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螺旋丸

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らせんがん

『NARUTO』シリーズの主人公・うずまきナルトが使用する、シリーズを代表する技の一つである。

概要

手のひらの上でチャクラを乱回転させながら球状に圧縮し、それを相手にぶつけることで螺旋状の傷を負わせながら吹っ飛ばす技。

最強の魔獣族・尾獣の得意技「尾獣玉」を参考に波風ミナトによって3年かけて開発された、チャクラの形態変化を極めた技である。


威力も習得難易度も相当なもので、A級高等忍術(上から二番目の難しさ)に分類される。しかし他の忍術と違って印を結ぶ必要がないため、印を結ぶことが苦手で勉強嫌いのナルトにふさわしい技とされた。

  • 波風ミナトがどのように螺旋丸を開発したのかは不明であるが、観察できる機会や状況が限られるであるだろう尾獣玉を参考にしたということを踏まえると、うずまきクシナが何らかの形で関与した可能性は大きい。つまり、両親が開発した術が子供に受け継がれたことになる。
  • 尾獣玉という各里に共通認識されている事象がありながら、なぜミナトの他に螺旋丸に該当する技や類似する技を開発しようという動きがなかったのかは不明である。
    • 仙術も取得できるほどの天才であり、尾獣玉を観察できるだろう立場にあるミナトですら3年をかけて開発したことを考慮すると、あまりの難易度ゆえに、仮に他の人間が挑戦しても開発には至らなかったのかもしれない。
    • ナルトが比較的短期間で習得したのは、既に習得済みの自来也の庇護と指導があった上で、螺旋丸の修行に集中できる状況が揃っていたのも大きいため、尾獣玉を観察できる状況そのものが極めて珍しいだけでなく、何のノウハウもないだろう他の者がゼロからこの術を構築し習得するというのは非常に大きなハードルとなると思われる。

印を結ぶ必要がないということはかなりのアドバンテージがある。まずはその強襲性である。飛雷神の術や瞬身の術などとの相性が非常に良く、作中でも何度かコンボが見られた。皮肉だが、螺旋丸を参考に開発された暗殺術である千鳥よりも暗殺性がかなり高い。また、片手でも瞬時に発動できるため、戦術の幅が大幅に拡大し、仮に腕や指が欠損していても使用可能という画期的な使い勝手を持つ。

  • 尾獣玉が根底にあるということは、理論上は腕を使わなくても発動が可能ということになる。

綱手捜索の傍ら、ナルトが自来也の指導のもとに習得した。

修行は「回転力を高め水風船を割る→威力を高めゴムボールを割る→それらの経験を活かしつつ手のひらの上に丸く貯めていく」と言った風に段階的に行っていく。

第一段階は「回転力を高める、と言っても一方向だけに回していてはいつまで経っても割れず、また回転方向が誤っていてもチャクラが反発して威力が散ってしまう」

第二段階は「ゴムボールは水風船の比ではなく硬いので、本気で割るならば掌返し焼け付くほどの高密度のチャクラを練り上げる集中力が必要」となる。

一応この段階まででもある程度の威力にはなるがチャクラ量には見合わない。

そして最終段階は「一切加減せず、かつ本気で回転させ、最大限の威力を発揮させた高速乱回転させたチャクラの暴風を一切風船に当てない緻密なコントロール技術が必要」となる

ナルトの感想は「本当に100%全力の力を完璧に制御しなきゃなんねーぞ、第二段階までできる様になった今だからわかる、この最終段階、次元が違う…!」であり、最終段階はその地味さと反比例して難易度が異様である。


本来は片手でチャクラを放出・圧縮するのだが、チャクラコントロールが苦手なナルトは会得修行の途中から放出と回転役で両手を使用していた。その結果、最終段階で大きくつまずき、最終的に「2人に影分身して放出役と回転・圧縮役を分担する」という形で克服している(後にチャクラコントロールが向上し、片手でも使用可能になっている)。

  • これにより、術の習得難易度は下がり、下忍になって間もない頃の木ノ葉丸もこの方法を用い短期間で会得している。しかし一方、螺旋丸の本来の強みの一つである奇襲性は大幅に低下したと思われる。(実践性と威力を重視したとも言える、実際何度も使う内に片手で使用できる様になっているし、奇襲性は印不要による結果論であるので「兎にも角にも習得優先」というのは間違っていない)
  • また、チャクラを持つ者なら誰でも発動できる極めて強力な術の難易度を大幅に下げたということは、習得者を里の内部に限定すれば里の戦力の増強につながる一方で、里の内外の敵や犯罪者にも技術と知識が伝わってしまう恐れもある。

