カンクロウ
かんくろう
砂隠れに所属する忍者で、語尾に「~じゃん」をつけて話すのが特徴。
人形劇の黒子のような黒衣を纏っており、隈取のような紫色のラインが引かれたメイクは登場する度に頻繁に変わっている。茶髪で素顔は父親似。
四代目風影こと羅砂とその妻加瑠羅の息子であり、五代目風影である次男我愛羅の兄にして長女テマリの弟。
砂隠れの忍者の一部に見られる、指先からチャクラ糸を繰り出す「傀儡の術」で人間大あるいはそれより一回りほど大柄な傀儡を自由自在に操る「傀儡師」の一人。
なおカンクロウは作中用いていないものの傀儡の術は「操演・人身冴功」という名で人間相手にも使うことができ、敵を操れば同士討ちに、味方を操れば動作の補助に利用できる。
ただし他の忍術のレパートリーには乏しく繰り手自身を狙われると弱いため、戦いでは如何に敵の前に身を晒さずに立ち回れるかが重要になってくる。
理論上はチャクラ糸1本で1体、最大で指の数(=10体)の傀儡を操ることができるが、3体同時に操れるカンクロウも充分エリートの部類に入る。
傀儡は1部では包帯でグルグル巻きにして背負う形で持ち運んでいたが、2部では巻物に封印して携帯し必要に応じて口寄せするスタイル(封入の術・開封の術?)に変わっている。
使用傀儡は烏・黒蟻・山椒魚、そして人傀儡の蠍、その父と母。いずれもサソリの制作した傀儡である。
第一部の時点では下忍として登場。中忍試験第三試験本選の一人になるもやむを得ず棄権した。後に本選で戦う予定だった油女シノと直接対決をするも倒される(ただしシノも毒煙を吸ったためにサスケの援護ができない程ダメージを受けた)。二部では上忍に昇格している。険悪だった我愛羅とも打ち解け、良い関係を築いている様子。
第四次忍界大戦では奇襲部隊の隊長を任されており、その実力はかなりのもの。
さらに穢土転生されたサソリの遺言で「お前に父と母の傀儡も託す」と言われ、同じくチヨバアからは「此奴もサソリ同様傀儡に並々ならぬ愛情を持っておるのか」、「善き操演者に引き継がれた」、「サソリが父と母を置き土産としておいて逝ったのにワシが何も残さんわけにはいかんの、今のワシがお前に残してやれるのは傀儡の奥義くらいなもんじゃ!その身を以て学ぶがよい」と言葉や技などを託される描写(アニナル)もあった。
第四次忍界大戦後(最終話/700話)では我愛羅の付き人をしている模様で五影会談のついでに、奈良一族に嫁いだテマリの様子を見に来たと思われる我愛羅と共に木ノ葉に来ていた。
初登場時は我愛羅と険悪な関係だったせいもあってか、年下の生意気な子供を酷く嫌っており、ぶつかってきた木ノ葉丸の服を掴みあげて殴ろうとするなど粗暴な印象が強かった。
しかし、中忍試験が開始してからは我愛羅の不安定さに振り回され気味な苦労人としての一面を見せ始めた他、情報収集の際に、ヒナタとネジとのやりとりを見た直後で気が立っていたナルトの反応に苛立ちつつも言葉を選んで接するなど、言動も丸くなった。
烏
ボサボサ髪と三つ目が特徴的な攻撃用の傀儡人形。最初期から使用している。
攻撃用と銘打たれるだけあって、黒布を纏う胴体や数対の腕には毒刃、毒針、毒煙など様々なギミックが仕込まれている。
単体での戦闘能力も充分高い傀儡だが、その真価は後述する『黒蟻』との連携で発揮される。
体格は人間に比較的近く、これを利用して自分そっくりに擬態させて相手の意表を突いたり、スパイ代わりに送り込んだりといった芸当もこなせる。
黒蟻
『烏』に似たロン毛で面長の傀儡。こちらも比較的人型に近く、カンクロウが身代わりに用いた事もある。
多腕には鋸刃が備わっており、不用意に近付いた相手をギタギタのズタズタにできる残虐な人形。
しかしその本来の用途は「捕獲用」であり、樽型のボディを大きく開閉させて相手を呑み込み、捕まえる。
樽型のボディは完全な密室ではなく、ごく細いスリットが幾つか入っている。
ここに仕込み刃を展開させた『烏』の手足と頭を次々に突き刺し、ユーモラスな名前とは裏腹に惨たらしく捉えた敵を仕留める「黒秘技・機々一発」はカンクロウの必殺技となっている。
音の五人衆編や「幻の地底遺跡だってばよ!」で使用され、どちらも中々にトラウマものである。
山椒魚
烏、黒蟻に次ぎ二部から登場した、その名の通りサンショウウオに似た大型傀儡。ちなみに頭髪は生えていない。
