概要
『龍が如く』シリーズを通して登場する、関東を拠点とする「東城会」と対をなす、関西一円を束ねる巨大極道組織。大阪・蒼天堀に拠点を置いている。
『2』の時代には、寺田・龍司・高島・千石からなる「近江四天王」と呼ばれる強力な大幹部達を擁し、直参120団体、構成員3万5000人の兵力を誇っていた。
名前の由来は滋賀県の近江地方から。 モデルは恐らく同じく関西に本部を置く山口組と思われる。
シリーズを追うごとに内部抗争やら幹部の死亡やらで弱体化していった東城会に反比例するように、組織としては拡大傾向にある。
とは言え順風満帆ではなく、では『2』ではクーデターが発生、『5』でも会長の病気が原因で一悶着起きている。
近江連合本家
歴代会長
- 五代目:郷田仁(『2』まで)
かつて郷龍会を率いた老齢の男性。
約20年に渡る長期政権を築いたやり手。
詳細は個別記事にて。
- 六代目:名前不明
- 七代目:黒澤翼(『5』まで)
病を患い危篤状態で、組員の前に現れることはほとんどない。
詳細は個別記事にて。
- 八代目:名前不明
桐生一馬と親交があった人物だということ、病床にあること以外に詳細が一切語られなかった。
『ONLINE』にのみ登場
- 四代目:名前不明
- 五代目:三輪
もしかしたら『0』の時に五代目会長だったのは郷田仁ではなく、彼なのかも…?
二次団体
鬼仁会
西谷が率いる直参団体。『0』『名を消した男』に登場する。
蒼天堀の北東にある雑居ビルの一室に事務所を構えている。自由奔放な性格の西谷がどこであろうと好き勝手に暴れるため、「蒼天堀のトラブルメーカー」と恐れられていた。
西谷が死亡したため他の組に吸収されたか解体されたと思われていたが、『0』から約30年経過した『名を消した男』の時代でも三代目西谷を会長に据え直参として活動している。
佐川組
- 組長:佐川司
佐川が率いる直参団体。『0』に登場する。
当時真島吾朗が支配人として働いていたキャバレー「グランド」をシノギとしていた。作業員やホームレスの格好をしている構成員を各地に配置し、徹底した情報網を敷いていた。
佐川が「カラの一坪入手」・「本部長の護衛」という二つの任務に失敗しその責任を取らされる形で殺害されたため、恐らく解体されたと思われる。
寺田組
- 組長:寺田行雄
五代目本家本部長の寺田が率いる直参団体。『1』に登場する。
当時の近江四天王の一角。
寺田が東城会に転身し組長不在となったが誰かが不義理を働いていた訳でもないため、吸収も解体もされず存続していると思われる。
郷龍会
- 会長:郷田仁(『0』以前に本家会長に昇格)→郷田龍司(『2』まで)→二階堂哲雄(『OF THE END』にのみ登場)
- 若頭補佐:鷹山渉(『ONLINE』にのみ登場)
- 組員:林弘(『1』の時点では近江連合舎弟頭補佐で所属は不明。『2』から所属)
龍司が率いる直参団体。『2』と『OF THE END』に登場する。
当時の近江四天王の一角で、少なくとも『0』の時代には既に存在していた。組織内でも随一の武闘派で、構成員には野心的な者が多い。
龍司が生死不明となってからの組の動向は不明だが、パラレル設定の『OF THE END』では二階堂が跡を継ぎ直参として活動している。
近江高島会
- 会長:高島遼
五代目本家総本部長の高島が率いる直参団体。『2』に登場する。
当時の近江四天王の一角で、力よりも知を重視する、四天王随一の頭脳派。
高島が韓国マフィア「真拳(ジングォン)派」と結託しクーデターを起こすという不義理を働いた上に死亡したため、恐らく解体されたと思われる。
千石組
- 組長:千石虎之介
千石が率いる直参団体。『2』に登場する。
当時の近江四天王の一角で、莫大な財力を武器とし、金にものを言わせた戦法を取る。新星町にある大坂城に酷似した事務所「大阪の城」を拠点としている。外装のハリボテが割れると中から金色の城が現れる非常に悪趣味かつド派手な構造になっている。千石の趣向を反映しているのか、派手な装いや当世具足、忍装束といった時代錯誤な格好をした組員が多い。
千石が死亡したため、恐らく解体されたと思われる。
渡瀬組
七代目本家若頭の渡瀬が率いる直参団体。『5』、『7』、『名を消した男』に登場する。
大阪北に拠点を持ち、龍司率いる二代目郷龍会亡き後の近江連合において一番の武闘派として知られている。渡瀬が八代目本家若頭となった『7』・『名を消した男』の時代でも直参として活動している。
逢坂興業
七代目本家本部長の勝矢が率いる直参団体。『5』に登場する。
蒼天堀の近郊に工場一体型の事務所を構えており、大阪芸能の社長としての業務に追われる勝矢に代わって若頭の金井が仕切っている。また、産廃処理(処理を施さない悪質なもの)などで莫大な利益を上げており、金銭面で近江連合を支えている。
高知組
- 組長:高知比呂志
七代目本家若頭補佐の高知が率いる直参団体。『5』に登場する。
神戸に拠点を置いている。黒澤の秘蔵っ子として重宝されていた。
