最後の物語は、はじめての愛。
「ヒナタ─── オレはお前に 男として 伝えなきゃなんねー事がある………待っててくれ」
ネタバレ注意!
「…覚えてるか? あの時のこと…」
「ずっと一人で生きてきた… けど仲間がいて、守るべきものにやっと気づいた… だから、オレは何度でも…!」
「地球最期の日に誰といたいかって聞かれた時 誰の名前も書けなかったんだ。親のことは知らねーし、友達もいねーし… でも 今ならはっきり言える。…オレは───」
ショック概要
世界中の人々を魅了した週刊少年ジャンプ屈指の人気超大作『NARUTO』が2014年11/10をもって同誌での連載を終了。現在公開中の劇場版『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』は原作699話と最終回700話の文字通り"空白の時"を描いた作品であり、物語の集大成とも謳われた作品である。
そもそもの発端は公開約2カ月前、映画公式サイトにて今作のメインビジュアルが公開された。
ナルトが首に巻く赤いマフラーが印象的である他、サクラ、シカマル…ときてヒナタだけ横向きに物憂げな表情をしているのも意味深であった。ネット上でもあらゆる憶測が飛び交い、某掲示板では早くから『公式ナルヒナ確定!』などと騒がれいつかの騒動と同じような現象が起きた。
が、
…この時、誰もが予想しない現実が待ち構えていようとは夢にも思わなかった…。
本誌での最終回が目前に迫った2014年11月、週刊少年ジャンプ2014年49号及び劇場配布用チラシにて、赤いマフラーがヒナタからナルトへのプレゼントであることが判明。更には主に雑誌などで解禁される劇場版の情報がほぼ9割ナルトとヒナタの絡みについてだったり、ラブロマンスを予感させる描き下ろしイラストだったり…と、長年このカップリングを応援し続けていたファン垂涎の情報がほぼ毎日投下され続けたことも含め、幸せでお腹いっぱいな1カ月であったのは間違いない。
最終回が発表される前だったこともあって、その衝撃と噂の劇場版への期待を寄せて設置されたのが当項目である。
ナルトの父ミナトと母クシナにとって彼女の赤い髪の毛が運命を引き寄せた赤い糸だったように、ヒナタがナルトへの想いを込めて編んだ赤いマフラーが二人にとっての赤い糸になりますように、と願いを込めて名付けられた。
…ここだけの話、このマフラー…劇中3度に渡ってボロボロにされてしまったりする。
けれど、運命の赤い糸で編まれたマフラーはまちがいなくナルトとヒナタの想いを繋ぎとめる重要な役割を担い、大活躍することになるのでそこだけはご安心を。
TVCMモノローグ篇の最後に『この冬 ナルトであったまる』という和やかなキャッチが映るが、実際、あったまるなんてもんじゃなかった。熱々だった、火傷しそうな熱愛ぶり…などと評価されていたりする。
ナルトが改めてヒナタからの想いを知った時、どんな反応を見せるのか?
また、ペイン戦での告白の返事はあったのか?
真相は是非その両の眼で確かめて頂きたい。
余談
既に劇場に何度か足を運んだ一部のファンからは敬意を払ってマフラー先輩とも呼ばれている。何度裂かれようがどんなに焼かれようがボロクソになるたび不死鳥のごとく蘇りナルヒナを繋ぎとめ続けてくれた大義を称えての呼び名と思われる。
実際、マフラー先輩がいなきゃこの劇場版自体成り立たなかったかもしれないので、もはや先輩では失礼かもしれない。様とか殿下とか…そろそろそっち方面のネタ的タグが成立してもおかしくない現状である。
※追記
……と、考えていた矢先…
上述のマフラー先輩ではないが、公式ナルヒナ成立の功労者とも言えるこの生物についてのタグが誕生していた。…カニ様マジGJである。
(当項目以上のネタバレが記載されている為、閲覧には十分注意)
なぜヒナタだったのか?
原作初登場から最終回まで、目立った活躍は片手で数えられる程度だったヒナタが、なぜ最終的にナルトの人生の伴侶として選ばれたのか?
