CV :手塚秀彰
概要
三代目雷影の実の息子で、キラービーの義理の兄。襲名前の本名が別にあると思われるが、現時点では不明。
また、先代の八尾・牛鬼の人柱力・ブルービーは従兄弟(何故か、海外ではキラービーがエーの従兄弟に勘違いされている事も)。
性格
外見の通り、作中屈指の熱血漢。部下やビーとの信頼は非常に厚い。外出する時は扉を使わず、わざわざガラスや近くの壁を突き破って出る悪癖がある。
里を守るという義務感の強さゆえに、五影の中でも己の意思をより強く主張する。しかし、軍備拡張のためなりふり構わぬ手段で他国の忍術を集めていたことで多くのトラブルを招いている。
かつて日向一族の白眼を奪おうとして雲側の忍が命を落とした際には、条約を盾にした理不尽な取引で白眼を手に入れようとした(結局木ノ葉側の工作により失敗)。後にこの一件が日向ネジの宗家との確執を生む元凶となり、そういう意味ではネジの真の敵ともいうべき存在。木ノ葉の忍であるはたけカカシとヤマトにその事実を指摘された際にも無視している。仲間に対しては情が深すぎて親バカの領域だが、他の里からすれば非常に危険極まりないモンスターペアレントのそれである。
しかし一方、ビーの生存が確認できて以降はそれまでの荒々しさが消え、冷静で判断・実行力のある総大将としての風格を見せた。これは、今よりは血の気が盛んな筈の彼の若かりし時にも良く見られており、自己の能力については比較的早くから謙虚である。一見一辺倒にも思えるスタイルの超高速での戦闘中にも素早く的確な思考が出来るだけでなく、有事の際にも冷静に対応する他、実父から自分の代わりに黒雷を受け継いだダルイに嫉妬するどころか後の右腕に任命したり、直接の血縁ではなくやんちゃなビーを実の兄弟以上に愛情深く携わるが、同時に最悪の事態を常に想定し覚悟を決めるなど、青年の折からある程度の台頭や人間性を見せており、千手綱手に対する戦闘中の配慮など後年でも冷静さや謙虚さ、懐の深さは変わっていない。
上記の通りに強行政策に走ったり冷静さに欠けていたのも、父の先代雷影や従兄弟のブルービーとその親族、モトイの父など多数の同僚を亡くしてきた事により愛情深さ故に誰も失いたくないという気持ちの表れなのかもしれない。
また、四代目火影・波風ミナトの息子である九尾の人柱力やその取り巻きの著名な者らが直にうちはサスケの助命の嘆願に来た際も、(ナルトが超重要人物であると知った上で敢えてその事には触れず)相手のステータスに関係なく一人の男として雲隠れ伝統の教えを交えながら諭し、その後も気に掛け続けるなどの面も見せている。
とくに自里の者々は、下忍に至るまで個人個人を大切に扱っており、民衆からの支持も厚い事を考慮すると、忍世界における戦火がなければ、本来は優れた指導者であり人格者でもある事が窺える。
ナルトが土下座をしてエーに苦言を呈された場面は、かつてナルトの前世とも言える初代火影・千手柱間が最初の五影会談にて土下座をして初代雷影たちに苦言を呈された描写と若干の類似性がある。
日向事件も含め、「雷影の強硬政策で世が更に乱れ暁が台頭するきっかけにもなった」と言われるが、木ノ葉の政治戦略や交渉をダメにしてオオノキに「己を捨てさせた」のはうちはマダラである。歴史上の最大の和平交渉のチャンスの一つであった二代目時代の木ノ葉と雲の同盟が金銀兄弟のせいで失敗したのは痛手であり、エー自身も金銀兄弟を雲隠れ最大の犯罪者と見ていることからも、エーも木ノ葉との同盟が失敗したことを悔やんでいると思われる。
作中に登場したキャラクターの中でも自己主張が強く、やや独善的なセリフも垣間見える。この点に関してはビー、綱手からも指摘されている。
能力
日常的にバーベルを鉄アレイの様に使って腕を鍛えるなど日頃から鍛錬を欠かさず、プロテインをこよなく愛するため身体は非常に筋肉質である。彼の繰り出す「忍体術(プロレス)」は著名であり、「魅せ」を多量に含んでいながら実用性も兼ね、他国に知れ渡っているのはそれだけエーの忍としての底の知れなさを表しているに他ならない。
