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門下生を見捨てる事。

曖昧さ回避

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概要

概要

将棋囲碁落語などの門下生および弟子を、成長の見込みがないとか素行不良といった場合に師弟関係の縁を切ることである。


単に見捨てたり追い出したりするだけでなく「見捨てた者が何かをやらかしても師であった者は責任を持たない(庇わない)」という事を公言する事でもある。つまり「破門された者」と関わった場合、それによって生じる不利益や被害に関しては育てた側ではなく関わった側のみが自己責任で背負うという事を宣言される事である。

 

ヤクザ暴力団用語では「解雇」を意味し、破門状が他の組職に送付される為移籍することも出来なくなる。特に構成員などが掟を破った行動をとった、あるいは組織に多大な迷惑をかけた懲罰として行われ、破門通告は構成員にとっては恐れることである。


但し破門でも破門状の文字が黒の場合は何らかの形で破門が撤回されて復帰出来ることもあるが、破門状の字が赤字だった場合撤回はまずあり得ず、「絶縁」と同義で「永久追放」となる。


ゲーミングちんぽ華道部においてはレギュレーション違反を犯している作品に対して「破門」が使われる。


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クビ 絶縁

勘当:親子(血縁)関係の場合

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将棋囲碁落語などの門下生および弟子を、成長の見込みがないとか素行不良といった場合に師弟関係の縁を切ることである。


単に見捨てたり追い出したりするだけでなく「見捨てた者が何かをやらかしても師であった者は責任を持たない(庇わない)」という事を公言する事でもある。つまり「破門された者」と関わった場合、それによって生じる不利益や被害に関しては育てた側ではなく関わった側のみが自己責任で背負うという事を宣言される事である。

 

ヤクザ暴力団用語では「解雇」を意味し、破門状が他の組職に送付される為移籍することも出来なくなる。特に構成員などが掟を破った行動をとった、あるいは組織に多大な迷惑をかけた懲罰として行われ、破門通告は構成員にとっては恐れることである。


但し破門でも破門状の文字が黒の場合は何らかの形で破門が撤回されて復帰出来ることもあるが、破門状の字が赤字だった場合撤回はまずあり得ず、「絶縁」と同義で「永久追放」となる。


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  • あるいはこんな世界も

    映画準拠。マジで有り得た可能性。以下、13回観終えての感想。 ↓↓↓ まだ書いてない好きなポイントの方が、既に書いたポイントより多いっていうね…… 以下、映画破門の好きなポイント。 ●極道大好き二宮くん 二宮くんの台詞で一番一番大大大好きなのは 「あの人らもご同業ですよね? どこの組筋かも分からんのに殴ったらヤバいん違います?」 です。 これで決まり。もう大好き。観るたびに楽しみにしていたシーンでした。 この『分かってる』感が堪らない……!! 他にも 「けど滝沢組と亥誠組は川坂会の本筋やないですか」 とか、 「それってほんまに払わなあかんのです? 法的根拠ないん違います?」 とか、 「嶋田さん段取り破門や言うてましたやん。大人しくしといた方が良えん違います?」 など。 これらの台詞から分かる事として、二宮くんは、極道大好きなんですよね。結局。 映画破門の二宮くんは、映画序盤の 「日本映画にお金があったのはせいぜい1960年代末までですわ」 という、あの台詞の非常に憎たらしい言い方からも分かるように、 『好きなものを訳知り顏で小馬鹿にした風に語ることで一端の関係者を気取る面倒くさいオタク』タイプなわけです。二宮くんは。 こういう場所でダラダラと何回も映画の感想垂れ流して、『私、ちゃんと観てます!』アピールする輩と本質的に同類なわけです。好きなものに対する姿勢が。向き合い方が。ま、今時のオタクとは違うんだけどね、二宮くんは。 ともかく二宮くんは、好きなものに対してあんな感じのコなわけで。 それを踏まえて二宮くんの台詞を反芻すると、『俺ヤクザの事よーく分かってる』アピール全般が、本当に愛しくて。そりゃ悠紀ちゃんからも『ほんまはあの男の事が好き』認定されるわ。 だからこそ二宮くんは、桑原さんのこと好きなんですよね。 二宮くんは桑原さんの事が、『ヤクザのわりに意外と◯◯だから好き』なんではなくて、『自分の好きなヤクザを体現する男だから好き』なんだなあと。 桑原さんの二宮くんに対する好意が『こいつカタギのくせに……!』というギャップ萌えにあるのと比べると、二宮くんの桑原さんに対する好意は非常にド直球。ストレート。分かりやすい。気持ち良い。可愛らしい。 ただ前述のオタク成分に関しては、二宮くんは今時のオタクとは違って、自己顕示欲は全然ないんですよね。 長文垂れ流すくらいなら寝ていたいタイプ。だから二宮くんの映画薀蓄も序盤より後は2500万円を無事に下ろして最高に浮かれてる時の1回きりだし、ヤクザ薀蓄も必要最低限。オタク的な自己顕示欲はかなり薄めな二宮くん。人間としてどうかは議論の余地があるにしても、動物としては非常に健全だと思います、二宮くん。あのまま「1960年代末までですわ(笑)」のノリ全開でヤクザ語りまくってたら、相当うざい任侠オタクキャラでしたからね。映画の二宮くんはセーフ。セーフかつ好意自体はしっかり丸出し。非常に可愛らしい。 映画の二宮くんは、生まれてくる種属を間違えたかもね。 原作の二宮くんは、まだ人間生活に興味ありげだけど。桑原さん含めて周りの人間の服装とか持ち物とか金の掛け具合とか、逐一チェックしてて。まあ語り部としてのメタな役割があるからそうなってんだけど。 映画の二宮くんは原作の二宮くんと違って我々に視覚情報を与えるという役割が無いから、結果として周りの人間を全然見てる素ぶりがないコになっちゃってて、マジで人間生活に興味が無さそう。ステータスをぐうたらに全振りしている。 二宮くんが桑原さんのペットだったら良かったのにね。 ペットと書いて桑原さんのご主人様。 桑原さんは二宮くんの、飼い主と書いて下僕。 桑原さん、めちゃめちゃ可愛がったと思うよ。二宮くんがペットだったら。 映画でも心配になるレベルで可愛がってたけど、さらに深刻なレベルで。逆にペットなら仕方ないかって意味では健全な範囲内で。もうチョー可愛がったと思う。ペットホテル預ける時とか「コイツ、1日10時間は寝なあきませんねん(ドヤァ)」みたいな。家いる時は基本的に膝の上だし、ずーっとモフモフして。桑原さんだって二宮くんがペットだったら、二宮くんから「俺も顔見られたんですよ?! おんなじ仲間や思われるやないですか!」とか、「けど滝沢組と亥誠組は川坂会の本筋やないですか!」とか言われた時も、「そやなーゴメンなー」「そやなー本家筋と込み合うたらアカンなー」ってなったと思うし。二宮くんは人間に生まれたのがそもそもの間違いだったと思う。あんなにケモ耳似合いそうな顔なのに。 だから映画の桑原さんは今度から二宮くんのこと、ペットだと思えば良いんじゃないかな。 原作と違って香港を皮切りに、かなりベッタリで長い付き合いになるわけだし。人間だと思って相手にしてたら堪忍袋がいくつあっても足りないと思う。映画の寛容極まりない桑原さんをもってしてもね。だって香港でも二宮くん裏切る可能性十分だし。フラフラフラっ……と。裏切る二宮くん。すごい想像つくし。そういう時にいちいち傷ついてたら身が持たないから、ペットだと思えば良いんじゃないかな。桑原さんは。二宮くんのこと。 二宮くんは、ワシのペット(ご主人様)。 ほんでワシは、コイツの飼い主(下僕)。 そしたらそんな細々した事でイライラしないと思う。 精神衛生上とっても良いと思います。おすすめです。
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    映画準拠。嘘で告白した二宮くんvs.真に受けた桑原さん。以下、映画破門の感想。 ↓↓↓ まだ書いていない好きなポイントを列挙。こうなったら全部書きたいです。 ●コンプライアンス 小清水氏の事務所にて。 小清水氏が『コンプライアンス』という言葉をど忘れして、思い出そうとして自分の頬っぺたをポンと叩くんですけど、そこでちょうど俯いていた桑原さんがパッと顔を上げて小清水氏を見るのが凄く凄く好きです。 音に反応するところが動物や赤ちゃんみたいで可愛らしいですし、何より自然。本当にそこに桑原さんがいて、思わずパッと音に反応しちゃったように見える。すごく嬉しい。こういう仕草でキャラとしての実在感がグッと増すのだと思います。桑原さんはさすがと言うべきか、台詞がない時、自分がメインでない時の立ち振る舞いが非常に良い。と言いたいところですが、小清水氏の事務所で桑原さんが正式に名乗ってからは、桑原さんがカメラに映っている時は桑原さんメインもしくは二宮くんとセットでメインなのが殆どなので、桑原さんと言うか蔵様の桑原保彦としての『片隅の演技』を堪能できるのは、実質この小清水氏の事務所の場面だけだったりします。大変貴重。 ●娘ですねん 小清水氏が玲美ちゃんの事を「あれ娘ですねん」と言うくだりで桑原さんにカットが切り替わるんですけど、桑原さんが微妙にアヒル口でいて。その薄っすらと笑いを堪えてる感じがこれまた凄く好きです。 『うーわー……娘やて。どうせ愛人やろ、このスケベジジイ……』と言いたげな顔。あと小清水氏の後ろのデスクに玲美ちゃんのマニキュアが置いてあるのも爛れた感じが出ててグッドだと思います。 こういう細部が台詞と整合してるのは楽しいですし、桑原さんは外見だけでなく頭の中まで桑原保彦なんだなと感じられて嬉しいです。蔵様のみならず監督はじめ制作陣とのプランニングで築かれたディティールだと思いますが、こうして隅々まで作り込んで下さっているのは本当に嬉しい、楽しい、大好きです。 ●『蝶』 ディティールという所で言うと、二蝶会の事務所にデッカいデッカい『蝶』の字が飾られているのが凄く好きです。字の良し悪しなど私には分かりませんが、こういう美術に気を配って下さっているのは嬉しいじゃありませんか。 そもそも原作からして、極道&堅気のバディ物シリーズで、組の名前が『ニ蝶』てどういう事なのと。前から気になっていて。 組の名前が『ニ蝶』で、主人公が『二宮』て、何でよと。そこは被らせんなよと。 そこ被ったらもう『ニ』が二宮で『蝶』が桑原なんだなって、読者は思ってしまうじゃない。思ってしまう読者に罪はないじゃない。 そんで映画化したら事務所にデッカく『蝶』の一文字だけが飾ってあるとか。 ああ、やっぱり『ニ』は二宮の『ニ』なのね。だからコッチには『蝶』だけがあるのね。二人合わせて『ニ蝶』であり、二人合わせて初めて飛べるニ匹の蝶なのね。 と思ってしまうじゃない観客は。思ってしまう観客に罪はないじゃない! という私の煩悩は置いておくとして、非常に良いお仕事だと思います美術さん。多謝。 ●上の下 原作の桑原さんは美しい食事作法が身についているという設定ですが、映画の桑原さんは正直、そういう風には見えなくて。 でも映画の桑原さんの物の食べ方が凄く好きなんです。凄く凄く好き。 カラオケしたスナックでビール飲みながら焼きそばみたいなの食べてる時とか、てっさ食べてる時の桑原さんの口の動かし方が、本当に好きで。 何かこう、下品という名の海と上品という名の空があるとしたら、海面ギリギリを低空飛行で攻めてる感じ。絶対に上品ではないんだけど下品というのも嘘になる。本当に絶妙なスレスレのライン。 何か、外側から見るとあんまり美味しそうに見えないけど、本人はそれなりに美味しそうに食べてるっぽい食べ方がツボなんです。中身がある感じ。 私達には見えない桑原さんの主観があって、桑原さんの身体的感覚があって、私達の目には決して上品ではない食べ方で、あんまり美味しくもなさそうにペチャクチャ食べてるんだけど、本人はちゃんとそれなりに楽しんでる感じ。そしてその喜びを私達には今ひとつ共有させてくれない感じ。アンチグルメリポーター的というか。モノローグのない孤独のグルメみたいな。桑原さんの中で自己完結してる感じがツボなんです。生々しいプライベートを覗かせてもらってる感じ。本来なら人に見せる前提でないものがスクリーンに映ってる感じ。要はエロい。好き。 ●中桑(直球) 中川刑事に向かって「極道は歌唄うのもあかんのか」って突っかかってる桑原さんは本当に映画の中でも最高レベルにエロくてエロくて、中川刑事が桑原さんの方をチラッとしか見なかったのは2秒以上見ちゃうと勃起しちゃうからじゃないかなって、真剣にそう思います。毎回あの場面はドキドキでした。だってあんなの絶対勃起しちゃうよ。 そんでまた桑原さんの「気分悪い。ニ度と来るかこんな店」の言い方が何とも女性的で。「もー!あったま来た!」ってプンスカ怒ってる一昔前の若い女の子みたいで、可愛いなーって思います。 原作の中桑は本当に一回くらいヤッてそうですが、映画の中桑は似た者同士という対比はなくて中川さんが小物化されているので、ヤるなら淫夢しかないなと夢見ています。エロエロな桑原さんを跪かせてご奉仕させて目が覚めたらパンツがグッショリいってて、ますます桑原さんに怨みを募らせる中川さん。が見たいです!(直球) ●ザ・堅気 小清水氏の事務所の場面に戻って。 二宮くんの小清水氏に対する「今の秘書の方お綺麗ですねぇ」「え、女優さんか何かやってはるんですか?」の言い方が凄く好きです。しみじみと良い演技だと思います。 ザ・堅気な感じ。かつこの適度な人当たりの良さで、今まで飄々と世間を泳いで来れた感じ。 原作未読の観客には桑原さんよりも二宮くんの方がずっと得体が知れないというか、素性の知れない身分だと思うのですが、この会話だけで極道を使って商売しているらしい二宮啓之なる男の存在に、グッと説得力が出たと思います。するするっと世間の隙間に嵌まってやって来れた感じ。要は可愛い。 ●それは困りましたね…… そんな二宮くんの行動について、どうしても言いたい事があって。 小清水氏の自宅に行った翌日、嶋田さんから『桑原知らんか』と連絡があって、二宮は『分かりました、桑原さん探して連絡するよう言います』と言って、嶋田さんとの電話を終えて。 けどその後で事務所を出た二宮くんが桑原さんと会った時には、もう結構、夜なんですよね。 嶋田さんから電話があったのは明らかに昼間、遅くとも夕方になる前なのに。 お前。寝てたやろ。 どんなに好意的に見積もったとしても、一つ二つ心当たりを当たってみて、そこに桑原さんが居らんかったからってノコノコ事務所に戻って来て、ま。今日はもう良えか。明日、明日。明日にしよ。かーえろ。って感じやったやろ。 こんのクズが。可愛い。最高。 それでこそ二宮くん。本当に可愛らしい。 そのくせ「あの人(嶋田さん)には嘘吐けませんからね……」て。どの口が言うかね、んもおー。可愛いー。
    23,994文字pixiv小説作品
  • そういうことじゃない。

