「あの店長は一流のクズよ 自分で死ぬワケないでしょ」
「あたしが何年キャバでセクハラクソ親父たちの相手してると思ってんの?」
CV:上坂すみれ
概要
横浜・伊勢佐木異人町にある老舗ソープランド「乙姫ランド」のオーナー・野々宮勲が経営するキャバクラの雇われママ。
とある事件をキッカケに春日たちと知り合い、以降「仲間」として行動を共にすることになる。春日たちからは「サッちゃん」「紗栄子」と呼ばれている。
彼女の方も割と早くから彼らに打ち解けた態度を見せ、春日のことは「イッちゃん」「一番」、ナンバのことは「ナンちゃん」と呼んでいる。
なお、『7』では春日との恋愛イベントが用意されているが、「人間力『お洒落』を最高値にする」という解放条件が付いている。
絆ドラマを進めただけでは恋愛関係にはならないので、他の女性に尽くしたい場合も絆ドラマだけなら進めて構わない。
人物
赤いリップと茶髪のボブカットが印象的な美女だが、気が強く、たくましい性格。
双子(一卵性双生児)の妹・向田菜乃葉がおり、当初、菜乃葉と先に知り合っていた春日たちからは彼女と勘違いされて驚かれる場面もあった。
カタギの女性でありながら腕っぷしもなかなか強く、パーティーに加わってからは春日たちと肩を並べて敵と戦う。ときには銃やナイフで武装した極道や、大型重機や虎なども相手にすることもあるが、こうした相手にも決して物怖じも遠慮もすることなく戦いに参加している。
かつては同店のNo.1キャバ嬢であったらしく、愛煙家で尚且つかなりの酒豪。春日たち男三人が潰れても顔が赤くならない程(しかし一部イベントでは呂律が怪しくなるほどベロンベロンに酔っ払うなど加減が利かない部分もみられた)。また職業柄、裸を見ることも慣れているとのことで、一時、野々宮のソープ店で春日たちと寝泊まりした際には胸をはだけたガウン姿で平然としていたことすらあった。ただし、腋舐めなどアブノーマルなプレイは嫌いで、尚且男性の浮気にも厳しい。また、自分の美貌にも自信があるようで、韓国マフィア「コミジュル」の女総帥・ソンヒに対しては当初「オバサン」と呼んで年齢マウントを仕掛けたことすらあった。
戦闘スタイル
- 専用ジョブ:チーママ
HPが低く、MPが高めで各種ステータスの伸びも良い万能型。
習得極技は魔法攻撃がメインのナンバとは違い、肉弾系とデバフ系の極技がメインで、攻撃からサポートまでこなす。
弱点として、非常に伸びが良い攻撃魔力を生かせる魔法技を自前ではほとんど覚えないため、能力をフルにいかすなら他ジョブの育成が必須。
また、紗栄子自身が持つ耐性として、酒豪な事から泥酔状態になりにくい。
『7』ではパーティを専用ジョブだけで固めて放置していると、中盤以降回復役の力不足に陥りがち。
なので任意加入キャラの鎌滝えりをパーティに加えていない場合は、紗栄子をアイドルに転職させて回復役を請け負ってもらったプレイヤーも少なくない。
実際のところ、えりは回復魔力の伸びが非常に悪いのでアイドルに向いていなかったりする。
また、中盤の貴重な範囲複数攻撃技である画鋲撒き「鋲散の陣」のコスパと威力が非常に高く、最終盤まで雑魚散らし役でレギュラーを張れる性能なので、やはり紗栄子を回復役にする方が安定する。
『8』では桐生パーティーの一員となるが、ナンバが序盤から範囲回復を持っている上、絆技を使うことで全体回復ができるため回復役の需要は前作ほど高くない。
固有ジョブのチーママも弱点だった魔法技を多数習得したため、最初から最後までチーママで戦い抜けるようになった。
とはいえ、もう一人の女性キャラであるソンヒは絆レベルを上げなければアイドルになれず、レベル上げに用いるダンジョンの難易度も高いため、アイドルにする選択肢は十分有効。
本作では他ジョブから極技を自由に継承できるため、プレイヤー好みに育成すると良いだろう。
経歴
両親と双子の妹・菜乃葉の4人暮らしだったが、強気で世話焼きな彼女は弱気でうだつが上がらない父、父に似た弱気で不器用な妹とは「妹はダメな子だから私がフォローしてあげないと」と何をするにもアレコレ口を出し束縛していた事で仲が悪かった。
やがて仲を取り持ってくれた母を亡くし、「父は頼りにならない、妹はダメな子だから、自分しか家族を支えられる者はいない」とより一層束縛が激しくなることになる。
