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うちはサスケ

うちはさすけ

『NARUTO』シリーズの登場人物。主人公・うずまきナルトと対をなす、シリーズ最大のキーパーソンの1人である。
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「このウスラトンカチが」


「お前の想いは…分かっている。お前も…そうだろう───ナルト


プロフィール編集

忍者登録番号012606
誕生日7月23日
星座しし座
血液型AB型
性格クール、強がり
身長153cm(13歳)→168.0cm(16歳)→182cm(19歳)
体重43kg(13歳)→52.2kg(16歳)
好きな食べ物おむすび(おかか)、トマト
嫌いな食べ物納豆、甘いもの
好きな言葉
趣味修行散歩
戦ってみたい相手木ノ葉隠れ上層部
CV杉山紀彰東山奈央イタチ真伝のみ)

概要編集

うずまきナルト親友にしてライバル、そして因縁の相手

実質本作の第二の主人公と言える。

ナルト、春野サクラと共にはたけカカシが受け持つ第七班に配属される。


写輪眼」という瞳術を受け継ぐうちは一族の末裔。火遁と雷遁系の術を得意とする。


幼い時は実兄・うちはイタチを慕う仲の良い兄弟であった。しかし、忍者学校(アカデミー)に入学してしばらくの頃、イタチによって一族を皆殺しにされ、一族の復讐のために兄を殺す事を誓う。


名前は三代目火影こと猿飛ヒルゼンの父の猿飛サスケから付けられたという。


人物編集

冷静でストイック、裏を返せば不器用で強がりな性格の少年。

女子たちからは整った顔立ちもあってちやほやされていたが、自身の目標に邁進していたため、色恋沙汰には興味を持たずにいた。またあまりにも人気であるがゆえに、牽制し合いの中で誰も彼に近づけず、孤立していた描写もある。

行動原理は愛情だと作中で明かされており、家族想いで誰よりも力を求めている。しかしそれ故に危うい所もある。

幼少期に一晩で一族を失ったトラウマから繋がりを恐れ拒んでいた。

強がりだが実は純粋で、繋がりのある人の色に染まっていく。素直じゃないツンデレ

一見クールだが、内に秘める情動は強く熱い。うちは一族の特徴である愛情深い心の持ち主であり、彼の冷たいセリフの裏には深い愛情が隠されている。

また言動を追っていくと、彼の兄同様に度を越したブラコンであることが分かるが態度がクールなため悟られにくい。


ナルトとの関係編集

最初は自分に変につっかかって来る「アカデミー最下位のうざいヤツ」とまったく相手にしていなかったが、班分けの初日に集まった際に睨み合いになり、さらにナルトがどんケツを食らって倒れ込んだことで、ファーストキスを最悪のかたちで喪失する羽目になり、「大嫌いなヤツ」へと変化した。またナルトはサスケに変化して、ナルトの好きな相手である春野サクラの中のサスケの印象を悪くしてやろうと企んだりと、うざいヤツという認識をサスケに深められていく。


そして第7班として行動するようになり、桃地再不斬襲撃の際に初めの共同プレイで再不斬の不意を突くことに成功。再襲撃に備えた「チャクラ木登り」の特訓の辺りから、徐々にナルトを友としても認識していくようになる。

中忍試験・第二試験で大蛇丸の襲撃を経て個人戦となったときには、ナルトに「お前と戦いたい」と言うなど、ただのうざいヤツという印象から変わり興味を持たれるようなった。

また、実はアカデミー以前にお互いを見知っていたことが明かされており、父に認めてもらおうと必死に兄を追いかける自分と、周囲に認められようと必死にあがくナルトを、どこかで重ね合わせていたらしい。

抜け忍となってからイタチへの復讐、そして木ノ葉への復讐と傾倒していくにあたり、ナルト・サクラ・カカシとの絆を断ち切ろうとしていったが、第四次忍界大戦で再び共闘することとなった。


ちなみに、一見すれば正反対に見えるが意外にも根本的な思考自体は良くも悪くもナルトとほとんど変わらなかったりする。例に挙げると、任務の内容に不満を漏らすナルトに内心同意したり、幼少の頃は周囲に構ってほしいという理由で無茶をやらかしたり、意地っ張りで滅多なことで弱音を吐こうとしなかったり、自分の現状を打破するために大きな夢を持っていたり(ナルトは「自分の存在を認めさせるために火影を目指す」、サスケは「滅ぼされたうちは一族の復興」)、周囲に構わず大人げない喧嘩をした挙句、二人まとめてお仕置きされる(お仕置きを実行したのはヒナタ)等である。

活躍編集

第一部編集

アカデミーを主席で卒業した「天才」で、同期の中でも図抜けた才能と実力を備えており、卒業時には既に火遁の術を習得していた。初期は第7班でナルトとサクラと共に、はたけカカシの指揮下で木ノ葉の忍として任務に臨んでいく。

任務で訪れた波の国において、霧隠れの抜け忍・桃地再不斬と遭遇。

その中で、うちは一族の血継限界である「写輪眼」が本格的に開眼。

一族抹殺の時に開眼してはいたが、ここでようやく意識的に使用できるようになり、以後サスケは飛躍的に実力を伸ばしていくことになる。


また中忍試験・第二試験で伝説の三忍の一人にして音隠れの長・大蛇丸と鉢合わせ、うちはの血脈に目をつけた彼により「呪印」を刻まれる。

チャクラを使用すると体が蝕まれる呪印に苦しめられながらも、カカシと「千鳥(雷切)」の習得の修行をするなど懸命に強くなろうとする。


しかし、彼に平穏は訪れない。

人柱力であるナルトを捕えるという目的のもと、に属する干柿鬼鮫、そして一族の仇にして実兄・イタチが里に現れる。


唐突に訪れた復讐の機会に、勇み立つサスケはイタチに挑むが、千鳥を掠らせることもできず一方的に暴行を受け、月読により一族が滅ぼされた日を幻術世界において繰り返し見せ続けられる(後でわかることだが、イタチの目的はナルトの捕獲ではなく、あくまでサスケの様子を見に来ること、サスケに手を出さないよう里の上層部へ警告することだった)。


