概要
『NARUTO』に登場する特殊能力で、忍が使用する忍術の中でも、特殊な体質などによって使用可能になる術のこと。
これらの「体質」は、多くの場合血縁によって受け継がれるため、こう呼ばれる。
混同されやすいが「秘伝忍術」とは必ずしも同一ではない。
NARUTO世界では特定の一族しか扱えない「秘伝忍術」が存在する(例:奈良一族の影真似の術)が、これらは「部外者に習得方法を伝えていないだけ」であり、術の習得そのものは部外者でも可能である術も多い。
「血継限界」と呼ばれる術を使う人物は、多くの場合身体の一部が常人とは異なっており、その体質を活かした技を繰り出す術を血継限界と呼んでいる事が多い。
最も分かりやすいのは眼球が変化する白眼・写輪眼などの瞳術だが、君麻呂の骨を変化させる「屍骨脈」も血継限界である。
「常人とは異なるチャクラの性質変化を可能にする体質」というものも存在し、火・水・風・土・雷・陰・陽とあるチャクラの性質変化を「どれか1つずつ、別々に」起こすだけならば修行次第で誰でもできるものを、「2つ同時に」起こす事ができる体質も血継限界と呼ぶ。
2種類の性質変化を同時に起こした場合、それらが混ざり合って新たな性質を生み出す事ができ、唯一無二の術を使う事ができる。
例:水+風=氷遁、土+水=木遁・泥遁、水+雷=嵐遁 など
なお狭義には「血継限界」と言えば後者の性質変化の同時発現の事だけを言っているケースもある。
こちらの意味での「血継限界」にはさらに上位の「血継淘汰」というものが存在し、これは性質変化を3つ同時に起こす能力。さらにさらに上位の、すべての性質変化を混合する「血継網羅」もある。
なお、血継淘汰には二代目土影・無と三代目土影・オオノキが習得している「塵遁」があるが、この2人は血縁関係ではなく、技術の伝授によって血継淘汰を習得している。
これはたまたまオオノキも無と同様に塵遁を可能にする特殊な体質を持っていただけなのか、血継限界とされる同時性質変化にも体質の有無に関わらず習得可能なものが存在するのかは不明なまま。
原則として「遺伝による体質」が条件となる術なので、術を使えるのも血縁者に限られるが、その術のキーとなる身体の部分を外科手術で移植する事によって第三者が扱えるようにするケースもある。
これも分かりやすいのは瞳術で、眼球を移植して取り換える事で移植先の人物が瞳術を使えるようになる。
性質変化の例も、柱間細胞を移植し取り込む事で木遁を使えるようになった人物も存在する。
ただしこの方法で血継限界の術を本来持たない人間が使用しようとする場合、リスクが生まれる事もある。
例えば、写輪眼はうちは一族でない者が眼球移植によって扱おうとすると莫大なチャクラを消費するようになる事が知られている他、柱間細胞は適合できる体質でなければ拒絶反応で死に、そうでない者も多量に移植しすぎると木遁が暴走して樹木化してしまうケースがある。
血継限界を持つ忍は、その強大な力と希少性ゆえに、その能力を欲する者達、特に他里の忍から狙われることが多い(日向ヒアシと弟の日向ヒザシのエピソードなどが典型)。
また、白の一族(雪一族)のように周りから忌み嫌われて迫害されたり、うちは一族のように戦時中は重宝されても後に悲惨な運命を辿ったりする場合も少なくない。場合によっては豪商や権力者に囲われて奴隷の様に扱われる事もある。
なお、輪廻眼のみ特定の血筋に現れるのではなく、完全な突然変異によって発生すると言われていたが、後に写輪眼が行き着く最終形態(現段階で確認されている内では)であるということが判明した。
性質変化
原作
- 氷遁(水遁+風遁※原作316話)
- 木遁(水遁+土遁+柱間細胞?※原作316話&小説版)…千手柱間、ヤマト、柱間細胞適合者
- 熔遁(?遁+?遁)…老紫、ドダイ
- 溶遁(?遁+?遁)…照美メイ
- 嵐遁(水遁+雷遁※アニメ版)…ダルイ
- 磁遁(?遁+?遁)…三代目風影、羅砂
- 爆遁(?遁+?遁)…烈斗
- 灼遁(?遁+?遁)…パクラ
- 沸遁(?遁+?遁)…照美メイ、五尾
- 炎遁(万華鏡写輪眼天照・加具土命)…うちはイタチ、うちはサスケ