概要
性交とは、性行為のうち、陰茎を膣に挿入する行為や陰茎同士や膣同士を摺り合わせる行為、そうした性器を用いて肛門に接触する行為を意味する。広い意味では、それに至る行為全般(性行為のうち、性交と直結・連続する行為全般)を指している事が多い。
婉曲表現では「食べる」「寝る」「合体」など。古語では「まぐわい」。
英語圏では「sexual intercourse」「make love to」など。スラングでは「fuck」と言う。
聖書では、「寝る」のほか、「知る」とも表現している。
ちなみに報道のニュースなどで言う、「わいせつな行為」は「性交(挿入)がない場合」、「みだらな行為」は「挿入があった場合」を指している。
生物として子孫繫栄のためには欠かせない行為であり、若々しさや一日の集中力を保つなどといった健康効果も確認されている一方、性的同意のない性交は全て性暴力(強姦、性的暴行)になる。
イラストでの表現
イラストやアダルトゲーム等ではコンドームを着用せず性交を行うことがほとんどだが、現実では(お互いに子作りしたい場合を除いて)妊娠や性行為感染症を防ぐためにコンドームやピルといった避妊アイテムの使用は必須である。
膣外射精(外出し)しても妊娠や性病は防げないので、自分のためにも正しい知識を身につけ、セーファーセックスを心がけよう。しないと性病に感染する危険性がある。
pixivでは、R-18関連の画像につけられるタグとして扱われている。そして往々にして、挿入しようがない女性同士の場合にも。
非R-18イラストを検索するために、部分一致で「性交 -R-18」で検索すると、「不純異性交遊」等も引っ掛かるので注意。
性交合意年齢
性行為の項目の性的同意の箇所も参照のこと。
国や文化によって成立するとされる年齢は異なる。
日本の刑法の規定において性的同意年齢(性交同意年齢)は男女とも13歳以上とされてはいるが、これは明治時代の制定から変更がなされていないまま現在に至った結果である。2008年に国連から引き上げを勧告されている(日本の性的同意年齢は13歳 「淫行条例があるからいい」ではない理由)。
性犯罪事件がきっかけとなり法改正がなされるケースがある。韓国での13歳から16歳((性行為の同意年齢を13歳から16歳に。韓国で性犯罪を厳格処罰する法改正が施行へ))
フランスでも性的合意年齢改正にあたり、11歳の少女への2件への性暴力事件への判決に巻き起こった批判が大きなきっかけとなっている。改正を求める運動では、セレブたちも動く社会運動の様相を呈した(15歳未満の性行為に同意はない。フランス法改正に向けセレブたちも動く!)。改正にあたっては医師や法律の専門家たちの意見も参考にされた(フランス、性行為の同意年齢を15歳に 15歳未満相手は強姦扱い)。
いまに残る近代以前の性交合意年齢を有する文化と、現代西洋的な性的合意年齢の見方が衝突する事例も存在する。
2004年の「ピトケアン諸島少女性的暴行事件」は、ポリネシアの伝統文化に基づき12歳で性交の同意が成立すると考えられていたピトケアン諸島で、その価値観とこの島々を領とするイギリスの法律とぶつかったケースでもあった。
この事件をめぐる争議では、低年齢時に合意でセックスをしたという言葉もみられたが、その様子から会議に居合わせた島の女性全員が同意上だと考えてはいなかった、という印象を抱いた人も複数居た。
この事件では、はっきりと性暴力を受けたと証言する被害者島民も存在している(ピトケアン諸島少女性的暴行事件、ピトケアン諸島、2004 Pitcairn Islands sexual assault trialも参照のこと)。
法律上の性交合意年齢が低い事の問題として、成人から子供への性的虐待・強制性交のハードルを下げる事、「合意・同意」を取り付ける為のグルーミング(名は「毛繕い(グルーミング)」に由来。親愛や恋愛の感情、力関係を利用した「手なづけ」行為)を招く事が挙げられる。
そして、性交合意年齢が低い場合、性暴力、レイプを受けた子供は、それが「合意ではなかった」事を証明しなければならなくなる。法廷といった場では加害者もそこにやってくる。
それらの過程は被害者にとって凄まじい心身の負担となり、証明後、勝訴後も人生を蝕み続けるのである。
性交合意年齢を高く設定しておけば、少なくともそれ未満の年齢の幼い子供が性被害にあった場合、被害者がやらざるを得ない事柄がグンと減る。