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海藤正治

かいとうまさはる

龍が如くスタジオ制作のゲーム『JUDGE EYES:死神の遺言』及び『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の登場人物。
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CV:藤真秀

概要

主人公・八神隆之が営む「八神探偵事務所」にて八神の助手を務める調査員。
元は東城会系の三次団体「松金組」の構成員だったが、『JUDGE EYES:死神の遺言』本編の一年前に起こったとある事件を機に破門され、旧知の間柄である八神の事務所に招かれた経緯を持つ。立場上は所長である八神の部下だが、彼らが知り合った経緯や海藤の方が年上(3歳差)なこともあってか、お互いのことは「海藤さん」「ター坊(「隆之」に由来)」と呼び合っており、明確な上下関係は無いようだ。

本作や続編である『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』共に、物語当初から八神の味方として事件の捜査や敵対勢力との戦闘に協力する心強い存在であったが、2022年に配信された『LOST JUDGMENT』のDLC「海藤正治の事件簿」にて初の主人公を務め、八神が別件で不在の中、自身の過去にも関与する大きな事件に挑むことになった。

人物像

左眉尻の切り傷と、モミアゲから顔のラインに沿って繋がる顎鬚が特徴の大柄な男性。
年齢は38歳→41歳。
衣装はいかにもヤクザ風な、赤やオレンジの派手な花柄シャツにグレーのスラックスを着用している。一方、本シリーズでこれまで登場したメインの極道関係者(元も含む)では珍しく背中の彫物はない。

元ヤクザということもあり、強面で大柄な外見に加えて常々横柄な態度をとっては相手を威圧してしまうことも多々あるが、根は大らかで度量の広い兄貴肌。八神にとっては頼れる相棒といった存在であり、また八神や松金を介して知り合った源田の事務所の面々やその他の協力者たちとも(一部からは初見で怖がられながらも)すぐに打ち解けている。

外見に違わず荒事には慣れており、生粋の喧嘩屋でもある。実際、その腕っぷしはかなりのもので、かつて八神が不良時代に彼に何度もケンカを挑んでも、すべてねじ伏せてきた実績を持つ(ジャッジアイズのとあるサブイベントにて初めて黒星を付けられることになるが)。作中シーンでも、およそ常人では持ち上げるのも困難な物品を投擲武器にしたり、敵の不意打ちを受けて重傷を負っても数日の内に復活し再び捜査に乗り出すなど、アラフォーに入ってなお凄まじい怪力とタフネスを併せ持っている。

裏社会の事情にも詳しく、ときには八神に対して説明役に回ったり、海藤の提案を元に八神が行動計画を立てることもあるなど、参謀的なアイデアマンぶりも見せる。その他、裏社会とつながる人物にも多少なり顔が利き、自身や仲間の傷の治療に顔なじみのモグリの医者を頼ったり、「ジャッジアイズ」では過去の事件の捜査資料を調べるために八神に神室署の汚職刑事・綾部和也を紹介した。続編では、敵対する半グレ組織のリーダーや幹部とはヤクザ時代の顔見知りだったことから、当初は八神よりも警戒される存在であった。
生来の勝負勘かヤクザ時代の経験ゆえか、意外にもギャンブルには強く、裏カジノで遊んで数時間足らずで100万も稼いだことを事も無げに語るシーンもあった。

一方で天然ボケなうっかり者で、機密事項を口や態度で漏らしてしまったり、偵察で使用するドローンに子供のように夢中になる姿が近所の小学生たちのウワサになって「ドローンゴリラ」なるアダ名をつけられるなどの抜けた側面を持つ。このことは極道時代にも界隈で有名だったようで、ときには作中で敵対した相手から「松金のところにすごいバカがいた」と挑発されることもある。
女性への関心も強いようで、ジャッジアイズでは成り行きでファッションヘルスに潜入することになった際に「自分が行く」と言い出したり(終いには「真冬ちゃんに言うぞ!」と八神の弱味に付け入ろうとする言葉まで飛び出していた)、ロストジャッジメントでは高校でのイジメ捜査中に知り合った女性教員の澤陽子に一部惚気けた言動をみせたりなどしている。
また、他者からの受け売りを自慢気に語ったりなど少々お調子者な気質もみせており、彼の参加する会話は何かとコミカルなものが多い。八神や仲間たちとも、交互にボケとツッコミを交えたユニークな会話を展開しており、そのスタンスは物語の佳境まで続いており、緊迫するシリアスな空気の中で一時の清涼剤として作用している部分もある。