体躯とパワーと重さとスピードと防御力と頭脳を兼ね揃えていることは驚異的であり、実力だけでなく血筋や自身の牽引力を含めても、実に里長に相応しい豪胆さを持つ存在である。
また、よく四代目火影やその息子の方が速いとされるが、彼らは口寄せの応用である「飛雷神」や人外の力を利用しているためであり、純粋な「速度」ではやはりエーが上である。
なお、香燐が「尾獣並みのチャクラレベル」としたことやナルトの状況もあり、当初は八尾の陰陽どちらかのチャクラの人柱力だと考察される場合もあった。
第二部
弟のキラービーが暁に一時加入していた鷹の一行によって捕らえられたことで、うちはサスケを敵視するようになる。抜け忍のサスケを木ノ葉が始末しなかったことが気に入らなかった為、サスケ討伐に同意を求める文書を用意させ他の五影を招集した。会談の前にうずまきナルトからサスケ抹殺撤回を陳情されるも、サスケの行いを見過ごす気はなく、全く意に介さず一蹴した。
五影会談
五影会談に侵入したゼツ(の分身)を絞殺し、サスケ率いる鷹のメンバーを発見し交戦する。強大な力で鷹のメンバーとサスケを追い詰めていくが、天照の盾でガードしたサスケを盾もろとも攻撃したため、利き腕である左肘から先を切断しなければならなくなり隻腕となる。止めを刺す寸前に我愛羅が戦闘を中断させた為、サスケの逃亡を許してしまう。
その後、うちはマダラ(トビ)本人が、自分を含み火影候補の志村ダンゾウを除いた五影達の前に現れ、八尾の捕獲に失敗している事実を聞かされた事で、ようやくビーが勝手に遊び呆けているのに気づく。 最終的に、会議で五影からの支持のもと忍連合軍の総大将に任命される。
会談後、干柿鬼鮫と交戦中のビーをようやく発見し加勢。戦闘直後にビーをアイアンクローで保護(捕獲)した。
第四次忍界大戦
開戦後は総大将として、綱手や奈良シカクとともに本部で指揮をとっていたが、ナルトとビーが島亀から脱走した際に綱手と共に彼らを止めに行った。どうしても戦場へ向かおうとするナルトを殺してでも止めようとしたが、ビーに人柱力の本当の強さを説かれ、ナルトがミナト同様自分の最速の攻撃をかわしたことで、二人が戦場へ向かうことを許した。
そして、本物のマダラが参戦したことで綱手と共にマブイの「天送の術」で戦場に向かい、参戦するもマダラの返り討ちにあい瀕死の状態に陥る。
第四次忍界大戦終結後
最終回では、雷影の座を降りている(次期雷影はダルイ)
高齢で動けないオオノキを「えらく弱ったな」と言ったが、自らも年を取っており頭が禿げている。
『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』
原作では描かれなかった日向ネジとの因縁について描かれており、過去に日向一族の白眼を奪おうとした事件について前記のように指摘されても無視を決め込んだ原作とは異なり、「あれほど日向と揉めたのに」と自分のした事は認識しており、ネジに恨まれてもやむ無しと考えていた。
しかし、ナルトとの邂逅を機に既に運命を乗り越えていたネジから許されることになる。
なお、ダルイはこの事件について知っている様子だったが、カルイやオモイは知らなかった。
余談
- 雷遁チャクラモードは千鳥の原案を再利用したものである。
- エーが義手を装着しなかった理由は不明だが、彼の戦闘やチャクラモードに耐えられる義手がそもそも存在するのか不明であり、戦争勃発という状況で用意できなかった可能性もある。
- 「ライガーボム」はパワーボムへのオマージュであり、キラービーと共にプロレスを意識した要素が強い。「ライガー」という部分は、エーのベルトがライオンの顔を意識した意匠を持つだけでなく、「雷影(らいかげ)」も意識していると思われる。
- pixivでは日向ヒナタや綱手と共に描かれた(性的な)イラストが多い。→竿影
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○代目雷影
スキン・ボリック(D.Gray-man):雷属性の筋肉質なジャンプ作品のキャラクターつながり