「戦争や!いよいよ戦争が始まんで!」
「成り上がりの分際で!」
CV:宮迫博之(『3』)→※武虎(『ONLINE』『維新極』)
※前声優の不祥事で交代
概要
『龍が如く3』に登場する東城会若頭補佐及び直系「錦山組」三代目組長。49歳。
スキンヘッドで身長180cm、体重125kgと太めの体型、上半身は裸に直接背広を羽織っているのが特徴。背中には天女の刺青が掘られている。
人物
一言で表すなら『野心だけは大きい男』。
見るからに強面そうな容貌に寸分違わぬ、横暴かつ絵に書いたような悪い意味での体育会系。そして超がつく程の短気。
その気性の荒さや脳筋ぶりはシリーズ全体でも一二を争う程で、挨拶がてらに暴力を振るったり、部下や自身が借りを与えている峯義孝はおろか、立場上は同格である真島吾朗、浜崎豪や上の立場にある筈の柏木修に対してもすぐに怒声を浴びせ、戦闘中や機嫌が悪い時には周りにある物を手当たり次第振り回したり、破壊する悪癖がある。
その上、『東城会のトップに立つ』という野心を隠そうともしないなど、DQN揃いな錦山組所属なだけあり欲望にはとことん忠実。
錦山組の初代と二代目を倒した桐生一馬に対して組のメンツを潰された恨みから「敵」と称して激しく憎んでいるものの、実は桐生の事は顔すら知らない。
ちなみに桐生の顔を知らない理由は『1』、『2』の事件が起きた当時、神田自身は強姦罪で服役中だった為。
こんな脳筋かつ短慮で浅はかな有様には桐生も呆れ果て、当初こそ柏木銃撃の容疑者と怪しんでいたものの、「こんな単純な奴が裏で糸を引いてる訳がない(意訳)」と早々に見切りをつけている。
(『4』での回想ムービーでも「跡目のみを狙う欲望剥き出しの男」と扱き下ろされ、小物ぶりに拍車がかかっている)
峯に対しては元々自分が兄貴分だった事や彼が事務処理担当な事もあって常に上から目線な態度を取っているが、当の峯からは既に見限られ、見下されている事に気づいてすらいない。
戦闘では身の丈はある程の石板を引っ剥がして振り回す程の怪力を見せるも、息切れを起こすなどスタミナはそれ程でもない。
劇中の動向
錦山組には錦山の生前から所属していた古株であるが、錦山が現役の頃はその性格から「鉄砲玉にもならないチンピラ」と元刑事の伊達真に称されるなど取るに足らない存在であった。
しかし、知人であった峯を東城会に加入させた事で、結果的に東城会に大きな経済効果を齎した事から現在の地位を得るに至った。
初登場シーンは組の一室で“ナニ“をしているシーン。その事後、組員を並ばせビンタをかまし恫喝し、緊急幹部会の話を聞くなり、次々に戦争の指示をするという強烈な印象を与えた。
会長である堂島大吾が襲撃された事で会長不在という事態に陥った東城会の危機に際して行われた幹部会において桐生を一旦東城会に呼び戻す話になった際に前述の理由から猛反対し、桐生を殺して自分が東城会の跡目になることさえ仄めかした(桐生の殺害は東城会の跡目には全く関係ない為か他の幹部たちは呆れて呆然としていた)。
その為、ミレニアムタワーでの襲撃事件で柏木が退場した後、その犯人を探す桐生から容疑者として怪しまれ、呑気にラブホテルで女遊びをしようとしていたところを桐生と弟分の島袋力也に襲撃される。
ホテル内でのパンツ一丁での逃走劇の後、スイートルームでの対決は、プールに潜んだ神田の不意打ち(通称「海坊主」)から始まり、自慢の馬鹿力で室内の家具や壁の装飾を引き剥がして武器とし桐生に戦いを挑むも敗北。
桐生に足蹴にされながら、ミレニアムタワー襲撃に関して、自分は関与していないと自供し、同じく桐生復帰に反対の意を示していた浜崎が怪しいと語るも、桐生が背中を向けた隙に隠し持っていたドスを取り出して襲いかかるが、呆気なく返り討ちに遭い、気絶した。
この騒動により錦山組は実質壊滅状態に陥る。
追い詰められ、激昂していた神田は白峯会の事務所にて峯に兵隊と軍資金を要求。その際、峯の所有する絵画や陶器などの超高額(10億円相当)なコレクションを次々に破壊して鬱憤を晴らす。