イタチ「なぜ弱いのか……。足りないからだ……憎しみが」


圧倒的な強さに手も足も出なかったサスケは、己自身に失望し、そして仲間と共に在る光に満ちた未来への希望すら失ってしまう。木ノ葉の里に居続けては目的を果たせないことを悟ったサスケは懊悩の末にさらなる力を求め大蛇丸一派の勧誘に乗ってしまう。1人引き留めるサクラの言葉も届かず、一言の感謝だけを残して抜け忍の道を選び木ノ葉の里を脱走。

これを止めようとするナルト達は、シカマル率いる「サスケ奪還小」に配属され、追撃に出る。


そして、かつて千手柱間うちはマダラが最後の決着をつけた場所、終末の谷の滝壺でナルトに追いつかれ、激突。

ナルトが自分にとって「もっとも親しい友」であることを認め、その繋がりをあえて断ち切り、イタチとの憎しみという繋がりのみを残すことを選んだサスケは、九尾のチャクラを引き出したナルトに対し、呪印の力で肉体変化を起こし九尾螺旋丸黒い千鳥の激突に勝利。

実はこの時ナルトを殺す事が可能だったが、殴るだけに留まっている。(千鳥と螺旋丸のぶつけ合いの際、貫手を握り拳に変えた)


力を使い果たし気絶したナルトを前にするが、そこで頭をよぎったのは一族を滅ぼした日、イタチが言い残した言葉。


万華鏡写輪眼を開眼する条件として彼が告げたのは「もっとも親しい友を殺すこと」。

だが、


「オレは……アンタの言いなりにはならない……」

「オレはオレのやり方で力をつける……オレはオレのやり方でアンタを越える! 必ずな……!」


螺旋丸で傷の付いた額当てをナルトの元に放り捨て、夜の闇の向こうに消えて行った。


第二部編集

音隠れの日々編集

音隠れに身を寄せた後、大蛇丸のもとで修行に励む。

いずれ大蛇丸が自分の体を乗っ取るつもりでいることは無論わかっていたが、その決意は「復讐が遂げられるなら、こんな命はくれてやる」と言い切るほどに固かった。

いくつもの繋がりは己の本当の願いを見えなくさせる。だからこそサスケは、イタチとの間の憎しみという繋がりを選んだ。その繋がりさえあれば、復讐さえ遂げられれば、後のことなど知ったことではなかったのだ。


だが3年間の修業の末、サスケはヒルゼン封印術で忍術を失い、弱体化していた大蛇丸を上回る力を身に着ける。

そこに来て、大蛇丸に乗っ取られた自分よりも、今の自分の方が強いと判断したサスケは大蛇丸に見切りをつけ、反旗を翻す。

戦いの中で大蛇丸により「不屍転生」の器として飲み込まれるが、精神世界で写輪眼を使い、術の効力を跳ね返して自分が大蛇丸を乗っ取り吸収。

爆発的な再生能力を手に入れたサスケはアジトを後にすると、前もって目をつけていた鬼灯水月香燐重吾の三人を引き入れ、小隊「」を結成。


うちはの二人編集

三人の能力を活用して足取りを追うが、その中でイタチ当人からの誘いを受け、旧うちはのアジトに招かれる。

そこで待っていたイタチから、一族抹殺の時に協力者がいたこと、その協力者は「うちはマダラ」であること、万華鏡写輪眼はいずれ失明すること、それを防ぐには他者の万華鏡を移植すればよい……ということを教えられ、この戦いは「永遠の」万華鏡写輪眼を巡る戦いだと煽られる。


「アンタがいくらその眼を使おうが、オレのこの憎しみで、幻は現実になる!」

「オレの写輪眼は幻術を見抜く!!」


戦いが始まるや否や月読をかけられるが、サスケは憎しみの力で月読を破り、直接対決が始まる。

手裏剣術でまず先手を取った後、接近戦を絡めての火遁の打ち合いになる。

イタチは容赦なく炎遁・天照を用いて攻め立てるが、サスケはこれを大蛇丸の能力を利用した脱皮の変わり身でかわす。

そして、火遁と炎遁で上昇した温度によって雷雲が生じたことを利用し、イタチを殺すためだけに編み出した雷遁秘術・麒麟を叩き込む。


だが、イタチはこれをうちは一族最強の力・須佐能乎にて防御。

全力を使い果たしたサスケは大蛇丸を抑えきれなくなり、呪印ごと解放された大蛇丸が八岐の術にて暴れ出す……が、イタチはこれをも霊剣・十拳剣にてあっさり封印。


万策尽きたサスケは詰め寄るイタチをただ見据えるしかできなかったが、いよいよ目を奪われる……というタイミングで、イタチはなぜか伸ばした指で額を小突き、そのまま倒れて力尽きてしまった。


イタチの真実編集

イタチが死んだ後、自身も力尽き気絶したサスケだが、目を覚ました時にいたのはどこかの洞窟だった。

そこは、サスケを回収した仮面の男……イタチを追っていた時に遭遇した暁の忍・デイダラと組んでいたトビのアジトであった。


トビは自らを「うちはマダラ」と名乗り、イタチが一族を抹殺した時の協力者だったと明かす。

もう一人の復讐の対象を前にするも、イタチを倒したことで目的を達成してしまい放心し抜け殻のような状態となっていたサスケは話を聞いておらず、半分聞き流すような状態だった。

だが、トビが仮面を外しかけ、わずかに覗いた写輪眼を見た途端、突然「天照」が発動。


トビは何とか黒炎を回避したが、サスケはいきなり発動した天照に混乱に叩き込まれる。

それが、「転写封印」という術によって、イタチがサスケの写輪眼に仕込んだものだと教えられるが、サスケは理解できなかった。

なぜイタチが、我欲のために同族を滅ぼした男がそんなことを?


