「私はナルト君が……大好きだから…」
「まっすぐ、自分の言葉は曲げない。私も、それが忍道だから!」
(今は、一歩でも前へ!)
プロフィール
忍者登録番号 | 012612 |
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誕生日 | 12月27日 |
星座 | やぎ座 |
血液型 | A型 |
身長 | 148.3cm(12歳)→160.0cm(16歳)→163.0cm(BORUTO) |
体重 | 38.2kg(12歳)→45.0kg(16歳) |
性格 | 照れ屋、引っ込み思案 |
好きな食べ物 | ぜんざい、シナモンロール |
嫌いな食べ物 | カニ、エビ |
好きな言葉 | 自信 |
趣味 | 押し花 |
CV | 水樹奈々 |
概要
木ノ葉の名門日向一族のくノ一で、一族に伝わる血継限界『白眼』を持ち、その白眼を用いた一族秘伝の体術『柔拳』の使い手。
父親は日向ヒアシ、五歳年下の妹日向ハナビがいる。ガイ班のメンバーで分家の日向ネジは一つ年上のいとこである。母親についてはアニメにて回想でのみ登場しているが、詳細は不明。
人物
温和で控え目な優しい性格(父や従兄からは優しすぎる、忍に向かないと評される)で、気弱で引っ込み思案でもあり、よく両手の人差し指をツンツンさせる癖がある。
幼い頃からうずまきナルトに想いを寄せているが、照れ屋で消極的な性格ゆえに物陰や遠くから眺めることが多く、彼と目が合うとすぐに顔を背けたり真っ赤になって気絶したりするため、ナルトからは悪い印象こそ持たれてはいないものの当初は「暗くて地味でウジウジしている変な奴」だと思われていた。一方で、そんな自分を変えたいという強い想いを抱いていた。
うみのイルカや猿飛ヒルゼンと同様にナルトが幼少時の頃から彼の事を認め、気に掛けていた数少ない人物。ただし、大人達と違ってナルトがかつて里を壊滅状態に追いやった九尾を封印された人柱力であることまでは知らなかった。また、忍の信念に関してもナルトに強い影響を受けており、彼と同じ「まっすぐ自分の言葉は曲げない」ことを己の忍道としている。彼女はうずまきナルト個人に大きな影響を受けた人間でもある。その想いはナルトが人柱力であった事実を知っても変わる事は無かった。
髪型は、第一部では狩り込んだショートだったが、第二部ではロングに伸ばしており、二部から2年後の『THE LAST』では髪のボリュームが若干上がっている。また、着ている服のせいで分かりづらいが、胸は第一部の頃から巨乳であり、第二部では更に成長している。
ファッションや流行には疎く、二部のキャラクターラフ画では作者に「かわもさい」とコメントされている。
また、アニナルでは大食いである描写がある(→伝説の大食い女王)。
来歴
幼少期
日向一族の当主日向ヒアシの長女として生まれ、物心ついた時から父親の厳しい教育を受けて育つが、性格的に忍に不向きであることに加え、五つ下の妹ハナビに才が劣るなど、忍としての才能に恵まれていなかった。そのため後継者の資格無しとして父親に見限られるなど、名門一族の嫡子でありながら一族の中において冷遇されていた(しかし、第二部では付き人の日向コウが登場するなど、一族内にもヒナタを案じる人物はいた模様)。
また、3歳の時に、当時木ノ葉と同盟条約を結んだばかりの雲隠れの里の忍頭に誘拐されかけ、これを父ヒアシが知らずに討ったことを切っ掛けに木ノ葉と雲の関係は悪化、戦争にまで発展しかけた。結果ヒアシの影武者としてネジの父親である日向ヒザシが命を落とすこととなり、この事件によりネジから殺意を向けられるほど恨まれることとなる。
第一部
「自分を変えたい」という決意の元、8班のメンバーで中忍試験に参加。二次試験までは順調にクリアする。
第三試験の予選では因縁のネジと対戦。試合開始前に彼の圧力によって戦意喪失しかけたが、ナルトの声援を受けて奮戦。しかし、日向きっての天才であり、前年度のナンバー1ルーキーであるネジに圧倒的な実力差で敗北し、瀕死の重傷を負う。
だが、その後の本戦でネジがナルトに敗北し、ヒアシから父の死の真相を知らされると同時に彼の謝罪を受け入れて宗家と和解。それを機に、ヒナタとの関係も良好なものとなった。
第二部
ナルトが里に帰って来た時には中忍に昇格していたものの、ナルトへの想いや性格は相変わらずである。
大蛇丸の死後、7班メンバーと共にサスケ捜索任務につき、白眼を用いた探索とサポートを担っている。
ペインによる木ノ葉の里襲撃時では付き人のコウの制止を振り切り、追いつめられたナルトを助けるため、単身でペインに立ち向かうが、返り討ちに遭って重傷を負う。なお、この際に初めて、ナルトに自らの想いを告げている。
