概要
2018年11月21日にサービス開始された、セガより配信されているスマートフォン(iOS / Android)及びPC(Windows)向けのオンラインソーシャルゲーム。基本プレイ無料(アイテム課金制)。通称『龍オン』。2021年よりマイネットゲームスとの共同運営となっている。
『龍が如く6 命の詩。』において、主人公・桐生一馬の物語に一旦区切りがついたことで、新たに「新・龍が如くプロジェクト」と題して発表された企画の第1弾である。
桐生に代わる新たな主人公「春日一番」を中心とした物語となり、『6』から続く『龍が如く』シリーズの時系列的な続編となっている(当初は正統続編と表記されていたが、家庭用タイトルとの兼ね合いもあってか、現在その表記は削除されている)。
2019年3月31日には、『1』での桐生の戦いを追憶する「桐生一馬伝」が配信された。
また、2020年3月27日には『龍が如く2』のメインキャラである「郷田龍司」を主人公に据え、彼の物語を描いた第2部「黄龍放浪記」が配信された。
その後、2021年3月に2部の最終章が配信されたが、2023年現在、メインストーリーの更新が停止しており、続編となる第3部の制作も発表されていないため、本作における春日の物語は現状打ち切り状態となっている。
本作は2020年1月16日にPS4向けに発売された『龍が如く7 光と闇の行方』と並行したストーリーになっており、差異はあるものの春日が若頭の沢城丈の身代わりで警察に出頭し出所(『ONLINE』の出所年代は2018年、『7』では2019年)に、命の恩人である荒川真澄(『ONLINE』では近江連合若頭、『7』では若頭代行)に撃たれるという基本的な流れは同じでそこから大きく分岐していく所謂パラレルワールドで、どちらか片方が正史というのではなく、現総合監督・横山昌義氏曰く、(『7』と『ONLINE』の展開は異なるが)両方のテーマが成り上がりでどちらもその世界の正史で扱っていると言及している。
登場作品とキャラクターは全ナンバリングタイトルから出演。既存キャラクターはもちろんのこと、本作オリジナルキャラクターも大勢登場している。例外として外伝は『維新!(維新!極)』のみ。
芸能人がキャスト・モデリングした一部キャラクターはゲーム内で使われた音声を流用する形で実装している。ただし諸事情で谷村正義はリマスター版以降のデザインが使われ、神田強は前声優の不祥事で本作唯一、声優変更が行われた。
しかしパラレルワールドである『見参!』『OF THE END』や世界観共有の『クロヒョウ』『ジャッジアイズ』は登場していない(『7』から分岐している立場上、ストーリーや出来事が実在していない可能性が高い)。
また、伏線の未回収やイマイチな印象を受けた一部キャラのサブストーリーでは本編の前日談や後日談、キャラの掘り下げなどの行っており、本編の矛盾や疑問に対してのフォローとも言えるシナリオ提供している。
一方で、極道組織の役職の矛盾や時系列の間違いなどもある。
ストーリー
第一部
眠らない街と称される東洋一の大歓楽街・神室町。
神室町は東城会が長きに渡り支配していたが、2018年、警察と近江連合の共謀によって「表」も「裏」も二つの組織に支配されてしまう。
徹底管理された神室町はかつての熱を失い絶望感に満ち溢れていたが、そんな中、かつての神室町を取り戻そうと一人の男が立ち上がる。男の名は「春日一番」。
春日は志を同じくする仲間達と力を合わせ、強大な勢力に立ち向かう。しかし、その先には予想だにしない陰謀が渦巻いていた。
第2部「黄龍放浪記」