その問いに、トビは当然のような口調で答える。



トビ「決まっているだろう。お前を――――守るためだよ」



その言葉に、復讐者として追ってきた、つい先ほど戦い殺した兄と、幼き日の優しかった兄の姿が脳裏で入り乱れ、混乱のあまり過呼吸に陥る。

我に返った時にはロープで拘束されていたが、イタチは悪だとうわごとのように呟くサスケに、トビはあくまで静かに語る。


「あの夜……イタチがうちは一族を皆殺しにしたのは事実だ。そして里を抜け暁に走った。これも事実だ」



「そしてそうする事が木ノ葉の里から下された任務だった。これも事実だ」



イタチは己の欲でうちはを滅ぼしたのではなく、里からそうするように命じられたのだ、と。

俄かに信じ難いその暴露に、トビは続けて里の設立、千手とうちはの因縁、そして九尾の襲撃について語る。

ナルトが生まれたあの日、木ノ葉を襲った九尾。


里の上層部はそれを、うちは一族が写輪眼を以て操っていたのではないか、と睨んだ。

それを機にうちはへの差別的扱いが加速し、溜まりかねたうちは一族はイタチをスパイとして里に送り込み、現状を打破する策を探っていた。

だが、イタチはそれ以前に里側からスパイとして指名されており、うちは一族の動きはとっくに里に知れていたのである。


時が経つにつれて里とうちは一族の溝は深まり、何とか穏便に事を治めようとしていたうちはシスイの謎の変死によって、何十年と差別に耐えて来たうちは一族は遂に耐えきれなくなり、クーデターを決意する。

そしてそれを受けて、木ノ葉上層部のタカ派により、うちは一族全員の抹殺の命令が下される。その役目を担わされたのはイタチだった。


イタチにとって、うちはの仲間を手にかけるなどあり得ない選択だった。

だが、もしうちはが本当にクーデターを起こせば、木ノ葉の里も火の国も大きく揺らぐ。当時はまだ第三次忍界大戦が終わったばかり、平穏はかりそめの物でしかない。そんなタイミングで火の国が揺らげば、間違いなく他国は攻め込んでくる。次の大戦の始まりとなる。

そうなれば、もはや里での主権どうこうではない。うちはも他の家も関係なく、全てが滅んでしまう。


幼くして戦争を目の当たりにし、そのトラウマを抱き成長したイタチにとって、それは絶対に容認できるものではなかった。

どのみち、ここまで来てしまった以上、うちは一族には滅亡しかない。里ごと滅ぶか、一族だけが滅ぶか……ならば選ぶべき道は一つしかない。


全てを背負い込み、イタチは心の中で血の涙を流しながら、同胞をその手にかけた。

彼はうちは殲滅という任務をやり遂げたのである。


「たった一つの失敗を除いてな」

「如何に心を殺し、修羅となったイタチであっても……お前だけは……弟だけは……」


「殺せなかった」


最愛の弟であるサスケだけは、どうしてもその手にかけられなかった。

そしてイタチは、タカ派の筆頭であるダンゾウを「サスケに手を出せば自分の持つ里の情報を他国に売る」と脅し、同時にヒルゼンにサスケを守ってくれることを願い、里を抜けた。

そして、トビの属する忍世界全体を脅かす犯罪組織・暁に入り込み、中から見張っていた。


木ノ葉崩しの直後に鬼鮫を伴って里に現れたのは、ナルトを捕えるためではなく、ダンゾウ含むタカ派に「オレは生きている」と警告するためだった。ヒルゼンが死んでしまった以上、里の闇からサスケを守れるのは「機密情報を握る抜け忍」である自分の存在しかないからだ。


あまりにも衝撃的な事実を突き付けられたサスケは混乱のあまりトビの言葉を必死に否定するが、


「何故ならお前は生きている!!」


その宣告に凍りつく。

イタチが本気を出していれば、サスケはとっくに殺されていた。だがイタチは死に、サスケは生きている。それが何よりの証拠だった。


トビ「結局……お前の眼はイタチのことを何一つ見抜けていなかった。兄の造り出した幻術を何一つ見抜けなかった」

「だがイタチは……を殺し……を殺し……友を殺し……恋人を殺し……上司を殺し……部下を殺した……。だが殺せなかった……弟だけは」

「血の涙を流しながら、感情の一切を殺して、里の為に同胞を殺しまくった男が……どうしてもお前を殺せなかった。その意味がお前に分かるか?」


あいつにとってお前の命は――――里よりも重かったのだ


全てはイタチによるサスケを守るための自作自演の上だった。

「うちはを滅ぼした悪人」を、「うちはの生き残り」が殺すことで、サスケは一族の仇を討った英雄となる。

そしてその時、サスケに新たな力が宿る。闇へと向かうその力は、イタチの光を得ることで永遠となる。そのためにイタチは病で尽き掛けている命を薬で無理やり延命していたと。