こうしたコワモテながらもスキの多さが与える愛嬌や、堅気に暴力を振るう稼ぎ方を良しとしない任侠精神は松金組の頃から人望を集めていたが、組の若頭を務める兄貴分・羽村京平からは零細暴力団の経営の現実に対しては甘い考えの持ち主とみなされ、彼らの対立は後述する「ピストル強盗事件」の陰謀を招くことになった。

探偵業に転身したものの、その人目を引く風体のせいで尾行や潜入は苦手。探偵活動中もそうした捜査はほぼ八神に一任し、自身は離れて無線による連絡役や見張り、ときには陽動など、主に裏方役でサポートに回る(これはプレイヤー側に八神による尾行ゲームをプレーさせる理由付けの面もあると思われる)。
しかしDLC「海藤正治の事件簿」では会話内での辻褄の合わない部分に勘が働く場面が何度かみられ、また現場検証時には視覚だけでなく聴覚や嗅覚で証拠品を発見したりなど、洞察力では八神や他の探偵たちにも引けを取らない。またロストジャッジ本編および上述のDLCでは、潜入や尾行のための変装バリエーションも追加された。

来歴

酒乱の悪癖を持つ父の下に生まれる。
成長して高校まで進学。この辺りの時期は同級生の足立(後述。『7』のあの人とは別人)とタッグを組んで喧嘩に明け暮れたり、学校の美人女教師(澤陽子に似ている)に叶わぬ片想いをしていた模様。

しかし酒乱であった父との不和が決定的になり家出、同時に退学。松金貢と親子盃を交わし松金組の構成員となる。松金からは息子同然に可愛がられ、海藤の方もそんな松金の与える父の愛から信望を寄せるようになり、ときに危険な役目を率先して請け負うなど極道として邁進していた。

八神とは松金組にいた頃から20年来の付き合いであり、八神が15歳の頃、神室町のバー「テンダー」でアルバイトをしていた際、客として訪れていた海藤の態度が気に入らないとケンカを吹っかけられ、徹底的に打ちのめしたのが知り合うキッカケとなった。

当時荒れていた八神は、その後も海藤と顔を合わせるたびに襲いかかり、その都度海藤が打ちのめすというやりとりを繰り返していたが、そのことを知った松金が間に入り八神を諭したことで以降は態度を改めるようになり、海藤との関係も改善されていった。

八神と出会ったしばらく後(『JUDGE EYES』の約12年前)には夏目美希子と恋愛関係になり同棲するも、松金が襲われた事件をきっかけに仲がこじれて破局している。

そして『JUDGE EYES』の1年前、松金組事務所で金庫に収めた1億円の強盗事件、通称「ピストル強盗事件」が起こった。その日の電話番を務めていた海藤は、押し入った強盗に銃で脅され、机の影に潜んで今にも飛び出しそうな弟分の東徹を守るため、敢えて彼の命令に従って金庫を開錠し、その後、銃で後頭部を殴られて失神する。海藤に責任を問う羽村にケジメをとるように促されるが、偶然、松金と共に事務所を訪れていた八神は、羽村の「指を詰めても破門だ」という発言をダシに海藤を弁護し(「組長の松金から「破門」を告げられた時点で海藤はカタギとなり、よってヤクザ流の責任のとり方である指詰めはもう必要が無い」というもの)、彼の処分を「破門だけ」に留めた。
なお、海藤がケツモチをしていたゲームセンター「シャルル」は当然ながら海藤の手を離れ、最終的に東がその後釜に座ることになる。

本編での動向

JUDGE EYES:死神の遺言

破門になった後は八神の経営する探偵事務所に招かれ、浮気調査やペット探しなどの地味な依頼を二人三脚でこなすようになる。給料は決して高くはなく、ときには未払い月すらあったようだが、源田法律事務所に赴く八神の顔を立てるために自身の懐からお土産代を工面する場面もあった。

また破門になってからも元親分の松金への敬意や元弟分の東への愛着は変わっておらず、本編にて発生した神室町連続殺人事件の犯人(通称・モグラ)を捜索する上でそれぞれと再会した際にも、当時と変わらず接している。

東とは当初、モグラを嗅ぎ回ることを良しとしない羽村の差し金で、事務所に若輩を連れてカチコミを仕掛けられる形で再会。1年前から一転して冷徹なヤクザとなった弟分の変貌ぶりに何処か哀愁をみせていたが、後に八神の捜査により、海藤を組に復帰させるべく1億を強奪した犯人を捜索する中で羽村の謀略を目撃してしまい、口封じに殺害しない代わりに実行犯殺害の共犯に巻き込まれたという真相を本人の口から聞き出したことで和解し、兄弟分の関係を復活させた。(また、このとき八神を毛嫌いする東に彼の凄惨な過去を明かし、両者の関係を取り持つことにもなった)

