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概要

呪術廻戦』に登場する戦闘技術。術式の最終段階であり、呪術戦の極致
これを習得し自在に使いこなせる者はごく限られている。どれくらい希少かというと、作中序盤で解説・紹介された技であるにも関わらず、原作16巻・本誌149話の段階で、呪術師側で使えるのは僅かに4名であった(さらにその内1名は習得したばかりで未完成)。

また、渋谷事変の時点では特級呪霊のメンバーや、両面宿儺と言った敵対勢力側が全員この領域展開を使用していたにも関わらず、呪術師側は五条悟伏黒恵を除いて誰も使用できる人間がいなかった事から、連載当初から登場していた敵キャラクター達が総じて如何にレベルの高い存在であったかが、逆説的に証明されてしまう事になった。
死滅回游編に突入してからは、過去の術師の復活といった事象によって旧式の必中効果のみの領域展開を使用するキャラが増えてきているものの、それでも希少な技術である事には変わりなく、特に現代の呪術師で領域展開を修得している者の数は依然少ないままである。

領域展開の実態と効果

それぞれの術師の中にある生得領域(心象風景)に術師本人の生得術式を付与して、それを結界という形で体外に創り出し、その空間に他人を無理矢理引きずり込むという技。

発動する際は基本的に指、もしくは腕で印を組む動作(印相)を必要とする。その為、何らかの手段で印を組む動作を妨害する事で領域展開を阻止する事が可能。しかし一部の呪霊は、口腔内に腕を生成して印を結ぶ、腹に印を描くなど、腕を使わずとも領域展開が可能である為、必ずしも阻止できる訳ではない。また印を組まず、術式で生成した武器を打ち鳴らして発動するという例外も存在する。

結界という形で具現化する事からも分かる通り、能力としては結界術の一種であり「閉じ込める」事により特化している。例えるならば空間支配能力的な代物で、発動と同時に術者の周囲の空間が術者の領域へと変化する。その為に領域習得の条件としては、単に呪術師としての能力や実力だけでなく結界術の素質も要求され、これが領域を使える呪術師が少ない大きな理由の一つである。

領域展開を行う絶大なメリットは主に2つ挙げられる。
1つは「環境要因による術者のステータス上昇」
領域の中はいわば「術者の精神世界」もしくは「術者の術式の中」である為に、術者は自身の能力をさらに強化して遺憾なく発揮できる上、術者自身が最も行動しやすい言わばホームグラウンドのような環境になっており、術式の発動速度がより速く、術式そのものの効果や能力もより強力になる。

もう1つは「領域内で発動した術者の術式の絶対命中」
術式が付与された領域の中にいるという事は「既に術式が当たっている」という事になる為、領域内での術式に基づく攻撃は必ず当たる。
例えば、式神を具現化して攻撃する術式であれば「既に式神が攻撃した状態」で具現化する為、攻撃を受けた側からすれば突如として現れた式神によって攻撃されたような状態になる。
また、この必中効果によって本来なら相手に直接触れなければいけないタイプの術式であっても、領域内においては遠距離から発動して相手を攻撃する事が可能になってしまう。

また、その他のメリットとして敵の防御に使用されている術式や、敵の領域の中和作用がある事が挙げられる。「領域展開への対処法は自身も領域を展開する事」と言われる所以はこの中和作用に由来する(例を挙げると、ほぼ完璧ともいえる防御力を持つ五条悟の「無下限呪術」であるが、領域内においてはその「無限」すらも中和されるので、五条本人に攻撃を当てる事が可能になる)。

領域は閉じ込める事に特化させた結界術である為に、逆に外から侵入する事は比較的容易である(ただし自分が圧倒的に不利となる為、基本的に自ら侵入するメリットはない)。

強力な一方でデメリットも存在する。呪力の消費が莫大であり、基本的には一日に何度も使う事はできない(ただし作中屈指の呪力量とパフォーマンスを誇る五条は、一日に複数回の領域展開が可能な事が示唆されている)。
また、その起動は術式そのものにも大きな負担がかかるらしく、領域を解除した、または領域が消滅した直後は術者の術式が焼き切れてしまい、一定時間術式の使用が困難になってしまう。
全く不可能という訳ではなく、例として真人は領域展開後に自らに無為転変を使用して虎杖と七海から逃走している他、亨子は一瞬ではあるが術式を発動している描写がある(ファンブックによると連載前の設定では、領域展開直後は術式の使用が完全に不可能という設定だったらしい)。