全てを聞かされたサスケは、イタチと過ごした日々、そして目の当たりにした最期を思い出す。

目を奪うのではなくかつてのように額を小突き、



イタチ「許せ、サスケ……これで最後だ



名誉の代わりに汚名を、愛の代わりに憎しみを受け取り、それでも笑って死んでいったイタチ。

憎しみのままに追い続けたイタチの姿は幻だった。兄はやはり、あの頃の兄のままだった。


イタチは死んだ。この手で殺した。全てを背負い込みたった一人で里のために犠牲になった兄を、憎しみのままに自分が死なせてしまった。唯一無二の兄弟を殺してしまったことを実感したサスケは、涙を流しながらある決意をする。


「我等は蛇を脱した。これより我等小隊は……名を鷹と改め行動する」

「鷹の目的は唯一つ。我々は――――木ノ葉を潰す」


兄が守りたかった、全てを投げ捨ててまで守った里は、しかし、兄が守るに値するものではない。

だから壊す。だから殺す。イタチを犠牲にして成り立つ平和など、何の価値もない。

さらなる憎しみと共に開かれたその眼には、直巴の万華鏡写輪眼が輝いていた。


憎悪に狂う者編集

そのままサスケはトビの口車に乗り、暁という組織への参戦をする。

暁は五大国全てに因縁があり、脅威とされる組織であるため木ノ葉のかつての同期生や第7班(ナルトを除く)のメンバーもサスケの抹殺を決定、行動を開始する。


そんな中、暁の初任務であるサスケは雲隠れキラービーの襲撃と捕獲に成功。

この頃はまだ当初の冷静さを残していたが、捕えたキラービーがタコ足分身の偽物だったことをトビに明かされ、タカ派の筆頭である志村ダンゾウ六代目火影候補となり、鉄の国での五影会談に出向くことを教えられてから豹変。

真の仇と目するダンゾウの存在を知ったサスケは、トビの誘いに乗り鉄の国へ向かう。

五影会談を襲撃し、一族抹殺を起こさせた張本人でもあるダンゾウと対峙する。

一族の遺体から写輪眼を抜き取り武力として使う姿を見て、サスケはさらなる憎悪と狂気に呑まれていく。膨れ上がる憎しみのあまり、この前後のサスケは理性が徐々になくなりつつあり、冷酷なサスケに陶酔していた香燐でさえ恐怖するほどの禍々しいチャクラの気配を放つようになった。


うちはの力を用いた「眼で語る戦い」が幕を開けるが、うちはの禁術・イザナギを乱用し優勢を保つダンゾウに対し、「わずかな時間なら幻術が効く」こと、「イザナギを使った写輪眼は閉じてしまう」こと、「イザナギの残り時間をダンゾウは腕の写輪眼を見て判断している」ことを看破したサスケは、須佐能乎による高速の連続攻撃でイザナギの残り時間をひたすら削り続ける。

そして相討ち前提の最後の一撃の直前、ダンゾウの腕の写輪眼が全て閉じていたのを「一つだけ開いている」と錯覚させ、急所を貫き勝利。

香燐を人質に逃げようとしたダンゾウを人質の香燐ごと突き刺すことでトドメを刺し、兄の人生を狂わしたダンゾウに引導を渡した。


「これが眼で語る戦いだ。うちはを……なめるな」


その直後、香燐が倒れ伏している所に一人で始末を付けに来たサクラが到着。

刺し違えてでもサスケを殺すつもりだったサクラだが、サスケはとっくに魂胆を見抜いており、何のためらいもなくサクラを殺そうと千鳥を放つ。

だが、その瞬間にカカシが割って入り失敗。「復讐に取りつかれるな」と説得されるも、狂ったように笑いながら全てに復讐せんと須佐能乎で応戦。カカシは左目の万華鏡写輪眼で対処するが、ダンゾウと同じようにカカシが一族の眼を利用している姿を見たサスケは不愉快そうに吐き捨てる。


「うちはでもないアンタが万華鏡を開眼してるとはな。助かったのはその眼の能力らしいが……うちはの力に感謝するんだな」


「全員……笑ってやがる……。イタチの命と引き換えに笑ってやがる!! 何も知らずに一緒にヘラヘラ笑ってやがる!!」

「今のオレにとってお前等の笑い声は軽蔑と嘲笑に聞こえる!! その笑いを悲鳴と呻き声に変えてやる!!!」


うちはであるがゆえに、全てを失ったサスケ。だからこそ、うちはを滅ぼしたものを全てなくしてしまうまで止まれない。イタチや両親の思いを覚えているからこそ、それを奪った木ノ葉はサスケにとっては抹殺すべき敵でしかない。

イタチが守りたかったもの全てに牙を剥き、爆発した憎悪のままに須佐能乎を第三段階に移行させるが、瞳力の乱用が祟り視力が低下、ピントが定まらず前がはっきり見えなくなってしまった。


直後に背後に忍び寄ったサクラを、一瞬迷った隙をついて返り討ちにしようとするが、寸前でナルトが割って入り、2度目の再会を果たす。

かつての終末の谷の時同様、螺旋丸と千鳥のぶつかり合いになるが、その中で精神が繋がり、ナルトと少しの間対話する。


「ナルト……お前が今更オレに何を言おうがオレは変わらねえ。オレはお前も、里の奴等も、一人残らず全員殺す!」

「行き着く所……お前の選択は、オレを殺して里を守った英雄になるか、オレに殺されてただの負け犬になるかだ!」

ナルト「負け犬になんかならねェーし! お前を殺した英雄なんかにもならねェ! そのどっちでもねェよ!」


正面から切り捨てるも、「憎しみは全部オレにぶつけろ」とあくまでサスケを連れ戻すことを諦めないナルトの姿勢に笑うと、


「いいだろう……お前を一番に殺してやる」


そう言い残してトビと共に撤退した。

来るべき戦いに備え、イタチの万華鏡写輪眼を移植。第四次忍界大戦二日目の早朝、馴染みつつあった「永遠の」万華鏡写輪眼を試すかのように白ゼツのオリジナルを炎遁で抹殺、ナルトを殺すべく戦場へと飛び出した。


