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仙人モード

せんにんもーど

漫画・アニメ『NARUTO -ナルト-』に登場する忍が仙術を使うための変身形態。
目次 [非表示]

概要編集

仙人モードとは、自身の精神エネルギーと身体エネルギーによって練る「チャクラ」で発動する忍術に対し、外から自然エネルギーをさらに加えることで新たに「仙術チャクラ」を練りあげて使用する仙術を使うためのモード。

この状態では肉体に満たされた仙術チャクラによって身体能力や知覚能力だけでなく、忍術・幻術・体術のすべてが大幅に強化される。目の周りにできる隈取りは仙人の証。

本来は時間をかけて自然エネルギーを感じ取れるようになるところから初めていくのだが、ペイン襲撃に備えて時間のなかったナルトはフカサクの手伝いもあって、妙木山の蝦蟇油と影分身による修行法によって短期間でマスターした。


アニメでは、六道仙人が習得する前(チャクラが大筒木母子しか持っていなかった頃)から自然エネルギー(当時は仙力と呼ばれていた)を使う術として存在しており、忍術や忍宗よりも長い歴史があることがわかる。しかし、純粋な自然エネルギーのみを扱うために習得がより困難なのか、その頃から大量の石化した蛙が並んでいた。


仙人モードの欠点編集

忍術、幻術、体術の全てを強化することのできる仙人モードだが、仙術チャクラの素となる自然エネルギー集めるためには一切の動作をとること無く自然と一体化するのが鉄則で、走ったり跳んだりと動きの絶えない戦闘中に自然エネルギーを集めることはできない。

また、自然エネルギーを集めるのには精緻なチャクラコントロールが要求される。その上、自前のチャクラ量が豊富でないと、自然エネルギーに肉体を侵食されて、蛙仙人の場合は蛙に変化し、そのまま石化してしまうおそれもある。(蛙以外での仙人モード失敗がどうなるかは不明。)


さらに仙人モードの持続は5分程度が限界のため、あらかじめ仙人化しておいたとしてもその間に敵を倒せなければ仙術なしで戦うか、再び仙人モードに入るためには全くの無防備状態で自然エネルギーを集める必要がある。


ただし、自然エネルギーの収集時間は鍛錬すれば短く出来るらしく、柱間や『THE LAST』のナルトはわずかな時間で仙人モードに変身している。


また、いくらチャクラコントロールに優れていても、自然エネルギーに押し負けないだけの自身のチャクラを有していなければ仙術チャクラをコントロールし切る事が不可能であるとも言われている。

自来也・ナルト共にチャクラ量がかなり多い忍であったが、大蛇丸はこの欠点のために仙人モードの体得に至る事ができなかった。


重吾との関係編集

キミマロォ…

重吾の持つ能力は、仙術に由来するものであることが薬師カブトにより説明されている。

重吾の一族は自然エネルギーを取り込むことのできる体質を持っており、彼が突然凶暴化するのはそれが上手くコントロールできていないため。


大蛇丸サスケ音の五人衆に与えた呪印は、重吾の体液から作られたものである。彼の一族ではこの呪印のオリジナルとなった力を仙人化と呼んでいる模様。この体質のせいか、重吾は鳥などの小動物が周囲で戯れている描写もある。



仙人モードを使う忍編集

自来也編集

仙人モード自来也

作中初めて仙人モードを使用したが、自来也の仙人モードは完璧ではなく少し蛙化してしまっていた(このため、本人は「不細工になるから」との理由でこの状態を余り好んでいない。なお、これでも師のフカサク曰く上手い方)。

「戦闘中は仙術チャクラを集めることができない」欠点は、両肩に妙木山の二大仙人(仙蝦蟇)シマ・フカサク夫婦を乗せて融合させ、自然エネルギー収集役を代行してもらう事で埋めていた。


うずまきナルト編集

あけおめです

師匠以上に仙人モードをマスターし、全く蛙化せずに自然エネルギーを集められるようになった。


ナルトも自来也と同じ方法で弱点を補強すべくシマとフカサクが両肩に乗る予定だったが、ナルトに封印されている九尾が「カエルとルームシェアなどする気はない」という理由でフカサク達との合体を拒絶。

そこで「影分身を解くとその経験はオリジナルに還元される」という特性を生かし、あらかじめ影分身しておくことで分身体に自然エネルギーを集めさせるというナルトならではの方法を編み出した。

事前に分身体に仙術チャクラを練らせてプールしておき、戦闘中に仙術チャクラの補給が必要になったら分身を口寄せで呼び寄せて分身解除、オリジナルにチャクラを還元する。

ただし、ただでさえ困難な仙術チャクラコントロールを分身で行うため、出せる影分身の数が通常時よりも少なくなってしまうというデメリットもある。この方法を使ったペイン戦の時点では、仙術チャクラプール役として2体、戦闘役として2体の分身が限度であった。


後に九尾――九喇嘛と和解したことで九喇嘛モードに至りデメリットは大幅に改善。九喇嘛モードでは自然エネルギーの吸収が格段に速くなるため、柱間並みのスピードで仙人化が可能になり、戦闘中に必要に応じて仙術チャクラを練る事が可能になった。


なお、ナルトが仙術チャクラとして練り上げた後のチャクラも依然として「コントロールが未熟なものが吸収すると蛙石化してしまう」と言うリスクの性質は残っているらしく、作中ではペイン餓鬼道がナルトのチャクラを吸収しようとした際、敢えて大量の仙術チャクラを吸わせる事で餓鬼道を蛙石化させた。