第四次忍界大戦では第2部隊に配属され、10万体の白ゼツと交戦。ネジと連携して戦う程の成長を見せている。
また、ペイン戦でナルトに自分の想いを伝えたためか、ナルトとは友人以上にお互いを理解するようになっており、九尾チャクラを纏って戦場に駆けつけたナルトをゼツの変化ではなく本物だと部隊の中で唯一見抜いていた。この時ナルトに「強い」と認められたことで、「これからはナルトを追いかけるのではなく、彼の横に立って共に歩くこと」を決意し、仲間達と共にトビ(うちはオビト)とうちはマダラと戦うナルト達の元に向かう。
戦いの中でネジを眼前で失うことになり、自身も大きなショックを受けながらも、近しい仲間の死を目の当たりにしたことで心折れかけたナルトを懸命に叱咤し、立ち直らせた(詳細は615話ショックを参照)。
サスケの合流後は十尾の分裂体と交戦。ネジが生前に授けてくれたアドバイスを思い出し、遂に八卦六十四掌を会得。更に同期のメンバーと共にナルトとサスケを援護して十尾の人柱力となったオビトの撃破に貢献するが、オビトに代わって新たに十尾の人柱力となったマダラが無限月読を発動させ、神樹に取り込まれてしまう。無限月読の中では、「ナルトと恋仲になった世界」の夢を見ていた。
その後、大筒木カグヤを封印し、最後の決着をつけたナルトとサスケが無限月読を解除したことで神樹から解放され、生き残った者たちと共に木ノ葉の里へと帰還し、ネジをはじめとした戦没者を弔った。
外伝
劇場版ROAD TO NINJA
詳細は月読ヒナタへ
限定月読によって作られた世界におけるヒナタは、ワイルドかつ毒舌という本物とは真逆の性格になっており、外見も口紅をし服装の露出が多く、かなり印象が異なる。
現実世界の山中いのと性格が入れ替わったような印象になっており、限定月読世界のいのは現実世界のヒナタ同様、恥ずかしがりやで露出の少ない恰好をしている。
またサクラを「ぺったんこ」と呼んだり、ナルトと仲良くしている場面では「あいつに手ぇ出したら殺すぞ」などの脅しをかけるなど物騒で乱暴な性格。
限定月読世界において白眼を悪用して覗きをする従兄・ネジや女物の下着を盗んで着こむロック・リーに対して手痛い突っ込みをする役割と、根は結構真面目。
メンマ(限定月読世界のナルト)が好きなのは変わらず、好意は明確に示している。
アニナル「ROAD TO TENTEN」の回では、無限月読世界の月読ヒナタが登場。限定月読世界のヒナタと同じ性格をしており、現実世界のサスケを巡るサクラといののように、無限月読世界のサクラとメンマ(ナルト)を巡って争っている。
ロック・リーの青春フルパワー忍伝
基本的な設定は本編と同じ。メインキャラ・日向ネジのいとこであることに加えて、ナルトとの絡みも多く、くノ一4人組で行動することもあるため、サブキャラの中ではかなり出番が多い。
ネジ程にキャラクターが崩壊することは無いものの、ナルトへの想いが高じるあまり意味不明な言動やストーカー的行動を取ってしまうことも…と言うか、アニメではテンテンにストーカー呼ばわりされている。更には天然ボケという設定までついたようである。
また、ネジが親バカならぬ「いとこバカ」になっていることもあり、彼の妄想で登場することもある。
使用術一覧
- 百烈掌(ナルティメットヒーロー)
- 白朧天舞(同上)
- 八卦掌空天(ナルティメットアクセル・インパクト)
- 守護八卦六十四掌(アニメオリジナル)
- 柔歩双獅八卦三十二掌(フルパワー忍伝)
- 八卦双獅子崩撃(THE LAST)
※ネタバレ注意
『THE LAST』
2014年12月6日に公開された劇場版『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』では、メインヒロインとして活躍する事になる。
第四次忍界大戦の終結から2年の月日が過ぎた冬、19歳の大人の女性になったヒナタであったが、ナルトの為にマフラーを編むものの、未だ渡せず、相変わらずな様子を見せる。しかし、きちんと想いを伝えられない自分を嫌うなど、ナルトの想いへの葛藤が描かれている。
そんな中、大筒木一族の正当な後継者である大筒木トネリが出現し、妹のハナビを誘拐。更に大筒木一族と日向一族の間に隠された宿命から、ヒナタ自身もトネリに狙われる事になる。また、ナルトに「お前に伝えたい事がある」と告げられるなど、ヒナタの長年の片思いにも一つ決着がつきそうな予告映像が公開されている。
さらなる詳細はこちらにて。
最終的に…