1999年、西日本最大の極道組織・近江連合の直参組織「郷龍会」では、近江連合五代目会長に就任した郷田仁に代わる後継者選びが行われていた。
仁の息子にして若くしてカリスマを持つ「郷田龍司」が最有力候補とされていたが、仁は突如として龍司に破門を通達する。
近江連合を追い出された龍司は、暴走族から奪ったバイクに乗り、あてのない旅に向かう。しかしこの旅で龍司は、己の運命と向き合う事になるのだった。
登場人物
主人公
- 春日一番(かすが いちばん)
CV:中谷一博
今作のメインとなる新主人公。
元・東城会系荒川組組員で、若頭の沢城の罪を被り17年服役する。
出所後の変わり果てた神室町を支配している近江連合を相手に仲間たちとともに戦ってゆく。
- 郷田龍司(ごうだ りゅうじ)
CV:岩崎征実
『龍が如く2』に登場した「関西の龍」と恐れられる近江連合の武闘派極道。
今作では、ストーリーの第2部「黄龍放浪記」の主人公を務める。
- 桐生一馬(きりゅう かずま)
CV:黒田崇矢
元・東城会四代目会長で、「堂島の龍」と呼ばれている。
今作では追憶シナリオ「桐生一馬伝」の主人公を務める。
主要人物
- 北村義一(きたむら ぎいち)
CV:木内秀信
堅物で、荒川組時代の春日を何度も捕まえており、彼とは腐れ縁の仲である。
- 瀬戸真弓(せと まゆみ)
CV:種﨑敦美
第1部に登場したチャンピオン街のスナック「泥棒猫」の看板娘。幼くして両親を亡くしたが、泥棒猫のママを務める祖母のミツコや店の常連に愛されて育ち、春日とも昔馴染みである。「神室町浄化作戦」の渦中で失った祖母の復讐のために、秋山と行動を共にする。
- 辻隼人(つじ はやと)
CV:立花慎之介
第1部に登場した神室町の半グレ集団を統べる謎の青年。
CV:中村悠一
第2部に登場した韓国マフィア「ジングォン派」の構成員。本部から組織の中でも実力者でもある事がうかがえる。また、自分のことをあくまで「ハン・ジュンギ」と名乗り通しているため、本当の名前と姿は不明である。
組織の再建を成すためにボスの実子である龍司に目をつけ、札幌・月見野で彼の前に現れた後は監視する形で同行する。しかし旅路の中で龍司の人柄を見たことで印象が変わっていき、組織から龍司への抹殺命令が下されると命令と龍司への恩義で揺れ動くようになり、自身は命令に背き、郷田仁を助け、組織を裏切った。騒動終結後は「自分が知らなかった世界を見てみたい」と龍司に告げ別れた。
- 鷹山渉(たかやま わたる)
第2部に登場した四代目近江連合直参郷龍会若頭補佐。本人は龍司会長の郷田仁が本家の跡目として注目される中、息子の龍司も郷龍会会長の跡を継ぐものだと思われたが、突然の破門および返り討ちにされたことで次期会長候補となる。
本人は龍司を慕っており「龍司が会長で自分はその下でも良い」と思っていたが、会長候補というチャンスが転がり込んできたことで龍司を排除しようと部下を引き連れて広島の尾道を完全封鎖するがまんまと逃げられてしまう。ジングォン派と手を組み、クーデターを起こし郷田仁龍司と対決するも敗北した。その後は郷田仁殺害未遂の罪状で近江連合を絶縁され、さらに龍司抹殺計画が失敗した事でジングォン派から粛清されるも幹部を道連れにして事切れた。
近江連合
関西一円を束ねる巨大極道組織で、シリーズを通して東城会と鎬を削っていたが、「神室町浄化作戦」を契機に東城会を壊滅させ、裏社会の頂点に君臨した。
荒川組
元は東城会系の小規模な組織だったが、「神室町浄化作戦」に際して東城会の内部情報を警察や近江連合に流し、東城会を壊滅させた立役者として近江連合の直参組織として迎え入れられた組。主人公・春日もここに在籍していた。