劇場公開まで様々な憶測が飛び交った。中には「ヒナタ厨のアニメスタッフによるゴリ押し」など辛辣な意見があったのも事実であったが、真相は違った。
──僕の中では、少年期が終わって、青年期に入って少し経った頃から「ナルトはヒナタとくっつく」と決まっていました。
劇場パンフレットに掲載された原作者・岸本斉史先生へのインタビューの一節である。
具体的な理由としては「ヒナタはナルトが最初から頑張ってるところをちゃんと見て、ずっと応援してきた唯一の子」であることと、「(ナルトは)なかなか上手くいかないけど頑張っていて、諦めないところがかっこいいってことを分かってる」からだという。
そのあたりの描写については主に少年篇やアニメオリジナル回を振り返ると思い当たるだろう。
今作のメインテーマ「愛」に関して、今作の制作会議に際して岸本先生の頭の中にだけあったナルヒナの構想を映画として描きおこしては?との提案を受けて実現したという。
なお、物語が原作の2年後であるのは「恋愛話にするならば二人が18歳を超えていないと」という作者自らのこだわりであったことも明かされている。
ちなみに、キーアイテムにマフラーを選んだ理由についても、岸本先生が奥様に編んでもらったというマフラーのエピソードを元にしているという点、先生の思い入れの深さが窺える。
つまり、今作ヒナタがメインヒロインに選ばれたのは原作者の意思であり、スタッフの提案はきっかけにすぎなかった、ということだ。
THE LAST NARUHINA SHOCK
以下、ネタバレなんて全く気にしない!という方向けの内容になります。
「オレはうずまきナルト! 未来の火影だってばよ!」
幼い頃、名門日向家宗家の長子として生まれた重圧と劣等感を抱え過ごしていたヒナタ。
生きる希望すら見失いかけていた彼女を救ったのはナルトだった。
白眼が「気持ち悪い」という理由で虐められていたところを一度ならず二度までも助けられただけでなく、ずっと一人きりで過ごしていたナルトの生き方に憧れ、ヒナタはどうしようもなく惹かれる。
この想いが憧れを超える感情だと知った時、ヒナタは強くあろうと決意する。
「まっすぐ…自分の言葉は曲げない… それが、わたしの…忍道…だから───」
ナルトと同じ言葉を胸に、ナルトの命を脅かす敵の前に命を賭して立ちはだかるヒナタ。
そこでついに、「大好き」と自分の本当の想いを直接告げた。
サスケとの激闘から2年──。
英雄として人々から敬愛されるナルトを心から祝福しつつも自分以外にもナルトに焦れる女性が現れはじめたことに動揺する。
ハナビやサクラに励まされマフラーを編み、告白の練習をするヒナタだったがナルトの首には既に翡翠色のマフラーが巻かれていた……。
月の異常接近、ハナビの誘拐など次々に起こる事件の裏で『トネリ』と名乗る謎の青年がヒナタの前に現れ、ある重大な事実を突き付けられる。
「ナルトくん… さようなら──」
その言葉を残しただ一人トネリの元へ行ってしまうヒナタ…。
身も心も深く傷つき、ボロボロになった赤いマフラーを握りしめ、ナルトは誰を想うのか──。
ナルヒナ確定情報まとめ
- こっそり編んだマフラーはナルトへの想いを込めたヒナタからのプレゼント
- ヒナタが謎の男に襲われるも、間一髪のところナルトが救い出している
- 謎の男の正体はカグヤの子孫、大筒木トネリだった。ヒナタは執拗に狙われ、攫われてしまう
- ナルトとヒナタの過去エピソードが追加
- ヒナタの横顔をじっと見つめるナルト
- 予告中ナルトからヒナタへ向けたと思われる台詞が多い
- 『今回の映画はぶっちゃけ恋愛です!』───劇場配布チラシより、岸本先生コメント
- 予告中、入場者特典と前売り券特典の告知がそれぞれナルトとヒナタが担当している
- ヒナタの劇場版キャラソン「冬の終わりに」の発売が決定。ナルトへの想いを綴ったような歌詞になるのでは?との噂が飛び交う(挿入歌ではない)
- 11月発売Vジャンプ最新号及び11月22日(世間では良い夫婦の日)発売の週刊少年ジャンプ映画関連記事にてナルトとヒナタのそれぞれ描き下ろしと思しきツーショットが公開される
- うち片方では本作を「ナルトが初めて恋をする話です」と紹介。もちろん、ヒナタに、である。
- 「かなり前から(ナルトには)ヒナタで決めていました」─────岸本先生インタビューより
- ↑その後同じような質問が殺到した為か、具体的に「少年篇が終わって青年篇に入ったところあたりで~」という回答に変更されている。
- 劇場入場特典『列の書』表紙が公開。岸本先生描き下ろしのナルト、ヒナタ、そしてトネリの3人が三角関係を彷彿とさせる構図で飾られる。(詳細)
- トネリ役福山潤曰く、終盤のナルトとヒナタのイチャイチャぶりがハンパないらしく「俺がいたからナルトとヒナタはくっついたんだぞ!」などのぶっちゃけ発言が飛び出した。────完成披露試写関連トップニュース福山潤コメントより
- ナルヒナのキスシーンがあると発覚─────完成披露試写関連トップニュース岸本先生コメントより
- 12月放送分のOP映像が劇場版宣伝仕様に一新される。映像の大半がナルヒナ(楽曲は変更なし)
- ジャンプ本誌にて劇場版後のナルトとヒナタの新ビジュアルが公開される。更に逞しく成長したナルトと隣に寄り添う美しくなったヒナタ、その腕に抱かれているのは………つまり、そういうこと。
- 本作のノベライズが劇場版とほぼ同日発売された。内容は………つまり…うん。恋してるナルトがこれでもかというくらい詰め込まれており、読んでるこっちが甘酸っぱい気持ちにさせられる。
※以上はすべてメディア展開された情報であり公式サイト等で詳細の閲覧が可能