    愛に死ぬ二宮くん。愛に生きる桑原さん。ええぇー……ってなる二人。 以下、まだ書いてない映画破門円盤特典感想。 ↓↓↓ すみません、今回は主に映画破門本編とは関係ない話をさせて下さい。叫びたい。 ●コクソンとショーシャンク。もしくは日本頭おかしい。 びっくりする事だらけのビジュアルコメンタリーですが、映画破門関連以外で一番びっくりしたのは、嶋田さんが韓国映画『コクソン』と、蔵様との舞台『ショーシャンクの空に』のお仕事を並行させていたことです。何それ。どういうスケジュールだよ。 舞台『ショーシャンクの空に』は失礼ながら拝見しておりませんが、韓国映画『コクソン』の嶋田さんは本当に素晴らしかったです。素晴らしい。 あと色っぽい。『コクソン』の嶋田さん。『コクソン』には分かりやすい韓国のイケメンや美女が全然出て来ないのもあって、嶋田さんが突出して色っぽかったです。またその色気が物語の重要なファクターでもあって。他のキャストでは祈祷師役のファン・ジョンミンも良い男顔でしたが、それもまたおそらく物語の……ウニャウニャ……と、こう、ね。 ご覧でないならお勧めします。コクソン。めちゃめちゃ変な映画ですけど。 とにかく嶋田さんが素晴らしい。素晴らしかったです嶋田さん。舞台のお仕事と並行して出演されたのは相当ハードだったと思いますが、『コクソン』は韓国では物凄い記録的な大ヒットだったらしいので、嶋田さんも挑戦された甲斐があったのではないでしょうか、朝鮮だけに。(は?) 嶋田さんには今後ますますグローバルな活躍を期待します。てか既にオファー来てるんじゃないかな。あとはご本人次第ということで。期待大です。 そんで『ショーシャンクの空に』ですよ。 おかしいよね。日本。日本人頭おかしい。 だって蔵様が『ショーシャンクの空に』の主演て。『ショーシャンクの空に』の主演が、蔵様て。 蔵様だよ? レ○プだよ? 蔵様が、冤罪で、収監されて、目をつけられた囚人数名に、強姦されるんだよ? 連日のように集団暴行を受けて、輪姦されるんだよ? しかも舞台でだよ? 今まさに目の前の舞台上で、蔵様が囚人達から暴行の末、輪姦されるんだよ? それも何度もだよ? 目の前で、今まさにだよ? おかしい。日本おかしい。 そんな国に生まれた覚えはないぞ私は。何この国。頭おかしい。 だって合法なんですよ? 国家がこの状況を認めてるんですよ? ほら、二次創作はぶっちゃけ非合法じゃないですか。今のところ大体は見逃してもらえてるだけで、基本アウトじゃないですか。現にナマは厳しいわけですし。 舞台『ショーシャンクの空に』は、完全合法なんですよ? 舞台上で今まさに目の前で、集団暴行の末に輪姦される蔵様が、合法的に観られるんですよ? こええぇ…… そんな恐ろしい事態が我が国で許されているなんて…… てかマジな話、東京公演の劇場。私の職場から僅か2駅ですよ。 そんな場所で上演されていたなんて露知らず……こええぇ……あの劇場の前よく通るよ……こええぇ……あそこで蔵様が何度となく強姦輪姦されていたなんて……こええぇ…… しかも当時の舞台の感想をチラッと見てみたら、『全裸になった蔵之介の筋肉が美し過ぎて銀行家の主人公役としては違和感があった』的な事が書かれててもう……こえええぇ…… てゆーか東京公演!! 皇居めっっちゃ近いじゃんッ!! 何この国!! おかしい……日本絶対おかしい……皇居のすぐ近くで蔵様が連日強姦輪姦されてたってどういう国なんだよ……東洋の神秘で済むレベルじゃねーぞ…… おかしい。日本絶対頭おかしい。元はと言えばアメリカこそ頭おかしい。アメリカって言うかスティーブン・キングはちょいちょい頭おかしい。 ついでに『コクソン』みたいな映画が超絶大ヒットした韓国も相当頭おかしい。あれ? もしかして人類って全体的に頭おかしい? こええぇ……地球こええぇ…… 分かってますよ。 『ショーシャンクの空に』は、過酷な状況下にあっても自らの尊厳を守り通す、人間が人間であるための戦いを描いた屈指の名作だ、と世間では評価されている事くらい、私だって分かっていますよ。名作とされているからこそ日本でも舞台化されたのだし、蔵様も嶋田さんも名作だと思えばこそ出演されたのでしょう。そして蔵様の舞台も名演だったのでしょう。分かってます。私が汚れてるだけなんです。分かってます。 でも叫びたい!! 蔵様が今まさに目の前の舞台上で強姦輪姦される姿が合法的に観られるなんて、そんなのおかしい!! そんなの絶対おかしいよ!! 人類頭おかしい!! ●映画破門メイキング ≒ アメリカの強姦物AVのキャストインタビュー(※イメージです。) 心が汚れてるついでに言わせて下さい。 実際にこの目でアメリカの強姦物AVを見たわけではないので、完全なイメージですが。 映画破門メイキングの、特にマカオのホテルの部屋の場面は、どうしたってアメリカの強姦物AVのキャストインタビューを連想してしまって。 『ガチじゃないですよー』というエクスキューズのために、アメリカの強姦物AVのラストには必ず付けられる(らしい)キャストインタビュー。出演者達がニッコニコでプレイについて語らう事で、全ては合意の上のお芝居だったんですよーと、画面の向こう側に示してみせる。 映画破門メイキングの、特にマカオのホテルの部屋の場面は、まさにそんな効果を持っていたと思います。 桑原さんが小清水氏の太腿をブッ刺す凄惨な現場で、ケラケラと笑い転げる留袖アロハ姿の蔵様と、同じく心底楽しそうに笑う小清水氏、と言うか爪様。小清水氏の足元に跪く格好で無邪気に笑いながら、手を合わせて詫びてみせる蔵様。お詫びついでにそのままご奉仕しちゃえば良いのにと思うくらい可愛い蔵様。いっそのこと4Pしちゃえば全部丸く収まるんじゃない?と思うくらい楽しそう。 二宮くんもパンティで股間擦り洗いしてる場合じゃないですよ。 未公開シーン集にそんなシーンがあるんですけど、そんなもんで満足してる場合じゃないよ二宮くん。4Pしよ、4P。玲美ちゃんにパンティで包んでもらって手コキしてもらえば良いじゃない。ありとあらゆる手段で股間を可愛がってもらえば良いじゃない。その隣では小清水氏と桑原さんが愛し合ってるから。あの二人の恋人感マジやばいから。最愛期だから。最終的には桑原さんのハーレムと化すわよね。 舞台上で披露した蔵様の全裸は後ろ姿だったようなので、もしも夢が叶うなら映画破門の続編では、是非とも御身体の前面をより露出して欲しいです。 だって桑原さんが内藤医院でお腹を縫ってもらってる間、こっちは毎回首を90度倒さなきゃならないんですよ。筋が痛む。テレビじゃ画面小さいし。ですので次回作はどうか前面を全面的に。特典の未公開シーンはギリギリモザイクで。 てかさ。裕くんも裸になって二人で並んだら、首から下がヤバいことになるよね。 観客の脳が混乱する。最早原作の面影もなし。レビューで『二人の肉体が美し過ぎてイケイケヤクザ&ぐうたら貧乏コンビ役としては違和感があった』とか書かれちゃうよ…… とりあえず、以上。
  • 疫病神の恋路

