🧼概要
基本的な材料は、動植物の油脂と水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)。
その歴史は古く、紀元前2000年以上前の文献にすでに石鹸の存在が記されている。焼いた動物の肉から滴り落ちた脂が、地面にある灰のアルカリに反応してできた物質が混じった土、それで手や洗濯物を洗うと、汚れがよく落ちることに気がついたのが始まりだとか。
実際苛性ソーダが発明される以前は、灰と水を混ぜて寝かせ、取り出した灰汁で石鹸を仕込んでいた。
主な原料油脂
植物性
パーム(椰子)油
椿油
ひまし油
ごま油
ひまわり油
動物性
ラード(豚脂)
ヘット(牛脂)
上記はほんの一部。
極端な話、石鹸を作るだけなら油脂であれば何でもよく、サラダ油やショートニング、バターでも作れる。ただし、効果のほどは保証できない。
現在では動植物の油脂のみならず、石炭や石油からつくる合成石鹸も普及している。
ただし、合成石鹸は環境や安全性の問題が指摘されている。
手作り石鹸
上記のような問題や手作りブームも相まって、石鹸を手作りする人(ソーパーと呼ばれる)が増えている。
何しろ油脂と苛性ソーダ(劇薬指定だが、印鑑さえあれば薬局で簡単に手に入る)さえあれば作れる上、油脂の配合の加減で、自分好みの石鹸を自在に作り出せるため、ソーパー人口は世界中で増えつつある。
日本でも手作り石鹸の本やサイトがかなりあるので、興味のある人は検索してみるのも。
ただ、環境問題はともかく、やはり効果は人それぞれ。手作りモノにありがちな「手作り最高!市販はダメ!」のような偏重した考えは持たないほうがいいだろう。