「忘れたかナルト……本当の強さが何なのか……」

「オレもお前の処に行くとしよう……お前を切りに!」


うちはの兄弟編集

鉢合わせた白ゼツの集団を須佐能乎で一蹴した直後、近場の森から鳥の群れが飛び立つのを見て、何者かが森の中を突っ切って向かってきていることを察知。

邪魔者は切り捨てるとばかり、納めかけた刀を再び抜き払って森へと突入した。


が、その矢先にサスケは思わぬ遭遇を果たす。

木から木へと飛び移り森の中を移動していたのは、薬師カブトによって穢土転生され、ナルトに託したうちはシスイの幻術によって自由を取り戻した兄・イタチだった。


思わず踵を返し、必死で後を追いながら、再び出会えた兄に真実を問い詰める。

あの日、本当は自分も両親や一族と共に死ぬはずだった。イタチに殺されるはずだった。

なのにどうして自分だけ残された? 他のうちはと自分と何が違う?


血を吐くような問いに、イタチは足を止めないまま応じる。

当時のサスケは幼く、何も知らなかった。一族のクーデターも、その果てにある悲劇も。

そしてそれは、サスケのためだけではない。イタチは一族を滅ぼした自分を、うちはであるサスケに裁いてほしかった。


だが、それはサスケの意志をどこまでも無視するもの。

正しかろうが間違いだろうが、どんな道をどう歩むかはサスケが決めること。

それをわかっていなかったからこそ、イタチは失敗した。だから、今更サスケに対して上から何を言うつもりもないと。


直後、口寄せで行く手を妨害されるも、これも突破しイタチのもとに到達。

全てを中断し、イタチから真実を聞くため、ひとまずカブトを止めるべく共闘する。


「イタチ……アンタは何時もオレに、今度だ後でだと嘘を吐き続け、挙句死んだ……。だから今度こそ……約束は守って貰う!」

イタチ「性格は死ぬまで変わらないものだが……オレは一度死んでる。そのつもりだ」


かくして、一度は袂を分かったうちは兄弟は、恐るべき敵を前に再び並び立った。

カブトからはうちはの研究材料として身柄を狙われていたため、攻撃のターゲットにこそならなかったものの、穢土転生は術者でなければ解けないため、兄弟の方にもカブトを生きたまま無力化しなければならないというハンデがあった。

その条件において、蛇の仙人モードを会得し、さらに肉体改造で強力な再生機能を手に入れたカブトはあまりにも手強く、イタチも穢土転生の体をフル活用せねばならないほどの苦戦を強いられる(言い換えれば、イタチが健在であったならこの戦いにはほぼ勝てなかったことになる)。

サスケもまた、穢土転生のコントロール札を書き変えて再びイタチを操ろうとするカブトを何度も妨害し、戦いのペースをギリギリのところで繋ぎ続ける。


最後にはカブトをうちはの禁術・イザナミに嵌め、多くの忍を苦しめていた穢土転生の術を解除することに成功した。

だが、あくまでも里を守ろうとするイタチの姿勢にどうしても納得がいかず、食って掛かる。


「何故だ!? 兄さんにあんな事をさせた木ノ葉の為に、何でまた兄さんが!」

「兄さんが許せても、オレが木ノ葉を許せない! この世に未練が無いだと!? オレをこんな風にさせたのは兄さんなんだぞ!!」


イタチが守りたかった里はイタチを利用し、同族に手をかけさせ、挙句に犯罪者として仕立てるという仕打ちをした。一族を差別して迫害し、それに逆らおうとすれば滅ぼすような場所。

だから壊して、なくしてしまおうとしたのに、一度死んだイタチは再び死んででも「木ノ葉のうちはイタチ」としてそれを守ろうとしている。

それでも、イタチや一族のことが大好きだからこそサスケにとっては全てが許し難かった。


イタチの心を知りながらも、「アンタの弟だから止まれない」と本音をぶつけ、決別する。

利用され、一族に手をかけ、誰からも顧みられず、すべての憎しみを一身に背負って死んだイタチは、その言葉を聞いてサスケに言った。


イタチ「お前がこれからどうなろうと…俺はお前をずっと愛している


参戦編集

最後の最後に、何の嘘もない全ての真実を伝えられたサスケは、ここに来てようやく己が走っている道を振り返った。

そこに水月重吾が大蛇丸の巻物を持って駆け付け、サスケは大蛇丸が進めていた目的の一端を知る。


その「手段」として大蛇丸が考えていた方法を知ったサスケは、これに便乗して「全てを知る者」に話を聞こうと考え、カブトがチャクラ増幅のために連れてきていたアンコの呪印に「解邪法印」を使用、大蛇丸を復活させた。

呪印越しに全てを見ていた大蛇丸は「この戦争に興味はない」とした上で、サスケの意図を尋ねる。


イタチと再会したことで、より木ノ葉の里への憎しみは深く、強くなった。復讐を遂げる、その意志に揺らぎはない。

だが同時にそれは、サスケに自分の無知を理解させることにもなった。


(一族とは……何だ? 里とは……何だ? 忍とは……何だ? オレは一体……)


サスケにとってよすがであり、アイデンティティの根幹であるうちは一族。それを滅ぼされた復讐こそが今の目的。

だが、そもそもうちは一族はなぜクーデターなどという急進的な方法に訴えてしまったのか? 本当にそれは里だけが原因なのか?


