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「どうする? 本当に出るとこ出る?

─────でも……やっぱ相手が悪いと思うよ」

CV・モデル:木村拓哉

概要

JUDGE EYES』及びその続編となる『LOST JUDGMENT』の主人公。

相棒の海藤正治など、親しい人物からは「ター坊」の愛称で呼ばれる。

神室町に位置する八神探偵事務所の所長を務める私立探偵

かつては同じく神室町にある「源田法律事務所」に在籍する弁護士だったが、とある事件を機に探偵に転じた(ただし弁護士資格は現在も保有。資格の証たるバッジも常に持ち歩いており、必要とあらば相手に示している)。

普段は借金の取り立てやペット探しといった便利屋同様の仕事しか来ず、それもあまり数がないため事務所兼住居の家賃や、唯一の従業員である海藤の給料さえ滞納する有様となっている。

このようにスマートな見た目に反して金銭面・生活面は割とザルであり、大家の冨岡理恵に頭が上がらない。

人物

容姿

外見はキャラモデル・演者である木村拓哉の30代頃の容貌に近い。

髪型は細かいウェーブのかかった、ドラマ『探偵物語』の工藤俊作の影響もうかがえそうな横にボリューム感のある無造作ヘア。

普段の服装は黒革のダブルライダースジャケット(肩エポレット+フロントベルトつきのアメジャン系だがアクションプリーツは無いタイプ)にUネックで白Tシャツのインナー、ウォッシュ加工で色落ちした青いスリムデニム、ウォレットチェーン、白スニーカーを愛用している。

一方で探偵業の一環として様々な衣装を身に着けることもある。多くは、ターゲットを尾行するためのホームレスや施設へ潜入するための作業員といった変装が主だが、本編ストーリーおよびサブイベント内にて極めて妙な出で立ちに転ずることもしばしば。田舎ヤンキー風の派手なジャージや水商売らしいバーテンダールック、法廷にも立てるオーダーメイドスーツなどはともかく、顔面白塗りの吸血鬼コスプレや忍者装束まで真顔で身に纏うさまはさながら『SMAP×SMAP』のコントの1シーンのよう

性格

普段こそ冷静沈着で目上の者や依頼人に対する礼節をわきまえているが、根は負けず嫌いな性格。

皮肉屋の一面もあり、対立する相手には棘のある物言いで接するなどハードボイルド探偵小説的な減らず口も目立つ。

過去シリーズの筆頭主人公である桐生一馬と同様、情に厚く、困った人を見過ごせないタイプであり、作中では本編・サブイベント共に様々な依頼を請負い、仕事にも遊びにも真剣に取り組む姿勢の持ち主。

また、桐生とは違って付き合いは悪くなく、『JUDGE EYES』では神室町の住人たち最大50人と友人(フレンド)になることができる。『LOST JUDGMENT』では潜入捜査のためとは言え、私立誠稜高校の部活に入り込んで高校生たちと親睦を深めている。

能力

弁護士として得た法的知識のみならず、尾行や変装、ドローンの操縦やピッキングといった様々な技術を駆使するなど非常に高く、調査する相手によってはグレーないしは法律違反な行動も厭わない。

また、神室町で鍛え上げた喧嘩の実力は確かなもので、戦闘ではかつて父から手ほどきを受けたカンフーを自己流にアレンジした自称「神室町流」で戦う(DLCで入手出来る「仙薬」というアイテムを使用する事で某漫画の様な技も使える様になる)。

かつての桐生や真島のように、状況に応じて型を使い分ける戦闘スタイルであり、蹴り技中心で対多人数向けの「円舞」と、手技によって相手の防御を崩す一対一向けの「一閃」という2種類の型を使い分ける。『LOST JUDGMENT』からはこれに相手の力を利用して受け流す型「流」と、ボクシングの型である「拳威」が加わる。

弁護士時代は優秀と評価されていたものの、本人曰く「民事だと勝ったり負けたり。少し負け越してるかな」と語る程度で、刑事事件は大久保新平の弁護が初めての仕事という経験の浅さであった。しかしながら、統計上でも「立件されれば99%有罪」とされる日本の刑事裁判を初弁護で無罪にしてしまった快挙が、彼と周囲の運命を大きく変えてゆくことになる。