松金とは、モグラ事件で恨みを買った共礼会の報復で姿をくらました羽村の居所を聞き出そうと会談の席を設けられた際に1年ぶりの再会を果たす。破門された後の自身の身の上を気遣う言葉に感謝の意を示したが、いざ本題に入ると松金は稼ぎ頭の羽村を庇い、二人にモグラの捜査の打ち切りを要求。八神たちがそれを拒絶すると大勢の組員を召喚し、二人が当分動けなくなるまで痛め付けるように指示を下した。これを前に海藤は、これまで絶対だった親の要求に初めて背くことを謝罪し、八神とともに組員たちを圧倒。互いに苦々しい想いを抱えながら決別し、その場を後にした。

LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶

モグラによる一連の事件の解決から3年後、変わらず八神と二人で探偵稼業に勤しんでいたが、ある日、その事件の際に知り合い共闘した仲間である杉浦文也九十九誠一から久方振りの連絡を受ける。実は二人は横浜で探偵事務所「横浜九十九課」を開業しており、これから請け負おうとしている大きな案件を手伝ってほしいという申し出を受け、丁度神室町でも仕事が落ち着いていた(というか寧ろ枯渇していた)こともあり、後日海藤と八神は二人の待つ事務所へと足を運んだ。

その日の夕方、依頼主である誠稜高校理事長の奥田雄三と会食し「校内での生徒同士のイジメを公にせぬまま解決してほしい」という依頼の詳細を聞き、八神は奥田の妙な歯切れの悪さに違和感を覚えつつも承諾するが、これを機に、八神たちは再び長年の怨嗟が孕んだ二つの大きな事件の真相を紐解くべく行動を起こすことになる。

DLCのユースドラマ充実パックを購入するとボクシングジムでスパーリングパートナーとして対戦ができる。
リングネームは「松金の爆弾男」。リングサイドでの観戦が好きらしい。轟木拳闘ジム会長・轟木豪から「アイツはもっと若ければ世界を獲れてたかもしれんな 惜しい」と言われている。

LOST JUDGMENT DLC追加シナリオ 海藤正治の事件簿

上述の事件解決からしばらく後、八神は源田の依頼でとある離婚調停中の夫婦の騒動をおさめるべく、数日の間事務所を空けることになる。時間を持て余した海藤は、馴染みの店であるテンダーに赴き、常連のマリ姉も交えた与太話もそこそこに、マスターに何か依頼はないかと尋ねるが、意外なことに前金で200万を払ってでも依頼したいというIT企業のCEOの話を持ちかけられ、まさかの大金の掲示に驚きつつも即座に承諾。後日、事務所で依頼者と面会の席を設けた。

対面した依頼者である実業家貞元響也に現在八神が不在であることを謝罪するが、貞元のほうは何故か海藤にこそ今回の依頼を受けてほしいと不可思議な申し出を受ける。内容は「2年前に自殺した妻を捜索してほしい」というもので、すでに遺留品やDNA鑑定で本人と断定された遺体まで発見されている中で、本人の生死を問わず成功報酬で2000万を出すとまで豪語する依頼者に、流石の海藤も違和感を覚え、請け負うかを躊躇する。

そして貞元が用意していた妻の写真を前に絶句する。それは15年前まで海藤と同棲していた夏目美希子であった。貞元は、海藤が妻と恋仲であったことを見込んで今回の依頼に踏み込んだことを告げられるも、海藤はかつて美希子との将来よりも渡世の親である松金を優先したことへの後ろめたさや、(噂には聞いていたが)彼女が自殺した事実に直面したことで意気消沈し、結局依頼を断ることを選択する。

その後日、東から電話で「シャルルで少年たちが暴れており、自身は2号店の準備で手が離せないので助けてほしい」と頼まれる。現場に赴いた海藤は、女性店員から「チンピラたちに絡まれていた自身を一人の少年が庇い喧嘩になっている」という状況説明を聞き、突然気絶したその少年に代わりチンピラたちを叩き伏せた。

気が付いた少年の正体は、先日の依頼者貞元と美希子の一人息子・貞元准だった。
准は不仲な父とは別の経緯で母の捜索に行動を起こし、母の日記でヒーローのように綴られていた海藤を頼り神室町を訪れていた。先日同様、海藤は依頼は受けないと断るものの、准は引き下がろうとせず、それどころか「自分は本当は海藤の子供だ」とまで言い出した。美希子と別れた時期と准の年齢から0とは言い難い可能性や、彼の母を想う気持ちに揺さぶられ、海藤は准と共に美希子の消息を追い動き出すことになる。