なお、通常の螺旋丸においても、ミナトの螺旋丸と、未熟だったころのナルトや木ノ葉丸の螺旋丸とでは大きさが異なる。


波風ミナトは性質変化を加えた物をもっての術の完成を試みたのだが、彼はそれを実現する前に死んでしまい、後にナルトがはたけカカシヤマトの指導のもと、性質変化(いわゆる属性付加)を付け加えて、螺旋丸の完成形の一つである風遁・螺旋丸として完成させた。


さらに、巨大化して単純な威力を高めた「大玉螺旋丸」や、被弾した相手の全身の細胞や経絡系(チャクラの血管のようなもの)を針状に形態変化した風のチャクラで切り刻む「風遁・螺旋手裏剣」など、ナルトはさまざまなバリエーションを生み出した。

ナルトを象徴する技であるためか、本編・映画にて重要な役割を担う事が多い。(印を結んでいない=厳密には術ではなく使用したチャクラによって性質が変わるので、決戦場となるなんらかの聖地や霊地、劇場版キャラの特殊なチャクラを混ぜ込んだ特殊螺旋丸を決定打にしやすい)

また、習得者の流れを見ると、

波風ミナト → 自来也 → うずまきナルト → 猿飛木ノ葉丸うずまきボルト

というように、継承の流れに歴史が生まれているのが分かる。

多くの作品に無数の必殺技が溢れる昨今において、一つの技に多くの歴史が刻まれている事は非常に珍しいと言え、かめはめ波をも思わせる。


技術の応用次第では、尾獣玉と同様に飛び道具として使用できる。

ボルトは投擲可能になったが、実は少年ナルトもアニメオリジナルだとシロマリ戦にて投げていた。

カカシは自身がコピー忍者である事やミナトの弟子であるのもあって螺旋丸が使えるのだが、雷の性質変化を組み込むこと(いわば「雷遁・螺旋丸」に昇華させること)が出来ず、代わりに千鳥(雷切)を開発したとされている。(ただし写輪眼を得たのは千鳥開発後であるため、「螺旋丸はコピー出来るが雷を組み込めなかったので千鳥を作った」は時系列に矛盾がある、「螺旋丸の習得自体は写輪眼無しでも出来たが雷を組み込めなかったので螺旋丸ではなく千鳥を作った」の方が的確だろう)

後にボルトが偶然にもこれを成功させ、姿を消すステルス能力を備えた「消える螺旋丸」として完成させた。(これは雷の性質変化によるもの、螺旋丸の「回転→圧縮→留める」の「圧縮」部分が極まって見えないほどに収縮してしまう結果「消える」のである。)


バリエーション

九尾螺旋丸


大玉螺旋丸


螺旋連丸

3人に分身し、両手に螺旋丸を作る。


螺旋超多連丸

多重影分身の術との組み合わせ。

大量の分身がそれぞれ螺旋丸を持ち、一斉に対象に叩き込む。


風遁・螺旋丸

3人に分身することでチャクラ放出係・形態変化係・性質変化係を役割分担させ、風の性質変化を加えることに成功した螺旋丸であり、本来の螺旋丸の一つと言える。


風遁・螺旋手裏剣

風遁・螺旋丸を更に突き詰めた、ナルト最大級の術。


仙法・大玉螺旋丸


超大玉螺旋丸


螺旋吸丸


螺旋乱丸


惑星螺旋丸

九尾チャクラモードで使用。

螺旋丸の周りに3つの小型螺旋丸が衛星のように浮かんでいる。

小型螺旋丸は大型のものと違い逆回転のため叩き込むと更なる乱回転が発生し、対象を凄まじい威力で吹き飛ばす。


PS3『ナルティメットストームレボリューション』に登場した尾獣惑星螺旋手裏剣は、この技の発展形とも言える。


超ミニ尾獣玉

九尾チャクラモードで使用。

螺旋丸の要領で作り上げた、掌に収まるほど小さな尾獣玉


尾獣化モードでも、ナルトと波風ミナトは螺旋丸の要領で放つ尾獣玉と特大サイズの螺旋丸を使用している。


磁遁螺旋丸

一尾・守鶴の磁遁の力が練り込まれ、封印術の性質を持った螺旋丸。

同じく六道仙人から力を授かったサスケが生み出す黒い千鳥を場に留めて絡め取り、初代火影の明神門すら脱したマダラをも(直前で輪墓マダラを犠牲に脱出されたが)そのまま封じ込めた。