必中のみの領域

領域内の対象に自身の術式(=ルール)を必中させる領域。本編内では相手に相撲のルール(術式)に則って土俵(領域内)で戦う事を強制(必中)させる、という例えがなされている。
実際の例では、後述する日車のものが一番分かり易いだろう。

前項のように、現代では呪術戦における頂点の技として認識されているが、天元曰く昔は今と比べれば比較的スタンダードな技術であったらしい。
その理由は現在の領域に見られる『必中必殺』の内、『必殺』の部分を省き『必中』のみに効果を縛っていた為であり、後の世で『必殺』にも拘るようになった為に、領域を構築する条件のハードルが上がり使い手が減少したとの事である。

こちらの領域の場合も、領域を展開した者の得意な土俵で戦う事になる上に、必中されるルールは複雑化する場合が多いが、必中必殺の領域のような引き込まれた時点で勝敗が確定するものではない。

死滅回遊編を境に、新たにこの必中のみの旧式の領域が本格的に登場し始める(ただし、現状作中で登場した必中領域の使い手は、いずれも現代人の呪術師である)。

領域への対処法及び天敵

上述のように絶大な力を持つまさに奥義と言える領域展開であるが、幾つか対処法も存在する。

①呪力で攻撃を受ける
術式は必中ではあるものの、その術式によって放たれた攻撃自体は呪力で防御する事が可能。
これを応用したのが御三家秘伝の「落花の情」と呼ばれる対領域術であり、これは自身の周囲に呪力を纏わせ、敵の攻撃が触れた瞬間に呪力を解放して迎撃して身を守るカウンター技である。
ただし、必中効果自体が消える訳ではないので、必然的に本人の呪力出力以上の呪力や物量にものを言わせた攻撃で畳みかけられた場合はそのまま押し切られる可能性もある。
特にルール強制系の必中のみの領域に対しては、この対策は殆ど意味を成さない。

②領域外へ脱出する
領域外へ脱出すれば勿論領域の効果は全く意味を成さなくなる。
ただし、領域は閉じ込める事に特化した結界術としての側面を持つ為に、通常攻撃で内側から壁を壊す事は不可能に近い。さらに領域内と領域外では空間の体積が全く異なり領域の縁を発見する事が難しいといった理由から、領域への対策としてはあまり現実的ではない。

③自身も領域を展開する
領域展開を習得した術師であれば、自身も領域を展開する事で必中効果を中和する事ができる。
さらに力量に大きく差がある場合にはその領域を自身の領域で塗り潰す事もできる(より洗練された術がその場を制する)。ただし、こちらについては陀艮の領域と伏黒の未完成領域でもかろうじて領域の綱引きが成立していた事から、余程隔絶した練度の差や呪力量の差があるか、相性の良さがない限りは領域を塗り潰すまでの事はできない模様。

④簡易領域の展開
簡易領域やその原型たる彌虚葛籠を自身の周囲に展開し、敵の領域の必中効果を中和する。
特にシン・陰のものを初めとした特殊な効果を持たない簡易領域は、術式が必要な領域展開と違い術式を持たない術師でも使用できる為、領域による対処よりも実行はしやすいと思われる。
ただし、中和できるのはあくまで必中効果のみであり、術式や領域自体を無効化できる訳ではないので、必中効果の付与されていない攻撃を防ぐ事はできない。さらには漏瑚の領域の熱のような領域自体に存在する攻撃判定も打ち消せない。
さらに必中かつ術式効果により必殺となる領域の場合は、発動が遅れれば当然ながら手遅れである。黒閃を経てゾーンに入った真人のように領域の工程を短縮して領域展開ができる者や、秤の坐殺博徒のようにそれ以上に早く術式を発動できる領域もあり、そういった領域では簡易領域での対処が間に合わない事態も当然起こりうる。
さらに一部の簡易領域は展開中は動きを制限されるので、そういったものの場合だと単独ではいずれにせよ不利になると思われる。

