「俺ぁ忙しいんでなぁ! この場で質問できんのは俺だけだ」
「俺は…… 異人町の『荒川真澄』になるんだ」
CV:竹田雅則
概要
『龍が如く7』に登場する横浜・伊勢佐木異人町を拠点とする三大勢力「異人三」の一角である中国マフィア「横浜流氓」の参謀で、構成員から「老馬(ラオマー)」と呼ばれている。
シノギとして貿易会社「横濱貿易公司」を運営しており、組織に潤沢な資金を供給しているやり手で、上昇志向が強く、「掟破り」もお構いなしで、自身に忠誠を誓い、望む物や金や権力を満たしてくれる者を自身の部下として評価する一面も持ち合わせていた。
また、ソープランドに就職した主人公・春日一番たちの雇い主兼、向田紗栄子の職を世話した恩人である野々宮勲を身勝手な理由で殺害しており、春日たちにとっては仇敵。
戦闘では青龍偃月刀を使う。三国志でお馴染みの武将・関羽の武器として有名であるが、このことは作中で足立宏一も指摘しており、それを聞いた紗栄子は「もしかして馬淵って英雄気取り?」と不快感を露にしていた。
人物
総帥である趙天佑をライバル視しているが、趙は「何カ国語も話せ、数字にも強く暴力に躊躇いもない裏社会の逸材」であり「自分には持っていないモノを持っている」と高く評価しており、自ら「右腕になって欲しい」と懇願したほどだが、結果的に「更なる力」を持たせるきっかけにもなった。
一方、コミジュルの総帥・ソンヒからは「そんなに頭が切れる人間ではない」と辛辣な評価を受けており、横浜貿易公司の偽札ビジネスも、偶然倉庫で偽札の原料紙を見つけた部下が提案したものである。
なお、この偽札は「円の偽造」に使われるものであるため、馬渕がやっている「人民元の偽造(からの激安商品での荒稼ぎ)」に使用するのはソンヒの言う通り「あまりに価値がわかっていない」行いである(レート上は1元=約19円なのでより効率よく使っているように見えるが、人民元は偽札が容易に造れるため氾濫し、社会問題と化しているため信頼性が低い、そして日本円の真の価値はその偽造難度から発生する信頼性であるため安く作れる人民元に、それなりにコストのかかっている日本円用の偽造紙を使ってしまうのは本末転倒)
劇中の動向
異人三の均衡に不満を持っておりそれらを打ち破るきっかけを探っていたところ、同じく近江連合を後ろ盾とし、異人三の偽札作りを暴こうとしていた東京都知事・青木遼の部下であるブリーチジャパン代表・小笠原肇の「近江連合での良い肩書き」に乗せられる形で結託。異人三による均衡を崩すための火種を作るべく、横浜星龍会のシマに密かに手を伸ばしていた。
前述の野々宮殺しも、その火種作りの一環で行ったことだった。
春日たちが野々宮殺しに憤り、その真相を探りに来たことを好機と捉え、春日たちを星龍会から送り込まれた刺客に仕立て上げた上で、「先に仕掛けたのは星龍会」と言い張り星龍会に宣戦布告。若頭の高部守の可愛がっていた部下を惨殺し、彼を激怒させている。
その後は後始末を趙に任せて雲隠れしていたが、偶然から、協力者である小笠原に匿われていたことが判明する。
別件でブリーチジャパンを訪れた春日たちと交戦し、敗れるも、この時はナンバがブリーチジャパンと馬淵の側に付かざるを得ない状況であり、ナンバに庇われる形で撤退した。
その後、趙を捕らえて拷問に掛けていたが、「慶錦飯店」に駆けつけた春日とその仲間に阻止され敗れた。
元々、先代総帥の趙の父親時代の古参幹部たちからは、掟を蔑ろにしていると余り良くは思われておらず、組織が壊滅しソンヒ預かりとなったため、ソンヒにケジメをつかせるために殺害も視野に入れていたが、組織の稼ぎ頭だったこと、日本屈指のグレーゾーンと言われる異人町での活動のため、趙に報告しない仕事にも目を瞑っていた等目を掛けていたこともあり、全てをチャラにすると言う形で、異人町から出て行かせることでケジメを付けた。
しかし、趙と春日の首を差し出せば近江連合に取り入れられると唆され、再び異人町に舞い戻り手下達と襲いかかったが、返り討ちにされた。
最後の最後まで抵抗したものの、コミジュルをも欺いて潜伏していた気になっていたが実際は趙の想いを汲んで見逃されていただけだったことや「嫌いだが仲間だから殺したくない、死んでほしくない」という叫びから本心を知り膝から崩れ落ちた。
『龍が如く維新!極』
新撰組七番隊隊長「谷三十郎(リメイク前は『5』の八幡)」として登場。
武市半平太率いる「土佐勤皇党」のメンバーである岡田以蔵生け捕りの任務の賞金を目当てに、九番隊隊長・鈴木三樹三郎と共に以蔵へ挑むもあっけなく返り討ちに遭って死亡する。
なお、スピンオフとはいえ、足立宏一演じる局長・近藤勇と趙演じる藤堂平助共々、初めて桐生一馬との絡みが少しだけ描かれることになる。
余談
- 作中での前評判から有能キャラと思われていたが、実際の言動から見て、かなりの小物である。
- また、趙や春日は最終的に許して見逃されたが、異人三の均衡を崩し、異人町に他勢力を入り込ませた原因の一人であったため、「報いを受けてほしかった」という不満に思うプレイヤーも少なくない。
- 検索する際は「馬淵、龍が如く」と入力した方がヒットしやすい。昌を晶と間違えているタグ付けしている作品が多いのでフルネームでの検索はおススメしない。
関連動画
War Maker(戦闘曲)