかかった。
当初はサングラスをかけていなかったが、出会い頭に子孫の丈のサングラスを奪い、そのまま着用している。
- 亜門丈之進(あもん じょうのしん)
戦国末期を舞台とした時代劇タイトル『龍が如く見参!』に登場した黒服の岡っ引き。
「掛廻(かけまわり)」として活動し、多くのお尋ね者を討伐してきたの桐生一馬之介が、“人斬り”として追われる宮本武蔵であることを一目で看破し、彼が手配されていたお尋ね者をすべて仕留め終えた頃に彼を呼び出し、“真の悪”を討ち取るという大義名分のもと、大橋の上で決闘を挑んだ。当初はサングラスを付けてはおらず素顔で登場したが、戦闘時にはサングラスを着用する。
- 亜門玄丈斎(あもん げんじょうさい)
幕末を舞台とした時代劇タイトル『龍が如く維新!』に登場する、当時の亜門一族の長。
斬った相手の力を吸い上げ、持ち主に還元するという妖刀「夢龍砕(ゆめのたつくだき、逆から読むとサイリウム)」を振るう人斬りで、斎藤一(坂本龍馬)と決闘しようとする曽田地秀武の背後をとって彼を妖刀で斬りつけ、稀代の豪傑と謳われる彼の力を奪いとった。その後、同じく強者と噂される斎藤にも刃を向けた。
登場時からサングラスをかけており、字幕テロップでは、名前が明かされるまで「色眼鏡の男」と表記されていた。
- アモン
漫画『北斗の拳』とのコラボタイトル『北斗が如く』に登場する暗殺者。
外見は亜門丈に比較的近いが、北斗の世界観に合わせてか、両腕には銀色の腕甲を、脚にはロングブーツを着用している。ナイトクラブの支配人・ライラを介してケンシロウに挑戦状を送りつけ、彼の北斗神拳と自身の一族の暗殺術のどちらが優れているかを決しようと決闘を挑んだ。本編のボスたちの技をコピーするのはこれまでの一族でもお馴染みだったが、彼の場合は初手からデビルリバース並の巨体に変貌したりと、最早暗殺術とか以前に人間をやめている。最期はケンシロウに敗れ、いつか一族の誰かがお前を倒すと不敵な言葉を残しながら爆発四散した。
断末魔は「せがぁっ!?」。
関連キャラ
亜門一族ではないが、外伝作における同ポジション(裏ボス)に相当するキャラを記載。
- ガイア
外伝『クロヒョウ』にて登場。
神室町の無敗にして無冠のチャンピオンとして知られており、東のガイアと言われていた。
長らく神室町を離れていたが、「右京龍也がガイアに挑戦状を叩きつけた」という風の噂を聞き、龍也に戦いを挑む。
- カオス
外伝『クロヒョウ2』にて登場。
「蒼天堀最凶の男」として知られており、西のカオスと言われていた。
前作のガイアの敗北を耳にし、龍也に戦いを挑む。
外伝『LOST JUDGMENT』のDLC『海藤正治の事件簿』にて登場。
「ある一族」からの試練と称して、海藤正治に戦いを挑む。
なお、明言こそされていないが、「ある一族」は亜門一族の可能性が高い。