一族を滅ぼした仇であり、復讐の対象である木ノ葉の里。

だが、かつてうちは一族がその一部だったことも事実。そして幼き日のサスケを育んだのもまた里だった。

ならば、その木ノ葉を潰すことは何を意味するのか? 里とはそもそも何なのか?


命も名誉も捨てて、ただ里を守るため、忍として己の全てを尽くしたうちはイタチ。

彼は一体何を見ていたのか? 何を守っていたのか? 一族を滅ぼすという業を背負わされてまで、そうすることを選んだ彼の忍道とは?


そして、今自分は何を望んでいるのか? 一体何がしたいのか?


それを考えた時、サスケには答えが出せなかった。

あまりにも何も知らない、わかっていない。復讐を遂げるにしても別の道を選ぶにしても、全てを理解した上でなければ納得はできない。



「全てを知り、自分で考え、答えを出し、己の意志と眼で成すべき事を見据えたい」



大蛇丸の協力により木ノ葉に潜入すると、屍鬼封尽を解き、解放された歴代を穢土転生で蘇らせる。

そして、二代目火影こと千手扉間からうちは一族の性質と写輪眼の特性を説明され、元々情愛が深く、それゆえに精神的に不安定であり暴走しやすい一族であることを知る。

さらに全てを知る男・初代火影こと千手柱間から、柱間とマダラの因縁、それ以後続く千手一族うちは一族のぶつかり合いの歴史を聞く。


命の意味が軽く、子供ですら容赦なく殺されるのが当たり前だった戦国時代。

100年も過ぎていない近世のそれを、柱間は何とか変えたかった。それを後押ししてくれたのがマダラとの出会いだった。

素性が割れてもなお柱間は諦めず、ついにマダラと、うちは一族と和解し木ノ葉の里を立ち上げた。


だが、マダラは「本当の夢」を目指して里を去り、牙を剥いた。

届いたばかりの夢を、生まれたばかりの里を守るため、初代火影として、柱間は友をその手で殺した。

どんなことがあろうとも里を守る、それこそが人々を、子供たちを守ることになると信じて。

里の設立まで多くの犠牲が出た。そしてこれからも出続ける。だがそれを理由に諦めることはしない、いつか必ずと信じてこの現実と戦い続ける―――それが千手柱間の忍道であり、忍者という存在に対する答え。


「忍とは……耐え忍ぶ者……。目標を叶えるために……」


里を起こした柱間の夢、その夢を引き継いだ扉間の意志、全てを守ろうとして力及ばなかったヒルゼンと、志半ばで斃れざるを得なかったミナトの悔恨を聞かされ、サスケは黙考の末に答えを出した。


強い愛を持つ一族。故にこそ闇に囚われた一族。

うちはを滅ぼした里。そしてうちはを育んだ里。

こんな現状をよしとする忍。その上で未来を変えようと足掻く忍。


それら全てを、うちはイタチは一人で守り、支えようとしていた。

悲惨な戦争を絶対に起こさないために、忍界という森のためにうちはという樹を根絶してでも。

彼の生き様こそが、柱間の言う「忍者」―――目標を叶えるために忍び耐える者。


木ノ葉の里こそ、イタチの足跡にして彼の生きた証。

その想いに至ったサスケは、この歪んだ忍世界のシステムを改革するため、全てを無意味にする無限月読を止めることを決意する。



オレは戦場に行く。この里を……イタチを……無にはさせん!!



火影たちからやや遅れる形で戦場に駆けつけたサスケは、ナルト、サクラと共に第七班として再び集い、進化した須佐能乎を駆り六道化したオビトに挑む。

ナルトと互いに援護しつつ見事な連携を見せ、激闘の末にオビトから尾獣たちを解放することに成功したが、今度は輪廻転生で生き返ったマダラが立ちはだかる。


「旧時代の遺物がしゃしゃるな」

「生を得たことが、アンタの仇となる。穢土転生のままが良かったと、悔やみながら逝け!」


だが、最初の交戦では「火遁・灰燼隠れの術」で逃げられる。

その後、動けなくなった柱間から、マダラが奪った柱間の仙術チャクラに呼応する縛りの術(恐らく「火影式耳順術」と思われる)を渡され討伐に急行するが、一足早く右目の輪廻眼を取り戻したマダラの「輪墓・辺獄」の影に捕まり、刀で胸を貫かれ致命傷を負う。


しかし、死に掛けていたところにイザナミの無限ループを脱したカブトが到着。

扉間の助言を受けた彼により、傷を治療するため柱間細胞を移植され命を拾う。

その中で、六道仙人こと大筒木ハゴロモと邂逅し、自身がハゴロモの上の息子である大筒木インドラのチャクラを受け継ぐ転生者であること、その弟である大筒木アシュラの転生者がナルトであることを聞かされる。


そして、ハゴロモからマダラの力に対抗するため、六道の陰の力を得る。

同時に柱間細胞を移植されたことで「インドラの転生者がアシュラのチャクラを得、その上で死に瀕する」という条件を偶然にも満たし、左目に輪廻写輪眼を開眼。

六道仙術に目覚めたナルトと共に再度マダラに挑み、次いで現れた大筒木カグヤと相まみえる。


兄弟ゲンカの終わる時編集

マダラを媒介として復活した大筒木カグヤを封印し、後は無限月読を解除するのみとなった。だが、そこでサスケは革命を宣言。

サクラカカシの説得は届かず、止めようとするナルトとの決着をつけるべく終末の谷へと移動する。

それは図らずも、うちはイタチの言葉と生き様、それぞれから「火影」に対する答えを出した二人の決闘であり、ハゴロモの時代から続く、インドラとアシュラの「兄弟ゲンカ」が決着する時でもあった。


