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「勇者ってのは スライム倒していつか成り上がってなるもんだろ? ……生き様だろ?」


「パーティ再結成 だな 久々に冒険といこうぜ 勇者さんよ」


CV・モデル:安田顕

概要編集

横浜伊勢佐木異人町に住むホームレスで、元看護師

主人公・春日一番のパーティメンバー(春日一行)の一人。愛称はナンバ(自己紹介の際にも使用している)。


表向きはリアリストで悪態を付くものの協力してくれる人物であり、新人ホームレスの春日に路上生活についてのイロハを教えてくれる。後述する「魔法使い」キャラのイメージに相応しく、頭脳派らしい推察で彼を助ける場面も。

全てを諦めているように見えて実は情に脆く、ある理由がきっかけで仲間の前から去っても、ピンチの時には助けに来るなど、一度仲間と認めた人物は見捨てない男である。


度胸という点ではパーティ内で最も一般人に近く、ヤクザマフィア絡みの事件に首を突っ込みたがる春日に対してはその都度面倒事を嫌がり苦言を呈す(最終的には春日に感化されて同行するが)。

また女性経験は少なめなようで、向田紗栄子と気さくに話せる間柄になっただけであるにも拘らず「俺に惚れてるかも」と独り合点して調子に乗ることもあった。


戦闘スタイル編集

  • 専用ジョブ:ホームレス

春日が好きなドラゴンクエストにおける「魔法使い」に相当するジョブ。

(最初期はビニール傘)を武器に、餌を使って鳩に襲わせたり、火を吹いて炎上させたりとテクニカルな攻撃を仕掛ける。ときおりパーカーのフードを被る姿も、ローブを纏った隠者の魔法使いのような印象を与える。

このゲームはパーティの攻撃手段が物理に寄りがちであり、特に初期は春日も足立も物理攻撃一辺倒なのでナンバは貴重な魔法攻撃要員である。

ホームレスの不摂生な生活で物理面ステータスは伸びないが、反面、悪いものを食べたり寒いテント暮らしで慣れたおかげか、毒や風邪といった状態異常に強い。

一応拾った本を見様見真似にした杖術もどきも使用するが、本職の杖術を見た際には「本に書いてあったことを本当の意味で理解できた」「迫力が違う」と狼狽えている。


看護師の経歴を活かして回復技もいろいろ覚えるのでヒーラーとしての運用も可能である(尤も、ナンバ以上のヒーラー要員がいるのでサブに回りがちだが)。

また、中盤のあるイベントを通じて習得するスキル「熱気監獄の極み」は貴重な大威力の全体魔法攻撃であり、この技メインでの運用もアリ。


8」では物理属性の極技が全て削除され、代わりに範囲回復技「いきなり酒盛り」・範囲攻撃デバフ「未知の悪臭」が追加されたことで、より魔法使いとしての側面が強くなった。

また戦闘システムの改善により「連続熱気ブレス」の攻撃方向をある程度操作可能となったため、殲滅力が増加。

他にも、武器に「魔変換の刻印(通常攻撃のダメージ計算が攻撃力から魔力に変わる)」を付与することで通常攻撃でもある程度の火力を叩き出すことが可能となった。

ハマの英雄、そして病に冒された伝説の男を支えるべく、まさに「一つ上の男!」となったと言えよう。


経歴編集

幼い頃、世界的に有名な看護婦ナイチンゲール」の伝記を読んで感銘を受け、いつか彼女のようになる事を夢見て、看護師の門を叩く。

Nurse Nanba

しかし、待っていたのは患者のわがままと長時間労働であった。

苛烈で過酷な医療現場にストレスを募らせ、次第に仕事に身が入らなくなっていくが、ある日自分と似たような志を持つナース「水恵」と出会い、献身的に仕事に尽くす彼女の輝かしい姿を見て、徐々にやる気を取り戻していく。

そんなある時、水恵が両親の残した借金を返済するために密かに病院の医薬品を横流ししていることを知ってしまう。前述の事情を聞いて同情し、彼女の不正を黙認するが、やがて横流しの事実が病院側に露見する。犯人が水恵だと発覚するのも時間の問題となり、彼女を助けるため、自分が犯人であると病院側に名乗り出て水恵の身代わりになった(出会った当初の春日には、自分が汚職を行ったと説明していた)。