しかし、その愚行がついに峯の堪忍袋の緒を切れさせ、既に神田に対し愛想を尽かしていた事もあり、峯は上記の要求を拒否。
逆上して峯に殴りかかる神田だったが、簡単にあしらわれ、あっけなく返り討ちに遭う。
それまで「インテリヤクザ」「西洋かぶれ」と見下していた彼の予想外な強さに戦慄し、そのまま峯の命令を受けた白峯会の組員によって殺害された。
(なお、峯はコレクションを神田に破壊されているにもかかわらず、制止するどころかその様子を終始傍観していたため、どのみち神田を始末するつもりだったと考えられる)
その後、遺体は解体され、生首の部分だけアタッシュケースに収容される。
後日、賽の河原に訪れた峯がアタッシュケースの生首を桐生達に見せつけ、神田の不始末に対するケジメを示した。
こうして3代に渡って続いた錦山組は壊滅した…。
『ONLINE』では
キャラストーリーにて、錦山が存命だった頃と、峯を錦山組に迎え入れた際の過去が語られる。
錦山が存命だった頃はまだ下っ端だったらしく、周囲からも「馬鹿すぎて鉄砲玉にもならない」と貶されていたが、ある時に錦山組組員への闇討ちが頻発する事態が発生。
これを出世のチャンスと捉えた神田は自ら犯人探しに立候補し、舎弟と共に捜査に乗り出し、犯人候補に上がっている組を片っ端から襲撃するという脳筋極まりない方法で犯人探しに奔走する。
ちなみに、この頃から既に東城会のトップに立つという野望を掲げていた模様。
峯とは当初は良好な関係で、彼のアドバイスを元に利益を上げて勢力を拡大し、当時三代目組長の座を争っていた二代目代行を峯と共に嵌めて失脚させる事に成功し、三代目組長の座を得る。
しかし、多額の上納金を本部に持参する際に報復に現れた二代目代行の襲撃を受け、我が身可愛さと出世欲から峯を盾にして逃げ出す。
襲撃自体は大吾が峯を助けに入った事で事なきを得たものの峯からは完全に見限られてしまい、後に峯は独立して錦山組から脱退してしまった。
これが後に起こる自身の破滅へと繋がり、本編での凄惨な最期を遂げるきっかけとなる。
余談
- 上述の通り、本来なら東城会幹部はおろか錦山組の組長の立場すら分不相応なのだが、それでも組長の座に就けていたのは峯の存在によるものなのが非常に大きい。しかし、峯がいなければ錦山組の存続はおろか、東城会の財政も危うかった為、峯を引き入れる切っ掛けを作ったという意味では功績と言える。逆に言えばそんな金のなる木である峯を裏切り、彼との信頼関係を自ら壊してしまった事は神田にとって最大の悪手であったと言える。
- 神田が初登場シーンで行っていた“ナニ“とはマッサージである。嫌がる女に無理やりマッサージを施すのが趣味で。ガタイのデカい女が好み。神室町では被害者(?)の声を聞くこともでき、曰く「体の凝りが取れた」など素人施術ながらちゃんと効果があるらしい。
- また、神田との戦闘では逆に彼にロメロスペシャルという名のマッサージを施す事も可能。ちなみに、神田を演じた宮迫氏は過去に某番組でこの技をかけられ、共演者の眼前でアレを丸出しにされた事がある。
- なお、『ONLINE』において宮迫博之による不祥事が原因で声優交代の異例事態を起こしている(芸能人のモデリングしたキャラクター及びキャストは基本、ゲーム内の音声を流用する形で取るが神田強は変更のみ)。後作品の南雲剛もモデリングはそのままでイベントシーンのみ登場をしているが実装もしておらず、出演は絶望的と思われる(他には芸能界を引退した成宮寛貴演じる谷村正義も声とモデリング変更したうえで登場している)。
- 『維新!極』ではモデリングが同じ中村半次郎役で登場したが、声優は引き続き武虎のままということから降板が濃厚となった。
関連タグ
南雲剛…後の作品で同じ宮迫氏が演じることになるキャラクター。神田と違って侠気溢れる好漢である。
権田原進…同じく変わった性癖のキャラ。どちらも万人には受け入れ難い趣味を持っているが、権田原の方は義理人情を重んじる良識ある人物なためまだマシである。