─伝説の男達 最後のケジメ─
概要
2011年6月9日にセガより発売された『龍が如く』シリーズのスピンオフ作品でPS3専用ソフト。
当初は2011年3月17日に発売予定だったが、発売直前に発生した東日本大震災の影響で延期された。
タイトルが長いためタグが分散しているが、OTEタグが一番ヒット数が多い。
前作『4』のその後の物語だが、シリーズでは珍しくパラレルワールドの話であり、正史作品ではない。キャラクター設定も変更されている。さらに『見参!』のように時代劇ものでもない。
ヤクザやチンピラなどを殴ったりといつもの龍が如く……ではなく、今回の敵はなんとゾンビとクリーチャーが相手である。それに伴って銃器主体の「ガンショットバトル」呼ばれる本作独自のバトルスタイルとなっている(もちろん、従来通りステージに落ちている看板やバットも使用可能)。
さらに、ナンバリング作品でボスを務めていた真島吾朗、郷田龍司がプレイアブルキャラとして登場し、ファンから歓喜が溢れていた。なお、『4』の主人公である冴島大河や谷村正義は未登場だが、作中で少し言及される。
舞台は東京・神室町のみ。主人公は『4』同様、部ごとに変わっていき、各自に専用の銃器を持つ。
勘違いする人がいるため説明しておくが、OF THE ENDと表記されているがシリーズ最終作ではない。公式曰く「神室町の終焉」の意であるとのこと。
登場人物
主人公
- 桐生一馬(きりゅう かずま)
CV:黒田崇矢
かつて「堂島の龍」の名で恐れられていた伝説の極道で、元東城会四代目会長。
前作同様に、沖縄の児童養護施設「アサガオ」で生活していたが、謎の男から「遥を誘拐した」という電話が入り、遥を救出するため、再び神室町へ舞い戻ってくることになる。
戦闘では主に「XK.50対物狙撃銃」という対物ライフルを使用する。
- 秋山駿(あきやま しゅん)
CV:山寺宏一
神室町の天下一通りに店を構える消費者金融「スカイファイナンス」を経営する社長。
今作では、従業員の花と一緒に集金の取り立てに向かう際に、騒動に巻き込まれる。
戦闘では主に「マケドニアシューター」という二挺拳銃を使用する。
- 真島吾朗(まじま ごろう)
CV:宇垣秀成
東城会直系「真島組」組長で、「嶋野の狂犬」と呼ばれる武闘派極道。
今作では、組の事務所でゾンビ映画を楽しんでおり、実物と戦えることを待ち望んでいた際に、ゾンビに襲撃される。
戦闘では主に「Mark IV.EXP」という愛用のショットガンを使用する。
- 郷田龍司(ごうだ りゅうじ)
CV:岩崎征実
かつて五代目近江連合直参「郷龍会」二代目会長だった元極道。
『2』にて桐生との闘いに敗れた後、右腕を失い近江連合からも破門にされ、自暴自棄になって放浪していた際に、たこ焼き屋のおやっさんと出会い、彼に弟子入りし第二の人生を送っていた。
戦闘では主に「黒鉄丸(くろがねまる)」という失った右腕に装着された義手兼ガトリングガンを使用する。
主要人物
- 澤村遥(さわむら はるか)
CV:釘宮理恵
桐生が親代わりとして育てている少女。
今作では、桐生が育った児童養護施設「ヒマワリ」に招待され沖縄を離れていた際に、ある男に誘拐され囚われの身となる。
- 浅木美涼(あさぎ みすず)
CV:栗山千明
陸上自衛隊に所属する女性自衛官で、作中で桐生の相棒となる。
モデリングされたキャラクターの一人。
- 長濱友昭(ながはま ともあき)
CV:杉本哲太
真島組の末端組員で、作中で秋山の相棒となる。
モデリングされたキャラクターの一人。
- 二階堂哲雄(にかいどう てつお)
CV:的場浩司
六代目近江連合直参「郷龍会」三代目会長。
先代の龍司に愛憎渦巻いた複雑な感情を抱いている。
モデリングされたキャラクターの一人。
CV:池畑慎之介
二階堂と行動を共にする謎の日系アメリカ人。その目的は…
モデリングされたキャラクターの一人。
各章