その後、看護師免許をはく奪され、落ちぶれて異人町に流れ着くこととなる。



劇中の活躍編集

龍が如く7 光と闇の行方編集

2019年12月(当時41歳)、ある理由から重傷を負い異人町に流れ着いた春日を治療し、ホームレスから理不尽な集金行為を行っていた中国マフィア横浜流氓」のメンバーを春日と一緒に撃退してからは、彼と行動を共にするようになる。

物語中盤、異人三の一角である韓国マフィア「コミジュル」のアジトを訪れ、そこで偽札の製造現場を目撃した際、春日たちは驚きを隠せていなかったが、ナンバだけは何かを確信した表情を浮かべていた。


実はナンバは、異人町で行方不明になっていた実弟の秋葉正一(本名:難波正一)を捜すため異人町のホームレスになっていた。正一はフリー記者として偽札造りを追うため異人町を訪れていたが、ある日コミジュルから監視されているという報せをナンバに伝えたのを最後に消息を絶っていた。

また、ナンバが重傷を負っていた春日を治療したのも、日本円の偽札を持っていた彼に同行すれば、いずれは弟が消えた原因であろうコミジュルに潜入できると予測していたため。

だが、コミジュルの総帥であるソンヒには、ナンバがアジトに探りを入れていることを見抜かれており、春日たちへ自身の本当の目的を暴露されるが、春日たちがコミジュルを足止めしてくれたことで脱出に成功する。


その後、ナンバは弟を助けたいという一心で、まさかの敵対していたブリーチジャパン側につき、代表の小笠原肇に偽札の件を全て話してしまい、そのことが異人三による"肉の壁"を崩壊させる一因となった。

後日行われたブリーチジャパンによるコミジュルへの実力行使のデモの際には、小笠原や石尾田礼二率いる近江連合の組員と協力し、コミジュルを守っていた春日たちと戦うが敗北する。

そして苦肉の策としてソンヒによって偽札の製造現場を燃やされてしまったため絶望するが、ソンヒの口から正一がコミジュルの地下居住区で軟禁されている旨を伝えられた(実は、正一が偽札の件についてコミジュルに捕まった際に、たった一人で偽札の真相を調べ上げた能力をソンヒに買われ、口を封じる代わりに軟禁とは名ばかりの厚遇を受けていた)。

その後、春日たちが捕らえて尋問していた小笠原が近江連合によって逃げられた際に現れ、無事正一と対面を果たしたことを春日たちに話し、「面倒事に首を突っ込むから俺みたいな奴に利用される」と言い残し去っていった。


が、近江連合によって拉致された趙天佑を救うため慶錦飯店に殴り込みに来ていた春日たちが石尾田と対峙した際に、罪滅ぼしとして救援に駆け付け、再び春日たちの仲間に加われる喜びに涙しながら感謝した。戦闘後、春日たちに、弟の正一が軟禁中に世話を焼いてくれた女性と婚約の話が出るまでの仲になっていたことで、もうコミジュルとの確執も無くなったと明かした。

そして、すべての黒幕である青木遼を打倒するため、最後まで春日の仲間として戦い抜いた。


龍が如く8編集

2023年(当時45歳)、ナンバは医療器具メーカーの契約社員として無事就職し、検品担当として穏やかながらも平凡なサラリーマン生活を享受していたが、春日が暴露系Vtuber・多々良ひそかによって会社を解雇されると同時に契約を解除され、無職に逆戻りしてしまう。

その後、に会うためハワイへ赴いていた春日のピンチに足立宏一と共に駆けつける。

その後、ナンバと足立の助太刀により桐生一馬の救出及び彼を拉致していた山井豊との誤解こそ解けたものの、桐生の病状が芳しくないということで看護師経験のあるナンバは桐生と共に日本は出戻りし、桐生の看護に務めることとなる。


しかし、一度倒れたにもかかわらず無茶を辞めない様子から半ばヤケになって生き急いでいる事を看破し、一度落ち着いて自分の人生を見つめ直してはどうかと、エンディングノートの作成による終活を提案する。桐生もそれに従い、懐かしい人や場所に赴き、かつての自分を思い出し見つめ直していく事で少しずつ病状が改善していく。

その後、多少の無茶は効く程度には復調したのも束の間、ハワイでの陰謀が日本にまで波及している事が判明、桐生達と共にその全貌を明らかにするために行動することとなる。


桐生との絆ストーリーにおいては、折角就職した会社をクビになった事を実はかなり引き摺っている事を桐生に吐露、春日のせいとは微塵も思っていない事を前置きしつつも何かの拍子で、冗談まじりにでも「春日のせいでクビになった」と口にしてしまいそうで怖いと心中を打ち明けていた。

