概要
「ロック・リーの青春フルパワー忍伝」とは、『NARUTO』から生まれたスピンオフ漫画。
作者は平健史で、ほとんどがSD(スーパーデフォルメ)の姿で描かれ、シリアスかつハードな本家とは対照に、ほのぼのとしたギャグ作品となっている。
テレビアニメも放映されたが『超速変形ジャイロゼッター』が2012年10月から同時間帯で始まることで30分早くなり一年間放映された。内容は漫画版に輪をかけたひどさで、銀魂も呆れ果てるレベルのマニアックなパロディや不謹慎ネタのオンパレードであった。
スピンオフを銘打ってはいるものの一応パラレルであり、原作へのメタ視点でのツッコミや、とっくに死んだはずのキャラが平然と出てきたりするなどかなり自由な作風になっている。
「最強ジャンプ」2014年8月号をもって連載終了。しかしすぐに同作者によるスピンオフのスピンオフ漫画『うちはサスケの写輪眼伝』が始まった。
登場人物
ガイ班
ロック・リー
CV:増川洋一
忍術のまるっきり使えない忍者で、誰よりも努力を惜しまない今回の物語の主人公。「忍術が使えなくても立派な忍者になること」を目標とし、日々体術の練習を重ねている。
本作品ではその熱血ぶりに拍車がかかっており、敵味方構わず混乱させてしまうこともしばしば。
ひとつ下の春野サクラのことが好きで、うずまきナルトとは恋愛面でもライバルである。
日向ネジ
CV:遠近孝一
リーと同じ班の天才忍者。
名門の出身のため昔はエリート気質で他人を見下す冷酷なところがあったが、今は性格も落ち着いて班員とも仲良くやっている様子。
余談だが、本家『NARUTO』ではクールキャラなのにも関わらずボケ側に回ってしまった本作一番のキャラ崩壊の被害者であるといえる。特にアニメ版ではびっくりするほど笑顔で踊り、毎回のように仮装をさせられている始末。彼の女装姿はいろいろな意味で評価されており、スタッフに萌キャラ認定される程である。→ネジ子
その一方、本編では殆ど描かれなかった父親の死の大本の原因となる四代目雷影との絡みもあり、和解まで描かれたことから評価も高い。
テンテン
CV:田村ゆかり
ガイ班の紅一点。リーやネジの行動に呆れながらも毎回ツッコミを入れる大変な女の子。
伝説の三忍の一人である綱手に憧れを抱いており、彼女のような強いくの一になるのが夢。
時たまきついツッコミが飛ぶことがあるも、基本的には優しい性格。
マイト・ガイ
CV:江原正士
ガイ班もとい第三班の担当上忍。リーの尊敬する師匠で、やはり濃い性格の持ち主である。
本作はギャグ色が強いせいか大人げない態度が目立つものの、班員からの信頼は厚いようだ。
リーを「立派な忍者」に育てることを夢に持つ。
カカシ班
うずまきナルト
CV:竹内順子
本家の主人公。不器用ながらも、人一倍努力を積み重ねているリーの良きライバル。
同じ班のサクラに思いを寄せているが、リー同様当たっては砕けるの毎日。
この作品のみ、かなりの小規模ながら水遁の術が使える。
春野サクラ
CV:中村千絵
カカシ班の紅一点。
主人公二人の求愛でよくトラブルに巻き込まれる。
はたけカカシ
CV:井上和彦
第七班の担当上忍。クールだが、隙あらばエロ本を読むけしからん先生。
ガイにほぼ一方的にライバル視されている。
サイ
CV:日野聡
カカシ班の新メンバー。
ほぼ無口で影が薄く、思ったことをハッキリ言うタイプ。下ネタが大好き。
その他主要人物
奈良シカマル
CV:森久保祥太郎
チョウジとは幼馴染の親友で、ナルトとは悪友。IQ200以上の頭脳を持つ天才。
「めんどくせー」が口癖だが、ちゃっかりとしたかなりの仕事人。
日向ヒナタ
CV:水樹奈々
ネジの従妹で、ナルトに思いを寄せている。
しかしナルトと目を合わせるたびに失神してしまう。
猿飛木ノ葉丸
CV:大谷育江
ナルトの弟分。リーのことも「ゲジマユのお兄ちゃん」と慕っている。
「おいろけの術」の才能は目を見張るものがある。
綱手
CV:勝生真沙子
五代目火影。くのいちたちの憧れの存在だが、年齢のことをよくネタにされる。
本作では忍術じゃなく化粧で顔を誤魔化しており、スッピンになると某ドラマのようなモザイクで隠される。
我愛羅
CV:石田彰
五代目風影。
リーと因縁のある砂の三姉弟の末っ子。メンタルが弱い。
大蛇丸
CV:くじら
本家では巨悪的存在だったが、今作ではコミカルな小悪党キャラ。
リー打倒や木の葉壊滅を目論むも、最後は空の彼方へばいばいきーんがお約束。
キャラ崩壊ぶりはネジ以上。しかし好感が持てるように。
薬師カブト
CV:神奈延年
大蛇丸の才能の無駄遣いに頭を抱える大蛇丸の部下。
しかしなんだかんだいって大蛇丸とは好き関係。
暁
本家でもお馴染みの悪の組織。
しかし本作では、大蛇丸一派と同様に憎めないキャラクターたちとなっており、目的の一環として芸人を目指したり夏休みを満喫したり、本家では見られないメンバーの一面を見ることが出来る。
ナレーターさん
CV:大川透
ナレーターなのにときどき普通に会話に入ってくることがある。
しかもちゃんとキャラが存在している。
ヤマト
ちなみに原作漫画ではそうでもなかったりする。
余談
漫画・アニメ共によほどインパクトが強かったのか、本作を皮切りに出版社の枠を超えて、人気漫画のスピンオフ作品が数多く登場しており、ついに本作と同様にアニメ化までこぎつける作品も登場している。