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あかね噺

あかねばなし

あかね噺とは、週刊少年ジャンプで連載中の漫画。原作末永裕樹、作画馬上鷹将。
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概要編集

落語家を父に持つ少女が、理不尽な破門で夢を断たれた父の偉大さを証明するため、自らの「噺」で世間に挑む物語。


原作の末永先生は、2017年の「ストキンpro」応募作「舞台を降りる、その時は」で準キングを受賞し、馬上先生と共にお笑いを題材にした読み切り「タタラシドー」を発表。そして、題材を落語に転換し連載に至った。

また、監修として林家けい木氏が関与している。


登場人物編集

CVは関連動画ボイスコミックの担当声優


桜咲家編集

桜咲朱音(おうさき あかね)

CV:山口茜

落語家志望の主人公。父の落語を見て育ち、口調にも落語の影響が出ている。

破門された父の名誉挽回を目指して、自身が真打になるために志ぐまに教えを請い、小学生の頃から稽古をつけてもらっていた。


桜咲徹(おうさき とおる)

CV:山口勝平

高座名は「阿良川志ん太(あらかわ しんた)」。朱音の父で、彼女が落語に熱中するキッカケとなった人物。一話では彼が実質的な主人公。6年前の真打昇級試験で破門を言い渡され、現在はコンクリート販売会社で働いている。


桜咲真幸(おうさき まさき)

朱音の母。自分自身が夢を追って親と揉めた過去もあり、落語家として芽が出ない徹を自ら働き支えていた。徹の破門が原因で朱音が落語の道を進むことに抵抗はあったが、自分の子なのでしょうがないと諦めている。

職業は美容師。夫がサラリーマンになった後も変わらず『MOON』という店で働いている。(つまり一話の徹は文字通り髪結いの亭主であった。)


阿良川流編集

当主編集

阿良川一生(あらかわ いっしょう)

阿良川一門のトップで志ぐまの兄弟子。落語家としては高名で当代随一と評される実力者だが、ワンマンな面が強く、同門とはいえ自分の直弟子でもない志ん太を含む二ツ目の若手5名を独断で破門した。周囲によると、現在は外を相手に取り繕えるようになったらしく、外向きではかなり穏やかな老人。

落語に対しては極めて厳格で容赦がない。落語界の窮状を憂いており、文化の担い手としての矜持が強いが、その強引で時には慣習を無視するような振る舞いは、同業者の中にも反感を覚えるものがかなり多い。

主人公のあかねにとっては「憎きおっ父の敵」だが、阿良川魁生を含め彼の弟子の中には一生の存在に救われた者もいる。


阿良川四天王編集

阿良川志ぐま(あらかわ しぐま)

志ん太、朱音の師匠。"泣きの志ぐま"と呼ばれる人情噺の名手。志ん太を守れなかったことに負い目を抱えている。

阿良川一門のナンバー2だが、兄弟子で当主である一生との関係は、破門騒動以前から険悪。

多趣味らしく様々な形で落語家社会を例えている。


阿良川一剣(あらかわ いっけん)

阿良川一門の真打。阿良川四天王の一人であり、”享楽の一剣”とも呼ばれる。落語に限らず映画やドラマでも活躍しており、名実共にナンバー2に迫りつつあると周囲から見なされている。落語界の未来を憂いてはいるが保守派の顔も立てるバランス派。「特例は勝者の特権」が持論。


阿良川全生(あらかわ ぜんしょう)

アフロヘアーが特長の阿良川一門の真打。阿良川四天王の一人で”喜劇王”の異名を持つ。やや人間性に問題があり志ぐま一門を一方的に敵視している。

通称はクソアフロ。これは作中の登場人物にも読者からもそう呼ばれている。

なにかと問題行動が目立ち作中における悪役のようなポジションにいるのだが媚び諂うこともせず嫌われることすら厭わない。どこまでも“我が儘”故に嘘がない人間でもあるので間違いなくクソアフロだけど本気で嫌いにはなれないと評される時もある。


阿良川泰全(あらかわ たいぜん)

阿良川一門の真打。阿良川四天王の一人であり、”怒髪天”の異名を持つ。同じく四天王の全生の弟子であり、志ん太やちょう朝とは共に真打を目指し切磋琢磨する同期だった。


志ぐま一門(あかねの兄弟子達)編集

阿良川ぐりこ

志ぐまの弟子。朱音が弟子入りする前までは一番若い弟子だった。


阿良川亨二

志ぐまの弟子。志ん太の破門後、弟子たちをまとめ上げた『志ぐま一門のお奉行様』。


阿良川こぐま

志ぐまの弟子。元東大生。小心な性格をしているが落語家としての実力は確か。

童顔だが亨二より年上で芸歴も長い。志ん太に弟弟子として世話になっていた。


阿良川まいける

志ぐまの弟子。志ん太破門後は最年長に当たる。真打に近い実力者でナルシストな性格をしている。志ん太夫婦に恩義を抱いている。


一生一門編集

阿良川魁生(あらかわ かいせい)