簡易領域の詳細は、後述の関連用語の項目を参照。

⑤領域発動前に術者を攻撃して妨害する
領域が発動あるいは完成する前に、術者本人を最速で叩いて領域完成を阻止する。
前述した通り、領域展開には基本的に手あるいは腕で印を結ぶ必要があるので、相手の腕を使えない状態にしてしまう事ができれば、相手は物理的に領域を発動できなくなってしまう。作中では禪院直毘人鹿紫雲一などの速度に優れたキャラが実践している他、虎杖も領域が展開された事を認識し次第、直ちに相手に攻撃して最速で相手を倒そうという戦法を見せている。
ただし呪霊の場合は、前述通り腕を封じられても人間には不可能な手段で領域展開ができる者もいる他、日車のように領域展開の手段が非常に簡易な者もいるので、そういった者達との相性は悪い。

ここまでの記述を見ても分かる通り、一応領域への対策は幾つかあるにはあるのだが、いずれも決定的な対策にはなり得ておらず、結局領域展開をした側が有利な事は変わらない場合が多い。


そんな中、領域に対して絶対的な優位性を持つ天敵と呼べる者達が存在する。
完全なる呪力ゼロの天与呪縛・フィジカルギフテッドである。

領域展開時、呪力を含まない建造物等の無機物は、領域側に引き込む対象として認識されないが、これは呪力が完全に無いフィジカルギフテッドにも適用される
その為に、彼等自身が領域に入る事を同意するか領域に自ら踏み込まない限りは、基本的にそもそも領域内に天与の暴君達を閉じ込める事自体が不可能である
故にその気になれば、最初から領域内に入らずに、相手が呪力と術式を消耗した状態で出てくるのを領域外で待ち受けるという、領域という切り札を切った術者からすれば悪夢のような戦法を取る事も可能である。

また、領域の必中効果は呪力が無い“物”を認識できないので、仮に領域内に入ったとしても領域の必中効果が機能しない。領域や簡易領域による必中効果の中和と異なり、そもそも必中効果自体が反応しないので、力押しで解除させれば必中効果が戻ってくるという事もない。
一応簡易領域と同様に、術式や領域自体が無効化される訳ではないので攻撃自体は可能で、漏瑚の領域の熱のような領域自体に存在する攻撃判定も有効だが、いずれにせよ彼等が自主的に領域内に入ってこない事には捕らえられないので、領域を使ってる側が不利な事に変わりはない。

ただし例外として、宿儺の領域はフィジカルギフテッドに対しても有効である可能性が高い。宿儺の領域は空間を閉じずに物理的に広域をカバーできる上に、無機物に対しても飽和攻撃が行えるので、フィジカルギフテッドの特異性すらも無視できる仕様になっている。
また、伏黒がレジィ戦の時に行った実際の建造物を外殻として利用した未完成な領域は、領域自体が実際の建造物で成り立っているので、フィジカルギフテッドを物理的に閉じ込める事が可能である。

一覧

ここからは作中に登場した領域を、幾つかの分類に分けて整理して紹介する。

必中必殺の領域

領域内において、術式による攻撃または術式効果が必中となる領域。必中となる効果によっては相手を引き入れた時点で勝利が確定する領域も存在する。現代の呪術戦のおける一つの到達点とされているが、それ故に習得できた者は非常に少ない超高等技術である。

  • 伏魔御廚子(ふくまみづし)