サスケの目的は、自らがあえて悪となり世界中の憎悪を一身に受ける事で忍界を纏めようとする、かつての兄の生き様を引き継いだモノだった。

戦争が終わっても、今まで通りの忍の枠組みに戻すだけでは、任務を遂行し影で犠牲となる「」が無数に現れ続けるのは変わらない。それでは平和は永遠に成し得ない。


人が本当の意味で分かり合うのは不可能に近い。今、連合軍という形でそれが成しえているように見えるが、それは暁、そしてマダラという共通の脅威があったからこそ。

遺恨を捨てて団結するための「口実」がなくなれば、元の木阿弥になってしまう。


ならばその「口実」を用意してやればいい。

世界の憎しみの全てを自分が引き受け、全ての忍の敵として世界を結束させ続ける。それがサスケの答えだった。

復讐の連鎖はもはや起きえない。なぜなら今のサスケは一人。両親もいない、兄弟もいない、一族すらいない。そして抜け忍である今、木ノ葉にサスケの味方はいない。譬えサスケが世界の敵になったとしても、そのために復讐を選ぶような者はこの世界にいない。


「オレは一人だ。もう、全ての憎しみを一人だけで背負うことが出来る」


そのために全ての繋がりを断ち切り、過去を捨てようとするサスケに、ナルトはイタチとの繋がりがあったから今のお前があるんだ、と一喝するが、


「それは上手くいくだけじゃない。この二体の石像の様に……そしてオレ達、兄弟の様に……」


繋がりの全てが良い方へ向くわけではない。それも事実の一つだった。

それでも孤独という「地獄」を知る者として、そこへ行こうとするサスケをナルトは止めようとする。

それを断ち切り闇に沈もうとするサスケは、最後の決戦を開始した。


この世界に残した最後の繋がりであるナルトを殺し、本当の意味で一人になるために。



ナルト「オレとサスケは本当の兄弟じゃねーけど……仲直りはできると思うんだ」

   オレ達、かなりの友達だから


「イタチ亡き今、やっとオレは一人になった様に思えた……。だがナルト……あいつだけは斬っておかなければならない。オレの火影は繋がりを切り、一人となって完成する」

オレにとって奴は……最も親しい友のままでいるからだ



2人の戦いは熾烈を極め、お互いの全力の技の応酬は谷の地形を変えるほどの凄まじい規模だった。互いの渾身の大技により両者とも利き腕を失い、ダメージの蓄積で二人とも行動不能に陥る。

しかし、それでもなお友として止めようとするナルトの心をやっと理解したサスケは、ようやく自分の負けを認めた。


この時、兄や父や母、一族の「痛み」が伝わってきてサスケが復讐の道を選んだように、二人はお互いの「痛み」を感じていた。


全てが終わり、サスケはこれまで心の内に隠していた本音と向き合う。

うちは一族で唯一の生き残りになってしまい、敬遠されていた彼は、九尾の人柱力とされて里の人々から嫌われ孤独となっていたナルトの境遇を自分と重ねていた。

だからこそ、ナルトが痛みを感じるたび自分も同じように痛みを感じていた。そして、第七班に自分の家族を重ねてしまうようになっていき、そしてそれを自分の「弱さ」だと恐れ拒絶していた。


ナルトはサスケという同期に憧憬を抱き、それを乗り越えようと真っ直ぐに走り続けた。何もなかったナルトが、初めて自分から掴もうとしたつながり、それがうちはサスケだった。

しかし、実はそれはサスケの側も同じだった。彼もまた、ナルトに対して強い憧れを抱いていた。奇しくもそれは、かつて兄に抱いていたものに似ていた。


「逆だ……本当は、オレが羨ましかったんだ。オレには無い強さがあったから……」

「お前はいつも、オレの前を歩いてやがった……まるで嘗ての兄さんのように……」


その後、2人は駆けつけたサクラによって治療される。そこで、サスケはようやくサクラが自分へ向ける想いに背いていたことを謝罪。

木ノ葉第七班、はたけカカシ小隊―――ここに、やっと再集結を果たした。

TwitterにあげたNARUTO絵まとめ③



サスケの罪は、世界を救うために貢献したことや、カカシやナルトの尽力によって免責された。

喪った左腕には里によって義手が造られていたが、辞退した。

贖罪のため、世界を見て周り、守るために旅に出る決意をした。

旅に出発する際にはサクラに2度目の感謝の言葉を告げ、ナルトからは里抜け時に置いていった自分の額当てを渡されている。


サスケは、自分を救ってくれた友のように、いつか世界の全てが分かり合う時が来るかもしれない、と考えるようになる。

そして彼が出した「忍者」への答え……それは、世界が分かり合う時まで耐え「忍」ぶことを託された「者」たちだった。


柱間とマダラに始まり、今は自分たちに託された夢。

その実現に向けて、いつか次の誰かに託すときまで歩み続ける。

それが、自分たち忍者なのだと信じて。




大戦終結後編集

隻腕となったサスケは、無用の騒ぎを生まないためか、肩からマントを羽織り左腕は隠している。また前髪を伸ばし左目の輪廻眼も隠すようになった。



贖罪の旅からしばらく経った後、今度はサクラを連れて出立。共に旅する中で結ばれたが、旅先で生まれた一人娘のサラダを連れて里に帰らせ、自身は任務を続行している。


そのような経緯からサラダとの親子関係がこじれていたが、後に和解している


NARUTO』本編の描写通り、家族関係に恵まれなかったこともあり、ナルトとは別のベクトルで親子間のコミュニケーションには悩んでいる模様。娘にそのことを指摘される時はかなり落ち込んでしまっていた。