そして妹の彼氏についてダメな男の典型をつらつらと挙げてそれに当てはまっていないかを細かく聞き出そうとした事で菜乃葉の溜まっていた鬱憤が爆発し、口論になる。
それだけなら姉妹喧嘩で済んだのだが、そこで父も連鎖的に鬱憤が爆発して泣き出し「娘が自分より稼ぐようになったからって不貞腐れていたせいで菜乃葉を助けてやれなかった」とまるで自分が菜乃葉を虐めているかのような言葉を投げつけられた事で妹からも父からも疎まれていた=自分だけがこの家庭の異物だった事を知り、家を離れた(本人曰く実質上の絶縁状態)。
その後は職を転々としながら、現在はチーママとしてキャバクラで勤務している。
劇中の活躍
龍が如く7 光と闇の行方
ある日、紗栄子はオーナーの野々宮から実家の危機を知らされる(このとき初めて妹が彼のソープで働いていたことを知る)と共に、春日たち(あくまで「新入りのボーイ」と話していた)が家族を助けるために奮闘してくれていることを伝えられる。その最中、野々宮は突然やってきた何者かと揉めている内に電話が切れてしまい、後日、彼が“自殺”したことが警察から伝えられる。
直前までの野々宮の様子から自殺など考えられないと感じた紗栄子は、警察の事情聴取で彼との最後の通話内容について洗いざらい供述する。当初、警察は親身になって紗栄子の話を聞いていたが、彼女が通話で最後に聞いた、何者かの「ラオマー」という声について話すと態度を一変させ、事件はそのまま自殺として処理されてしまう。
尚も真相をつきとめたかった紗栄子は、野々宮の言っていた春日たちの存在を思い出し、彼の葬式を終えた春日たちを呼び止め、事の次第を説明。以降、彼らと共に事件の真相を探すことになる。
龍が如く8
前作の騒動後、紗栄子は亡き恩人である野々宮が遺したキャバクラ「Club Silky Queen」の共同経営者となっており、昨今の不景気に負けじと店を切り盛りしている。
『7』での、春日と恋仲になったという設定は(絆ドラマによるIF扱いで)なかったことにされており、春日から片思いをされたうえで、プロポーズされたが振ったという展開がなされる。
春日のプロポーズの内容は後にダメ出ししたナンバからも足立からも酷評される様な時代錯誤も甚だしいものであった事を春日も自覚し、すぐに謝罪したのだが、それ以降彼からのメールを丸一年未読無視し続け、関係も一時途絶えてしまう。
春日がどういう人間か分かりきっている紗栄子にとって腹立たしかったのは時代錯誤な内容ではなく、プロポーズの際に欠けてはならない要素が見事に欠けていたためである。
その後、ナンバと再会し、彼から桐生の現状を知らされると、春日の恩人である彼のために力を尽くす。
以下、ネタバレ注意
事態の解決後は改めて何がいけなかったのかの本当の理由に気づいた春日の改めての告白を受け、喜ぶも、調子こいた春日はドデカくハートマークとI LOVE SAEKOと描かれた白地シャツ(背中はI LOVE ICHIBANのリバーシブル仕様で、紗栄子のは表裏逆にしてある)をプレゼントし「これ着て街を練り歩こうぜ!!」とバブル期かと言わんばかりのカビの生えた価値観によるアピールを展開、呆れ果てた紗栄子は返事もせず足早にその場を立ち去るのだった……
ナンバ「あーあ……バカは死ななきゃ直んないのかね…」
トミー「でもしぶといぜ? ああいうバカは」
余談
- 向田紗栄子を演じた上坂すみれ氏は『龍が如く』シリーズ初担当であり、女性としては初の戦闘プレイアブルキャラでもある。
- 過去には『2』の狭山薫やシロ婆といった戦う女性もいたが、どちらもNPC扱いで操作は出来ず、『5』で主人公を務めていた澤村遥は非戦闘要員でありダンスバトルしか出来なかった。
関連イラスト
- DLC衣装風(背中の刺青はイメージであり実際に入れているわけではない)
関連タグ
龍が如く 龍が如く7 龍が如く8 春日一行 チーママ キャバ嬢 毒舌
アグネスタキオン(ウマ娘)…他作品の中の人繋がり。『8』で好きな動物がウマとモルモットと判明しており、中の人ネタ絡みとなっている(競走馬の擬人化、モルモット扱いしているトレーナーの設定)。