螺旋閃光超輪舞吼参式

ミナトが何度も発動を狙いながら結局実行できずに終わった謎の術。

マーキング苦無と影分身を使用するらしく、おそらく分身と飛雷神の術との連携術。

生前のシーンやアニメの描写を見るに、飛雷神で飛び回りながら螺旋丸を叩きつけて回る攻撃だと思われる。


圧縮螺旋丸

螺旋丸形成の際に行うチャクラ圧縮をさらに高めることで、威力を高めたボルト用の新たな螺旋丸。

チャクラ量が平凡ゆえに大玉螺旋丸などの大技を編み出せなかったため、「性質変化やチャクラ上乗せで術を大きくするのではなく、逆に小さくまとめる」発想に転換させて開発した。

普段の螺旋丸と同量のチャクラで発動できるが、圧縮のために身体に負荷がかかる上、小さくなった分攻撃範囲も狭まる。しかし、小さい螺旋丸を見た相手が侮り油断することもあるため、これもまたメリットになり得る。


超高圧縮螺旋丸

木ノ葉丸班の力を合わせて繰り出すバリエーション。

圧縮螺旋丸にミツキの仙術チャクラを加え、更に高圧縮してぶつける。

ある意味では、「超大玉螺旋丸」とは真逆のコンセプトである。


螺旋弾

ボルトの肉体に「」を介して宿る大筒木モモシキがアレンジを加えた術。

指先に形成し、「弾」の名の通り銃弾のように射出することができる。

弾そのものは小さいが、モモシキのチャクラを使っているため威力は全く損なわれていない。


螺旋元気玉

DSのゲーム『ジャンプスーパースターズ』にて、悟空との合体技として使用。


連環螺旋丸

DS『ジャンプアルティメットスターズ』の5コマの第2必殺技。

発動の隙をカバーするために、影分身が前方に蹴りを放つ。


うずまきナルト螺旋連弾

上に同じく『ジャンプアルティメットスターズ』の6コマの第2必殺技。

蹴り上げた相手を影分身が地面に押さえ込み、本体が上から「螺旋丸」を叩き込む多段技。

起点の蹴り上げのリーチが短い。


豪炎螺旋丸

PS2『ナルティメットヒーロー3』から自来也の技として登場。

作った螺旋丸に火遁の術を吹きかけた、炎を纏った螺旋丸。

あくまで火遁の炎を螺旋丸に纏わせただけで、厳密な性質変化ではない。


飛雷神・時空疾風閃光連の段・零式

PS3『ナルティメットストームレボリューション』における穢土転生バージョンのミナトの必殺技。

敵を吹っ飛ばした後に影分身して飛雷神の術で追撃させ、本体が九喇嘛モードを発動して螺旋丸を叩き込む。


ネーミングセンスに関しては、自分で名付けておきながら「ないな」とのこと。


風遁雷遁・颶風雷旋丸


柔鳳螺旋双獅拳

PS3『ナルティメットストームレボリューション』におけるナルトとヒナタの合体必殺技。

螺旋丸と柔歩双獅拳を一つにして相手に叩き込む。

ナルトとヒナタが手を結んだ後に、火の鳥鳳凰のような姿を模したチャクラを纏いながら、双獅拳の獅子が加えた螺旋丸をぶつける。


ちなみに、これに似た技が映画『THE LAST』でも披露されている。


親子螺旋丸

親子で繰り出す螺旋丸の総称。概して通常よりも威力が高いとされる。


三日月螺旋丸

劇場版『大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ』のラストで披露したワンオフのバリエーション。月の光のエネルギーを吸収しており、通常の螺旋丸よりも遥かに大きく強力である。


螺旋丸「渦彦」

ボルトが考案・習得した術。大地から直接「星のチャクラ」を取り込んで螺旋丸を形成、叩き付ける。この螺旋丸には星のチャクラ、即ち星そのものの自転=「止まらない回転」の性質が付与されており、喰らった相手は単純な物理的ダメージに加え、止まることなく駆け回るチャクラによってダメージを受け続ける上、平衡感覚を乱され立つこともできなくなる。この結果、回転の性質が消える=星の回転が止まるより前に相手の命が尽きることになる。