強固な装甲を持っており、胴体部分をドーム状に展開することが可能。その体の大きさ、硬さを活かし盾になる。
応用的な使い方として、敵の爆弾を装甲で包み込むように展開して爆発の威力を軽減した事もある。
鉄壁を誇る山椒魚はカンクロウが初めて持った「守るため」の術であり、風影となった弟である我愛羅を守る力を得たいと願ったがためである。
蠍
赤砂のサソリが自分自身を改造する形で作り上げた「人傀儡」。チヨバア、サクラとの戦闘で中破していたが、彼の死後カンクロウが修理して使っている。サソリの生体部分が詰まっていた左胸の核は失われ空洞になっている。
五影会談編で初披露され、忍界大戦でも彼の切り札として活躍した。
人傀儡のため生前の忍術も使えるものと思われるが、そもそもサソリ自身が傀儡師であり単体で行使する忍術は潜脳操砂の術と砂分身程度しか披露していないため、生前から引き続き火炎放射や腰から伸びたブレード、腹部のワイヤーなど各所のカラクリを用いて戦う。
ただ流石にサソリの核が直接最大百体もの傀儡を操る術であった「赤秘技・百機の操演」は使えない模様。
新たな技として、両腕と首を外した空孔から無数のクナイを乱射する「赤秘技・機々三角」も披露している。
美青年の首がガポッと外れるという予想外のカラクリで読者を驚かせた。
父と母
幼き日のサソリがはじめて制作し、生前のチヨバアが最後に使用した、サソリ自身の父と母を模したペアの傀儡人形。かつて存在した人を模した傀儡ではあるが、人を改造して作られた「人傀儡」ではない。
カンクロウが使用する場面はないが、穢土転生されたサソリが昇天する直前に代々継いでいくようカンクロウに託した。
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見るログ1「誓い」カン我
10年ぶりにカン我を書いてみましたが、まだ小説になってません。友人のアドバイス通りに、一週間迷走してみます。以前は「我愛羅の日記」なるものを閉鎖した自サイトで書いていたのですが、これもそんな感じです。まだログです。一週間後にはちゃんと小説を書けるようになっていたらいいな…。このログでも、少しでも楽しんでくれる人がいるかもしれないので、掲載しちゃいます。日々、精進!!1,539文字pixiv小説作品その穂先と指先が描くもの
隈取りを描くカンクロウと、そんなカンクロウに疑問をぶつける我愛羅のおはなし。いろいろと捏造しているし、既に書いている方がいらっしゃるかもしれないなァと思いながらも書くことをやめなかった。時期は我愛羅が風影になる前、カンクロウの隈取りは風影奪還時のもの。五影会談の時のカンクロウの隈取り、ものっそ手抜きや…!と思ったけど、横とか斜めから見た時のラインが素晴らしかった。この子のちょっと厚めのくちびるがたまらん。3,713文字pixiv小説作品邯鄲の守護者たち【砂姉弟】
無幻月読捏造。我愛羅が過去への願望を夢見ていたのでテマリとカンクロウもそうじゃないかな、と思ったら止まらなくなりました。【背景やキャラ設定など捏造・改変多め注意。術が解けるタイミングも原作より早めです】6,201文字pixiv小説作品- 愛し愛される
2度目は勘違いから始まる
ひっさしぶりに書きました〜(๑°ㅁ°๑)ワオッ!! 待っていてくれた方はいたのでしょうか?笑 今回短くあってないような内容です ちょっとした小話程度にお読み頂ければと思います どうすればサスケの可愛さが世界中に伝わるのかを日々考えています が、作者自身に表現力の欠如が見られるので自分がどうこうするのは無理ですね1,378文字pixiv小説作品 【カン我】道草スーサイド
11/16加筆:冬コミでこの話を下敷きにした同人誌を出します。 カンクロウとテマリが我愛羅の暗殺を命じられたら二人して断ると思いますが、個々人に命じれば、お互いにお互いの事を慮って「テマリにやらせるくらいなら」「カンクロウにやらせるくらいなら」ってなってくれればいいと思います。そして私が砂の上役なら闇打ちや毒を使えるカンクロウに命じる。この後エロに続けたかったのですがどうすればいいのかわからなかったので >>ERIN様:わわ、ありがとうございます!続き…というと、エロですか!それとも実際我愛羅の暗殺を命じられちゃうカンクロウですか!どっちも妄想羽ばたくのでぜひかきたいですー、君麻呂以降第二部までの砂隠れはいろんなパターン妄想しますがどれも結論が「砂三姉弟が愛しすぎていきるのがつらい」になるのが不思議ですね!ブクマコメ、ありがとうございました……! >>鮎様:ブクマまで…! ありがとうございます…!嬉しいです!冬コミも頑張ります:->3,617文字pixiv小説作品黄色い花
