概要
東方Projectに登場する博麗霊夢、聖白蓮、豊聡耳神子の三名によるグループ。
タグ名称の順では「ひじ」=聖白蓮、「みこ」=豊聡耳神子、「れいむ」=博麗霊夢となる。
白蓮と神子はそれぞれ初登場した作品で霊夢と対峙している他、両者は神子の復活を巡って一悶着があった関係である。
さらに信奉または追及する教義や信条に対立する点が多く、出会いの経緯も手伝って原作では何かとギスギスした会話が見られる。
そして両者の関係が真正面から衝突する機会が『東方心綺楼』にて巡ったのである。
『東方心綺楼』
『心綺楼』の当時、人々の心は厭世感と享楽主義に包まれており、宗教家たちはこの人々の心の乱れを自らの力で正す、あるいは自らの主張を広く人々や妖怪たちに馴染ませる好機ととらえていた。
霊夢もまた『心綺楼』ではその機運を人心を博麗神社へと惹きつける絶好の機会と捉え、この機を最大限のパフォーマンスへと昇華させようと上記二人同様、決闘による人心救済(掌握)へと積極的に参加した。
「ひじみこれいむ」の三者による三様の想いと狙いとで、『心綺楼』は華やかに、鮮やかに彩られるのである。
ただしそれぞれのストーリーモードでは、敗北後は勝者を認めたり潔く引き下がったりと後味の悪い様子はあまり見られず、むしろ互いにさっぱりとしたものであるのもこの三名の特徴である。
そして「ひじみこれいむ」の三名が文字通り一堂に会するのが秦こころのストーリーモードである。
『心綺楼』における「ひじみこれいむ」は、<「最後のトリニティリリージョン」>として結実するのである。
『心綺楼』以後
『心綺楼』以後、博麗神社で開催された秦こころの能楽舞台を鑑賞する笠を被った白蓮(心綺楼白蓮)とマントを羽織った神子(心綺楼神子)が二人並んで登場している(『東方鈴奈庵』)。
公演場所が博麗神社ということもありこの公演を霊夢が仕切る様子も見られ、『心綺楼』以後においても三名は関わりが継続している。
なお白蓮と神子の両者はそれぞれの『心綺楼』ストーリーモードの後にはそれぞれ形で秦こころを気にかけている様子が見られ、こちらは二次創作では「ひじみこころ」としてその関係が描かれている。
『東方深秘録』では当時発生していた都市伝説の怪異についてそれぞれが独自に調査を行い、三者がそれぞれ異なる結論を得ている。ただし『深秘録』ストーリー中では霊夢と白蓮の関係のみ直接の接触はない。
続くPS4版『深秘録』では三名いずれもEXTRAストーリーに登場し、引き続き都市伝説の怪異とオカルトボールについて追跡している。各自の調査では霊夢は竹林の「 狂気 」を調べ、白蓮と神子は「 月 」、あるいは「 月の都のオカルトボール 」という関連性から永遠亭を訪れるなど、三者は過程こそ違えども同時期・同夜に同じ場所を目指している。
またその際には同じ文脈で鈴仙・優曇華院・イナバが三者全員と弾幕を交わしている。
同作で神子が予見した更なる混乱が語られた『東方憑依華』では、白蓮と神子がともに「完全憑依異変」の調査に臨んでいる。そしてその調査で得られた知見は霊夢とともに最終的な異変解決に向かうこととなる八雲紫に示唆を与えており、本作でもそれぞれの形で異変に挑んだ三者は大なり小なり道を交えている。
人間の里で人間が一時的にいなくなる怪異が発生した際には霊夢が白蓮と神子それぞれの関与を疑って各自を訪ねている。この時は霊夢が最初に訪れた白蓮から神子が怪しいのではとされて次に神子のもとを訪れるという時系列の順がある(『東方茨歌仙』)。
この場面でも霊夢の行動を通して霊夢、白蓮、神子の三名の人間関係が描かれている。
『東方求聞口授』
『心綺楼』に先立って「ひじみこれいむ」の三者が出会う様子が『東方求聞口授』で語られている。
同作で描かれた白蓮や神子らも参加した新勢力たちの対談では、稗田阿求の要請を受けて霊夢が「 最初から居た 」。ただし途中まで対談には参加しておらず、霊夢が痺れを切らして対談に割って入る際には阿求がそれを留めようとする様子が見られる。霊夢が割って入った理由は対談が妖怪を肯定する流れであったためであり、「 妖怪退治こそが正義 」(あるいはそれを商売)とする霊夢が激怒したためである。
霊夢は一度帰宅し、妖怪の所業が掲載された文々。新聞や花果子念報をもって場に現れる。
霊夢の激しい剣幕もあって対談は持ち込まれたお酒を片づける暇もなくお開きとなるが、その際に神子が霊夢の心の内を読み取り、それを言葉にすると霊夢がひと時たじろぐ。霊夢の望みについて霊夢の相談に乗ろうとする神子に、白蓮もまたその流れに乗る様子が描かれているなど、「ひじみこれいむ」の三名については霊夢に集約される力点によって描かれる事もあるのである。
なお、霊夢が登場するまで霊夢がどのような場所にいたのかは不詳であるが、話を聞いていた事、一度場を離れても特に騒がれていない事、対談にプレッシャーを与えていない事(※)などから話し声の届く隣室なりに居たのかもしれない。
※阿求はこのような流れになってしまうようなら霊夢に最初から対談に参加してもらった方が良かったかとする一方、霊夢が対談の場にいた場合他の参加者の本音が聞けなかったかもしれない、ともしている。
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