おまけにボルトのチャクラが付与される性質上、ボルト本人は喰らった相手の動きを感知することができるなど、射程が短い以外に目立った欠点がない。

しかしその最大の強みは威力に上限が存在しないことであり、チャクラを練り込めば練り込むほどその破壊力は爆発的に上昇し、不完全な状態ですら神樹である左の体をほぼ吹き飛ばすほどの威力を見せている。

なお術者による任意解除は可能であるため、これを当てた上で「死ぬか、いうことを聞くか」という脅迫をかける事も可能であり、どことなく「風遁・螺旋手裏剣」と似た術に仕上がっている。


その他

  • 尾獣閃光弾
  • 熔遁螺旋手裏剣
  • 尾獣玉螺旋手裏剣
  • 仙法・超尾獣螺旋手裏剣
  • 六道・超大玉螺旋手裏剣
  • 七色の螺旋丸
  • 紅蓮螺旋丸
  • 三尾螺旋丸
  • 師弟螺旋丸
  • 螺旋丸・修行中
  • 連環螺旋丸
  • 超チャクラ螺旋丸
  • 竜巻螺旋丸
  • 双腕(ダブル)螺旋丸
  • 太極螺旋丸(特大螺旋丸)
  • うずまき螺旋連弾
  • 二人の切り札
  • 螺旋丸・一楽バージョン
  • 太極螺旋丸
  • きのこ螺旋丸

習得者

  • 猿飛木ノ葉丸:ナルト考案の簡略版を習得。成人後は完全版を会得。

余談だってばよ

キッシー先生が大ファンである某ジャンプ漫画主人公の必殺技にそっくりなことは、ツッコんではいけない…

また、螺旋丸(素)の登場後(短冊城編~不死コンビ編あたり)はこの術を風遁忍術勘違いする者がそれなりにいた。

作者のイメージではオレンジ色である。



特別編の渦の中のつむじ風にて、開発者のミナトは術名を「光輪冷菓発起旋毛自来也双式ノ丸」と名付けており、自来也からは「ダッサ長いのう…」クシナからは「ダサイ!そして長いってばね!!」とダメ出しをされており、最終的にクシナが命名したのが判明した。


関連イラスト


関連タグだってばよ

NARUTO うずまきナルト 波風ミナト 自来也(NARUTO) はたけカカシ 猿飛木ノ葉丸


尾獣玉


千鳥螺旋丸


千鳥(NARUTO) 影分身の術(NARUTO) 飛雷神の術

概要

手のひらの上でチャクラを乱回転させながら球状に圧縮し、それを相手にぶつけることで螺旋状の傷を負わせながら吹っ飛ばす技。

最強の魔獣族・尾獣の得意技「尾獣玉」を参考に波風ミナトによって3年かけて開発された、チャクラの形態変化を極めた技である。


威力も習得難易度も相当なもので、A級高等忍術(上から二番目の難しさ)に分類される。しかし他の忍術と違って印を結ぶ必要がないため、印を結ぶことが苦手で勉強嫌いのナルトにふさわしい技とされた。

  • 波風ミナトがどのように螺旋丸を開発したのかは不明であるが、観察できる機会や状況が限られるであるだろう尾獣玉を参考にしたということを踏まえると、うずまきクシナが何らかの形で関与した可能性は大きい。つまり、両親が開発した術が子供に受け継がれたことになる。
  • 尾獣玉という各里に共通認識されている事象がありながら、なぜミナトの他に螺旋丸に該当する技や類似する技を開発しようという動きがなかったのかは不明である。
    • 仙術も取得できるほどの天才であり、尾獣玉を観察できるだろう立場にあるミナトですら3年をかけて開発したことを考慮すると、あまりの難易度ゆえに、仮に他の人間が挑戦しても開発には至らなかったのかもしれない。
    • ナルトが比較的短期間で習得したのは、既に習得済みの自来也の庇護と指導があった上で、螺旋丸の修行に集中できる状況が揃っていたのも大きいため、尾獣玉を観察できる状況そのものが極めて珍しいだけでなく、何のノウハウもないだろう他の者がゼロからこの術を構築し習得するというのは非常に大きなハードルとなると思われる。

印を結ぶ必要がないということはかなりのアドバンテージがある。まずはその強襲性である。飛雷神の術や瞬身の術などとの相性が非常に良く、作中でも何度かコンボが見られた。皮肉だが、螺旋丸を参考に開発された暗殺術である千鳥よりも暗殺性がかなり高い。また、片手でも瞬時に発動できるため、戦術の幅が大幅に拡大し、仮に腕や指が欠損していても使用可能という画期的な使い勝手を持つ。

