「この世の闇を歩いてきた者… だからこそ小さな光明ですら目に届くはずだ」
プロフィール
階級 | 下忍(第一部)→ 風影(第二部以降) |
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所属 | 砂隠れ |
忍者登録番号 | 56-001 |
誕生日 | 1月19日 |
星座 | やぎ座 |
血液型 | AB型 |
年齢 | 13歳(第1部)→16歳(第2部)→32歳(BORUTO) |
身長 | 148.1cm(13歳)→166.1cm(16歳)→172cm(THE LAST・BORUTO) |
体重 | 40.2kg(13歳)→50.9kg(16歳) |
好きな食べ物 | 砂肝、タン塩 |
嫌いな食べ物 | 羊羹、マロングラッセ |
戦ってみたい相手 | 里を守るためなら誰とでも戦う(第二部) |
好きな言葉 | 自愛(13歳)→ 慈愛、未来(16歳) |
趣味 | 戦闘(13歳)→サボテン栽培(16歳) |
CV | 石田彰 |
概要
砂隠れの忍。通称「砂の我愛羅」(初登場の中忍試験時)→「砂瀑の我愛羅」(君麻呂戦ではこちらに変更された。砂漠ではなく滝を意味する「瀑布」の瀑である)
四代目風影の息子で、3つ上の姉テマリと2つ上の兄カンクロウがいる。出生時に、風の国の兵器として「守鶴」(一尾)を憑依させられた人柱力。
母親・加流羅(加瑠羅)の命と引き換えに生を受ける。守鶴の力を制御しきれず、里の人間から恐れられ、実父・四代目風影からも幾度となく刺客を差し向けられる程、疎まれた孤独な幼少期を送った。
唯一、叔父(母の弟)の夜叉丸にだけは心を開き、彼の前では子供らしい明るい表情を見せることもあったが、実は夜叉丸は姉の仇として我愛羅を憎んでいた(その一方で、我愛羅への慈しみと四代目風影の命令で板挟みになっていた模様)。夜叉丸に命を狙われるも返り討ちにした際、真実を知って絶望して以来全ての人間を恨むようになった。
しかし、ナルトとの戦いで、他者との繋がりは憎しみと殺意だけでしかなかった我愛羅は、同じ孤独な心の闇を知るナルトと理解し合う。冷酷かつ残忍な利己主義的な性格だったが、ナルトによって少しずつ心を開き、自らの憎しみを乗り越え五代目風影となった。
険悪だった兄と姉のとの仲も良好に改善され、二人のサポートの元、里をまとめる長として努力の日々を送っている。
性格や人間関係が改善される前から、頭は良い方であったため、砂で味方ごと空中へ一旦避難する等といった形で、その頭脳を他者のために活かす描写も度々見せるようになる。
額の「愛」の文字と、巨大な砂の瓢箪を背負っているのが特徴。額の「愛」の文字は、人間を恨んでいた当時「自分だけ愛する」と言う意味の証として自ら砂で刻んだもの。
一尾に取り憑かれたことから情緒不安による慢性的な不眠症を抱えているため、目の周りには大きな隈が出来ている。後に暁によって一尾は抜かれたが、隈は消えていない。作者曰く、「一度染み付いたものは取れない」との事。
第四次忍界大戦では前線指揮官として赴き、依然として心を一つにさせられない他里の忍達に己の未熟さを含め説き伏せて導くなど、若年ながら高いカリスマ性を見せつけた。
戦いの最中に穢土転生した父親と対峙することになるが、砂で封じ込める事に成功。封印直前に夜叉丸が本当に我愛羅を愛しており、自らの命令で暗殺を決行した事を明らかにした。また同時に砂の自動防御は守鶴の力ではなく、死して尚息子を守るという母の意思というのも語られた。
続く二代目水影との戦いも、オオノキの助言を受けながら父が残していった砂金をうまく用いて勝利を収めた。