火影になってからは子供の頃よりも長く仙人モードを維持できるようになった(本人曰く「年の功」らしい)。



大蛇丸編集

下記のカブトと同じく白蛇仙人の元で修業したが、仙術チャクラに耐えうるチャクラと身体の強さを持っていなかったため、体得に失敗したと語られている。


ただし、何も成果を得られなかった訳ではなく、この時の修行の経験をもとに生み出した技術が呪印。また仙人モードになれないだけで、他者の仙術チャクラを吸い取って己に還元する程度の事は出来る模様。


薬師カブト編集

薬師カブト

竜地洞に住む白蛇仙人のもとで修業した結果、ナルトのものとは異なる蛇の仙人モードを体得した。

何気に、彼がサスケ&イタチ戦で使用した術の中では唯一自力で体得した物。


デメリットに対する対応策は特に明かされていない。

見た目が大幅に変質し、角膜を閉じて閃光を遮断する、体内を液化させて衝撃に耐える等の蛇の身体能力を手に入れているため、かなり蛇に近づいている状態。

復活した大蛇丸が仙術チャクラを抜き取った時に姿が人間に戻っているが、大戦が終わった後の後日談ではまた蛇の姿になってしまっている。


千手柱間編集

涂鸦

修験地は明らかにされていないが柱間も仙人モードを使えることが明らかになっている。

何の仙人モードかは不明だが、子孫である綱手が蛞蝓のカツユと契約している事、三すくみのうち蝦蟇・蛇は仙人モードがそれぞれ登場している事から、蛞蝓の仙人モードである可能性が考えられる。


こちらもデメリットに対する対応策は明かされていないが、柱間の細胞を取り込んだだけで肉体が大幅に強化されるくらいなので柱間だけは特別なのかもしれない。

後に陣の書にて、柱間は瞬時に自然エネルギーを集められることが明かされた。アニメでも、四赤陽陣からの追加で仙術を使う時、「オレだけ加えての!」と叫ぶ一瞬で仙人モードが完成している速さを見せた。


波風ミナト編集

師の自来也・息子のナルトと同じく使用でき、蛙化せずに使うことができるが、2人とは違い自然エネルギーを集めるのに時間がかかり過ぎる上に長時間維持することができず苦手としており、実戦で使うことはほとんど無かったという。

後に第四次忍界大戦でナルトと共闘し、六道仙人化したオビトと戦うために仙術が必要な場面でも、自身も九喇嘛モードになれているにもかかわらず、仙術要素の付与はナルトに任せきりだった。


ミツキ編集

🌕🐍

生まれながらに会得している描写がされており、大蛇丸が任務と称して彼を試すため行った実験によって完全に覚醒させた。

使用中は目付きが変わってチャクラのオーラを纏い、額から一本の角が生える。


果心居士編集

クローンである果心居士も仙人モードを使用可能。アマドの手によって調整が加えられているのか、蛙との融合無しで変身出来るなど仙人モードの完成度に関してはオリジナル以上。



六道仙人モード編集

六道

後にナルトは、九体の尾獣のチャクラを全て宿したことで、精神世界で六道仙人と出会い、彼の力を授かったことにより、より強力な『六道仙術』を会得する。


キャラクターデータブック『陣の書』によれば、この術を会得するには、「如何なる苦難にも向かって行く鋼の信念」「諦めを知らない根気強さ」「巡る輪廻と運命の導き」が必要とされ、会得した者はあらゆる命の流れを悟り、世の成り立ちを達観し、理を違えること無く交流し味方につけることができるという。

また、この術は忍が選び体得するのではなく、術が忍を選ぶらしい。


この術を会得したナルトは、十尾人柱力となったうちはマダラと互角以上に渡り合えるようになる。

『アシュラモード』とも呼ばれる。


余談①編集

第四次忍界大戦編において、マダラが柱間の仙術チャクラを奪っていたことから、六道仙術は仙人モードを会得した者だけが使用できるとされ、マダラの前に十尾人柱力となったうちはオビトや、劇場版作品『THE LAST』において、黒幕の大筒木トネリ転生眼を開眼後に六道仙術らしき能力を使っていたことから、彼らも仙術が使えたのかもしれない。


余談②編集

ある意味『六道仙人モード』は自来也うずまきナルトの忍道が正しかったことを表す形態


余談③編集

ナルトや柱間が仙人モードを完成させられて自来也ができなかったのは、人柱力であるかないか&大筒木一族の転生体、つまりハゴロモに関係があるかないかという説がある。カブトの仙人モードが「完成体」であるとは言及されていない&身体に蛇の特徴が出ていた。得手不得手もあるだろうが、これ以上ない師匠の下で修行に専念できたナルトとは違い、戦時に生きてきた自来也には完成させる時間がなかった可能性もある。


関連タグ編集

NARUTO BORUTO 仙人 自然

うずまきナルト 自来也 千手柱間


元気玉(ドラゴンボール) - 同じく自然・万物から力を得る

超サイヤ人4(ドラゴンボール) - 隈取りの関係から仙人モードのモデルという声も

ギア4(ワンピース) - 同じく隈取りが特徴。

波紋法(ジョジョの奇妙な冒険) - おそらく同じく仙術と呼ばれているこちらもモデル

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