概要
掌印は、ヒンドゥー教やインド神話の軍神インドラとも同一視される仏教の守護神、天部の一柱帝釈天の印。
宇宙空間のような光景が広がる領域。五条は無下限の内側と表現している。
相手に無限回の知覚と伝達を強制する術式効果「無量空処」が必中効果として付与されており、「蒼」や「赫」と異なり領域展開でのみ使用できる。
知覚→伝達→行動のサイクルのうちの「知覚と伝達」が無限に終わらないため、相手は膨大な情報量を流し込まれつつも思考を行動に移せず何も出来なくなる。さらに与えられる情報量により脳にダメージを負う。
現実でも、幻覚剤を使用することで脳の統合機能が麻痺すると周囲の物体の細部が見え過ぎてしまうという症状を発症するため、無量空処の効果はそれをさらに強力にしたようなものかもしれない。そう考えると、とんでもなく脳に悪そうな技である。
五条自身が触れている相手に対しては必中効果が発動しない。
五条自身の膨大な呪力量と六眼による高い呪力効率、そして前述の反転術式で脳を壊して治す荒技により、連続して複数回の領域展開が可能。
また、一般的に領域の対内条件、対外条件、体積、構築速度などは術師ごとに決まったものがあり、易々と変更できるものではないとされているが、五条は無量空処におけるそれらを自由に設定可能。
0.2秒の領域展開
10月31日に発生した大規模呪術テロ「渋谷事変」では、地下鉄に一般人・改造人間・特級呪霊が入り乱れる中、即興で0.2秒だけ領域を展開し、一般人への影響を最小限に抑えつつ相手の動きを止めた。
0.2秒は五条が設定した、非術師が無事で済む無量空処の滞在時間。ただし0.2秒だけでも流し込まれる情報量は半年分であり、社会復帰に2ヶ月を要する負荷がかかる。
人間と呪霊の脳の仕組みの違いから、人間より呪霊の方が効きが悪いが、それでも作中トップクラスの特級呪霊である漏瑚ですら思考が停止し何も出来なくなった事から対呪霊においても強力な領域であることには変わりない。
そしてこの0.2秒の領域展開というアイディアは後々真人にも影響を与えることに…。
ファンパレにて
呪術廻戦を原作としたスマホゲーム「呪術廻戦ファントムパレード」では、リリース1周年という節目を迎えて遂に「無量空処」が使用可能なSSRキャラクター「[無下限の内側]五条悟」が実装される。通常のコマンドスキルで『術式順転「蒼」』と『術式反転「赫」』を使用可能な上に、必殺スキル『領域展開「無量空処」』は敵の行動を完全に止める、正しく『最強』(というかチート)である。
余談
英語版では『Infinity Void』と表記され、直訳すると「無限の虚空」。