    強気な優しさ

    二宮くんサイドです。 二宮くんが背伸びをしたお話。 キャラが崩壊してるので、ご了承いただければ幸いです。 よろしくお願いします。
  • ボニー&クライド

    映画準拠。二人がアウトレイジ最終章を観ました、というだけの話。
  • 幻想/ふたりのヤクビョーガミが幻想入り

    第七話 もう一人のヤクビョーガミ、妖怪の山へ

    【ちょっと説明】 今回から数話分は、もう一人のヤクビョーガミである桑原が、どうやって二宮を人里に運んだか、なぜ負傷したかの前日譜になります。
  • 意外でも何でもない

    映画準拠。原作は純粋なファンだったのに映画で転びました。
  • キャプションが本編+本文に映画破門円盤特典感想

    『ローマの休日』 + + + 「無茶苦茶やな、コイツ……」 銃声の合間に、心底愉しげな桑原の声が届いた。 低く抑えられ、それでいて細かく喉を鳴らす猫のような囁きが、暗がりの中ぽつりと、おそらく二宮の耳にだけ届いた。 二宮が隣を見れば、笑顔の桑原がいた。 スクリーンの放つ強い明かりに照らされて、桑原は二宮が今まで見た中で最高レベルの笑顔だった。 自らの手足で人をどつき回している時よりずっと明るい顔なのは、桑原が完全な安全圏にいるからだろう。 シートに身を沈め悠然と足を組み、ビールのカップを片手に大きく歯を覗かせた桑原は、実に晴れやかで爽やかな笑顔だった。 花火大会だってこんな顔はすまい。二宮は思う。思う間にも前方の銃撃戦はいっそう騒がしく、桑原は更に笑みを輝かせていった。実際にはスクリーンの光量が増しただけなのだろうが、二宮の目には桑原の顔は、内側から輝いて見えた。エレクトリカルパレードを見守る子供のように。 スクリーンの中では主人公である凄腕の殺し屋が、迫り来る大量の追っ手を皆殺しに撃ち殺してまくっている最中だった。 銃弾が放たれるたびに追っ手は次々と撃ち抜かれ、頭や手足から血肉を飛び散らせる。プロのわりに主人公が用意したどの銃もサイレンサー無しで轟音を響かせているのは、スクリーンの外側に向けたサービスなのだろう。つまりは桑原のような人間を悦ばせるための。二宮が隣を見る限り、サービスは概ね功を奏している様子だった。 桑原に付き合わされただけの二宮はどうしたって乗り切れずに、感想と言えば主演の俳優をして、『コイツも気ィついたら完璧オッサンなったなあ……』くらいしか湧かなかったが。 ま、桑原が気に入っているなら何も言うまい。二宮は思う。 どうせ前作からの今シリーズのファンなのも、スマホでチケットを手配したのも、ついでにポップコーンの払いも桑原だ。二宮は桑原が心置きなくビールを飲むための運転手に過ぎない。 二宮にしたってヤクザの事務所に付き合わされるくらいなら、ずっと気楽なお供だった。 おそらく次に付き合わされる映画は遅くとも今秋公開のアウトレイジ最終章だろうが、あれだって幸いにして全てはスクリーンの向こう側の出来事だ。 時々桑原が隣で、『あーあるある(笑)』とでも言いたげな笑みを漏らすのを見なかった事にすれば、血と暴力に染まるオールナイトの映画館は、二宮にとっても悪い居心地ではなかった。あまりに乗れなければ寝てしまえば良い。 咥えたままのストローでコーラを吸い上げ、ベタつく指でポップコーンを摘みながら、二宮はチラチラと横目に桑原を見る。人も疎らな深夜の映画館で、二宮の意識は半分以上がスクリーンより桑原に向いていた。 「ローマも良えな……」 先ほどより二宮に聞かせる声で桑原が呟いて、チラリと目を流して寄越す。一瞬視線が交わり、桑原はすぐにスクリーンに向き直った。靴先を高く上げて足を組み替え、シートに深く掛け直す。夏でもグレースーツの男だが、本人は涼しい顔でいる。着古したTシャツ一枚の二宮の方がよっぽどバテ気味だった。 レバ刺しと韓国冷麺が食べたいな。二宮は思う。 思いながら、じっと桑原の横顔を見る。またコンマ一秒だけ二宮に目を流した桑原は、パクパクと口を動かして、あとはスクリーンを見てビールを呷った。銃声で音は聞こえなかったが、『バカンス』と告げたのだろう。 こんな荒唐無稽な銃撃戦を観せられて、何故『今度のバカンスはローマに行きたい』などという発想が生まれるのか。 二宮には桑原の頭の仕組みが到底理解できなかった。ロケ地巡りでもするつもりだろうか、このジャパニーズヤクザは。 お前な。ローマ行ったら誰でも好き勝手ドンパチ出来るわけやないからな? 力なくスクリーンを見やって二宮は思う。ゆるゆるとコーラを吸い上げる。 いつの間か主人公は殺し屋御用達のホテルに辿り着き、一時休戦。今は先程まで殺し合いをしていた同業者の一人と、ラウンジで酒を交わしていた。 殺し屋業界に絶対の掟で守られた不戦地域があるというのは一見すると何とも突飛な設定だったが、考えてみれば二宮の隣にいる桑原こそ、世間とは一線を画するヤクザの法に則って生きている男だ。先ほどまで殴り合っていた相手と急に切り替えてケロッと話し合いを始める姿も、一瞬前まで冷静に話し合っていた相手と唐突な暴力沙汰を起こす姿も茶飯事である。 となると目の前の光景も、あながち眉唾とも言い切れないのかも知れない。呆れ返って二宮は思う。二宮の気も知らず、隣の桑原は口元を緩めたままでいる。 日常に十分な暴力があるのに、何故映画でも暴力を摂取するのだろう。 それもまた二宮は理解に苦しむ点だった。セックスはするがAVも観るみたいなことだろうか。今時の兵士は戦場でもFPSゲームをやっているみたいなアレだろうか。日本では好きにチャカをぶっ放せないから、その鬱憤晴らしだろうか。 前に沖縄で現地のヤクザと海に出た時は、桑原も実弾を撃ったのだろう。二宮は知らぬ存ぜぬ話だが。 そういう目的の『バカンス』なら、どうか自分の知らないところで勝手に行ってくれと二宮は思う。 実際のところ本当にイタリアに行けば桑原は銃火器も文化遺産もそこそこに、あちこち服屋や靴屋を巡ってはオーダーしまくるのかも知れないが。どのみち勝手に行ってくれと二宮は思う。場違いな店の隅っこで所在無く立ち竦む自分が二宮の目に浮かぶ。頼むから勝手に行ってくれと二宮は思う。思いながら、桑原の横顔を眺め続ける。 そこへ、桑原の手が伸びた。 ポップコーンを摘むかと思った手はその下へ滑り降りて、二宮のジーンズの腿に触れた。 指先が強く生地に食い込んで、二宮はギクリと身を固めた。身体が一気に熱を増し、細かな汗が浮く。かえって寒気が走り、ブルリと震えが伝う。ジクジクと痺れが溜まっていく。 「あとでな」 スクリーンを見たままの首を傾け、桑原は二宮の頬に頬を寄せた。低く低く囁かれ、二宮は自分が桑原を見過ぎていた事に気づく。 だからと言って逸らす義務も無いので、見るが。 桑原の手は二宮の腿を掴んだまま動かない。その場に熱を溜め、血管を圧迫して脈を高めていく。 その指と掌がどう動くのか、二宮は知っている。 どうやって自分の身体に触れるのか、知っている。 桑原の横顔を見つめながら、二宮はそれを反芻する。 言わばイメトレだ。この後の時間のための準備運動だ。 一方の桑原は二宮に構わずスクリーンに見入ったまま、更に笑顔をキラめかせ、二宮の腿の上でパシパシと手を跳ねさせた。 二宮が横目にスクリーンをチラ見したところ、主人公が敵役二人を鉛筆一本で刺し殺すところだった。 今や桑原は声もなくバカウケしている。まるで吉本新喜劇でも観ているような喜びようだった。 こうして約一時間後には、すっかり機嫌の良くなった恋人と、準備完了の自分がいる。 そう思えば自分にとっても悪い映画ではない。二宮は思う。 再び腿を掴んだきり動かない男の手と、自分の熱と、濡れたコーラの紙カップの冷たさを感じながら、時折ポップコーンを口に放り込み、塩辛い指を舐めて。そこから約一時間、二宮は桑原の顔を眺めて過ごした。 end.