その後も戦いを重ねてマダラ戦にも助力するなどの活躍を見せたが、他のものと同様に無限月読に囚われてしまった。最後にナルトとサスケの決着後に開放されて、大戦は終結することになった。
大戦終結後、15年以上に渡って風影として里を取り纏めており、大戦時の五影では唯一最終話や『BORUTO』時点でも現役で、長としての在任期間は5人の中で最も長い。
姉がシカマルの妻として木ノ葉に嫁いだ事もあり、甥の善き叔父として優しく接しているようで、その際に護衛も兼ねてなのか我愛羅の兄であるカンクロウも同行を共にしていた。
七三ストレートになった髪型については読者・視聴者から様々な反応がある。
能力
下忍時代から際立って高く、砂を用いた術で敵対者を殺戮していた。その一方精神状態が最悪だったためか、基本的に戦闘スタイルは力押し一辺倒だった。
正道に立ち戻り風影となって以降は主に防御や広範囲への攻撃を重視するようになり、操れる砂の量もケタ違いに増加。
特筆すべきは防御力で、砂を用いた堅牢極まるガード能力から「絶対防御」の異名を取る。
一方で弱点は砂を用いるが故の攻撃スピードの遅さ。このため、二代目水影・幻月の「蒸危暴威」には一時大苦戦を強いられ、体術特化型のリーや強化後のモモシキなど攻撃スピードの速い相手には攻守とも対応が間に合わないことが多い。
使用術
性質変化は土と風と雷で(陣の書)、父譲りの血継限界・磁遁も使用可能。
(術の漢字表記が捕縛系は縛。中忍試験〜君麻呂戦では瀑。第四次忍界大戦で漠の字が使用され、バラつきがある)
- 砂の盾
絶対防御その1。母・加留羅の想いがチャクラと共に練り込まれたもので、我愛羅への攻撃を自動的に防御する。無論限界はあるもののその強度は非常に高く、八坂ノ勾玉レベルなら防ぎ切る。一方で、この砂自体はコントロールできるものの、自動防御については我愛羅の意志では全くコントロールできないという欠点もあり、体術の修行ではこれが祟ってまともな修練にならない。
費やす砂の量についてはある程度調整が効き、これが増えると加留羅の姿を象る。
- 砂の鎧
絶対防御その2。チャクラを練り込んだ砂で体表をコーティングする。
盾を潜り抜けてもこれがあるため側から見ると絶対無敵のように見えるが、実際にはオートでないためチャクラを消費し、砂を大量に密着させるので身体が重くなり体力も消耗し、挙げ句の果てには防御力も盾と比べると大したことがないという燃費も強度も砂の盾より下の下位互換で、砂の盾を破られたり、かわされたりした場合の非常用。カンクロウ曰く「これを使わされていると言うことは今のところ防御体勢、追い込まれている証拠」
- 砂縛柩
砂を敵に向けて伸ばし捕縛する。そのまま握り潰したり、全身を覆って拘束したりと汎用性に優れる。
- 砂瀑送葬
砂縛柩から繋げる術。敵の全身を砂で覆ったのち、大圧力で押しつぶして殺す。
食らった相手は圧力で肉も骨も粉微塵にすり潰され、飛び散った血以外何も残らないというまさに「必殺」の術。
君麻呂はこれに対して骨格を増加させ強度を上げることで対処した。
- 砂縛牢
砂縛柩の応用術。大量の砂を操り敵を囲い込む。
成功すればそのまま球体状の砂の中に閉じ込めることになる。ここから砂縛柩で捕まえたり、砂瀑送葬で抹殺するなどに繋げる。
強度も高いため、我愛羅自身が浮遊させたこれに閉じこもることで身を守りつつ戦うこともできる。
- 砂時雨/連弾砂時雨
砂の盾からチャクラを練り込んだ砂の弾丸を連射する。「連弾」の方は数が増えている。
- 流砂瀑流
大量の砂を津波の如く押し流す。広範囲の敵を一挙に捕縛できる殲滅用の技だが、スピードの遅さを範囲で補う目的でも使うことがある。
