─伝説の龍が帰ってきた。─
概要
『龍が如く2』の続編で、ナンバリングタイトルとしては約2年3ヶ月ぶりとなる。舞台はシリーズお馴染みの東京・神室町に加え、沖縄・琉球街が登場する。
PS2のゲームエンジンを流用していた前作『見参!』と異なり今作ではちゃんと新規に開発されたPS3用のゲームエンジンが使用されているため、グラフィックが向上している。
楽曲担当は、ロックミュージシャン「矢沢永吉」。
2018年8月9日にはHDリマスター版がPS4用ソフトとして発売された。主な変更点は後述。
また、2021年1月28日にはXboxOne、PCに『Yakuza 3 Remastered』という海外タイトルのまま国内配信され、『3』~『5』のHDリマスター版をセットにした『The Yakuza Remastered Collection』と同時発売になった。
その後、2024年4月1日に行われた龍が如くスタジオの生配信にて、新作出演者オーディションの開催が発表された際に、総監督の横山昌義が「どこかのタイミングでやると思いますよ、『極3』は」と、いずれ本作のリメイク版の開発が行われることを仄めかしていた。
登場人物
※一部キャラクターのみ表記(主に本作のみ・からの登場人物)
- 桐生一馬(きりゅう かずま)
CV:黒田崇矢
物語の主人公。かつて「堂島の龍」の名で恐れられていた伝説の極道で、元東城会四代目会長。
本作では、自身の育ての親・風間新太郎に倣い、澤村遥と共に、沖縄にて児童養護施設「アサガオ」を設立した。
- 峯義孝(みね よしたか)
CV:中村獅童
東城会若頭補佐及び直系「白峯会」会長。
現東城会会長・堂島大吾に心酔している。
- 神田強(かんだ つよし)
CV:宮迫博之
東城会若頭補佐及び直系「錦山組」三代目組長。
ある理由から桐生を非常に恨んでいる。
- 浜崎豪(はまざき ごう)
CV:高橋ジョージ
東城会若頭補佐及び直系「浜崎組」組長。
現東城会の中でも指折りの危険人物。
- 名嘉原茂(なかはら しげる)
CV:泉谷しげる
沖縄を拠点とする極道組織「琉道一家」組長。
老齢ながらもヤクザらしく気迫あふれる男。
- 島袋力也(しまぶくろ りきや)
CV:藤原竜也
琉道一家の若頭で、地元である沖縄を愛す熱い男。
- 新垣幹夫(あらがき みきお)
CV:宮川大輔
琉道一家の若衆で、名嘉原や力也に憧れて極道になった小太りの男。
- 玉城鉄生(たましろ てつお)
CV:石塚運昇
東城会系五次団体「玉城組」組長。
沖縄を拠点としており、琉道一家のことを敵視している。
CV:渡哲也
作中で大吾を撃ったとみられる謎の男。
その容姿はかつて東城会の幹部だった風間新太郎と酷似しているが…。
PS4版の変更点
PS4にリマスターされるにあたって、以下の変更点がある。
- 画質が上昇
描画が1080p(PS3版は720p)、フレームレートが60fps(PS3版は30fps)に向上。
- パッケージデザインの変更
桐生の咥えタバコの削除、パッケージがモノクロからカラーに変更、背景の雑居ビルの看板デザインの変更の3つ。
- 雑誌の変更
PS3版ではコンビニで実在する雑誌を立ち読みできたがPS4版では版権上の問題からか雑誌は全て架空のものになり立ち読みも出来なくなっている(『4』でも同様)。そのためストーリー中でも太一に買ってあげる雑誌も週刊ヤングマガジンから少年ファイブという架空の雑誌になっている。
- 一部トロフィー獲得条件の緩和
PS4版では一部トロフィーの入手条件が変更され、PS3版よりトロフィーが獲得しやすくなっている。
- キャバ嬢のキャスト変更
ゲームに登場した「小悪魔ageha」のモデルたちが、所属していた事務所が経営破綻のため出演できなくなり、代わりに『極』に登場したセクシー女優の波多野結衣、『極2』に登場した桃乃木かなの二人が出演することになった。それに伴いキャバクラの店舗も従来の「SHINE」「JeweL」に戻された。
- ダイジェスト動画の廃止
PS3版では『1』『2』のダイジェスト動画を閲覧できたが、PS4版では廃止されている。
- 天啓ムービーとブログ
天啓のムービーシーンでは喋る人物に合わせて字幕が表示されるようになり、主人公・桐生一馬が日記を書くAmebaのブログは「kamublo」へ変更。
- 一部アーケードゲームの廃止
PS3版ではクラブセガで『Answer×Answer』をプレイすることができたが難しすぎたのかPS4版ではただのオブジェとなっている(『4』でも同様)。
- 一部サブストーリーの削除
上記の理由から「うんちく王決定戦」、恐らくトランスフォビアと見なされたことから「オカマから逃げろ」シリーズ3つの計4つのサブストーリーがPS4版では削除されている。
各章
章 | サブタイトル |
---|---|
1 | 別れと旅立ち |
2 | 出会い |
3 | 権力来襲 |
4 | 描かれた男 |
5 | 戦いの幕開け |
6 | 協力者 |
7 | 真島吾朗 |
8 | 絵図を描く男 |
9 | 謀略 |
10 | 男の決着 |
11 | 危機 |
12 | 野望の果て |
余談
- 前作で深く関わっていた「神室町ヒルズ」が、何故か本作では存在そのものが無くなっている。これは制作側のミスと思われるが、真相は不明。
- また、前作までシナリオ監修をしていた小説家の馳星周氏は本作から担当を降りた。
- 『1』から本作まで副題無しでやってきた本シリーズだが、続編の『4』からは副題付きとなり、『7』まで副題がデフォルトとなっていた。そして『8』は約15年ぶりに副題の無い作品となった(海外版は副題付き)。
- サブストーリーやミニゲームなどで、桐生が本編とは打って変わってキャラ崩壊するほどのおふざけが増え始めたのもこの辺りから。その"犯人"の一名とされる堀井亮佑氏は、本作ではバトルゲームシステムデザインのスタッフとしてクレジットされつつもサブストーリーやプレイスポットの制作にも関わっており、この『3』以後のシリーズでも恒例となるカラオケゲームを制作した。
- インタビューで堀井氏はこのカラオケで桐生にノリノリで激しい合いの手を入れさせたことについて「当時はセガ社内でも『こんなことを桐生にやらせるなんて絶対ダメだ!』という反応もありました」とのことだが、「『1』『2』である程度桐生のキャラが確立できていたので、「ちょっと崩したものを入れてもいける時期なんじゃないか」とか、逆に「『こういうところで崩していかないと、ゲームとして今後発展していかないな』という感覚もあったんですよ。だから、総合的にいいタイミングかなとも思っていました。」「(当時のプロデューサー陣からは)苦笑いされつつも「やってみたら?」という感じで、わりとすんなり受け入れてもらえました。周りには結構いろいろ言われたんですけど、名越たちは背中を押してくれたので、それはありがたかったです。」とのこと(記事)。
関連動画
ストーリートレーラー
ゲームトレーラー
リマスター版トレーラー
オープニングムービー
作品の前後
発売上の前後
龍が如く3
時系列上の前後
龍が如く3