- 荒川真澄(あらかわ ますみ)
CV:堀内賢雄
八代目近江連合若頭兼直参荒川組組長。春日の渡世親であり命の恩人。
- 沢城丈(さわしろ じょう)
CV:高橋広樹
荒川組若頭兼直参沢城組組長。春日とは犬猿の仲である。
金鳳会
第1部に登場した組。近江連合の組織ではあるが、会長のヴィンセント含め構成員の半数が外国人で構成されている。大阪で稼いだ資金を元手に中道通り一帯の土地、建物をダミー企業や企業舎弟を何重も介する形で掌握し、そこへ外国人観光客を相手取ったテナントを集中させる事で莫大な収益を得るという(北村曰く)「デベロッパー」のようなやり方で、神室町を支配する近江連合の資金源を担っている。ヴィンセントの敗北に伴い、組織も壊滅した。壊滅後も残党たちは闘技場で試合をさせられている。
- ヴィンセント・ロウ
CV:さかき孝輔
荒川組若頭補佐兼金鳳会会長で、近江四天王の一人。中道通りを縄張りとし、「財政」を担当する。また、春日が出所する一年前に、地上げの末に真弓の祖母を射殺した張本人でもある。荒川組の幹部に名を連ねるだけあって、多くの人間を手にかけてきた武闘派である。その反面、非常に用心深い上に狡猾な一面も強く、部下にすら滅多に姿を見せず、若頭に指示をして、自らは観光客に紛れて現場を監視していた。
真弓の証言から自身の正体がバレ、敵討ちに挑んできた彼女を返り討ちにする形で捕らえる。だが、安村からの情報提供を得た春日らが港に停泊させていた船に乗り込み、戦闘の末敗北を喫し、最後は春日に何度も殴られ、半殺しにされた。その後、全てを失ったヴィンセントは格下げされ、決戦当日もミレニアムタワーで末端組員たちと春日を迎え討つが敗れ、最後は真弓にトドメの一撃を食らって倒れた。
彼のキャラクターストーリーでは金鳳会の会長にのし上がったバックストーリーが描かれており、先代の会長に大金を積んで加わった後、若頭をはじめとする幹部達を次々と唆して、同士討ちにする形で始末していき、最終的に会長の座を手に入れた幹部の赤松を、予め買収していた警察に逮捕させる事で、金鳳会を完全に自分のものとした。
加賀美組
第1部に登場した武闘派の組。「神室町浄化作戦」で近江連合の支配下となった地下歓楽街「賽の河原」を管理し、その富を吸い上げている。
- 加賀美陽介(かがみ ようすけ)
CV:金光宣明
荒川組若頭補佐兼加賀美組組長で、近江四天王の一人。「賽の河原」を拠点とし、「暴力」を担当する。堂々たる体格と強面の持ち主であり、腹部にはネコ科猛獣の爪で引き裂かれたかのような傷がある。容姿に違わぬ豪傑で、賽の河原の闘技場を自分専用のトレーニングジムのように扱い、日々猛者の集団を同時に相手取って己を鍛えつつ絶対王者として君臨している。また、極道になった理由を「命懸けの毎日が送れるからで、金儲けや支配などには興味がない」と嘯く生粋の戦闘狂であり、春日からは「ケンカ馬鹿」と揶揄されながらも、一方で「(荒川の)親っさんに似ている」と評される。
2年前(サブストーリー)、神室町が近江連合に支配されたばかりの頃、多数の暴力沙汰を起こして本家出禁の処分を受けていたにもかかわらず、居合わせた幹部たちを一蹴し、奥にいた荒川に挑むが瞬殺された。その後、荒川の強さに惚れ、荒川に付いていくことになる。
春日たちとの初対面時には部下も率いることなく単身敵陣に堂々と乗り込み、春日、北村、安村、秋山の4人を同時に相手にして打ち負かした。その後、古牧・西郷の修業を経て統率力を高めた春日たちに闘技場にて再戦を挑まれ、本気で戦えることに歓喜しながら激闘の末に敗れた。決戦当日、ミレニアムタワーで待っている最中に組員の態度に腹を立て、30人近くいた組員たちを余裕で倒した上で、春日たちを迎え討つが敗れた。
