概要
音の四人衆とは、漫画家・岸本斉史による、週刊少年ジャンプ連載漫画「NARUTO」に登場した敵役である。
メンバーは
・南門の次郎坊
・東門の鬼童丸
・北門の多由也
で構成される。
彼等は大蛇丸の護衛として、高度な結界忍術・戦闘力に長けたエリート忍者である。全員が呪印を与えられ、いずれも強化形態である「状態2」へ変身できる。チームワークこそはないが、容姿も忍術も一人一人の個性が光る魅力のある敵キャラといっていいだろう。
初登場は木の葉崩し編。大蛇丸と三代目火影の対決が始まるや否や結界忍術を張り、外部から邪魔をされないようにした。戦いが終わると重傷を負った大蛇丸を連れて音隠れの里へ撤収した。
少し間を空けてから再登場。大蛇丸の命を受け、うちはサスケを音隠れへと連れ去る。そのサスケを木の葉隠れの里へ連れ帰るため五人一組で構成された“サスケ奪回チーム”と対峙。
全員が敗北し、戦死した。
疾風伝のオリジナルエピソードでカブトに穢土転生され、戦場に現れることになる。
余談
作中で、多由也が「この呪印を付けられた以上、ウチらに自由はない。」と発言している。また君麻呂に恐怖するシーンも存在することから、彼らは大蛇丸に仕えるのは忠誠を誓ったのではなく、大蛇丸の底知れない力と狂気に恐怖した故に、あえて大蛇丸の奴隷になることを妥協したのだと考えられる。
自信家を絵に描いたようなそれこそ上司にすら牙を剝くような性格をした彼らが、大蛇丸の前だと忠犬のように大人しくなるのもこれを裏付けている。(実際、大蛇丸に捕らえられた囚人の一人は非常に自信家で好戦的だったのだが、大蛇丸が現れた途端、戦意喪失して死を大人しく受け入れるシーンが存在する。)
以上のことから、彼らが常に自信過剰な言動を繰り返すのは、周囲に大蛇丸の哀れな奴隷であることを悟られないようにするためだった可能性もある。
作中では、憎たらしい悪役として描写された彼らだが、その実態は自分の人生を掌握された上に、その現実を誤魔化すために強者の自信家を演じる哀れな道化だったというのだから皮肉なものである。(実際、作中で我愛羅がこれと似たようなことを君麻呂に言っている。もっとも、君麻呂は彼らと違って本当に大蛇丸に忠誠を誓っているのだが……)
関連タグ
悲しき悪役…彼らの実態を考えると、こういう風にも捉えることもできる。