経歴

過去

弁護士の父を持ち、少年時代はそれなりに裕福な家庭で生活していた。

あるとき、とある殺人事件の容疑者を父が弁護して裁判で勝訴を勝ち取ったが、後日、その判決に納得がいかなかった被害者の親族(15歳の娘を乱暴された挙句に殺された男性)が八神家を急襲し、八神の父と母をナイフでメッタ刺しにして殺害する凶行に出る。

八神は当時反抗期であり、弁護士稼業で忙しい父親に反発して友達の家で寝泊まりをしていたため死は免れたものの、結果として両親を一度に喪うことになる。

しかも厄介なことに八神の両親を奪った犯人自身も首を吊って自殺。憎しみを向けられる相手すら失った八神は大いに荒れることになる。

その後、八神は親戚たちの引き取りを振り切って家を飛び出し、神室町に流れ着く。

当時まだ15歳であったが、バー「テンダー」にてマスターの温情で年齢を偽ってアルバイトをしながら日銭を稼いで暮らすようになる。

ある日、客として店に現れた東城会系三次団体「松金組」の下っ端構成員(当時)である海藤の横柄な態度が癇に障り、彼にケンカを吹っかけるもまるで歯が立たず打ち負かされる。八神は、尚も海藤に執着し、町で顔を見るなり殴りかかっては何度も返り討ちにされる日々を繰り返すようになる。

これを見かねた松金組組長・松金貢は、八神の荒んだ心情を見抜いて諭し、事務所を訪ねるように促した。以降は八神も考えを改めて海藤と和解する。

以来、松金からは息子同然に可愛がられ、学資の援助を受けて夜間学校に通い上げ、ついには難関の司法試験を突破し弁護士資格を取得。その後、松金と懇意である「源田法律事務所」所長・源田龍造を紹介され、彼の下で弁護士として邁進する。

こうした経緯から、八神は松金・源田の二人を血の繋がらない父として慕い、敬っていた。

また、この頃に同僚の城崎さおりの紹介で、彼女の幼馴染で東京地検に務める女性検事・藤井真冬と知り合い親しい間柄となった。

そして本編の3年前(当時32歳)、弁護士としてまだ駆け出しだった頃に先端創薬センターで起こった殺人事件において、容疑者であるリネン業者の青年・大久保新平の弁護人を務める。この裁判では、検察側の証拠固めの甘さや証言の隙に付け込み、大久保の恋人・寺澤絵美の涙の訴えもあって無罪判決を勝ち取った。

起訴されれば99%有罪になると言われる日本の刑事裁判において、刑事事件初弁護にもかかわらず奇跡の勝利を収めたことで、八神は一躍時の人となる。

しかし大久保は釈放から間もなく、恋人の殺害と自宅放火の疑いで再び逮捕されてしまう。

本人からの指名で再度弁護を引き受けたものの、今度は八神自身大久保が犯人だと考えていたため弁護に身が入らず、現場の焼失により新たな証拠を得ることもできなかったこともあって敗訴に終わる。

このため先の事件も「やっぱり大久保が犯人だったのではないか」とする見方が強くなり、八神は「凶悪な殺人鬼を野に放ったインチキ弁護士」として世間から猛批判を浴び、弁護士を退職。以降は「八神探偵事務所」を開業し、私立探偵として活動するようになる。

探偵になってからも松金・源田からは何かと気にかけられており、ときには源田を介して依頼人の護衛や聞き込み等証拠集めの手伝いといった仕事の依頼を安く請け負うなどしていた。本人曰く「忙しくしていないと絵美ちゃんの死に顔を思い出してしまう」らしい。

源田からは、再び弁護士になるよう何度か勧められていたが、大久保の一件がトラウマとなっていた八神は「俺の目は依頼者が悪人か善人かも分からない節穴」と頑なに断っていた。

本編の1年前(おそらく33〜34歳頃)、松金組事務所にて1億円強奪事件が起こり、当時電話番を務めていた海藤が若頭の羽村京平にケジメをとるよう強要される場面に居合わせる。

八神は松金から「海藤は今この瞬間から破門である」という言質を得ると「指を詰めるのは極道のケジメ、海藤は既にカタギだから指を詰める必要はない」と海藤を弁護。松金も同調し「カタギの指などもらえない」と突っぱねたため、海藤は指を詰めることなく松金組を抜けることになった。

