概要
Webブラウザの場合( 特にWindows用のものは )F5キーは、再読み込み機能が割り当てられている事が多い。
F5連打とは、この機能を悪用した各種行為、例えば不安定なサーバに確実につなぐ、閲覧数の不正操作、DoS攻撃( 処理能力の限界を越えた大量のデータや不正なデータを送り付けWebサーバーや通信機器に不全を起こす迷惑行為 )を指す。
通常付属するキーボードに備え付けられているF5キーを連打するという、極めて単純な行為故に荒らしによって悪用されやすく、サイトへのアクセスが阻害されるなど、サイトを利用する第三者に迷惑が被る事になり、あまりにも度が過ぎた物、組織的な活動や過大なものについてはサイバーテロとして扱われた例も存在している。
事例
基本的に「接続しにくいサイトに確実につなぐ」、「閲覧数を増やす」、「サーバ自体をパンクさせる」目的で使用されるが、その種類には複数存在する。
閲覧数増加
サイト等のカウンターの中には「IPで分類するもの」と「ページの表示数」でカウントするものなどが存在する。この行為が有効なのは後者である。
アクセス数を見た目状増やすことにより人気のあるページに見せかける、あるいはアフィリエイトやランキングに有利にするなどの理由で行われることがあるが、ばれた場合ペナルティが存在する。
疑われる事例としては江南スタイルが存在するといわれる。
インターネット限定の予約商品を購入する為、F5連打して予約画面へ
コンサート等のチケット、ゲーム機、玩具等……さまざまなジャンルで古くから行われている。
これは予約開始直前に表示し、この行為を行って予約画面を呼び出す行為やサーバが不安定になっている状況で確実につなぐために用いられることがある。こうした事例はオークションや転売ヤー等にも悪用されている……と言うよりも用途的にはそこしか考えられない。
この行為はショッピングサイトのサーバーにも多大な負荷をかける為、予約商品以外を購入する為にサイトを利用しているユーザーにも迷惑がかかるため、規制や対策されている場合もある。
ブラウザゲームの先着順エントリー等でF5連打してエントリー画面へ
この事例に関しては最近の作品ではゲームの正式開始前にあらかじめ登録操作を済ませておく事前登録をとっている為、問題となることは少ないと思われるが、過去には実際に行われた事もある。こちらも普通にプレイしようと言うユーザーに迷惑がかかる為、行ってはいけない。
サーバダウンを狙った行為
サーバはユーザーからのリクエストにより操作可能であるが、この行為を過剰に行うことにより、処理量が増大、ついには通常の操作が不可能となる。
この行為は故意に行われる場合と、偶然同様の状況が発生する場合が存在する。
ピクシブ百科事典に於けるF5連打
過去にはピクシブ百科事典でも閲覧数の操作に用いられ、特定の記事をトップページの注目の記事に集めたいという理由でこれを行った事例が存在した。ただし2017年現在対策済みとなっている。
明らかに不自然な閲覧数の増加が確認された場合は、運営に通報し、当該記事を注目の記事から除外してもらう事になるが、この際注意したいのは、犯人は記事を閲覧させる事を目的にしている( =閲覧数を稼いで長く注目させる )点であり、通報を行う場合は記事を閲覧せずURLのみをコピーし、問い合わせページにペースト、送信する必要がある。
ちなみにピクシブ百科事典に於いては、利用規約の第9条禁止行為の一項目に「(14)通常の範囲を超えて本サービスのサーバーに負担をかける行為、もしくは、本サービスの運営やネットワーク・システムに支障を与える行為、又はこれらの恐れのある行為。」と明記されている。
それでも閲覧数操作されている記事は2018年になっても存在するが、捨てアカウントを量産してのF5連打行為等も上記の禁止行為に該当するだろう。
亜種
銀行口座に1円玉を何度も入れることで銀行口座を凍結させる。
複数人がやることもある。
対策として、銀行口座がバレた時点で銀行に報告し、速やかに他の銀行口座にお金を移し、バレた銀行口座を解約することなどが挙げられる。