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門下生を見捨てる事。

曖昧さ回避

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概要

概要

将棋囲碁落語などの門下生および弟子を、成長の見込みがないとか素行不良といった場合に師弟関係の縁を切ることである。


単に見捨てたり追い出したりするだけでなく「見捨てた者が何かをやらかしても師であった者は責任を持たない(庇わない)」という事を公言する事でもある。つまり「破門された者」と関わった場合、それによって生じる不利益や被害に関しては育てた側ではなく関わった側のみが自己責任で背負うという事を宣言される事である。

 

ヤクザ暴力団用語では「解雇」を意味し、破門状が他の組職に送付される為移籍することも出来なくなる。特に構成員などが掟を破った行動をとった、あるいは組織に多大な迷惑をかけた懲罰として行われ、破門通告は構成員にとっては恐れることである。


但し破門でも破門状の文字が黒の場合は何らかの形で破門が撤回されて復帰出来ることもあるが、破門状の字が赤字だった場合撤回はまずあり得ず、「絶縁」と同義で「永久追放」となる。


ゲーミングちんぽ華道部においてはレギュレーション違反を犯している作品に対して「破門」が使われる。


関連タグ

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クビ 絶縁

勘当:親子(血縁)関係の場合

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概要

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将棋囲碁落語などの門下生および弟子を、成長の見込みがないとか素行不良といった場合に師弟関係の縁を切ることである。


単に見捨てたり追い出したりするだけでなく「見捨てた者が何かをやらかしても師であった者は責任を持たない(庇わない)」という事を公言する事でもある。つまり「破門された者」と関わった場合、それによって生じる不利益や被害に関しては育てた側ではなく関わった側のみが自己責任で背負うという事を宣言される事である。

 

ヤクザ暴力団用語では「解雇」を意味し、破門状が他の組職に送付される為移籍することも出来なくなる。特に構成員などが掟を破った行動をとった、あるいは組織に多大な迷惑をかけた懲罰として行われ、破門通告は構成員にとっては恐れることである。


但し破門でも破門状の文字が黒の場合は何らかの形で破門が撤回されて復帰出来ることもあるが、破門状の字が赤字だった場合撤回はまずあり得ず、「絶縁」と同義で「永久追放」となる。


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  • 映画破門円盤特典感想ダイジェスト

    本当にごめんなさい。キャプション列挙型にするといつまでたっても終わらないので、ひとまず全体の雑感のみ書かせて下さい。 今回はビジュアルコメンタリー、未公開シーン集、そしてメイキングについても軽く。
    11,402文字pixiv小説作品
  • 破門 最後の悪足掻きラッキーセブン鑑賞でしょうも無いこと 追記

    最前列でみて気が付いたこと。どうでもいい細かい疑問。やっぱり桑原さんと二宮君がラヴい事。3/25二宮くんの格好良い所追記
  • 自分の不幸で人を幸せに

    自分の不幸で人を幸せに(グレイ編)

    ごめんよ…ルーシィ…辛い思いをさせたいわけじゃないんだけど…
  • ハニー・マイ・ライフ

    映画準拠。二人のラブラブ同棲生活。◯◯の秋詰め合わせ。以下、まだ書いてない映画破門の感想、というか理想の桑原さんの話。 ↓↓↓ ●保彦はそんなこと言わない。 前回https://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=8686324のキャプションの続きですが。 原作の桑原さんの口から「AKBならセンター」という言葉が出たのは、結構ショックで。悪い意味で。 好きですけどねAKB。カラオケで歌うくらいには。 ただ桑原さんの口からは聞きたくなかったなと。 と言うか桑原さんの生きている世界に当然のようにAKB総選挙が存在してたってのが、何かショックで。 「AKBのセンター」って概念が桑原さんの頭の中に存在してたのが何かショックで。悪い意味で。あ…そこアリなんや…と思っちゃって。 こう、世の中にはさ。 二蝶会の桑原保彦さんの口からは、聞きたくない言葉、ってのが、存在するわけじゃない。 何なら皆で古今東西して一晩中過ごせますよね。 はい、古今東西、桑原さんの口からは聞きたくない言葉。 「鏡音リン」(初音ミクはギリOK) 「ラッドウィンプス」(と言うか2000年以降にデビューしたミュージシャン全般) 「歌い手」(ユーチューバーはギリOK) 「ピクシブ」(ピクシブ) いや、リンちゃんもラッドも好きですけど。好きな歌い手さんだって何人もいるし。ただ桑原さんの口からは聞きたくないなってだけで。そこは繋がって欲しくない。 特にオタク文化やネット界隈は桑原さんと繋がって欲しくない言葉の宝庫ですよね。満天の星空のよう。 2ちゃんねるは今や仕方ないんだろうけど。知らない方が不自然だと思うから。むしろ4ch見ててもおかしくない人なんだけど、特に映画の桑原さんは。 ニコ動も存在自体はアリなんだろうけど。政治家が出たニコ生とかタイムシフトで見ててもおかしくないから。 でも『MMD』とか絶対言って欲しくないよね。桑原さんと二宮くんのMMDモデルが見たくて堪らない人間が言うのも何ですけど。 『まどマギ』とか『けもフレ』とかも絶対言って欲しくないよね。劇場版まどマギ新編を映画館で20回超観た人間が言うのも何ですけど。けもフレ全話購入した人間が言うのも何ですけど。とにかく、そこは繋がって欲しくない。 てゆーか原作だって「桑原には言わせたくない言葉」って概念があるからこそ、「AKB」なんでしょ? 「NMB」じゃなくて。 センスプ読者のリテラシーから言って「NMB」でも全然良かったのに、敢えて「AKB」にしたのは、まさにそういうことでしょ? 初音ミクと鏡音リンの間のライン的なものが、黒川先生の中にも在るからでしょ? 『AKBはセーフ。NMBはアウト』っていう。ついでに「センスプ」もアウトでしょうね。 私自身は「AKB」もアウトだと思ってたんで度肝抜かれましたけど。桑原保彦というキャラクターのレンジが一気に広がったって言うか。あ、それアリなんだ……って。 だからこそ初音ミクはギリOKって、今では思えてるわけで。 桑原さんの口から「AKB」が出る前だったら、初音ミクもユーチューバーも余裕でアウトでしたよ。何度も書きますけど「アウトレイジ」ですら当時はビビったわけだからね。 いや、ミクさん大好きですけど。好きなユーチューバーの方だって何人もいらっしゃるし。公開目前のアウトレイジ最終章ほんと楽しみだし。だってアウトレイジなんて桑原さんが出ずっぱりみたいなもんじゃん。てかメタ的にも確実に観るわけだからね。桑原さんは。本作を。だからそれは全然良いんだけど。ほんと楽しみなんですけど。 ただ。要は。 桑原さんは、スターだから。 私のような下々の者と、迂闊に接点を持って欲しくないわけですよ。天上人でいて欲しい。 特にアニオタ文化にはとことん無知でいて欲しい。コスプレと言えば看護婦、サンタ、せいぜいバドワイザーガールのイメージでいて欲しい。オタクと言えば鉄っちゃんのイメージでいて欲しい。アニメは親御さんの教育方針で殆ど観てないくらいでいて欲しい。 あと絵本はやたら読み聞かされたお育ちでいて欲しい。(そろそろドリーム過多になって参りました。) 服役中の桑原さんが読書に没頭したのは半分は現実逃避だったのかも知れませんが、単なる現実逃避ではなくて、もっと未来の現実を見据えるための、目の前の不愉快極まりない現実に捕らわれがちな自分を脇に置いて、「出所後の自分」に意識を向けさせるための動機付けだったのでしょう。 とは言えそこで桑原さんがすんなりと活字の世界に没頭できたのは、幼少期の情操教育によるところが大きかったのではないかと思うのです。慣れ親しんできた世界だからこそ、束の間の癒しを得られたのではないか。青い鳥文庫とか読んでたらどうしよう。 今では実用書ばかり読み漁っているらしい桑原さんですが、根底に流れるロマンチシズムはフィクションに対する憧れ抜きでは構築されないと思います。特に映画版の桑原さんのファッションはロマン化が顕著ですよね。イタリアンマフィアの桑原流アレンジといった解説を衣装さんもされてますし。イタリア文学って言うよりは直球ズバリで『ゴッドファーザー』ですよね。マンハッタンズがお好きなとこ含めて、団塊ジュニア世代らしい、身に染みついた『アメリカ憧れ』を感じる。お父様が英語教師ってのがまたね。 だから何か、つまり私の中での桑原さんは、「ここではないどこかに対する理想と憧れ」がセットなんです。 その理想や憧れが桑原さんを高次元から導いて律して、美学を維持させている様子なのが素敵だなと。独自の信仰を持っているというか。ご自分の中に神がいるんですね。 だから何か、つまり私の中では桑原さんはそんな人だから、ゆえにバリバリの日本国ドメスティック&ガラパゴスな存在と、接点を持って欲しくないわけよ。あんまり。 極道なんてドメスティックの最たるものなのに、矛盾してるなと自分でも思いますが。そういう勝手な理想があるんです。私の中に勝手に。 女に対して自分の勝手な女イメージを押し付ける男みたいなもんです。超迷惑どころかハッキリと桑原さんに対する侮辱行為です。 桑原さんからしたら「知らんわい」の一言です。「ほな何や、ワシは握手会行ったらあかんのか。ボカロPやったらあかんのか。スマホゲーで課金してレアガチャ回しとったらあかんのか」って話です。 あかーーん(;_;) 二宮くん? 二宮くんはまあ。良いんじゃない? べつに何でも。出た露骨な差別。 ほらだって、二宮くんは良くも悪くも無気力だから。映画版は特に。 二宮くんならどんな単語を口にしても、それがイコール「好き」とか「興味」「好奇心」と、即座には結び付かないので。だからこっちもそんな拒否反応は出ないと思うんです。ああ、ただ偶々目に入って、それが偶々記憶のヒダに引っかかってただけなのね、と思える。 それが桑原さんが口にするってなると、途端にこっちも身構えるじゃない。 「ごごごご興味がお有りなんですかッ?!」「じじじ実はももも物凄いおおおお詳しかったりするんですかッ?!」とか、過敏に反応しちゃうわけじゃない。その違い。それだけなの。許して。
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    映画準拠。二人がラブラブ同棲してるだけ。砂は砂糖です。
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  • 二宮「本気出してみた」