その後は海藤を自身の探偵事務所の助手として招き入れ、二人三脚で経営を回すようになる。

海藤と名コンビとなり、少しずつかつての勢いを取り戻していく八神だったが、1億円強奪事件の後始末に横槍を入れられた羽村は八神(と、事件を通じて徹底的に潰すつもりだった海藤)を敵視するようになり、それが後述のモグラ事件での対立に繋がっていく。

JUDGE EYES:死神の遺言

2018年12月(当時35歳)、神室町では仮面の窃盗団が暴れまわり、共礼会の組員が次々に眼球をくりぬかれて殺されるという連続猟奇殺人事件が話題となっていた。

ある日、源田法律事務所にその連続猟奇殺人と似た事件の弁護依頼が舞い込み、八神は事務所の先輩である新谷から、容疑者となった羽村を弁護するための情報収集を請け負うことになる。

結果として無罪判決を勝ち取ったものの、八神は「羽村は事件の協力者であり、実行犯を隠しつつ罪を逃れるため自分たちを利用した」と確信。連続殺人事件への関与が疑われるその実行犯を「モグラ」と名付け、独自に調査を進めていく。

モグラを追っていく過程で、件の連続殺人が3年前の創薬センター事件と繋がっている事を知った八神は、真実を追究する事を目的に強大な敵と立ち向う事を決意。

相棒の海藤を始め、元窃盗団参謀の「ジェスター」こと杉浦文也、海藤の元弟分の東徹、情報屋の九十九誠一といった協力者と共に、殺人事件の真相と、その裏に潜む数々の陰謀に踏み込んでいく。

LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶

前作から3年後の2021年12月(当時38歳)、八神は、九十九と組んで探偵事務所「横浜九十九課」を開業した杉浦から連絡を受け、彼らが依頼を受けたとある“大口の案件”を手伝ってほしいと頼まれる。最近は神室町での依頼が少なかったこともあり、後日、八神と海藤は二人の事務所のある横浜伊勢佐木異人町に足を運ぶことになる。

九十九たちに連れ添い対面した依頼主は、横浜の私立高「誠稜高校」の理事長・奥田雄三で、その内容は「校内でのイジメを調査し、内密に解決したい」というものだった。誠稜高校は生徒の数が600人以上も在校するため、九十九と杉浦の二人だけでは手に負えず、そこで八神たちにも助力を願い出たとのことだった。

奇しくも昼間に誠稜生徒らしき不良グループに遭遇していた八神は、理事長への質問の返答にどこか歯切れの悪さを感じつつも、依頼を承諾する。

翌日、八神たち4人は作業員に扮して校内へ潜入し、設置した隠しカメラからイジメの実態を抑える。現場は女教師・澤陽子が受持つ2年2組で、ひとりの女生徒・香田真美が前日八神が遭遇した不良たち(松井・あかね・坂城の三人組)に囲まれ執拗な嫌がらせを受けていた。事前にイジメの深層心理について研究していた九十九の助言もあり、八神たちはイジメを抑止する妙案を立て、一時的ではあるが人知れず彼らのイジメを制止することに成功する。

その時、八神に源田法律事務所の弁護士で元同僚の城崎さおりから連絡が入る。

さおりはこの時、神室町で起きた痴漢事件の弁護を請け負っていたのだが、依頼人である容疑者・江原明弘が裁判中に行った証言により、数日前に異人町で発見された殺人事件の遺体が、失踪していた誠稜高校の教育実習生・御子柴弘であることが発覚。そして御子柴の死亡推定時刻と痴漢事件は同時であり、江原が痴漢事件で有罪なら、御子柴の殺害は立証できない。この奇怪な事態に際し、八神に2つの事件の関連性を調査してほしいという依頼だった。

捜査の中で明るみとなっていく、江原と御子柴を繋ぐ4年前のとある事件、それと合わせるように動き出した半グレ集団「RK」や司法の上層部など、新たな波乱に八神たちは身を投じていくことになる。

海藤正治の事件簿

『LOST JUDGMENT』本編から暫く経過した2022年が舞台で、海藤が主役の追加シナリオ。

この時、八神は源田の依頼人の離婚調停の手伝いで出張しており、直接の登場はない。

離婚調停に応じない旦那を追いかけて山の中に入り、熊と遭遇したり、スワンボートで逃げた旦那をスワンボートで追いかける羽目になったりと、メインストーリーの様なシリアスな話というよりサイドストーリーのようなハチャメチャな事件になっている。

余談

中の人ネタ?