両面宿儺


術者は両面宿儺。印相は閻魔天印。
牛のような頭骨に象られた巨大な廚子が鎮座する領域を展開する。
建造物などの呪力が無い無機物には『解』(通常の斬撃)を、人間や呪具といった呪力のある物には『捌』(対象の呪力量や強度に応じて自動で相手を卸す斬撃)を、領域が展開終了するまでの間必中で常時浴びせ続けて領域内の全てを塵にするというもの。
廚とは文字通り厨房を、廚子とは両開きの扉をそれぞれ意味し、『解』と『捌』はそれぞれ日本の包丁を意識しているとされ、文字通りまな板の上の相手を食材のように切り刻むイメージを具現化している。
他の領域展開と異なり領域によって空間を分断せず、それが「相手に逃げ道を与える」という縛りになっている。これによって領域の規模が底上げされて最大射程は半径約200mという規格外の規模となり、さらに効果範囲内の地上だけでなく地下も領域の射程範囲に含まれる。結界を閉じず生得領域を具現化する事は、キャンバスを用いず空に絵を描くに等しき神業とされており、他の領域とはその完成度と練度が根本的に一線を画している。
また、他の領域の殆どが自覚無自覚問わず呪力のあるものを攻撃対象にしているのに対して(この世界では呪術を扱えない非術師の一般人や動物であっても、程度の差こそあれ呪力自体は保持している)、この領域は呪力のない物も対象にした攻撃が明確に含まれており、前述した通り「同意無しでは領域内に捕らえられない上に、呪力捕捉が不可能なので必中効果を無効化」してしまうフィジカルギフテッドが相手でも、空間を閉じずに物理的に広範囲をカバーする事で捕捉し、飽和攻撃を加える事ができる点も他の領域との大きな違いとなっている。
この点においても宿儺が、こと呪術を使った戦闘に関しては様々な相手、場面を想定している事が窺える。

  • 無量空処(むりょうくうしょ)

五条悟


術者は特級呪術師五条悟。印相は片手印の帝釈天印(インド神話および仏教界最強の神様)。
宇宙空間を思わせる領域を展開する。
無下限の内側を展開し、相手が知覚して肉体に伝達する情報量を無限にまで増大させる事で、対象の脳に甚大な負荷をかける。それによって対象は中に入ってしまった時点で、認識を思考に反映させてそれを行動に移す事が不可能になり何もできなくなってしまう。
五条悟と同じ六眼のように無限を処理できるなんらかの方法を持ってない限りは、常人なら数秒で脳が焼き切れて即死し、相応の術師や特級呪霊であってもまず行動できなくなる。
まさに領域に足を踏み入れれば終わりという必中必殺領域の到達点と言える領域であり、下記する漏瑚の領域を難なく上書きするなど、領域の強度や練度のレベルも桁違いである。
強いて欠点を挙げれば領域範囲内の対象者を選べない事であり(これは他の領域でも種類によっては共通する欠点ではある)、一般人や味方が周囲にいる状況で領域を発動すれば全員が術式効果の対象となってしまう。ただし自分が直接触れている相手は術式対象から外す事が可能。
渋谷では民間人への領域によるダメージを抑えつつ、複数の敵を無力化する為に0.2秒間のみ領域を展開するという荒業を見せた(0.2秒は五条が勘で設定した一般人に後遺症が残らない領域内の滞在時間)。

  • 自閉円頓裹(じへいえんどんか)

自閉円頓裹


術者は特級呪霊・真人。印相は弥勒菩薩印と孔雀明王印を口の中に生やした手で同時に二つ結ぶ。
縦横無尽に格子状に伸びる大量の人間の腕で囲まれた漆黒の領域を展開する。
無為転変は「手で触れた者の魂に干渉して肉体ごと形を変える」という術式だが、必中効果によって領域内はそれ自体が真人の手になる。よって領域内の魂に遠隔で瞬時に干渉して、問答無用で相手を変形・即死させる事ができるという、必中必殺の名に恥じない極めて凶悪な領域。
さらに宿儺の魂に触れずに領域展開をする為、五条を真似て0.2秒間の領域展開を行っている。

  • 蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)

漏瑚さんまとめ2


術者は特級呪霊・漏瑚。印相は大黒天印。
焼けた岩や溶岩で四方八方を囲まれた火山の内部のような灼熱の領域を展開する。
見た目通り領域内そのものが火山の内部のようになっており、領域内が常時高熱にさらされている事から並の術師なら入った時点で焼死する。攻撃自体は溶岩の噴射や火山岩を相手に必中させる。
この熱はあくまで領域内に付随する効果なので、簡易領域等でも防ぐ事はできない。