  • 尾獣玉が根底にあるということは、理論上は腕を使わなくても発動が可能ということになる。

綱手捜索の傍ら、ナルトが自来也の指導のもとに習得した。

修行は「回転力を高め水風船を割る→威力を高めゴムボールを割る→それらの経験を活かしつつ手のひらの上に丸く貯めていく」と言った風に段階的に行っていく。

第一段階は「回転力を高める、と言っても一方向だけに回していてはいつまで経っても割れず、また回転方向が誤っていてもチャクラが反発して威力が散ってしまう」

第二段階は「ゴムボールは水風船の比ではなく硬いので、本気で割るならば掌返し焼け付くほどの高密度のチャクラを練り上げる集中力が必要」となる。

一応この段階まででもある程度の威力にはなるがチャクラ量には見合わない。

そして最終段階は「一切加減せず、かつ本気で回転させ、最大限の威力を発揮させた高速乱回転させたチャクラの暴風を一切風船に当てない緻密なコントロール技術が必要」となる

ナルトの感想は「本当に100%全力の力を完璧に制御しなきゃなんねーぞ、第二段階までできる様になった今だからわかる、この最終段階、次元が違う…!」であり、最終段階はその地味さと反比例して難易度が異様である。


本来は片手でチャクラを放出・圧縮するのだが、チャクラコントロールが苦手なナルトは会得修行の途中から放出と回転役で両手を使用していた。その結果、最終段階で大きくつまずき、最終的に「2人に影分身して放出役と回転・圧縮役を分担する」という形で克服している(後にチャクラコントロールが向上し、片手でも使用可能になっている)。

  • これにより、術の習得難易度は下がり、下忍になって間もない頃の木ノ葉丸もこの方法を用い短期間で会得している。しかし一方、螺旋丸の本来の強みの一つである奇襲性は大幅に低下したと思われる。(実践性と威力を重視したとも言える、実際何度も使う内に片手で使用できる様になっているし、奇襲性は印不要による結果論であるので「兎にも角にも習得優先」というのは間違っていない)
  • また、チャクラを持つ者なら誰でも発動できる極めて強力な術の難易度を大幅に下げたということは、習得者を里の内部に限定すれば里の戦力の増強につながる一方で、里の内外の敵や犯罪者にも技術と知識が伝わってしまう恐れもある。

なお、通常の螺旋丸においても、ミナトの螺旋丸と、未熟だったころのナルトや木ノ葉丸の螺旋丸とでは大きさが異なる。


波風ミナトは性質変化を加えた物をもっての術の完成を試みたのだが、彼はそれを実現する前に死んでしまい、後にナルトがはたけカカシヤマトの指導のもと、性質変化(いわゆる属性付加)を付け加えて、螺旋丸の完成形の一つである風遁・螺旋丸として完成させた。


さらに、巨大化して単純な威力を高めた「大玉螺旋丸」や、被弾した相手の全身の細胞や経絡系(チャクラの血管のようなもの)を針状に形態変化した風のチャクラで切り刻む「風遁・螺旋手裏剣」など、ナルトはさまざまなバリエーションを生み出した。

ナルトを象徴する技であるためか、本編・映画にて重要な役割を担う事が多い。(印を結んでいない=厳密には術ではなく使用したチャクラによって性質が変わるので、決戦場となるなんらかの聖地や霊地、劇場版キャラの特殊なチャクラを混ぜ込んだ特殊螺旋丸を決定打にしやすい)

また、習得者の流れを見ると、

波風ミナト → 自来也 → うずまきナルト → 猿飛木ノ葉丸うずまきボルト

というように、継承の流れに歴史が生まれているのが分かる。

多くの作品に無数の必殺技が溢れる昨今において、一つの技に多くの歴史が刻まれている事は非常に珍しいと言え、かめはめ波をも思わせる。


技術の応用次第では、尾獣玉と同様に飛び道具として使用できる。

ボルトは投擲可能になったが、実は少年ナルトもアニメオリジナルだとシロマリ戦にて投げていた。

カカシは自身がコピー忍者である事やミナトの弟子であるのもあって螺旋丸が使えるのだが、雷の性質変化を組み込むこと(いわば「雷遁・螺旋丸」に昇華させること)が出来ず、代わりに千鳥(雷切)を開発したとされている。(ただし写輪眼を得たのは千鳥開発後であるため、「螺旋丸はコピー出来るが雷を組み込めなかったので千鳥を作った」は時系列に矛盾がある、「螺旋丸の習得自体は写輪眼無しでも出来たが雷を組み込めなかったので螺旋丸ではなく千鳥を作った」の方が的確だろう)

