概要
最上位の等級の呪霊。
高専が登録しているものが16体存在するとされているが、自然呪霊のように未登録の特級呪霊も存在する。
他の等級の呪霊とは比較にならない程の高い呪力・戦闘力を持ち、戦闘は1級呪術師以上が最低条件であり、倒すのにはクラスター爆弾レベルのダメージを与える必要がある。個体によっては人間と変わらぬ知性や人格を有し、独自の言語体系を確立している者もいる。
さらには呪術戦の極致とされる“領域展開”を使える個体も存在する。
ただし、特級以上の階級は存在しない為、同じ特級呪霊同士であっても力には大きな差が見られ、上は特級呪術師が直接相対せねばならないレベルから、下は1級呪術師でも問題なく祓えるレベルもいる。
というより、特別1級の禪院直毘人が七海建人と2人がかりで陀艮に苦戦している事を「由々しき事態」と評していた事から、通常は1級相当の呪術師が2人以上いれば特級呪霊は問題なく祓えるようであり、1級レベルが複数いても苦戦する自然呪霊達などの方が異常だと言える。
作中に登場した特級呪霊
未登録の特級呪霊の内、偽夏油に協力する者の集団。
詳細はリンク先を参照。
0巻に登場した特級過呪怨霊。乙骨憂太の高専入学によって登録済みになった。
生前は乙骨の幼なじみの少女。交通事故で乙骨の目の前で死亡し、その後彼に取り憑く呪霊になった。呪霊としての力は圧倒的であり、「呪いの女王」と称される程。
乙骨の外付けの術式として機能しており、呪力の一部や彼のコピー術式は彼女が持っている。
最終的には乙骨によって解呪されて成仏し、後には呪力の塊である「リカ」が残された。
妖狐の化身・玉藻前への畏怖から生まれた呪霊。術式等の詳細な能力は不明。
極ノ番と共に乙骨を迎え撃とうとしたものの、最終的には呪力制限を消した乙骨の呪力放出に巻き込まれて敗れる。小説版によると彼女が里香を抑えている間に、極ノ番で乙骨を倒す作戦だったらしい。
- 疱瘡婆(疱瘡神)
かつて大流行して多くの死者を出した疫病・天然痘への恐怖から生まれた呪霊。
異形の姿と独自の言語で喋る事が特徴であり、相手を棺に閉じ込めて埋葬する術式に加えて領域展開も会得している。1級呪術師の冥冥との戦闘で最終的には祓われた。
死滅回游編で羂索が呪霊操術の支配から外したゴキブリの特級呪霊。登録済み。
ゴキブリへの恐怖と嫌悪から生まれた呪霊。
仙台結界(コロニー)で休眠していたが、最終的には乙骨との戦闘で祓われた。
死滅回游編で桜島結界(コロニー)に出現した呪霊。
その正体は、特別1級呪術師・禪院直哉が死後呪霊に転じた姿。
厳密には特級呪霊にはカテゴライズはされていないが、その圧倒的な実力や作中のキャラ達の反応、さらに最終的には領域展開も会得した事から、まず間違いなく特級呪霊の中でも上位に位置する実力を持っている。桜島結界にて禪院真希と戦い、最終的に祓われた。
死滅回游編で羂索が使用した特級呪霊。
“あらゆる障害を取り除く”という概念術式を持つ。アメリカ政府との交渉の際に呪術師の力を見せるべく使用された。
その後、天元を護衛中の特級呪術師・九十九由基と対峙した際にも使用された。九十九の実力を測る為に出されたものの、九十九の式神・凰輪により一撃で祓われた。
バカサバイバー!!編で羂索が使用した大斧を持った特級呪霊。
扉絵の1ページ大ゴマで「高羽VS羂索!!特級の悪意が襲い掛かる!!」との煽り文と共に登場したが、次の見開き2ページで髙羽が術式で具現化したトラックに撥ねられて一撃で祓われた。
登場シーン僅か3ページ2コマなので術式などは一切不明。
尚、一緒に撥ねられた羂索は一応無事。
スマホゲーム『ファントムパレード』に登場した特級呪霊。
特級呪霊の中でも規格外の呪力を有しており、自身の肉体を呪力として空気中に霧散させる「死んだフリ」ができるほど呪力操作に長けている。初登場時には名称不明だが領域展開も披露している。
他者の術式を再現する術式「奸骨奪胎 (かんこつだったい)」を使い、伏黒恵の「十種影法術」や東堂葵の不義遊戯などをコピーした。
名称不明の特級呪霊
- 少年院の呪霊(仮称)
宿儺の指20本の内の1本を食べた呪霊で未登録。
劇中で虎杖悠仁たちが初めて戦うことになった特級呪霊で、ファンからの愛称は「虫」。
元はそれほど強くなかったと推察されるが、宿儺の指により特級クラスの力を手に入れており、術式が付与されていない生得領域を展開可能なレベルになっていた。その他にも呪力を衝撃波のように放って相手を吹き飛ばす能力を持つ。
はっきりとした知能はないが虎杖、伏黒、釘崎を圧倒し虎杖の腕を切断するなど「特級」としての強さを存分に発揮した。しかし両面宿儺からすればニワカ仕込みの特級呪霊など虫けらも同然であり、一方的にボコボコにされ、領域展開「伏魔御廚子」によって両手両足をもぎ取られて祓われた。
- 八十八橋の呪霊(仮称)
こちらも宿儺の指を1本食べた呪霊。未登録。
その誕生経緯から少年院の呪霊と同じ姿だが、既に覚醒から時間が経っていた事もあって少年院の呪霊を遥かに凌ぐ強さを秘めている。こちらも術式が付与されていない生得領域を展開可能。
しかし、窮地に追い込まれた伏黒恵が会得した領域展開「嵌合暗翳庭」によって敗北。
- 京都百鬼夜行で現れた呪霊(仮称)
0巻にて夏油が京都百鬼夜行に投入した特級呪霊。登録済みかは不明。
原作では呪術廻戦本編で伏黒に示唆されただけだったが、劇場版『呪術廻戦0』にて登場した。
能力等の詳細は不明だが、ビルに比肩する程の巨体を持つ鎧武者の様な姿をした呪霊であり、京都校の生徒達を存在だけで圧倒したが、最終的には術式を駆使した東堂葵によって祓われた。
設定上存在する特級呪霊
- トイレの花子さん(仮称)
幼魚と逆罰編で真人が言及した登録済みの特級仮想怨霊。
スマホゲーム『ファントムパレード』でも伏黒が言及している。