    映画準拠。アイドルが本気出す話。以下、映画破門の感想。 ↓↓↓ また徹夜ノリ。なお本気と言っても30%程度な模様。 MMDおそ松さんの『シャルル』が好き過ぎて好き過ぎて、「クッソー…映画破門の二人も2次元だったらMMDモデル作ってもらえたかも知れないのに…」などと、よく分からない方向に妄想が膨らんでいます。 いや分からなくはないでしょ? 分かるでしょ?! 踊って欲しかったでしょ?!! 以下、まだ書いていない好きなポイント。 ●ええ?(笑) 車の中で愛人のコと話してる桑原さんが、本当に好きで。あの「ええ?(笑)」の言い方がほんとツボで。 原作の桑原さんは直接的に愛人がいる描写や浮気した描写は全く無くて、全部二宮くんの推測と桑原さんの自己申告なので、原作の桑原さんは実際のところ多田さんと出会ってから愛人なんていないし、殆ど浮気した事もない、もしかするとゼロ、せいぜい片手で数えるほど。という可能性も十分あると思うんです。少なくともそういう余地を残すために黒川先生は描写してないんだと思います。桑原のプライベートは読者の想像に任せます、より夢があると思う桑原の生活を好きに思い描いて下さい。というサービス。 だから映画では決定的に浮気してる描写があったのが非常に新鮮で、そこも私が落ちた原因のひとつだと思います。「あ! この桑原さんはマジで浮気してるんだ! じ ゃ あ も う い い よ ね !!」という吹っ切れ。いやー、吹っ切れたなー。 ●あっと一枚! あっと一枚! 愛媛で2500万を下ろした後の「ビビったんすか?笑」のくだりでさ。 あのとき桑原さんが「あんもう!」みたいに拗ねてシートを思いっきり倒して、真後ろに座ってた二宮くんが「いてて」って言うんだけどさ。 もう気づいてたらゴメンね? けど、ちょっと考えてみて。 あのシートが無かったら。アレ。膝枕なんだよ。 じゃあもう膝枕ってことで良くねえ?!! あんなシート一枚くらい、ノーカンだよノーカン。 見えてない。私シートとか見てない。あの車は助手席に背もたれが無いタイプだから。断じて膝枕です! あのシーンは毎回「あっと一枚!」の心境でした。 もう早いとこ付き合って喧嘩して拗ねて「あんもう!」って二宮くんの膝に寝転んで欲しいです、桑原さん。そんで「いてて」って言いながらも桑原さんの機嫌が直るまで頭を撫で撫でして欲しいです、二宮くん。そして我々にそれを見せてください。 ハッ! 円盤特典の未公開シーンて、まさか…… ●裏切りのビューティー マカオで桑原さんを裏切って小清水氏と玲美ちゃんと一緒にタクシーに乗って逃げるところでさ。 二宮くんの顔が「誰?!」ってレベルで美しくてさ。 今作では全く撮る予定じゃなかったレベルで本来の美しさが200%発揮されててさ。今作全体のアベレージは60から70で押さえられてるのに、ここはもう突出しててさ。 何で桑原さんを裏切った瞬間が一番美しいんだよ!! と思って、毎回可笑しくて堪らなかったです。『裏切りは女のアクセサリー』的なアレなのか? お前は峰不二子なのか? こんな綺麗な顔してるってバレちゃったら桑原さんがまた変な性癖拗らせちゃうじゃない。 自分を裏切った瞬間の二宮くんの美しさに見惚れちゃって、うっかり自分の命が危うい事も忘れて見入っちゃって。その後でまたケロッと改心した二宮くんに助けられてからも、潜在的な裏切られたい願望がますます強くなる桑原さんとか。可哀想過ぎて笑える。そんな綺麗な顔しないで。 ●お前は誰だ。 玲美ちゃんのマンションで刺された後、車に乗ってる時の桑原さん。 「何で逃げた」「状況判断ができんのか」「今回ばっかりは…」「島之内行け」って言ってる時の桑原さん。 マジ誰? 俳優さん。これ俳優さん誰? 私知らない。この俳優さん私初めて観る。誰? 強いて言うならトヨエツに似ている。でも違う。これ誰。13回観たけど全然分からない。マジ誰。めちゃめちゃ格好良いけど知らない俳優さん。マジ誰か知りたい。この顔好き。タイプ。マジ誰。知りたい。 3月のライオンなんか観ると、やっぱり蔵様は蔵様で。 桑原さんだと「これ俳優さん誰?」ってなる瞬間があんなにも多いのは、ひとつには縁無し眼鏡の力も大きいだろうとは思うんです。やっぱり眼鏡無いのと有るのじゃ蔵様指数の平均値が全然違いますから。スナックでカラオケしてるシーンが特に顕著ですよね。眼鏡外した途端にマイナス500くらいからプラス2000くらいに跳ね上がる蔵様指数。そんで眼鏡掛け直して中川刑事にブチ切れてる時には一気にマイナス1000くらいに。 けれども眼鏡無しでも完全に「誰?」ってなるのが、あの刺された後の車中のシーン全般で。 あのシーンは桑原さんとしても眼鏡取れて髪が乱れてキャラクタービジュアルから逸脱してるのに、さらには蔵様にも全く見えなくて。 じゃお前誰だよ?って。 毎回毎回そう思って観てました。初見とかマジでビビりましたよ。この素敵な殿方は誰? 生粋の蔵様ファンからしたら、「いやいやアレは普通に蔵様でしょ。あれこそ蔵様でしょ」って認識なのかも知れないですけど。すみませんが私の知る範囲内の蔵様は、あのような造作の方ではないです。彼の正体は私には依然として謎のままです。一目惚れしてしまった、名前も知らない彼。情報求む。 ●ズルいよ嶋田さん…… 森山組長にグチグチ説教された後で桑原さんが嶋田さんに組長のこと悪く言う場面のさ。嶋田さんがさ。ほんとズルくてさ。好きなんだけど嫌い。でも好き。 まずソファにちょこんと座って足が付いてないのが可愛すぎてズルいし。何そのあざとさ。どこのフェアリーやお前。 そんでそれ以上に言動のズルいことズルいこと。 まずわざわざご丁寧に桑原さんに向かって「水曜は本家の定例会がある。親父は怖いんやろ」って情報を与えておいてさ、そんなこと言われたら桑原さんは怒るに決まってるし、「やっぱりカシラが二蝶会の二代目取ったら良かったんですよ」くらいは絶対に言うじゃん。言わない方が変じゃん。 それなのにわざわざキッチリ言わせて桑原は自分の味方だって意思表明させて確認した上で「コラ、滅多な事言うな」ってさあー。あんたが言わせたんやないかい! ずりーよ嶋田さん。ほんとズルい。 大人のズルさっていうか女子中高生のトイレ的なズルさだよそれ。マジでずりーよ嶋田さん。 そんで桑原さんだって生娘じゃないんだから分かってるしね。多分。嶋田さんのズルさも。分かってて媚びてんだからね。分かってなくて単に媚びてるにしても分かってて合わせてあげてるにしても、どのみち媚びてるからね。あんなズルいフェアリーさんに。 やっぱ桑原さん可哀想……と思ってしまいます。 映画の桑原さんが原作よりもストレートに嶋田さんLOVEなのは、原作の角野の親父さんの存在が嶋田さんに吸収されたからかなと思いますが。 この嶋田さんのズルさによって、映画の桑原さんの趣味がより明確になったと思います。桑原さんはこういう人が好きなのねと。だから二宮くんなのねと。 二宮くん、あなたが桑原さんを遠ざけようとして邪険に扱う言動は、ことごとく裏目に出ていますよ……
  • あるいはこんな世界も

