関羽の使用武器として
銘は冷艶鋸(れいえんきょ)。
三国志演義において蜀軍の武将である関羽が愛用していることで有名であり、三国志の派生作品では十中八九関羽が使用する。
商人の張世平から提供された鉄を使い、村の鍛冶屋に作ってもらった。重さは八十二斤(18kg)。
呂蒙が荊州の関羽を討った際、部下の潘璋に褒美として与えられたが、関羽の次男・関興によって奪い返された。
関勝の使用武器
補足
- 日本では、刃の形状が類似の柄の短い中国刀のことを青龍刀と呼ぶ場合があるが、これは誤訳が元で広まった誤りで、本来の名称は柳葉刀である。
- 青龍偃月刀と呼ばれる武器が出現したのは宋代以降であり、当然ながら関羽がこれを実際に使用できるはずもなく、陳寿の記した正史『三国志』にもこの刀は登場しない。
- これに関連して、後の『三国志演義』モチーフの物語では「今まで誰も見たことの無い特殊な武器」とされることもある。