「ヒナタの恋は悲恋に終わるのでは?」と考えていたファンも多く、何とヒナタ役の水樹奈々氏でさえも、ラジオで「(ヒナタの恋は)一生報われない恋」と、発言した事が何度もあるほどだった。
しかし、ヒナタが幼い頃より大切に育んできたナルトへの一途な想いは彼の心を動かすことになる。
『THA LAST』にてヒナタは紆余曲折を経てナルトと結ばれ、結婚してうずまき家の人となった。そして息子のボルトと娘のヒマワリを出産している。
なお水樹は『THE LAST』の台本をチェックした際、ナルトとヒナタのキスシーンがあることに驚いて「何かの間違いじゃないか」と、台本を何度も見返したことを映画の初日舞台挨拶で述懐している。上記のように考えていたこともあって、「一生独身だと思っていたので、幸せ」と述べて、10年以上持ち役として付き合ったヒナタのゴールインには感無量であった。
原作の最終話となる第700話(第72巻に収録)では夫のナルトは七代目火影に就任。ボルトは里の忍者学校に通っており、ヒナタはヒマワリと共にネジの墓参りをしている。
結婚後は忍としての籍こそ残しているが、ヒマワリがまだ幼いこともあり主婦として家事や育児に勤しんでいる。
だが、ナルトを助けるために1人で敵に立ち向かうなど、芯の強い一面は今でも変わらない。
BORUTO
『BORUTO』では、やんちゃ真っ盛りのボルトに対し白眼を発動した状態で叱る等、肝っ玉母さんとしての面が出ており、ボルトからは「うちの母ちゃん怖えから」と恐れられている。以下はその一部。
- 欠席届を偽造して忍者学校をサボったボルトの帰宅を玄関で出迎え叱る。
- 自分の留守中に「熱を出して寝込んでいるヒマワリの夕食に何を作るか」で揉め、ヒマワリの体調そっちのけで口論に発展していたナルトとボルトを帰宅直後に見て激怒。頭を冷やさせるため夕食抜きのうえで父子共々家から締め出した(そのため2人は一楽に行った)。
- イベント「NARUTO to BORUTO THE LIVE 2019」でのオリジナルエピソードのスペシャル朗読劇では、ボルトの購入したゲマキカードを切っ掛けに、ナルトとサスケがどちらが強いかと言い合いになり喧嘩を始めようとした際に、二人の点穴を突いて喧嘩を強制終了させ、息子のボルトと友人たちにしばらくゲマキカード禁止令を出す。ボルトたちもヒナタに平謝りするなど忍界最強の七代目火影の妻、母親としての強さだけでなくヒナタの父の台詞を体現したような強さを見せた。
とはいえ、普段は昔と変わらず温厚な良妻賢母であり、多忙なナルトの体調を気遣ったり、子供たちの成長を日々見守る良き母親として描かれている。そのため「タイムスリップ編」にて20年前の内気だったヒナタと対面したボルトは、あまりの性格の変わりように驚いていた。
ちなみに過去のヒナタから見て、ボルトは「他人のような気がしない」ようで恥ずかしがることなく普通に話せていた。そりゃ親子だから当然か……。
余談
- 『THE LAST』の上映を記念したインタビューにおいて、岸本先生自身が「話が進み、キャラクターに厚みが出てくれば更にいろんなことが複雑に絡み合って、素直に動いてくれない」と、作中の多くのキャラクターが予想だにしない働きを見せると思いの丈を明かしている。
- アニナルスタッフにはヒナタ好きが多く(しかも公言している)、尺稼ぎのオリジナルストーリー(特にペイン木ノ葉襲撃編では幼少期が描写されている)やオマケコーナーでは出番が多い上、エンディングテーマの一つ「自転車」ではヒナタファンのスタッフが暴走してヒナタ単独の映像を作ったとオマケでナルトに暴露されている。また、前述の「意外に大食い」という設定も、オマケコーナー中の大食い大会やエンディングで回収されている。
- 疾風伝ミニコーナーでの一楽ラーメンの大食い記録だが、「BORUTO」においてこれに言及したエピソードがある(上述のヒマワリが熱を出した回)。「伝説の大食い女王」として記録が残っており、チョウジとチョウチョウが挑戦し続けているが未だに破られていない模様(なお二位は42杯のチョウジ、三位はチョウザ。写真を見る限り秋道の二人は限界の様子で腹を抱えているが、ヒナタは余裕)。
演者について
担当声優の水樹奈々氏は長らく、アフレコ現場にてナルト役の竹内順子氏と離れた位置で収録していたため、離れた場所からナルトを見続けてきたヒナタに共感していた。ナルトとヒナタが結ばれて以降は隣で収録するようになり、NARUTO関連のイベントでの参加はTHE LAST以降増え、うずまきヒナタとして初めて参加したイベント「NARUTO to BORUTO THE LIVE 2019」にてその喜びを話している。