    映画準拠。マジで有り得た可能性。以下、13回観終えての感想。 ↓↓↓ まだ書いてない好きなポイントの方が、既に書いたポイントより多いっていうね…… 以下、映画破門の好きなポイント。 ●極道大好き二宮くん 二宮くんの台詞で一番一番大大大好きなのは 「あの人らもご同業ですよね? どこの組筋かも分からんのに殴ったらヤバいん違います?」 です。 これで決まり。もう大好き。観るたびに楽しみにしていたシーンでした。 この『分かってる』感が堪らない……!! 他にも 「けど滝沢組と亥誠組は川坂会の本筋やないですか」 とか、 「それってほんまに払わなあかんのです? 法的根拠ないん違います?」 とか、 「嶋田さん段取り破門や言うてましたやん。大人しくしといた方が良えん違います?」 など。 これらの台詞から分かる事として、二宮くんは、極道大好きなんですよね。結局。 映画破門の二宮くんは、映画序盤の 「日本映画にお金があったのはせいぜい1960年代末までですわ」 という、あの台詞の非常に憎たらしい言い方からも分かるように、 『好きなものを訳知り顏で小馬鹿にした風に語ることで一端の関係者を気取る面倒くさいオタク』タイプなわけです。二宮くんは。 こういう場所でダラダラと何回も映画の感想垂れ流して、『私、ちゃんと観てます!』アピールする輩と本質的に同類なわけです。好きなものに対する姿勢が。向き合い方が。ま、今時のオタクとは違うんだけどね、二宮くんは。 ともかく二宮くんは、好きなものに対してあんな感じのコなわけで。 それを踏まえて二宮くんの台詞を反芻すると、『俺ヤクザの事よーく分かってる』アピール全般が、本当に愛しくて。そりゃ悠紀ちゃんからも『ほんまはあの男の事が好き』認定されるわ。 だからこそ二宮くんは、桑原さんのこと好きなんですよね。 二宮くんは桑原さんの事が、『ヤクザのわりに意外と◯◯だから好き』なんではなくて、『自分の好きなヤクザを体現する男だから好き』なんだなあと。 桑原さんの二宮くんに対する好意が『こいつカタギのくせに……!』というギャップ萌えにあるのと比べると、二宮くんの桑原さんに対する好意は非常にド直球。ストレート。分かりやすい。気持ち良い。可愛らしい。 ただ前述のオタク成分に関しては、二宮くんは今時のオタクとは違って、自己顕示欲は全然ないんですよね。 長文垂れ流すくらいなら寝ていたいタイプ。だから二宮くんの映画薀蓄も序盤より後は2500万円を無事に下ろして最高に浮かれてる時の1回きりだし、ヤクザ薀蓄も必要最低限。オタク的な自己顕示欲はかなり薄めな二宮くん。人間としてどうかは議論の余地があるにしても、動物としては非常に健全だと思います、二宮くん。あのまま「1960年代末までですわ(笑)」のノリ全開でヤクザ語りまくってたら、相当うざい任侠オタクキャラでしたからね。映画の二宮くんはセーフ。セーフかつ好意自体はしっかり丸出し。非常に可愛らしい。 映画の二宮くんは、生まれてくる種属を間違えたかもね。 原作の二宮くんは、まだ人間生活に興味ありげだけど。桑原さん含めて周りの人間の服装とか持ち物とか金の掛け具合とか、逐一チェックしてて。まあ語り部としてのメタな役割があるからそうなってんだけど。 映画の二宮くんは原作の二宮くんと違って我々に視覚情報を与えるという役割が無いから、結果として周りの人間を全然見てる素ぶりがないコになっちゃってて、マジで人間生活に興味が無さそう。ステータスをぐうたらに全振りしている。 二宮くんが桑原さんのペットだったら良かったのにね。 ペットと書いて桑原さんのご主人様。 桑原さんは二宮くんの、飼い主と書いて下僕。 桑原さん、めちゃめちゃ可愛がったと思うよ。二宮くんがペットだったら。 映画でも心配になるレベルで可愛がってたけど、さらに深刻なレベルで。逆にペットなら仕方ないかって意味では健全な範囲内で。もうチョー可愛がったと思う。ペットホテル預ける時とか「コイツ、1日10時間は寝なあきませんねん(ドヤァ)」みたいな。家いる時は基本的に膝の上だし、ずーっとモフモフして。桑原さんだって二宮くんがペットだったら、二宮くんから「俺も顔見られたんですよ?! おんなじ仲間や思われるやないですか!」とか、「けど滝沢組と亥誠組は川坂会の本筋やないですか!」とか言われた時も、「そやなーゴメンなー」「そやなー本家筋と込み合うたらアカンなー」ってなったと思うし。二宮くんは人間に生まれたのがそもそもの間違いだったと思う。あんなにケモ耳似合いそうな顔なのに。 だから映画の桑原さんは今度から二宮くんのこと、ペットだと思えば良いんじゃないかな。 原作と違って香港を皮切りに、かなりベッタリで長い付き合いになるわけだし。人間だと思って相手にしてたら堪忍袋がいくつあっても足りないと思う。映画の寛容極まりない桑原さんをもってしてもね。だって香港でも二宮くん裏切る可能性十分だし。フラフラフラっ……と。裏切る二宮くん。すごい想像つくし。そういう時にいちいち傷ついてたら身が持たないから、ペットだと思えば良いんじゃないかな。桑原さんは。二宮くんのこと。 二宮くんは、ワシのペット(ご主人様)。 ほんでワシは、コイツの飼い主(下僕)。 そしたらそんな細々した事でイライラしないと思う。 精神衛生上とっても良いと思います。おすすめです。
  • 最後の対話

    映画準拠。監禁と見せかけて結局ラブラブ。完全に深夜のテンションで書きました。これはマシで酷い……
  • 疫病神、貧乏神、貧乏くじ

    幸せのかたち。

    桑原さん抜きで、弥勒と二宮の二人の会話。 弥勒のしあわせ。
  • 身から出た恋

    口を閉じれば同じこと。

    映画準拠。嘘で告白した二宮くんvs.真に受けた桑原さん。以下、映画破門の感想。 ↓↓↓ まだ書いていない好きなポイントを列挙。こうなったら全部書きたいです。 ●コンプライアンス 小清水氏の事務所にて。 小清水氏が『コンプライアンス』という言葉をど忘れして、思い出そうとして自分の頬っぺたをポンと叩くんですけど、そこでちょうど俯いていた桑原さんがパッと顔を上げて小清水氏を見るのが凄く凄く好きです。 音に反応するところが動物や赤ちゃんみたいで可愛らしいですし、何より自然。本当にそこに桑原さんがいて、思わずパッと音に反応しちゃったように見える。すごく嬉しい。こういう仕草でキャラとしての実在感がグッと増すのだと思います。桑原さんはさすがと言うべきか、台詞がない時、自分がメインでない時の立ち振る舞いが非常に良い。と言いたいところですが、小清水氏の事務所で桑原さんが正式に名乗ってからは、桑原さんがカメラに映っている時は桑原さんメインもしくは二宮くんとセットでメインなのが殆どなので、桑原さんと言うか蔵様の桑原保彦としての『片隅の演技』を堪能できるのは、実質この小清水氏の事務所の場面だけだったりします。大変貴重。 ●娘ですねん 小清水氏が玲美ちゃんの事を「あれ娘ですねん」と言うくだりで桑原さんにカットが切り替わるんですけど、桑原さんが微妙にアヒル口でいて。その薄っすらと笑いを堪えてる感じがこれまた凄く好きです。 『うーわー……娘やて。どうせ愛人やろ、このスケベジジイ……』と言いたげな顔。あと小清水氏の後ろのデスクに玲美ちゃんのマニキュアが置いてあるのも爛れた感じが出ててグッドだと思います。 こういう細部が台詞と整合してるのは楽しいですし、桑原さんは外見だけでなく頭の中まで桑原保彦なんだなと感じられて嬉しいです。蔵様のみならず監督はじめ制作陣とのプランニングで築かれたディティールだと思いますが、こうして隅々まで作り込んで下さっているのは本当に嬉しい、楽しい、大好きです。 ●『蝶』 ディティールという所で言うと、二蝶会の事務所にデッカいデッカい『蝶』の字が飾られているのが凄く好きです。字の良し悪しなど私には分かりませんが、こういう美術に気を配って下さっているのは嬉しいじゃありませんか。 そもそも原作からして、極道&堅気のバディ物シリーズで、組の名前が『ニ蝶』てどういう事なのと。前から気になっていて。 組の名前が『ニ蝶』で、主人公が『二宮』て、何でよと。そこは被らせんなよと。 そこ被ったらもう『ニ』が二宮で『蝶』が桑原なんだなって、読者は思ってしまうじゃない。思ってしまう読者に罪はないじゃない。 そんで映画化したら事務所にデッカく『蝶』の一文字だけが飾ってあるとか。 ああ、やっぱり『ニ』は二宮の『ニ』なのね。だからコッチには『蝶』だけがあるのね。二人合わせて『ニ蝶』であり、二人合わせて初めて飛べるニ匹の蝶なのね。 と思ってしまうじゃない観客は。思ってしまう観客に罪はないじゃない! という私の煩悩は置いておくとして、非常に良いお仕事だと思います美術さん。多謝。 ●上の下 原作の桑原さんは美しい食事作法が身についているという設定ですが、映画の桑原さんは正直、そういう風には見えなくて。 でも映画の桑原さんの物の食べ方が凄く好きなんです。凄く凄く好き。 カラオケしたスナックでビール飲みながら焼きそばみたいなの食べてる時とか、てっさ食べてる時の桑原さんの口の動かし方が、本当に好きで。 何かこう、下品という名の海と上品という名の空があるとしたら、海面ギリギリを低空飛行で攻めてる感じ。絶対に上品ではないんだけど下品というのも嘘になる。本当に絶妙なスレスレのライン。 何か、外側から見るとあんまり美味しそうに見えないけど、本人はそれなりに美味しそうに食べてるっぽい食べ方がツボなんです。中身がある感じ。 私達には見えない桑原さんの主観があって、桑原さんの身体的感覚があって、私達の目には決して上品ではない食べ方で、あんまり美味しくもなさそうにペチャクチャ食べてるんだけど、本人はちゃんとそれなりに楽しんでる感じ。そしてその喜びを私達には今ひとつ共有させてくれない感じ。アンチグルメリポーター的というか。モノローグのない孤独のグルメみたいな。桑原さんの中で自己完結してる感じがツボなんです。生々しいプライベートを覗かせてもらってる感じ。本来なら人に見せる前提でないものがスクリーンに映ってる感じ。要はエロい。好き。 ●中桑(直球) 中川刑事に向かって「極道は歌唄うのもあかんのか」って突っかかってる桑原さんは本当に映画の中でも最高レベルにエロくてエロくて、中川刑事が桑原さんの方をチラッとしか見なかったのは2秒以上見ちゃうと勃起しちゃうからじゃないかなって、真剣にそう思います。毎回あの場面はドキドキでした。だってあんなの絶対勃起しちゃうよ。 そんでまた桑原さんの「気分悪い。ニ度と来るかこんな店」の言い方が何とも女性的で。「もー!あったま来た!」ってプンスカ怒ってる一昔前の若い女の子みたいで、可愛いなーって思います。 原作の中桑は本当に一回くらいヤッてそうですが、映画の中桑は似た者同士という対比はなくて中川さんが小物化されているので、ヤるなら淫夢しかないなと夢見ています。エロエロな桑原さんを跪かせてご奉仕させて目が覚めたらパンツがグッショリいってて、ますます桑原さんに怨みを募らせる中川さん。が見たいです!(直球) ●ザ・堅気 小清水氏の事務所の場面に戻って。 二宮くんの小清水氏に対する「今の秘書の方お綺麗ですねぇ」「え、女優さんか何かやってはるんですか?」の言い方が凄く好きです。しみじみと良い演技だと思います。 ザ・堅気な感じ。かつこの適度な人当たりの良さで、今まで飄々と世間を泳いで来れた感じ。 原作未読の観客には桑原さんよりも二宮くんの方がずっと得体が知れないというか、素性の知れない身分だと思うのですが、この会話だけで極道を使って商売しているらしい二宮啓之なる男の存在に、グッと説得力が出たと思います。するするっと世間の隙間に嵌まってやって来れた感じ。要は可愛い。 ●それは困りましたね…… そんな二宮くんの行動について、どうしても言いたい事があって。 小清水氏の自宅に行った翌日、嶋田さんから『桑原知らんか』と連絡があって、二宮は『分かりました、桑原さん探して連絡するよう言います』と言って、嶋田さんとの電話を終えて。 けどその後で事務所を出た二宮くんが桑原さんと会った時には、もう結構、夜なんですよね。 嶋田さんから電話があったのは明らかに昼間、遅くとも夕方になる前なのに。 お前。寝てたやろ。 どんなに好意的に見積もったとしても、一つ二つ心当たりを当たってみて、そこに桑原さんが居らんかったからってノコノコ事務所に戻って来て、ま。今日はもう良えか。明日、明日。明日にしよ。かーえろ。って感じやったやろ。 こんのクズが。可愛い。最高。 それでこそ二宮くん。本当に可愛らしい。 そのくせ「あの人(嶋田さん)には嘘吐けませんからね……」て。どの口が言うかね、んもおー。可愛いー。
    23,994文字pixiv小説作品
  • そういうことじゃない。