また、ナルトの息子であるボルトは自身の道を決めかねていた時期にその存在を知って教えを乞われ、弟子入りを認める。時に忍としての教えを説き、彼の師匠として大筒木に関する確実な情報を木ノ葉に持ち帰る次いでに修行に付き合い、時に支えている。


ボルトたちの世代はサスケの里抜けに関する事情やうちは一族の悲劇については知らない模様。図書館でもうちは一族に関する内容は開示されていない。

カグヤの行動のうち不可解な点(大量の白ゼツを用意しようとしていたこと、そもそも彼女や大筒木とは何者なのか)について調べるため、電波などが届かないような僻地に赴いて単身調査を行っている。






写輪眼編集

苦しみや悲しみによる深い愛の喪失や自身への失意によってもがき苦しんだ時に開眼・強化されるという性質がある。

写輪眼万華鏡写輪眼永遠の万華鏡写輪眼輪廻眼輪廻写輪眼の変遷を辿る。


使用術編集

火遁編集


雷遁編集


忍具編集

  • 影手裏剣の術
  • 操手裏剣の術
  • 操風車三ノ太刀

口寄せの術編集

サスケとアニマル口寄せ候補

  • 契約動物はアオダガルダマンダなど。
  • 潜影多蛇手
  • 蛇睨呪縛(潜影多蛇手とこの術は、呪印から解放後は使用不可能なのか、使用されていない)
  • 鷹(ダンゾウ戦で初使用、ガルダの背中に乗って飛行できる)

体術編集

  • ハヤブサ落とし(激闘忍者大戦2、アニメオリジナル(第133話))
  • 影舞葉
  • 獅子連弾

写輪眼編集


輪廻眼輪廻写輪眼編集


その他編集

※は万華鏡写輪眼の開眼時のみ使用可能


関連イラスト編集

幼少期編集

花見*「     」


第一部編集

うちはサスケ6月の憂鬱

アオサスケ


第二部前期編集

サスケ


第二部中期編集

サスケ雄飛の刻

サスケVS八尾・・・・.


第二部後期編集

サスケとナルト無題

190723-反逆者サスケ


青年期(699話、THE LAST、秘伝シリーズ、サスケ真伝)編集

鷹おかえりー!


最終話以降(700話、BORUTO)編集

(❁´◡`❁)

NARUTOツイログ


スピンオフ作品編集

うちはサスケの写輪眼伝編集

最強ジャンプにて連載中のギャグ漫画の主人公。忍界の王子


SASUKE迅雷伝編集

岸本先生がサスケ主人公で映画にする予定だった。


サスケ真伝編集

699話、THE LAST後の話。

木ノ葉を襲う「起爆人間」と、とある血継限界の一族にまつわる事件。


サスケ新伝編集

「BORUTO」時代。新伝シリーズ第二巻。

負傷した木ノ葉丸に代わり新第七班の指導を担当する事になったサスケと、とあるアイドルと宗教団体を巡る事件。


サスケ烈伝編集

「BORUTO」時代。烈伝シリーズの第二巻。

烈陀国を舞台とする、サスケとサクラの天文学研究所への潜入任務。


関連タグ編集

NARUTO 少年篇 疾風伝 サスケ真伝 BORUTO

木ノ葉隠れ うちは一族 うちは兄弟 うちは一家 下忍 7班 音隠れ 蛇/鷹 暁(NARUTO) 新・伝説の三忍 新うちは一家

うずまきナルト 春野サクラ はたけカカシ

うちはイタチ うちはフガク うちはミコト

サスサク うちはサラダ うちはサクラ

大蛇丸 薬師カブト 鬼灯水月 香燐 重吾

大筒木インドラ うちはマダラ

うずまきボルト

NARUTOの登場キャラクター一覧


チャラスケ サスコ パパスケ

写輪眼 千鳥(NARUTO) 万華鏡写輪眼 須佐能乎(NARUTO) 輪廻眼

ウスラトンカチ チャクラ宙返り サスケェ


もう一人の主人公 ライバル ダークヒーロー アンチヒーロー 復讐鬼 闇堕ち


関連・類似項目編集

  • 石田雨竜中の人、ジャンプ作品の主人公のライバル、特殊な力を持つ一族の末裔、弓使い繋がり。
  • 傷の男…同じくライバルキャラ。冷血漢に見えて情を見せる性格、主人公側に家族絡みの復讐(特に兄の死が関わる)を目的としている点が共通している。
  • ドモン・カッシュ:名家の育ち、事の真相を知らされないまま家族崩壊の原因を作った実の兄に復讐を誓った弟、光輝く掌が必殺技などピンポイントな共通点が多くサスケのモデルになっている説もある。ちなみに誕生日も一日違い。
  • 衛宮士郎中の人&弓使い(未来の可能性)繋がり。両親を含めた大勢の人間を一夜で喪い生き延びたトラウマから万人を救う正義の味方を目指す。物語によってはサクラと結ばれる。
  • 6期鬼太郎…名家の生まれ、普段はクールで落ち着いている、辛い過去を持っているが故に他者に心を閉ざしがち、口下手のせいで余計な問題を起こす、明るくお調子者な親友がいるなど共通点が多いキャラクターである。このことから、六期の鬼太郎のキャラクター性のモデルの一つはサスケである可能性がある。実際、生前の目玉おやじはBORUTOにおけるサスケとよく似た姿に描写されている。



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Sasuke Uchiha

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