- 砂漠大葬
流砂瀑流からの連続技。一帯の砂に圧力をかけて捉えた敵を圧殺する。広範囲型の砂瀑送葬といった様相だが、使う砂の量が多い分掛かる圧力はその比ではない。
- 獄砂埋葬
敵の足元に砂地獄を発生させ、地中深くに埋め込んで圧力で殺す。
君麻呂戦でダメ押しとして放ったが、「早蕨の舞」で脱出され失敗に終わった。
- 砂瀑浮遊
帯同させている「砂の盾」の砂に乗って浮遊する。
風影となって以降は熟練によるものか移動スピードが上がっている。
- 砂漠層大葬封印
砂で敵を捉え、ピラミッド状の構造物を作り上げて封印する。
我愛羅は封印の札と併用するが、本来は一尾・守鶴との連携術で、守鶴の全身を構成する呪印模様の砂を表面に使うことでより強固な封印ができる。
ちなみにここから砂瀑送葬に繋げることも可能。
- 砂瀑・叛奴
砂で巨大な手を形作り敵を捕獲する。
- 第三の眼
監視用の術。砂で眼球を作り、視神経をチャクラで接続することで遠くを見る。
上述の砂縛牢に引きこもっている際はこれで外界を視認する。
- 砂城狼角
まき散らした砂を全て第三の眼に変え、全方位から敵を視認する。
- 風遁・砂散弾
守鶴との連携術。砂時雨の弾に守鶴の磁遁を仕込んで風遁で射出する。
命中した敵の体内に入り込んだ砂は我愛羅のチャクラに反応、被弾した敵の動きを縛る。
- 砂漠送大層封印
同じく連携術。砂縛柩で砂のピラミッドを形造り、そこに守鶴の呪印を刻み込むことでそのまま封印する。
- 風遁・八重疾風
ミルフィーユ状の風の障壁を展開し攻撃を防ぐ。
- 最硬絶対防御・守鶴の盾
砂に土中の鉱物を混ぜ込み、強度を極限まで上げた防御術。この砂は編み笠を被った守鶴の姿を象る。
- 最強絶対攻撃・守鶴の矛
アニメオリジナル技、盾と同じ原理で硬度と威力を極限まで上げた砂の矛で相手を刺し貫く。矛は赤い隈取の様な紋様が刻まれる
- 真・砂瀑送葬
ゲームオリジナル技、巨大な砂の自分を作り出して掌で押し潰しつつそのまま圧力を掛け圧殺、威力は恐らく送葬と大葬の中間
- 砂刃双撃
ゲームオリジナル技、直径数mはある砂の帯を高速でぶつけて押し流す様に空中に持ち上げ、上方から回り込ませた同じ帯で挟撃し、そのまま砂瀑送葬の原理で圧殺する。
- 砂牢槍撃
「ナルティメットストーム」シリーズで使用する奥義の一つ。
砂縛牢で敵を捕獲し、砂で形作った槍を叩きつけて押し潰す。
余談
我愛羅の声を演じた石田彰氏はオーディションではたけカカシ役を受けていた。
当初は小太郎という名前だった(恐らく由来は風魔小太郎)が、編集者により我愛羅に変更された。
実は初登場から二部終了まで、果ては幼少期まで含めて、多少の服装変更はあったが殆どキャラデザインが変わっていない。
にもかかわらず最初期の「ガンギマった殺戮者」「幼い頃のあどけない表情」、奪還編の「冷たさは残っているが、クールの範疇」、二部以降の「責任を背負った頼れるリーダー」これら全ての心境やその変化を目つきだけで描き切っている。(眉間の皺の有無もよく言われるが、二部以降の平時の我愛羅と「目があった奴は皆殺し」と宣う我愛羅を見比べれば眉間の皺がない同じ表情でも目つきだけでその心境の違いを見て取れる)
関連イラスト
関連タグ
シンキ:義理の息子。
各章のボス
カップリングタグ
関連・類似キャラクター
綾部喜八郎:中の人及び忍者繋がり。なお、彼も得意なことは落とし穴掘りと大地に根差した忍術の持ち主。
アスラン・ザラ:同じ2002年秋アニメの同じ中の人が演じたキャラクター。夜叉丸と同じ中の人のキャラと幼馴染関係にあり、父親と対立している点でも共通しているがこちらは終ぞ分かり合う事はなかった。