    愛に死ぬ二宮くん。愛に生きる桑原さん。ええぇー……ってなる二人。 以下、まだ書いてない映画破門円盤特典感想。 ↓↓↓ すみません、今回は主に映画破門本編とは関係ない話をさせて下さい。叫びたい。 ●コクソンとショーシャンク。もしくは日本頭おかしい。 びっくりする事だらけのビジュアルコメンタリーですが、映画破門関連以外で一番びっくりしたのは、嶋田さんが韓国映画『コクソン』と、蔵様との舞台『ショーシャンクの空に』のお仕事を並行させていたことです。何それ。どういうスケジュールだよ。 舞台『ショーシャンクの空に』は失礼ながら拝見しておりませんが、韓国映画『コクソン』の嶋田さんは本当に素晴らしかったです。素晴らしい。 あと色っぽい。『コクソン』の嶋田さん。『コクソン』には分かりやすい韓国のイケメンや美女が全然出て来ないのもあって、嶋田さんが突出して色っぽかったです。またその色気が物語の重要なファクターでもあって。他のキャストでは祈祷師役のファン・ジョンミンも良い男顔でしたが、それもまたおそらく物語の……ウニャウニャ……と、こう、ね。 ご覧でないならお勧めします。コクソン。めちゃめちゃ変な映画ですけど。 とにかく嶋田さんが素晴らしい。素晴らしかったです嶋田さん。舞台のお仕事と並行して出演されたのは相当ハードだったと思いますが、『コクソン』は韓国では物凄い記録的な大ヒットだったらしいので、嶋田さんも挑戦された甲斐があったのではないでしょうか、朝鮮だけに。(は?) 嶋田さんには今後ますますグローバルな活躍を期待します。てか既にオファー来てるんじゃないかな。あとはご本人次第ということで。期待大です。 そんで『ショーシャンクの空に』ですよ。 おかしいよね。日本。日本人頭おかしい。 だって蔵様が『ショーシャンクの空に』の主演て。『ショーシャンクの空に』の主演が、蔵様て。 蔵様だよ? レ○プだよ? 蔵様が、冤罪で、収監されて、目をつけられた囚人数名に、強姦されるんだよ? 連日のように集団暴行を受けて、輪姦されるんだよ? しかも舞台でだよ? 今まさに目の前の舞台上で、蔵様が囚人達から暴行の末、輪姦されるんだよ? それも何度もだよ? 目の前で、今まさにだよ? おかしい。日本おかしい。 そんな国に生まれた覚えはないぞ私は。何この国。頭おかしい。 だって合法なんですよ? 国家がこの状況を認めてるんですよ? ほら、二次創作はぶっちゃけ非合法じゃないですか。今のところ大体は見逃してもらえてるだけで、基本アウトじゃないですか。現にナマは厳しいわけですし。 舞台『ショーシャンクの空に』は、完全合法なんですよ? 舞台上で今まさに目の前で、集団暴行の末に輪姦される蔵様が、合法的に観られるんですよ? こええぇ…… そんな恐ろしい事態が我が国で許されているなんて…… てかマジな話、東京公演の劇場。私の職場から僅か2駅ですよ。 そんな場所で上演されていたなんて露知らず……こええぇ……あの劇場の前よく通るよ……こええぇ……あそこで蔵様が何度となく強姦輪姦されていたなんて……こええぇ…… しかも当時の舞台の感想をチラッと見てみたら、『全裸になった蔵之介の筋肉が美し過ぎて銀行家の主人公役としては違和感があった』的な事が書かれててもう……こえええぇ…… てゆーか東京公演!! 皇居めっっちゃ近いじゃんッ!! 何この国!! おかしい……日本絶対おかしい……皇居のすぐ近くで蔵様が連日強姦輪姦されてたってどういう国なんだよ……東洋の神秘で済むレベルじゃねーぞ…… おかしい。日本絶対頭おかしい。元はと言えばアメリカこそ頭おかしい。アメリカって言うかスティーブン・キングはちょいちょい頭おかしい。 ついでに『コクソン』みたいな映画が超絶大ヒットした韓国も相当頭おかしい。あれ? もしかして人類って全体的に頭おかしい? こええぇ……地球こええぇ…… 分かってますよ。 『ショーシャンクの空に』は、過酷な状況下にあっても自らの尊厳を守り通す、人間が人間であるための戦いを描いた屈指の名作だ、と世間では評価されている事くらい、私だって分かっていますよ。名作とされているからこそ日本でも舞台化されたのだし、蔵様も嶋田さんも名作だと思えばこそ出演されたのでしょう。そして蔵様の舞台も名演だったのでしょう。分かってます。私が汚れてるだけなんです。分かってます。 でも叫びたい!! 蔵様が今まさに目の前の舞台上で強姦輪姦される姿が合法的に観られるなんて、そんなのおかしい!! そんなの絶対おかしいよ!! 人類頭おかしい!! ●映画破門メイキング ≒ アメリカの強姦物AVのキャストインタビュー(※イメージです。) 心が汚れてるついでに言わせて下さい。 実際にこの目でアメリカの強姦物AVを見たわけではないので、完全なイメージですが。 映画破門メイキングの、特にマカオのホテルの部屋の場面は、どうしたってアメリカの強姦物AVのキャストインタビューを連想してしまって。 『ガチじゃないですよー』というエクスキューズのために、アメリカの強姦物AVのラストには必ず付けられる(らしい)キャストインタビュー。出演者達がニッコニコでプレイについて語らう事で、全ては合意の上のお芝居だったんですよーと、画面の向こう側に示してみせる。 映画破門メイキングの、特にマカオのホテルの部屋の場面は、まさにそんな効果を持っていたと思います。 桑原さんが小清水氏の太腿をブッ刺す凄惨な現場で、ケラケラと笑い転げる留袖アロハ姿の蔵様と、同じく心底楽しそうに笑う小清水氏、と言うか爪様。小清水氏の足元に跪く格好で無邪気に笑いながら、手を合わせて詫びてみせる蔵様。お詫びついでにそのままご奉仕しちゃえば良いのにと思うくらい可愛い蔵様。いっそのこと4Pしちゃえば全部丸く収まるんじゃない?と思うくらい楽しそう。 二宮くんもパンティで股間擦り洗いしてる場合じゃないですよ。 未公開シーン集にそんなシーンがあるんですけど、そんなもんで満足してる場合じゃないよ二宮くん。4Pしよ、4P。玲美ちゃんにパンティで包んでもらって手コキしてもらえば良いじゃない。ありとあらゆる手段で股間を可愛がってもらえば良いじゃない。その隣では小清水氏と桑原さんが愛し合ってるから。あの二人の恋人感マジやばいから。最愛期だから。最終的には桑原さんのハーレムと化すわよね。 舞台上で披露した蔵様の全裸は後ろ姿だったようなので、もしも夢が叶うなら映画破門の続編では、是非とも御身体の前面をより露出して欲しいです。 だって桑原さんが内藤医院でお腹を縫ってもらってる間、こっちは毎回首を90度倒さなきゃならないんですよ。筋が痛む。テレビじゃ画面小さいし。ですので次回作はどうか前面を全面的に。特典の未公開シーンはギリギリモザイクで。 てかさ。裕くんも裸になって二人で並んだら、首から下がヤバいことになるよね。 観客の脳が混乱する。最早原作の面影もなし。レビューで『二人の肉体が美し過ぎてイケイケヤクザ&ぐうたら貧乏コンビ役としては違和感があった』とか書かれちゃうよ…… とりあえず、以上。
  • 疫病神の恋路

