概要
手を叩く事で、範囲内にある一定以上の呪力を持った物体の位置を入れ替える生得術式。主な使用者は東堂葵。
対象は生物のみならず呪具や呪骸、呪力を込めた無機物にも適用され、東堂自身も含む。
作中の描写から、入れ替える対象の持っている慣性をどちらに付与するかも切り替えられる模様(交流会では投げ飛ばされた東堂が入れ替わり後は静止しており、渋谷事変では吹き飛んでいる真人が入れ替わり後もそのまま吹き飛び続けた)。
入れ替えは術者の意思で行う為、わざと入れ替えをしない(ブラフをかける)事も可能なうえ、発動条件の「手を叩く」は自らの手同士である必要はなく、あくまでも片方が自分の掌かつ掌同士の衝突であれば良いため、例えば他者のそれこそ目の前の敵の手を叩いても入れ替えを行うことが出来る。
さらに、術式効果が呪力防御や高速移動などでは対処出来ずほぼ必中な点と術式自体に攻撃力が一切無い点から、「術式の開示」によるメリットがほぼ皆無であることを逆手に取り、「嘘の術式開示」によって相手を撹乱する情報戦すら可能。
総じて発動条件が簡単でインターバルや回数制限などもなく連発が可能なので、詳細がバレたところで対処しようがなく、拍手の度に相手は術式を発動したのか判断するために意識を取られるなど、戦闘能力では非力だが総合的にはかなり強力な術式。
渋谷事変の終盤、真人の自閉円頓裹による致命傷を回避するため自ら左腕を切り落とし、使用できなくなった。
…が、油断した真人の広げた手を使って発動させて虎杖の黒閃をモロに叩き込ませるという離れ業を見せた。
関連タグ
単行本最新26巻未収録のネタバレ注意
- 「不義遊戯」改
失った左腕にビブラスラップを装着し、術式発生条件を金属片と木箱の衝突に変更。
これにより誰かの掌と自分の掌での発動は出来なくなったが、代わりに1秒間に約50回の入れ替えを可能にした。
一度のタップにおける入れ替え回数の最大値と最小値を調整することも可能なようで、宿儺でさえ「慣れるのは実質不可能」と考えている。
さらに衝突回数に対する入れ替えの回数を絞る縛りを付けることで、術式対象の複数選択と効果範囲拡大を両立させた。
なお、縛りによって回数を減らし、それによって対象が拡張されているのに、そもそもの拍手(=衝突)回数自体が増えているので、元の術式から見るとノーリスクノーデメリットで能力だけが跳ね上がっており、デメリットがデメリットになっていないという不義も良いところなパワーアップを遂げている