しかし、自身が勤務していた時の想い出を桐生と話している内に仲の良かった女子社員からの連絡があり、クビになった理由が春日関連(疑惑のハマの英雄と連んでいた事)の場合に挙げられうる「反社会的な行動によるもの」ではなく「以前の職場で横領を働いた事」であったことが判明、キズ持ちを理由として切るなら、自分はそれを隠していなかったのだからそもそも就職させなければいい筈、ということで「本当に多々良ひそかの暴露がクビの原因なのか?」という根本的な疑念が噴出する。

そうして思い返してみると、クビになる前後ナンバはセクハラ被害に遭っていた事を暴露した事で今度は報復人事とパワハラを受けていた女子社員(連絡をくれた子)を庇っており、仲が良かったことで嫉妬した上司に目の敵にされていたため、もしや…とたまたま異人町に飲みにきていた事を知ったセクハラ上司の元に突撃してカマを掛けるとあっさり「あの子に気に入られてるお前が気に食わなかった」と白状、明らかに自分を殴らせようと挑発している事を察知した桐生が忠告するが、ナンバは「良かった!言った通りでしょ桐生さん!春日の奴は関係なかったんだ!」と安堵の表情を見せており、一番気にしていた事が無関係であった事を知ったナンバは最早セクハラ上司など眼中になく、その事に怒った上司が絡んでくるも桐生に勝てるわけもなく一蹴。

その後は桐生と二人で飲み直し、春日との思い出話に花を咲かせていた。


余談編集

龍が如くシリーズではお馴染みである芸能人の顔をモデリングしているキャラだが、総合監督の横山昌義が語るところによれば当初から「安田顕が演じる、不潔だが愛らしいホームレスの男」というコンセプトでキャラを造形していたらしく、安田氏に出演を断られた場合はホームレスという設定を断念することすら考えていたという(参考)。


関連イラスト編集

春日とナンバマッチョなナンちゃん

難波悠うとうと


関連タグ編集

龍が如く 龍が如く7 春日一行 看護師 ホームレス 相棒

春日一番 足立宏一 向田紗栄子 趙天佑 ソンヒ 桐生一馬


安田さんリバース…演者であるヤスケンの起こした放送事故。パーティーチャットにおける牛乳一気飲みの話題の元ネタ(正確には『水曜どうでしょう』の牛乳リバース事件が元ネタ)。また、ナンバが火吹きや臭い息といった『吐き出す』タイプの極技を持っているのも偶然ではないだろう、多分。他にも「黄色い着ぐるみ」や「海老チリ」等、どうでしょうネタが多数散りばめられている(『水曜どうでしょう』ディレクターの耳にも届いた模様)。


フローレンス・ナイチンゲール…彼が看護師を目指した理由、なお実際の彼女は穏やかに微笑む天使などではなく、むしろ拳銃を片手に聞き分けのない責任者を脅しつけ、原因を統計学的に分析し(統計学の始祖は彼女である)、その改善に裕福な実家の私財を惜しみなく投入等文字通り不眠不休で働き続ける滅私奉公の擬人化とも言うべき苛烈な女性である。彼女に無理についていった人間が複数人過労死している事、彼女自身過労で心臓を壊し寝たきりになった事からその激務が窺える(なお、それでもベッドの上で働き続けた)。

彼女がイメージ通り柔和に微笑むのは患者が退院した時だけであり、それが「クリミアの天使」という通り名の由来である(なお、専ら呼ばれるのは前述の苛烈さが元になった「小陸軍省」の方である)。そんな彼女を目指すにはナンバは覚悟が足りなかったのかもしれない(ただし、ナイチンゲール本人が「犠牲なき献身こそ真の献身」「個人の善意と自己犠牲で成り立つ組織は援助なしには絶対に長続きしない」「私が成功したのは私の実家が裕福だったからだ」と述べており、仕事と割り切るか、彼女レベルで使命感に燃えているか裕福でなければやってられない仕事ではある)。


ポップ…漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のキャラクター、主人公の戦友、魔法使いポジション、シンボルカラーが緑、危機感からのパーティ離脱→友情からの再加入という展開…などなど共通点が多い。

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