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概要

開発者ははたけカカシ螺旋丸に性質変化を加えることに失敗し、第三次忍界大戦時に新たな攻撃手段として編み出した。

チャクラによる「肉体活性」で自身のスピードを高めた上で、雷遁の性質変化を加えたチャクラを手に集中させて放つ、高速の突き攻撃。

チャージ状態のチャクラがまるで千の鳥のさえずりの様に「チチチチ…」と音を発していた事からこのように名付けられた。

カカシの場合はこの技で雷を切ったという都市伝説から「雷切」と呼ばれる。

だが、技を開発したばかりの頃は波風ミナトに「速く動きすぎて相手のカウンターを見切れずに終わる」とダメ出しを食らい、静止を振り切って使った結果その言葉通りになり、ミナトが「飛雷神の術」で救出に入っていなかったら返り討ちに遭っていた。

後に左眼を失ったカカシがうちはオビトの左眼の写輪眼を移植することで受け継ぎ、相手の動きを読み取ることが出来るようになったことで実戦での使用が現実的となった。

加えて、写輪眼は巴の紋様が保有者の成長に伴い増えていくのだが、サスケによると一つ巴の写輪眼では相手の動きを完璧には見切れないため、千鳥を扱うには最低でも二つ巴の写輪眼に至る必要がある。

よって、術の会得には「雷の性質変化が使える」、「二つ巴以上の写輪眼を有する」、「高い動体視力に見合った運動能力を持つ」という厳しい条件を満たす必要があり、特に写輪眼はうちは一族がほぼ滅亡しているため、使い手が非常に限られる。

実際、開発者のカカシは第四次忍界大戦終戦と同時に写輪眼を失って以降、雷切を封印しており、同時に雷切の反省から、より汎用性と小回りの利く術を開発している。(後述)

また、1発あたりのチャクラ消費量も多く、連発ができない。

さらに、チャクラを溜め込むという発動前の予備動作も生じるが、これらについては以下のような派生術の開発、術者の成長により克服している。

カカシ以外の最初の会得者は、第七班における部下であるうちはサスケ

中忍選抜試験我愛羅と当たる事となった彼に対し、あらかじめロック・リーの体術イメージを学習させたうえで1か月かけて伝授した。

なお雷の性質変化が必要とは言うものの、千鳥はナルト風遁・螺旋丸等と違い、「印」が存在する術であるため、印を知っていて必要量のチャクラさえ練る事ができれば、雷の性質変化そのものを会得していなくても千鳥は発動できる。

印は中忍選抜試験本選でサスケが見せたものによれば「丑・卯・申」。この印を結べば「利き手に雷遁チャクラを集中させる」という術は発動できる。

第二部のサスケは印を結ぶことなく、利き手以外でも様々に千鳥を発動させているが、これはサスケが雷遁の性質変化そのものに熟練してきたからこその応用である。

サスケはその後『BORUTO』にて、自身の娘であるうちはサラダに請われ術を伝授している。

サラダの場合は殺傷してしまう貫手としてではなくパンチとして使用しており、こちらでは相手を殺さないで済む模様

バリエーション

全身から千鳥で放電する攻撃、奇襲性が高く範囲が広いが、性質上ダメージ自体はそこまで高くない

  • 千鳥鋭槍

千鳥を槍状に形態変化させた術。

  • 千鳥千本

千鳥を針状に形態変化させ、広範囲に射出する。

  • 千鳥光剣

千鳥を剣状に形態変化させた術。

これ自体が雷遁チャクラの塊であり、十尾人柱力となったうちはマダラを真っ二つにするほどの斬れ味を誇る。

刃を伸ばすこともできるが、最大5メートルが限度。

  • インドラの矢

ナルトとの最終決戦の時に使用。

九体の尾獣全てから吸収したチャクラを完全体須佐能乎に写して矢に収束させ、更にそれに雷遁を乗せて雷の矢を放つ。

「螺旋丸はチャクラの形態変化のみ原理を似せた尾獣玉の模倣」という設定から恐らく「性質変化の原理のみ似せた尾獣玉の模倣」としての千鳥

  • 建御雷神

たけみかづち

名称はPS4『ナルティメットストーム4』から。

炎遁・加具土命を加えた千鳥。

ナルトへの最後の攻撃として放った。

  • 雷伝

影分身と二組で雷切を発動、雷撃の筋を結んで対象を両断する。

  • 雷遁・雷獣追牙

雷切を雷獣(というよりもはたけカカシのモチーフの一つの犬)型に形態変化させて飛ばす遠距離系忍術であり、サスケの「麒麟」とどこか似た様相を持つ。

一部ゲームでは「雷獣走りの術」という術名になっている。

  • 雷切弍連突

ゲームオリジナル

発生させた雷切を両手に分裂させ、一発目で突き上げ、追撃で地上に向けて突き下ろす

  • 雷切一閃

ゲームオリジナル

限界以上の速度で突っ込む事で突き貫くのみならず両断する程の切れ味を発生させる

その威力は通った箇所が巨大な地割れになり、暫く放電する程

  • 神威雷切

オビトから万華鏡写輪眼の力を借り受けたカカシが放った最後の雷切。

神威の効果が付与され、放電の当たった箇所を空間ごと抉り斬る。

  • 雷遁・紫電

カカシ秘伝小説にて、写輪眼を失って雷切が使えなくなったカカシが新たに開発。

紫色の雷遁チャクラを生成し、電撃や手刀の強化など補助的に用いる。千鳥と異なり高速で突っ込まず、貫通力はない代わり汎用性に優れる。

余談

三代目雷影四代目雷影の雷遁チャクラモードは雷を纏うという千鳥の原案を再利用したものである。

千鳥で検索すると関連タグで上位に来るのはサスケでもカカシでもなく、なぜかビリビリ中学生御坂美琴である。(今は関連タグの仕様変更により、この現象はなくなった)

モチーフ

日本戦国時代(安土桃山時代)における武将・立花道雪が所持していた愛刀の銘から取られたものと思われる。

更に、道雪が落ちてきた(雷神)を斬ったことから、元の名の「千鳥」から「雷切」へと改められたという逸話は、そのままカカシの逸話にされている。

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