阿良川一生の弟子。入門二年、19歳という若手だが、件の破門事件後に一生が唯一二ツ目に上げた天才。「色気」を武器とする。朱音を一生一門に勧誘した。


落語連盟編集

暄風亭流雲

落語連盟のメンバーの一人で、イケオジ風の優男。

志ぐまの目の前であかねのことをこれ見よがしに「素人のお嬢ちゃん」呼ばわりしており(その後謝罪はしたが)、阿良川流をよく思っていない様子。


椿屋正明

落語連盟の一人。眼鏡をかけた真面目で神経質そうな男性。

阿良川一生の「落語会を背負っている」という強い自負や阿良川流の独自路線にかなり反感を持っている。


今昔亭ちょう朝

落語連盟に名を連ねる気風の良い雰囲気の男性。朝顔の師匠。

一生の言動は目に余るとしつつも、阿良川魁生の短期間昇進には肯定的。

阿良川全生の無粋な性格には辟易しており彼を「クソアフロ」と呼んでいる。(泰全には「師匠をクソと呼んでいいのは弟子の特権」と怒られた。)


蘭彩歌うらら

落語連盟の紅一点。落語界で何かと低い扱いを受ける女性落語家ながら、実力で現在の地位を勝ち取った。

会合では反阿良川に近い発言をしていた一方で、跳ねっ返りで我を通すあかねに何かの可能性を感じ、"値踏み"と称して稽古をつける。

なお、彼女の実年齢については深く考えてはいけない。


三明亭円相

落語連盟に名を連ねる古典落語の名人。"破邪顕正"の異名を持つ。一生が推し進める実力至上主義には一定の理解を示している。

頭が四角型に尖っている。


柏家三禄

落語連盟のメンバーにして、現落語界唯一の人間国宝。落語連盟ではまとめ役のような立場になっている。

伝統を重んじる一門で、改革を推し進める阿良川流とは対立している。


その他落語家編集

練磨家からし→三明亭からし

学生落語の大会"可楽杯"で朱音が出会った学生落語家。チャラついてはいるが、前回、前々回の優勝者でかなりの自信家。後に三明亭円相に弟子入りし、三明亭からしを名乗る。


高良木ひかる→阿良川ひかる

"可楽杯"出場者で、既に代表作を持っている若手の有名声優。表向きは穏やかだが、内心はかなり負けん気が強い。一剣に弟子入りして現在は阿良川ひかるを名乗っている。


今昔亭朝顔

あかねが弥栄亭に前座修行に入った際に立前座を務めていた落語家。如何にもヤンキーといった雰囲気で荒い言動が目立つが、根は決して悪人ではない。

ちなみに彼のヘアスタイルはリーゼントではなくポンパドール


柏家生禄

柏家一門の落語家で後の先代『阿良川志ぐま』。本編では既に故人。

少年時代の志ぐまと一生の師匠で二人が落語家になる切っ掛けを作った人物。自身の未完の演目である『志ぐまの芸』を現在の志ぐまに託している。


朱音を取り巻く人々編集

友人達編集

尾崎

朱音の同級生で小学校からの幼馴染。あだ名はジャンボ。小学生の頃は落語家の志ん太を「ヒモ」と馬鹿にしており、娘の朱音にもちょっかいをかけていたが、柔道を始めてからはかなり変わったらしい。

今では朱音の良き理解者であり、落語の練習に付き合ったり、岩清水の説得に一肌脱いだりしている。

一生による破門騒動と、その後に一生擁護に傾いた世論に憤りを感じており、それ故に朱音の「それでも落語家になる」という決断に敬意を払っている。


リサ

朱音の友人。高校卒業後は専門学校生となる。花魁役の研究の際に朱音の着付けを手伝う。


由佳(ゆか)

朱音の友人。イラストレーター志望。


その他編集

岩清水真智子

朱音の高校三年生の時の担任。かなり真面目で堅物。過去に夢を応援した生徒が早々に諦めてしまった経験から、朱音が落語家になることに反対し、大学進学を強く勧める。しかし、朱音の覚悟を知ってからは、熱心に応援するようになる。


関連映像編集

公式PV編集


ボイスコミック編集

一話前編


一話後編


質問コーナー(公式文字起こし)


余談編集

作風編集

『あかね噺』の作風は「落語漫画の皮を被ったジャンプのバトル漫画」と呼ばれており特に見開きの演出は「卍解」だの「領域展開」だのと呼ばれている。


ボイスコミック編集

ボイコミ担当声優、山口勝平山口茜実の親子


関連タグ編集

週刊少年ジャンプ 落語


オレゴラッソ:馬上先生の前作。

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