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概要
性風俗店の形式の一つで、バスルームとベッドルームを合体させた個室で女性が男性に性的なサービスをおこなう店のこと。
暗黙の了解で「本番までおこなう」ことから『風俗の王様』とも称される。
サービス内容
- まず受付で女性を指名する(もしくは、あつらえてもらう)。
- 女性が到着すると、部屋に案内され、そこで説明を受ける。
- そこから性的なサービスが始まる。
- サービスの順番は店にもよるが、風呂場→ベッドの順が多い。
サービスをする女性店員側は、潜望鏡や胸をスポンジ代わりにする等の技で男性客を満足させ、その後、行為に及ぶ。
売春禁止法との関連
本来、組織的な売春行為は法律違反で罰せられるのだが、ソープランドの多くが「入浴料とサービス料を別途にする」「サービス内容を女性店員の裁量任せにする」といった方法で切り抜けている。また最近の法改正で「密室での性的サービスの禁止」等が加わったことから、わざと扉をウエスタンドアや薄いカーテンにするなど、触法行為とならないよう、必至の生き残り戦法を展開している。
ある意味取締る側も事実上暗黙の了解的に見逃している部分もあるが、時に売春防止法を適用して摘発する場合もある。借金やホストのツケなどで所謂「風呂に沈められた」関係のトラブルがおきて警察に駆け込まれたり、というケースではこうした処分をくだされることもある。
事実上店の新設ができないため、新規開店は以前潰れた店の経営を買い取って行うしかない。
何かやらかして処分をされた場合は「経営者や店名を変えて出直し」すら許されないこともある。
2023年にはホス狂を働かせていた吉原のソープランド2軒が、ホス狂を紹介してきたホストが逮捕された事件の芋蔓で最も重い処分「営業廃止」を食らっており、ここまでの処分を受けると当該の建物を2度とソープランドとして利用することは不可能で別業種の店にするか更地にして売却するより他なくなる。
保健所との関連
名目上は『公衆浴場』でもあるため、保健所からの検査も入る。
この際、避妊具やサービスをおこなうためのバスマット等は存在しないことになっているため、検査が入る前には必ず処分されている。この処分を怠れば、当然ながらその店は倒産することとなる。
余談
- 2018年9月6日の北海道胆振東部地震にて、全道で停電が発生し、水道、ガスなどライフラインが止まった地域が多い中、すすきののソープランド1店が、被災者に500円で風呂を提供した。この取り組みに称賛の声が相次いだ。『公衆浴場』という本来の役目を果たした好例といえるだろう。
- 昭和期には諸々の理由で「トルコ風呂」と呼ばれており、一時は「トルコ」の一語で国でなくソープを連想するほどであった。しかし、利用者がトルコ政府機関を風俗店と誤認するなどの実害が大きく、1984年以降現在の呼称に改められた。