直近のシリーズ作品である『龍が如く7』に登場した足立宏一(演:大塚明夫氏)やナンバ(演:安田顕氏)と同じく、本項の八神も演者の木村拓哉氏のエピソードを連想させる描写が作中いくつか見られる。

  • 日本語での愛称は「ター坊」だが、英語版では「隆之(Takayuki)」に由来して「Tak(タク)」と呼ばれている。
  • 『JUDGE EYES』のサイドケース(サブイベント)の一つ「ワイフのバースデー」では、街中で唐突に航空機パイロットの制服に着替えさせられ「今すぐにでも飛行機を飛ばせそう!」とおだてられて「そう?」と満更でもない様子。そして直後に話していた相手が八神にトラブルを押し付けて逃げると「ちょ、待てよ!」。2003年1月にパイロットの役で演者が主演したドラマ『GOOD LUCK!!』を意識したネタと思われる。
    • 上記の「ちょ、待てよ」は音声無しだが、飛び去ったカツラや変態を追うなどコメディ要素の強いサイドケース中のチェイス中は音声付きで「ちょ、待てよ!」と叫んでくれる。なおこちらは文字で再現すると「ちょ…待てよ!」という具合に、タメは長めで、苛立たしげに発するのが八神流(必死に走りながらのシーンの台詞なので)。英語版の開発中、情報漏洩を防ぐために知らされていなかったはずの翻訳者がテキストで「ちょ、待てよ!」を見かけるだけで演者が木村拓哉であることがバレてしまったというエピソードもある。
  • 『JUDGE EYES』にて松金組事務所に潜入するため、組員の一人・田代の一張羅を着用することになるが、彼の上着の背中には青いイナズママークが描かれている。
  • 『LOST JUDGMENT』における神奈川県警の渡辺基祐との行動中、第三者から八神が「刑事」と勘違いされたことを渡辺に「ジーパン」とからかって呼ばれるが、八神は「光栄です」と満更でもない様子を見せている(木村氏は予てより故松田優作氏のファンであることを公言している)。
  • 『LOST JUDGMENT』にて潜入することになる誠稜高校で、ダンス部部員たちの前でいきなりお手本のダンスを見せることになった際は、八神本人ですら「ダンスは素人なんだが……」と躊躇っていたにもかかわらず、何故かプロ級のパフォーマンスを披露してまたたく間に女子高生部員たちの信頼を得てしまう。厳密な「八神隆之」のキャラクター設定だけを考えるとあり得なさすぎるご都合主義展開なのだが、これも木村氏がSMAPのメンバーとして披露してきた歌やダンスの芸能活動を長年観続けたプレイヤーたちの理解に訴える演出であろう。

その他

  • 龍が如く主人公の例に漏れず、メイン以外のストーリーではたびたび珍事に巻き込まれて散々な目に遭う。
  • その内容は先述した吸血鬼のコスプレで芸能記者に取り囲まれる、飛行するカツラを追いかけるといった非現実的なものから、頭の上がらない大家に「今度開店する予定の居酒屋のメニューを試食して欲しい」と言われ、無駄にチャレンジングなメニューを試食して思わず変顔になるといった妙に庶民的なものまで様々。未プレイの方はぜひプレイして確かめてみて欲しい。
  • 作中での法律を恐れない数々の所業から「如くシリーズの主人公の中で最もヤクザに向いている」との声も。

戦闘曲

Drumfire(『JUDGE EYES』一閃スタイル通常戦)

Random Fire(『JUDGE EYES』円舞スタイル通常戦)

Ferocious Red(『LOST JUDGMENT』一閃スタイル通常戦)

Blue Stompin'(『LOST JUDGMENT』円舞スタイル通常戦)

Green Vibes(『LOST JUDGMENT』流スタイル通常戦)

Tough Cuss(『LOST JUDGMENT』拳威スタイル通常戦)

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