  • 蕩蘊平線(たううんへいせん)

ダゴン


術者は特級呪霊・陀艮。印相は結ぶ前に直毘人に潰された為に不明。作中では腹に宝袋(ほうたい)の紋様を描く事で代用した。
砂浜と海岸線に青空と森が広がるビーチのような領域を展開する。
“万物の生命の源”である海より、魚の姿をした式神を際限なく湧出させる事ができる。領域の必中効果によって、式神は敵に触れた瞬間に実体化して喰らいつく。
必中ではあってもあくまで式神による攻撃である為に、落花の情などの呪力による領域対策で対応可能なのだが、式神自体は無尽蔵なので大量の式神で相手の呪力によるガードを無理矢理押し切ったり、呪力切れになるまで一方的にジリ貧に持って行ったりと、消耗戦に持ち込める長期戦に非常に強い領域である。ちなみに召喚する式神の中でも個体によって強弱はある模様。

  • 時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)
術者は呪霊となった禪院直哉。印相はおそらく伎芸天印。
巨大な眼の付いた膣・子宮・卵巣が浮かぶ黒い領域を展開する。
投射呪法の「触れた相手に1/24秒の動きの強制」と「失敗した者を一秒間強制フリーズ」を、必中効果によって遠隔で領域内の相手に行い、さらに領域による術式強化によって1秒間フリーズという術式効果を細胞レベルで作用させる事によって、動いた相手を体内から自壊させてしまう。
呪術的には一つの領域とされる相手の体内に直接作用させるべく、投射呪法をフィルムという形で具現化させて相手の体内に打ち込むという仕様なのが特徴であり、その為に呪力によって防げる可能性はあるものの、それでも一度発動すればほぼ勝敗が決する凶悪な領域の一つである。

  • 疱瘡婆(ほうそうばあ)の領域展開(名称不明)
術者は特級特定疾病呪霊・疱瘡神。印相は不明。
墓石が立ち並ぶ暗闇の領域を展開する。
術は3段階に分かれており、左手を右手に打ち付ける事で術が進む。
  • ①相手を棺桶の中に閉じ込め拘束する。
  • ②墓石が棺桶の頭上から落下し、棺桶を地中に埋葬する。
  • ③3カウントが開始され、3秒以内に棺桶から脱出できなければ対象は病にかかって死に至る。
必中効果は③の3カウント開始までで、カウント終了前に棺桶から脱出すれば無効化される。
一応必中効果そのものはほぼ無害だが、最終工程まで持ち込めれば必殺になるという珍しいタイプの領域である。加えて②の墓石を棺桶に落下させて埋葬するという工程で、相手に物理的にダメージを与える事が可能なので長期戦に持ち込めれば有利になれる。ただし、縛りなのか必中効果は一度に1人ずつに対してしか発動せず、領域内のより呪力の強い者を優先的に攻撃する。

必中のみの領域

過去において主流だったとされる必中効果のみの領域。必中必殺の領域に比べれば単純な殺傷力こそ低いものの、相手に複雑なルールを強制するものが多く、戦いをより複雑化して優位に展開する事が可能。

  • 誅伏賜死(ちゅうぶくしし)

誅伏賜死


術者は死滅回游泳者(プレイヤー)の日車寛見。印相は無く、自身の術式で作った木槌型武器のガベルを打ち鳴らす事で発動する。作中で初めて登場した印を組まないタイプの領域である
自分と相手を取り囲む様にギロチン台が並ぶ裁判所の領域を展開する。
簡単に説明すると、術式によって刑事裁判を簡易的に再現し、その判決によって相手にペナルティを科す事が出来る能力であり、必中効果は下記のルールと暴力行為を禁じるルールの強制。