    強気な優しさ

    二宮くんサイドです。 二宮くんが背伸びをしたお話。 キャラが崩壊してるので、ご了承いただければ幸いです。 よろしくお願いします。
  • ボニー&クライド

    映画準拠。二人がアウトレイジ最終章を観ました、というだけの話。
  • 幻想/ふたりのヤクビョーガミが幻想入り

    第七話 もう一人のヤクビョーガミ、妖怪の山へ

    【ちょっと説明】 今回から数話分は、もう一人のヤクビョーガミである桑原が、どうやって二宮を人里に運んだか、なぜ負傷したかの前日譜になります。
  • 意外でも何でもない

    映画準拠。原作は純粋なファンだったのに映画で転びました。
  • キャプションが本編+本文に映画破門円盤特典感想

    『ローマの休日』 + + + 「無茶苦茶やな、コイツ……」 銃声の合間に、心底愉しげな桑原の声が届いた。 低く抑えられ、それでいて細かく喉を鳴らす猫のような囁きが、暗がりの中ぽつりと、おそらく二宮の耳にだけ届いた。 二宮が隣を見れば、笑顔の桑原がいた。 スクリーンの放つ強い明かりに照らされて、桑原は二宮が今まで見た中で最高レベルの笑顔だった。 自らの手足で人をどつき回している時よりずっと明るい顔なのは、桑原が完全な安全圏にいるからだろう。 シートに身を沈め悠然と足を組み、ビールのカップを片手に大きく歯を覗かせた桑原は、実に晴れやかで爽やかな笑顔だった。 花火大会だってこんな顔はすまい。二宮は思う。思う間にも前方の銃撃戦はいっそう騒がしく、桑原は更に笑みを輝かせていった。実際にはスクリーンの光量が増しただけなのだろうが、二宮の目には桑原の顔は、内側から輝いて見えた。エレクトリカルパレードを見守る子供のように。 スクリーンの中では主人公である凄腕の殺し屋が、迫り来る大量の追っ手を皆殺しに撃ち殺してまくっている最中だった。 銃弾が放たれるたびに追っ手は次々と撃ち抜かれ、頭や手足から血肉を飛び散らせる。プロのわりに主人公が用意したどの銃もサイレンサー無しで轟音を響かせているのは、スクリーンの外側に向けたサービスなのだろう。つまりは桑原のような人間を悦ばせるための。二宮が隣を見る限り、サービスは概ね功を奏している様子だった。 桑原に付き合わされただけの二宮はどうしたって乗り切れずに、感想と言えば主演の俳優をして、『コイツも気ィついたら完璧オッサンなったなあ……』くらいしか湧かなかったが。 ま、桑原が気に入っているなら何も言うまい。二宮は思う。 どうせ前作からの今シリーズのファンなのも、スマホでチケットを手配したのも、ついでにポップコーンの払いも桑原だ。二宮は桑原が心置きなくビールを飲むための運転手に過ぎない。 二宮にしたってヤクザの事務所に付き合わされるくらいなら、ずっと気楽なお供だった。 おそらく次に付き合わされる映画は遅くとも今秋公開のアウトレイジ最終章だろうが、あれだって幸いにして全てはスクリーンの向こう側の出来事だ。 時々桑原が隣で、『あーあるある(笑)』とでも言いたげな笑みを漏らすのを見なかった事にすれば、血と暴力に染まるオールナイトの映画館は、二宮にとっても悪い居心地ではなかった。あまりに乗れなければ寝てしまえば良い。 咥えたままのストローでコーラを吸い上げ、ベタつく指でポップコーンを摘みながら、二宮はチラチラと横目に桑原を見る。人も疎らな深夜の映画館で、二宮の意識は半分以上がスクリーンより桑原に向いていた。 「ローマも良えな……」 先ほどより二宮に聞かせる声で桑原が呟いて、チラリと目を流して寄越す。一瞬視線が交わり、桑原はすぐにスクリーンに向き直った。靴先を高く上げて足を組み替え、シートに深く掛け直す。夏でもグレースーツの男だが、本人は涼しい顔でいる。着古したTシャツ一枚の二宮の方がよっぽどバテ気味だった。 レバ刺しと韓国冷麺が食べたいな。二宮は思う。 思いながら、じっと桑原の横顔を見る。またコンマ一秒だけ二宮に目を流した桑原は、パクパクと口を動かして、あとはスクリーンを見てビールを呷った。銃声で音は聞こえなかったが、『バカンス』と告げたのだろう。 こんな荒唐無稽な銃撃戦を観せられて、何故『今度のバカンスはローマに行きたい』などという発想が生まれるのか。 二宮には桑原の頭の仕組みが到底理解できなかった。ロケ地巡りでもするつもりだろうか、このジャパニーズヤクザは。 お前な。ローマ行ったら誰でも好き勝手ドンパチ出来るわけやないからな? 力なくスクリーンを見やって二宮は思う。ゆるゆるとコーラを吸い上げる。 いつの間か主人公は殺し屋御用達のホテルに辿り着き、一時休戦。今は先程まで殺し合いをしていた同業者の一人と、ラウンジで酒を交わしていた。 殺し屋業界に絶対の掟で守られた不戦地域があるというのは一見すると何とも突飛な設定だったが、考えてみれば二宮の隣にいる桑原こそ、世間とは一線を画するヤクザの法に則って生きている男だ。先ほどまで殴り合っていた相手と急に切り替えてケロッと話し合いを始める姿も、一瞬前まで冷静に話し合っていた相手と唐突な暴力沙汰を起こす姿も茶飯事である。 となると目の前の光景も、あながち眉唾とも言い切れないのかも知れない。呆れ返って二宮は思う。二宮の気も知らず、隣の桑原は口元を緩めたままでいる。 日常に十分な暴力があるのに、何故映画でも暴力を摂取するのだろう。 それもまた二宮は理解に苦しむ点だった。セックスはするがAVも観るみたいなことだろうか。今時の兵士は戦場でもFPSゲームをやっているみたいなアレだろうか。日本では好きにチャカをぶっ放せないから、その鬱憤晴らしだろうか。 前に沖縄で現地のヤクザと海に出た時は、桑原も実弾を撃ったのだろう。二宮は知らぬ存ぜぬ話だが。 そういう目的の『バカンス』なら、どうか自分の知らないところで勝手に行ってくれと二宮は思う。 実際のところ本当にイタリアに行けば桑原は銃火器も文化遺産もそこそこに、あちこち服屋や靴屋を巡ってはオーダーしまくるのかも知れないが。どのみち勝手に行ってくれと二宮は思う。場違いな店の隅っこで所在無く立ち竦む自分が二宮の目に浮かぶ。頼むから勝手に行ってくれと二宮は思う。思いながら、桑原の横顔を眺め続ける。 そこへ、桑原の手が伸びた。 ポップコーンを摘むかと思った手はその下へ滑り降りて、二宮のジーンズの腿に触れた。 指先が強く生地に食い込んで、二宮はギクリと身を固めた。身体が一気に熱を増し、細かな汗が浮く。かえって寒気が走り、ブルリと震えが伝う。ジクジクと痺れが溜まっていく。 「あとでな」 スクリーンを見たままの首を傾け、桑原は二宮の頬に頬を寄せた。低く低く囁かれ、二宮は自分が桑原を見過ぎていた事に気づく。 だからと言って逸らす義務も無いので、見るが。 桑原の手は二宮の腿を掴んだまま動かない。その場に熱を溜め、血管を圧迫して脈を高めていく。 その指と掌がどう動くのか、二宮は知っている。 どうやって自分の身体に触れるのか、知っている。 桑原の横顔を見つめながら、二宮はそれを反芻する。 言わばイメトレだ。この後の時間のための準備運動だ。 一方の桑原は二宮に構わずスクリーンに見入ったまま、更に笑顔をキラめかせ、二宮の腿の上でパシパシと手を跳ねさせた。 二宮が横目にスクリーンをチラ見したところ、主人公が敵役二人を鉛筆一本で刺し殺すところだった。 今や桑原は声もなくバカウケしている。まるで吉本新喜劇でも観ているような喜びようだった。 こうして約一時間後には、すっかり機嫌の良くなった恋人と、準備完了の自分がいる。 そう思えば自分にとっても悪い映画ではない。二宮は思う。 再び腿を掴んだきり動かない男の手と、自分の熱と、濡れたコーラの紙カップの冷たさを感じながら、時折ポップコーンを口に放り込み、塩辛い指を舐めて。そこから約一時間、二宮は桑原の顔を眺めて過ごした。 end.

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