高知が死亡したため、恐らく解体されたと思われる。
荒川組
八代目本家若頭代行の荒川が率いる直参団体。『ONLINE』及び『7』に登場する。
元々は東城会の三次団体であったが、「神室町3K作戦」において東城会の内部情報を近江連合に流し神室町進出に大きく貢献したため、近江連合の直参組織と認められた。ミレニアムタワーの最上階に事務所を構えている。
『ONLINE』でも東城会から近江に転身し、直参として活動している。加入までの経緯は『7』と大体同じだが、こちらでは若頭になっているという違いがある。
石尾田組
- 組長:石尾田礼二
八代目本家若頭補佐の石尾田が率いる直参団体。『7』に登場する。
龍童会
- 会長:天童陽介
八代目本家若頭補佐の天童が率いる直参団体。『7』に登場する。
三田寺組
- 組長:三田寺
三田寺が率いる直参団体。『ONLINE』に登場する。
組長の三田寺は渡瀬の事を気に入っており、「お前なら近江のトップに立てる」と太鼓判を押していた。残念ながら三田寺が死亡してしまったものの、その想いは組員に受け継がれた。その後の動向は不明だが、恐らく渡瀬組に吸収されたと考えられる。
赤宮会
- 会長:赤宮
- 若頭:赤宮幸次
五代目本家本部長の赤宮が率いる直参団体。『ONLINE』に登場する。
細松組
- 組長:細松
細松が率いる直参団体。『ONLINE』に登場する。
原西会
- 会長:不明
- 若頭:江口
- 若頭補佐:武藤
『ONLINE』に登場する直参団体。
三次団体
広津組
- 組長:広津
- 若頭補佐:黛
広津が率いる三次団体。『ONLINE』に登場する。
沢城組
- 組長:沢城丈
八代目本家若頭補佐の沢城が率いる、荒川組傘下の三次団体。『ONLINE』に登場する。
金鳳会
- 会長:ヴィンセント・ロウ
八代目本家若頭補佐のヴィンセントが率いる、荒川組傘下の三次団体。『ONLINE』に登場する。
構成員の半数が外国人という異色の組織で、近江の「財政」を担う、近江四天王の一角。
加賀美組
- 組長:加賀美陽介
八代目本家若頭補佐の加賀美が率いる、荒川組傘下の三次団体。『ONLINE』に登場する。
近江の「暴力」を担当する、近江四天王の一角。
次数不明
神戸黒羽組
- 組長:不明
- 組員:黒澤翼(『5』以前に本家会長に昇格)
『5』に登場した組織。七代目会長の黒澤がかつて所属していた。
阿良川一家
- 組長:阿良川
阿良川が率いる、『ONLINE』に登場した組織。萩原組の傘下。
萩原組
- 組長:不明
『ONLINE』に登場した組織。
安川組
- 組長:安川
安川が率いる、『ONLINE』に登場した組織。多くの敵対組織を潰し功績を挙げているが、身内のシマを強引に奪っているため問題視されている。
高槻組
- 組長:高槻
高槻が率いる、『ONLINE』に登場した組織。
雨宮組
- 組長:雨宮
雨宮が率いる、『ONLINE』に登場した組織。
馬井組
- 組長:馬井
馬井が率いる、『ONLINE』に登場した組織。
近江佐倉会
- 会長:不明
- 若頭:一ノ瀬
『ONLINE』に登場した組織。
志摩川組
- 組長:不明
『ONLINE』に登場した組織。
米井組
- 組長:不明
『ONLINE』に登場した組織。
眉村組
- 組長:不明
『ONLINE』に登場した組織。
所属不明の構成員
本部長(名前不明)
『0』に登場。
三國司
『ONLINE』に登場する、八代目本家若頭補佐にして近江四天王の一角。本業は刑事。
近藤創
『ONLINE』に登場。近江の末端組織に所属する元プロボクサー。
関連タグ
『龍が如く7』では(ネタバレ注意)
東城会を裏切った荒川真澄や警視庁の協力の下「神室町3K作戦」を実行。東城会を壊滅に追い込み全国制覇を果たし、遂に裏社会の頂点に立った。東城会がいなくなった神室町に進出し、この街を支配している。
しかし、近江の極道が青木遼の後ろ盾を得て暴れ回る裏で八代目本家若頭・渡瀬勝は東城会六代目会長・堂島大吾と共にある計画を立てていた。
その計画とは、近江連合と東城会の同時解散。
青木を始めとする権力者の道具と化した今の極道の在り方に価値はないと考えていた渡瀬は、同じ思いの大吾と共に長く続いた二つの組織の歴史に幕を下ろすことを決断。3K作戦を逆手に取り、着々と計画を進める。
そして、逮捕されていた渡瀬が出所した日に計画を実行。出所祝いの場で大吾と共に現れ、二つの組織の解散を宣言した。解散に反対する組員が暴動を起こすが、大吾の指示で敢えて東城会を裏切っていた荒川や、主人公・春日一番とその仲間達、そして東城会のレジェンドやまさかの助っ人、さらに名を消した男の尽力もあって無事制圧。大吾と共に警察に解散届を提出し、長きに亘る歴史に終止符を打った。
その後、神室町に進出していた組員は渡瀬の解散宣言に反発し、若頭補佐の三人を中心に「東京近江連合」として独立。青木の私兵となるが、中核人物が逮捕または生死不明となったため間もなく瓦解。その後の動向は不明である。