詳細
血継限界の一つで日向一族の持つ白眼に、月の大筒木一族のチャクラが合わさることで開眼できる輪廻眼と対をなす最強瞳術であり、六道仙人・大筒木ハゴロモの弟大筒木ハムラが最初の開眼者である。
しかし十尾との戦いの後に、彼を含む大筒木一族はすでに月に移住しているため、地上では伝承さえ全くと言っていいほど存在しておらず、ほぼ幻の瞳術となっている。
通常の白眼はやや薄紫がかった白色だが、煌めきがかかった水色になり、中央部に二重十字の白い文様が浮かび、瞳孔部分のみ黒くなっている。
劇中では大筒木トネリに移植された日向ハナビの白眼が、彼の大筒木一族のチャクラに呼応して開眼し力を奮っている。
トネリがハナビから奪った白眼が変化するに連れてその瞳力を増していき、最終段階近くでは遠距離の物体をチャクラを飛ばして操るという、ペインに類似した能力も獲得し、完全に変貌した際にはナルトの九喇嘛モードに似たチャクラを纏った状態になり、六道仙人モードの浮遊や求道玉にも似たチャクラの数珠を生み出す能力に加え、巨大なチャクラ刀で月を真っ二つに斬り裂くという、絶大な力を得た。
ハムラの転生眼
ハムラが開眼していた転生眼を核にし、彼の子孫たちである大筒木一族千年分の眼球(恐らくは白眼と思われる)を封印することで生まれた強大な力を持った眼球の様なエネルギー球体で、トネリ曰く大筒木の宝。
地上に平穏を齎すために、十尾の抜け殻である外道魔像を見張るため月への移住を決めた一族から離れ、忍宗を広めようとした大筒木ハゴロモ(後の六道仙人)から当主の座を譲られ、大筒木一族の長となった彼の子孫たちによって作られた。
大筒木一族の中で、ハムラの教えを歪んで解釈し暴走した分家が、宗家との争いにおいて用いた際にその力の一端を発揮し、宗家を滅ぼした。
その後、一族最後の生き残りであるトネリによって、月を地球へ接近させ、人類を滅ぼすという計画に利用され、月を地球へ向けて移動させた。また、最初の破壊時に大筒木の傀儡が全て動かなくなったことから、傀儡へのチャクラ供給も行っていたと思われ、その力の強大さが窺える。
劇中、ハムラが思い描いた真の転生眼の使い道は明かされることがなかったが、トネリの「転生眼を使えば破壊された地球を回復させることが出来る」という発言や、全ての地球生物の雌雄を収めた転生の間の存在から、恐らく本来は地上の人々がチャクラの使用を誤り、地上が滅んでしまった際に環境を回復させる目的で用意された、いわばもしもの時のための保険のようなものだと思われ、モチーフとなっているのはヘブライ神話(旧約聖書)にあるノアの方舟とされる。
以上のことから、ハゴロモが開眼していた輪廻眼が「“創造”と“破壊”」を司るのに対し、ハムラが開眼した転生眼は「“生”と“死”」を司る力と言えなくもない。
最初は巨大な光の球体だったが、うずまきナルトと日向ヒナタによって破壊され、無数の白眼の眼球となって浮かび上がった。
本来は、日向一族の中でも先祖ハムラのチャクラを濃く受け継いでいる直系の子孫であるヒナタでなければ触れることもできないのだが、ヒナタだけの力では破壊しきれなかったため、ナルトが彼女のチャクラを借りて二人の力を合わせて放つことで破壊に成功する。
最終的にはハナビの白眼を奪還されたトネリに直接無数の白眼が融合し、化け物同然の有り様と成り果てるが、宇宙空間に出た際に太陽のエネルギーを吸収しきれずオーバーフローしてしまい、ナルトによってトネリが救出された為、転生眼は消滅した。