章 | サブタイトル | 主人公 |
---|---|---|
1 | 勃発 | 秋山 |
2 | 隔離された街 | 〃 |
3 | 感染拡大 | 〃 |
4 | 新たな謎 | 〃 |
5 | 狩る者 | 真島 |
6 | 正義の味方 | 〃 |
7 | 近江連合の男 | 〃 |
8 | 決戦 | 〃 |
9 | 龍を捨てた男 | 龍司 |
10 | 甘美な死 | 〃 |
11 | 師匠の教え | 〃 |
12 | 神室町崩壊 | 〃 |
13 | 神室町へ | 桐生 |
14 | 再開 | 〃 |
15 | 事件の全容 | 〃 |
16 | 疾風 | 〃 |
17 | THE END | 〃 |
余談
最高難易度
龍が如くと言えば難易度選択。今までのシリーズは「EASY」、「NORMAL」、「HARD」、「EX-HARD」までだがこの作品は「OF THE END」という全龍が如くシリーズ随一の高難易度モードが存在する。尚、ストーリーをクリアしなければプレイできない。
その内容は
- ゾンビの耐久値、攻撃力上昇
- 常時凶暴化
- クリアデータ引き継ぎ不可能
- Lv1からスタート
- 補給ポイントのアイテムがランダム
- ヒートスナイプの時間が短縮
と過去最高の鬼畜仕様となっている。ガンショットバトルで慣れない者もいたため、挫折する人も多く手放してしまう者も……。見事クリアしたら対戦車ミサイルが手に入る。EX-HARDでも物足りなかったり、興味があるなら絶望を味わってみるのもいいだろう。
パラレルワールドか正史か
公式では本作をパラレルワールドとして扱っているが、次回作『5』では本作の設定がないと繋がらない設定、または矛盾点も多い。例を挙げると
- 前作『4』では全く接点が無かった秋山と遥が既に顔見知り
- ゾンビという非現実的な内容
- 冴島の背景設定(『5』では刑務所に収監されているが、本作では中国へ商談しに向かっている)
などSNSや掲示板で長きに渡って当時議論が続いたが、『8』では本作は桐生が見た夢扱いになったため、パラレルワールドと確定した。
HDリマスターの件
次世代機のPS4(PS5)に向けて過去作シリーズのリメイク・HDリマスターが発売しているが、本作を含み『見参!』『クロヒョウ』は発売されていない。
次世代機向けに発売して欲しいというプレイヤーから要望は多く、この件について現総合監督の横山昌義氏は認識しているが、『ゲームとして既に完成済み。ナンバリング作品を優先しているから『見参!』も含めて予定はない』と公言している。
『龍が如く極』では
後年に発売された『龍が如く極』には「どこでも真島」というサブ要素があり、真島の兄さんがゾンビになって襲いかかってくるイベントも存在する。ちなみに、その際流れるBGMは本作のものだったりする。
関連イラスト
関連動画
ストーリートレーラー
ゲームトレーラー
オープニングムービー
作品の前後
作品発売上の前後
龍が如く OF THE END
物語時系列上の前後
龍が如く OF THE END
PROJECT X ZONE 2(コラボゲーム作品だが世界観は共有している)→
龍が如く5 夢、叶えし者(本作がパラレルワールドのため繋がりは一切無い)→
関連タグ
バイオハザード、デッドライジング…同じくゾンビを題材にしたゲーム作品。オマージュしている部分も多い。
プロジェクトクロスゾーン2…桐生一馬&真島吾朗が登場。『OF THE END』のストーリーが採用されている。
JUDGE EYES、LOST JUDGMENT…前者ではゲーム中に本作の敵クリーチャーが登場するミニゲーム『カムロ オブ ザ デッド』をプレイする事が出来る。後者ではステージが横浜・伊勢佐木異人町に変更された『Hama of the Dead』がプレイ出来る。
特異菌…別のゾンビゲームに登場する単語で、本作では「タナトス」と言う同じような細菌兵器が使われている。