シカテマは、恋人になる前段階がいい。 お互い特別だと心のどこかでは知りつつも、意識的になのか無意識になのか踏み込まない。だけど信頼し合っていて、会えば仲良くいつまでもふたりでしゃべり続けている。 ……私が思うシカテマは、そういう関係でした。 でも、ふたりが別の人を選ぶはずもなく、後に夫婦になることには疑いがありません。それなら、ふたりはどうやって思いを確かめ合ったのかな。それを小説にしたいとずっと思っていました。 たぶんふたりとも、里の違いを筆頭にいろんな障害があったとしても、お互いに「この人だ」って思った以上結婚するのは当然だと思っているんだろうな。だからきっと気持ちを確かめ合っちゃったらそこからは迷わず進むんだろうと私は思っていて、でも、そこにたどり着くまでの葛藤、それが特にテマリさんには大変にのしかかってたんだろうと想像しました。 そういう感じのお話です。 以前投稿した「赤い糸」のテマリさん視点のお話でもあります(「赤い糸」はシカマル視点でした)。「赤い糸」ではしょった部分、と言ったほうが正しいかもしれません。ですがこのお話はひとつのお話として読めるはずですので、前もって「赤い糸」を読んでいただく必要はありません。でも、後からでも読んでいただけたらとてもうれしいです。 いやしかし、とても難産でした……。書き始めてから完成まで四か月とかかかりました。「赤い糸」や「花婿儀礼」「恋の前」を書きながらも頭の片隅にあったお話なので、考え始めてからだと何か月かかったのかわかりません。それだけ、テマリさんが一生ものの恋をしたんだと思うようにしています。 原作には登場しない国や人物など、作中には様々なねつ造があります。ご了承いただければ幸いです。25,639文字pixiv小説作品ずっと言えなかった言葉を
我愛羅お誕生日おめでとうございます! 現在アニメでシカマル秘伝放送により脳内シカテマ祭りですが、 我愛羅君生誕ということで、砂三姉弟のお話を書きました。 といっても、お誕生日サマはほとんどしゃべっておりません・・・ 本当は三姉弟のほんわかしたお話書きたかったのですが・・・テマリ姉さんが弟を淡々と語るお話になってしまいました。 1部と2部の間、我愛羅が風影になるちょっと前。捏造妄想あり。よろしければ。4,877文字pixiv小説作品32.晩餐会と隠し事<中>
シカテマ作品34作目です。砂での晩餐会続きです。シカマルには、生い立ちが故に何でも自分で解決しようとするテマリさんの支えになってほしいなぁと思って書いています。次回は久々年齢制限です。頑張ります。 じゃなくてじゃないの?とご意見いただき、それもそうか。と思いつつ訂正はしませんが、すみません。 年末年始ですっかりリズムが崩れてしまっていましたが、今年もできるだけ更新頑張りたいと思います。今年もよろしくお願いします。6,719文字pixiv小説作品- 雨降って地固まる
アンタはオレの“……”だった 【前編】
【閲覧注意】 ※シカマルがテマリ以外の関係を匂わせる描写があります(しかも初っ端から) ※甚だしき捏造 ※謎の時系列 ※明らかに未成年のシカマルが飲酒していますが、原作でも煙草吸ってたけど誰も突っ込んでなかったので、ナルトの世界では有りなんだと解釈して書いています。ご容赦頂ければ幸いです。 こじれまくったシカテマ。原作でのシカダイ降臨のお陰で、結婚するまでに波乱があってもいいじゃない。と書いたお話。シカダイは偉大。 雨降って地固まる筈が、雨が長過ぎて、地面固まりませんでした。地固めは後編へ続きます。 前回投稿小説の閲覧、ブックマーク、本当にありがとうございました。 【追記】なんと、ゆんPYOさん(http://www.pixiv.net/member.php?id=13336729)が挿絵を描いて下さいました!(2枚も!) 1P目のラスト、2P目の最初にあります! ありがとうございました!! 表紙はもけじ様(http://www.pixiv.net/member.php?id=1680665)からお借りしました。ありがとうございました。21,391文字pixiv小説作品