余談

  • 極道時代に相手に追い込みを掛ける際に相手を全裸にするという方法を使っており、東によると「兄貴(海藤)の十八番」の手段であったらしい。ゲーム中にある人物(注:男性)をパンツ一丁にして正座させてから尋問するという場面が存在する。
  • 学生時代も相当なワルだったらしく、同級生の相棒・足立隼人と共に隣町の不良たちを相手に喧嘩に明け暮れる毎日を送っていたとのこと。サブストーリーでは、「足立エステート」という会社を設立した足立の依頼で彼の用心棒を務めることになるが、ヤクザを駒に使い脅迫まがいの商売をするなど黒い噂を耳にした八神が彼の前に立ちふさがり、海藤と直接対決することになる。しかし、海藤自身も足立の悪事を薄々感じていたらしく、なんとか更生させようとしていたことを知り和解。その後、己の素性と計画を知った二人を始末しようとする足立に失望し、彼や取り巻きのヤクザたちを八神と共闘し打ち倒し、旧友との決別を宣言した。
  • とあるサブイベントで知り合った少年・岡林祐介によると、その風貌は『キャプテン・ポリス』なるヒーローにソックリであるらしく、付きまとわれて変身ポーズを懇願されていた。当初は鬱陶しがっていた海藤だが、八神が少し目を離している内にすっかり打ち解け、ヤクザに攫われた彼を救うためにも全力で戦った(なお、この戦闘時のみ海藤の体力ゲージの名義が「キャプテン・ポリス」になっている)。祐介との別れの際には「一回だけだぞ」と渋りつつも、キレのある完璧なポーズを再現していた。ちなみにこのポーズは仮面ライダーストロンガー変身ポーズを左右反転したようなもの。
  • ピストル強盗事件での「破門を宣告されたその瞬間から堅気となるので、指詰めのような極道の掟に従う必要はなくなる」という理屈は、『龍が如く0』の第一章ラストにて主人公・桐生一馬が破門される展開でも見られた。このときの桐生はこの理屈のために自身の計画を狂わされて窮地に陥るのだが、海藤の場合は八神のおかげもあってこの理屈に救われた格好である。
  • またDLC『海藤正治の事件簿』での周囲の人間関係には『龍が如く(第一作目)』での桐生と重なる部分がいくつかみられ、一部ファンの間では制作陣によるセルフオマージュではないかとも推察されている。
  • 上述通り、小学生から「ドローンゴリラ」と通称されているが、DLCシナリオでは更に、同行している准から戦闘後に「ゴリラより強えーって!」と褒め言葉(?)を投げかけられることがある。


関連イラスト

海藤正治
海藤さんDLCよかったね


八神探偵事務所のふたり
海藤さん



関連タグ

ジャッジアイズ ロストジャッジメント 海藤正治の事件簿
東城会 極道 喧嘩屋
八神探偵事務所 探偵 助手
タフガイ 天然 ゴリラ
八神隆之 東徹

春日一番…『ONLINE』『7』以降の主人公。海藤と同じく東城会系三次団体の元・構成員で、その気質や組員時代の人間関係(敬愛する組長対立する若頭愛着ある?弟分)など、似通った部分が多い。

桐生一馬…『龍が如く』シリーズの元祖主人公。コチラも海藤や春日同様、元・東城会構成員(ただし直系団体出身で、最終的に会長にまで昇りつめた伝説的存在である)。『海藤正治の事件簿』での人間関係が一作目での桐生と似ており(かつての想い人その忘れ形見)、一部で同DLCは一作目のセルフオマージュとも解釈されている。

マッシュ・レネ・フィガロFF6)…『DFFOO』での中の人が同じ。シリーズお馴染みのモンク(武闘家)ポジションのキャラクターで、海藤と同じく怪力の持ち主。また(双子の弟ではあるものの)面倒見が良く、また天然でお調子者、喧嘩っ早い部分など気質も似た部分が多い。ついでに言えば、作中で「ゴリラ」呼ばわりされる海藤に対し、彼も彼で「おっきな熊」や「筋肉だるま」と珍妙なあだ名を付けられたりしている。

グラディオラス・アミシティアFF15)…見た目が似ている上、『ロストジャッジメント』のあるシーンにてグラディオラスと同じような台詞を放ち、ネタにされている。

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