  • ①式神「ジャッジマン」は、領域内の者の全てを知っており(それらの情報は日車に渡された証拠を除き、最初から共有される事は無い)、相手の今まで犯して来た罪状を読み上げて、その証拠を提出する。
  • ②罪状について相手が一度だけ陳述し、その後に提出された証拠を踏まえて日車が一度だけ反論する。
  • ③最終的に「ジャッジマン」が六法に基づいて判決を下し、その内容に応じて相手にペナルティが科せられる(例、未成年でありながらパチンコ店に客として入店した虎杖は、建造物侵入罪の判決を下された結果、呪力を没収されてしまった)。
この領域には直接的な攻撃能力は無い為に、ペナルティによって弱体化した相手に対して、領域を解除した日車が直接的に攻撃を加えるのが基本戦術。加えてこれだけのルール強制を成立させる為の縛りとして、日車自身も領域内では暴力行為ができない上に、ある程度領域のルールを相手に説明しなければならない。
ちなみにこの領域は、予め日車の生得術式にデフォルトで備わっていたという、極めて珍しいタイプの領域であり、日車はそこから逆算する形で結界術の基礎と呪力操作を独学で体得した。

  • 坐殺博徒(ざさつばくと)

秤金次「坐殺博徒」


術者は秤金次。印相は弁財天印(金運の神様)。
列車の改札口が上下に折り重なって大量に並んだ白い領域を展開する。
一言で説明すればパチンコの演出が戦闘のルールに組み込まれる領域であり、「CR私鉄純愛列車」のパチンコの演出を再現し、パチンコの役が成立したら術者である秤にボーナスがかかる。
必中効果によって相手の脳内に強制的にルールが開示されるが、開示された側である敵にとっては秤のボーナスに関わる重要な部分は「大当たりの確率は約1/239」「確変突入率は約75%」のみで、後は演出の情報が大半を占めるので、あまり情報としては意味をなさない。
大当たりを引くとボーナスとしてラウンド中、4分11秒間は「呪力が無尽蔵に溢れ続け、反転術式常時発動」の不死身状態となり、さらにラウンド中に呪力と焼き切れた術式が回復する為に、大当たりを引き続ける限りは何度でも連続して領域展開が可能という仕様になっている。さらにこの領域は必中効果が縛りのルール開示のみで無害である為、領域同士の押し合いに強い上に領域の展開速度も異様に速い。その速度は黒閃を経てゾーンに入った真人すらも上回る
その為に、簡易領域などでの対策もほぼ意味を成さず、相手が簡易領域等を展開しようという発想を持つよりも速く、必中効果によって脳内にルールが開示されて領域が成立してしまう。
弱点としては、秤がパチンコを回して当たりを引くまでの間、相手を拘束するルールが何もないので、リーチや当たりまでの間に相手の攻撃で押し切られれば負けである。しかし、そこは「プロでも甘でも30回以上ハマった事がない」と豪語する秤自身の豪運によってカバーされている。

未完成の領域

文字通り領域としてはまだ未完成な領域。主に術者のポテンシャルを引き出す為に使用される。

  • 嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)

領域展開「嵌合暗翳庭」


術者は伏黒恵。印相は薬師寺如来印(または九字の内縛印)。起首雷同編で習得。
巨大な脊髄骨が浮かぶ液状化した影で埋め尽くされた領域を展開する。
影絵を作らずに影を無尽蔵に式神に変化させて攻撃したり、影で自分自身の分身や囮を作って自在に撹乱できる。また、領域内にいる相手は呪力で足場を強化しなければ足元の液状化した影にそのまま引きずり込まれてしまう。影の中は酸素も浮力も抗力もなく、引きずり込まれれば自力で浮かび上がるのは不可能であり、一度影の中に落ちてしまえばその時点でほぼ敗北確定である。逆に術者である伏黒自身は、影の中に潜って身体が動かない状態でも移動する事ができる。
結界としては成り立っておらず、体育館などの予め物理的に閉じられた施設を転用する事でしか相手を閉じ込める様に展開する事ができない不完全な領域であるが、他の領域を中和する事は可能。
術式の必中効果もなく、現状は伏黒の術式のポテンシャルを120%引き出して戦闘の自由度を広げる為だけものだが、その不完全性が必中領域との戦いに慣れたレジィとの戦いにおいて逆に彼の不意を突く事になる。
また、建造物を外殻として利用して無理矢理空間を閉じたこの領域は、実は本来領域に閉じ込める事が不可能なフィジカルギフテッドを建造物で物理的に閉じ込める事ができる。