東城会
神室町を根城にしていた関東最大の極道組織だったが、「神室町浄化作戦」により壊滅。組員も散り散りになり、残党が少人数だが活動しているという状態になっている。
- 東出塔子(ひがしで とうこ)
CV:森なな子
東城会直系東出組組長代理。組長であった夫の銀二が神室町浄化作戦の最中に近江連合に殺害され、その復讐に燃え、春日を味方に引き込もうとする。
その後、春日の情報を基に仇敵である近江連合の組員を見つけて春日と共に撃退するも、殺してしまえば結局怨恨に繋がると判断。そのまま、見逃した。
それを見た組員からも賛同を受けて二代目組長を襲名し、神室町を取り戻すための一歩を踏み出した。未亡人だが、夫の死後も操を立て続けている。
- 阿部雅也(あべ まさや)
CV:藤沼建人
ホームレス。公園で近江連合の組員にリンチされているところを春日に助けてもらう。その後、近江連合の集団に追われる春日を匿った。
実は元東城会系の組員の一人で、神室町浄化作戦の中で組長や若頭、組の仲間をすべて亡くしたことを春日に話すと、何故神室町から出ないのか、東城会に未練があるのではないのかと言われて奮起。街中で近江連合に囲まれている春日を助太刀し、元の神室町を取り戻したいことを伝え、仲間になる。
- 松澤恭平(まつざわ きょうへい)
CV:高橋英則
東城会系の組に属していた国立大学卒のヤクザ。
黒海組
東北の極道組織。東城会と近江連合との抗争を利用して、組の名を上げるために神室町へ来訪した。
- 花形厳太(はながた げんた)
CV:武虎
黒海組組長。いきつけの屋台のケツモチをしていたが、亭主は度々近江連合の嫌がらせを受けるもミカジメを拒否し、厳太も春日と共に何度も撃退した。
業を煮やした近江連合は亭主を拉致して腕を折る暴挙に出たことを聞いた厳太と春日は激怒し、直接事務所に乗り込んで叩き潰した。今後一切関わらないことを誓わせたことを伝え、腕を折られた亭主の腕が治るまで代わりに屋台を受け継ぐことを申し出た。
神室町の住人
SPICA(スピカ)
2018年の神室町にあるキャバクラ。顧客へのサービスや見た目麗しくも性格の良いキャストが多く、固定客も多い。またキャスト同士の仲が良いのも特徴。
- ヒカル
CV:鈴木美咲
活発な性格で大のスポーツ好き。夜の世界にはまだ慣れていないが、その初々しさと元来の元気な性格は客から好評な様子。
- 明日香(あすか)
CV:関根明良
大企業社長の箱入り娘。およそ夜の世界とは無縁な世間知らずだが、言葉遣いや振る舞いは気品に満ちておりマナーに厳しい客も思わず唸るほど。好奇心旺盛で、SPICAでの日々を心から楽しんでいる。
- ゆい
CV:田丸真由美
今時のギャルらしい容姿のキャスト。ネイルサロンの店を持つことを目標に、キャバ嬢として活躍しつつも日々練習に励んでいる。
- ソフィア
CV:衣川里佳
銀髪の小柄な容姿を持つキャスト。何処かぼうっとしたような言動が特徴でアニメや漫画が好き。
- 摩耶(まや)
CV:こうち澪
笑顔と胸元の黒子がチャームポイントのキャスト。世話焼きで客だけでなくスタッフから相談されることも多い優しい性格。キャストの中では抜群のスタイルを持つ。
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第二部トレーラー
物語時系列上の前後
龍が如くONLINE
龍が如く7 光と闇の行方(本作と世界線が異なる)