詳細不明の領域

作中で領域展開可能な事を示唆されたものの、実際に披露はされず詳細が不明な領域。

  • 朶頤光海(だいこうかい)

無題


術者は特級呪霊・花御。劇中では発動の機会がなかった為に印相は不明。
交流会襲撃の際、虎杖・東堂相手に発動しかけるが五条悟の乱入により中断・逃亡。
後の渋谷事変では後述の領域展延を使用するも、相手が相手だけにまたしても披露する余裕は無く、そのまま作中で一度も領域を使用しないまま花御が物語から退場してしまった為、能力は不明のままである(名称はファンブックで判明、画像はイメージ)。
彼の生得術式は“植物を意のままに操る”というものなので、その延長線上の能力だと思われる。

術者は特級呪術師・乙骨憂太。印相は荼吉尼天印。
仙台結界攻略中、泳者であり仙台結界四強の烏鷺享子と石流龍との三巴の最中に使用。しかし黒沐死の子による妨害のせいで不発に終わったのでその全容は不明。
彼の生得術式は“術式の模倣”なので、その延長線上の能力だと思われる。
余談ではあるが、荼枳尼天の司るご利益は商売繁盛や本願成就や開運以外に「憑き物落とし」「性愛」「呪詛」といった乙骨に縁のあるものが含まれており、それも狙ったものだと思われる。

術者は死滅回游泳者(プレイヤー)の石流龍。印相は孔雀明王印。
仙台結界四強の一人で、乙骨憂太と烏鷺享子との三巴の中で使用した。しかし黒沐死の子による妨害のせいで不発に終わったのでその全容は不明。
彼の生得術式は“呪力の放出”なので、その延長線上の能力だと思われる。
ちなみに彼はその術式の内容上、領域展開直後の術式が焼き切れた状態でもパフォーマンスが殆ど変わらない為に、実は領域展開のリスクが殆ど存在しない唯一の術師である。

術者は死滅回游泳者(プレイヤー)の烏鷺享子。印相はおそらく軍荼利明王印(ただし人差し指、中指、薬指を立てていない)。
仙台結界四強の一人で、乙骨憂太と石流龍との三巴の中で使用した。しかし黒沐死の子による妨害のせいで不発に終わったのでその全容は不明。
彼女の生得術式は“空を面で捉えて操る”というものなので、その延長線上の能力だと思われる。

2種の式神の軌跡がそのまま領域となり、領域内のものに斬撃を与える。
正確には領域展開の一種かどうかは不明だが、領域とされているので一応こちらに記載する。

  • 胎蔵偏野(たいぞうへんや)
術者は羂索

呪術廻戦本作以外の領域

文字通り呪術廻戦本作以外で使われている領域。それそのものをネタにしたギャグやパロディ技、及びそれを扱った作品も合わせて紹介。

  • 麻魔出霞屠(あさまでがすと)
術者は呪術廻戦と同じジャンプ連載作品の『僕とロボ子』に登場するロボ子。
印相は内獅子印(九字護法の『者』の際の構え)。
領域が展開されるとカフェレストランのガストが作り出され、対象はそこのボックス席に強制的に着席させられ、離席することも声を出すこともできなくなる。
体が動かなくなるわけではないので、腕にある武器で攻撃することは可能なようだが、術師であるロボ子に対しては攻撃が命中してもダメージは入らなくなる。
そうやって動けなくなった相手に対して、ロボ子のつまらない話を朝まで延々と聞かされ続ける という必中効果を伴った領域。
話の内容はわかるし、オチもわかるのに無限と思えるほど全く完結しないその話をつまらないと思えば思うほど体感時間が伸びていき、
現実では一瞬の出来事が無限に感じられるという状態に、まともな神経の持ち主は精神が破壊されるという技となっている。
直接的な攻撃ではないもののロボ子自身が五条悟の熱烈なファンがを自称しているので、内容がどことなく無量空処と似ている(というかコマ割まで似ている)。
基本的にロボ子自身が強いことと怒られるかもしれないからという理由でこの技はあまり使わないが、そもそもロボ子もこの技を使われた相手もロボットであるので呪力とかは無いはずであり、
ひょっとしなくても呪術では無いと思われる。

関連用語

生得領域

簡単に言うと「術者の精神世界」
この生得領域を呪力で現実世界に具現化・展開し、そこに術師の生得術式を付与したものが領域展開である(なお五条の領域は本人が「無下限の内側」と言っており、生得領域なのか術式の内側の世界なのか明言されていない)。
作中では成長途上の呪霊が術式を付与せずに、この生得領域をそのまま展開している事もある。

簡易領域

作中に一番登場するのは、シン・陰流の簡易領域である。
自身の生得領域を具現化して展開し術式を付与する領域展開と異なり、自身の周囲数メートルの範囲に自身を包む文字通り「簡易的な領域」を展開する技である。 ものによって異なるがあくまで術式ではなく結界術の一種である為、簡素なものなら領域と違って術式を持たない術師であっても習得は可能。
作中では専ら領域から身を守る術として使われる事が多く、本来領域に備わっている術式の中和効果を廃して、結界を中和することで領域の必中効果を無効化する術となっている。領域展開を持たざる者にとっては数少ない領域展開への対抗手段であり、「弱者の領域」とも称される。ただし、詳細は対処法の項目で説明したが、簡易領域も決して領域に対する決定的な対抗策にはなり得ない。
縛りによって、シン・陰流の門外不出となっているが、見て盗む事は一応可能である模様。また、シン・陰流以外にも様々な簡易領域があるらしく、シン・陰流の簡易領域の源流となった「彌虚葛籠(いやこつづら)」も同様のものとして説明がされているが、シン・陰流の簡易領域とはどういった差異があるのかは不明。
さらに仮想怨霊「口裂け女(仮称)」が使用する「質問に答えるまで互いに不可侵を強制する」という効果の結界や、三代六十四が使う「同意した相手を土俵の空間に引き込んで相撲を行う」という結界も、甚爾や真希から「簡易領域か」と言及されており、こちらは明らかに術式が付与されているので領域により近い簡易領域だと言えるが、明確な差異や定義はあまりはっきりと明言されてはいない。

領域展延

領域展開のさらなる派生技。相手を閉じ込める結界術(例えるなら「箱」や「檻」)である領域展開とは異なり、自身の体表を包む「水」のように領域を展開する。
領域の持つ「術式の中和効果」のみを利用するもので、五条のように自身を術式で防御している者に対し自身の攻撃を届かせたり術式に基いた攻撃を防いだりといった事が可能。また領域の必中効果を中和する事もできる。
術式を付与できる程の大きな容量を持つ領域にあえて術式を付与しない事で空きを作り、そこに触れた相手の術式を流し込ませて中和する。この「空きを作る為にあえて術式を付与しない」という仕様故に展延中は術式を使用できないというデメリットがある。ちなみに領域が未完成な伏黒が使用できるのかは不明。
前述の簡易領域と違って、こちらは領域展開をさらに推し進めた高等技術と言える。

余談

英語に翻訳した際の表記名では「Domain Expansion」と表記されている

関連イラスト

領域展開
領域展開「伏魔御廚子」



関連タグ

呪術廻戦
結界 必殺技 相手は死ぬ

固有結界他作品の似た様な奥義。こちらは必殺必中は無いが、異界独自の法則を武器にできる。

聖鼻毛領域掲載誌の大先輩が使う似たような奥義。見た目や内容は荒唐無稽その物だが意外にも必殺効果があり、相殺や無効の手順は領域展開と同じような手段で可能だったりする。

破壊殺他作品の似たような血鬼術。

卍解作者がファンだと公言している作品を代表する秘奥義である。ただしこちらは領域展開と違って発動可能な人物はかなり多く、主人公も使える。中には呪術の領域展開と似た性能の卍解もあったりする。

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