後にボルトが偶然にもこれを成功させ、姿を消すステルス能力を備えた「消える螺旋丸」として完成させた。(これは雷の性質変化によるもの、螺旋丸の「回転→圧縮→留める」の「圧縮」部分が極まって見えないほどに収縮してしまう結果「消える」のである。)


バリエーション

螺旋連丸

3人に分身し、両手に螺旋丸を作る。


螺旋超多連丸

多重影分身の術との組み合わせ。

大量の分身がそれぞれ螺旋丸を持ち、一斉に対象に叩き込む。


風遁・螺旋丸

3人に分身することでチャクラ放出係・形態変化係・性質変化係を役割分担させ、風の性質変化を加えることに成功した螺旋丸であり、本来の螺旋丸の一つと言える。


風遁・螺旋手裏剣

風遁・螺旋丸を更に突き詰めた、ナルト最大級の術。


惑星螺旋丸

九尾チャクラモードで使用。

螺旋丸の周りに3つの小型螺旋丸が衛星のように浮かんでいる。

小型螺旋丸は大型のものと違い逆回転のため叩き込むと更なる乱回転が発生し、対象を凄まじい威力で吹き飛ばす。


PS3『ナルティメットストームレボリューション』に登場した尾獣惑星螺旋手裏剣は、この技の発展形とも言える。


超ミニ尾獣玉

九尾チャクラモードで使用。

螺旋丸の要領で作り上げた、掌に収まるほど小さな尾獣玉


尾獣化モードでも、ナルトと波風ミナトは螺旋丸の要領で放つ尾獣玉と特大サイズの螺旋丸を使用している。


磁遁螺旋丸

一尾・守鶴の磁遁の力が練り込まれ、封印術の性質を持った螺旋丸。

同じく六道仙人から力を授かったサスケが生み出す黒い千鳥を場に留めて絡め取り、初代火影の明神門すら脱したマダラをも(直前で輪墓マダラを犠牲に脱出されたが)そのまま封じ込めた。


螺旋閃光超輪舞吼参式

ミナトが何度も発動を狙いながら結局実行できずに終わった謎の術。

マーキング苦無と影分身を使用するらしく、おそらく分身と飛雷神の術との連携術。

生前のシーンやアニメの描写を見るに、飛雷神で飛び回りながら螺旋丸を叩きつけて回る攻撃だと思われる。


圧縮螺旋丸

螺旋丸形成の際に行うチャクラ圧縮をさらに高めることで、威力を高めたボルト用の新たな螺旋丸。

チャクラ量が平凡ゆえに大玉螺旋丸などの大技を編み出せなかったため、「性質変化やチャクラ上乗せで術を大きくするのではなく、逆に小さくまとめる」発想に転換させて開発した。

普段の螺旋丸と同量のチャクラで発動できるが、圧縮のために身体に負荷がかかる上、小さくなった分攻撃範囲も狭まる。しかし、小さい螺旋丸を見た相手が侮り油断することもあるため、これもまたメリットになり得る。


超高圧縮螺旋丸

木ノ葉丸班の力を合わせて繰り出すバリエーション。

圧縮螺旋丸にミツキの仙術チャクラを加え、更に高圧縮してぶつける。

ある意味では、「超大玉螺旋丸」とは真逆のコンセプトである。


螺旋弾

ボルトの肉体に「」を介して宿る大筒木モモシキがアレンジを加えた術。

指先に形成し、「弾」の名の通り銃弾のように射出することができる。

弾そのものは小さいが、モモシキのチャクラを使っているため威力は全く損なわれていない。


連環螺旋丸

DS『ジャンプアルティメットスターズ』の5コマの第2必殺技。

発動の隙をカバーするために、影分身が前方に蹴りを放つ。


うずまきナルト螺旋連弾

上に同じく『ジャンプアルティメットスターズ』の6コマの第2必殺技。

蹴り上げた相手を影分身が地面に押さえ込み、本体が上から「螺旋丸」を叩き込む多段技。

起点の蹴り上げのリーチが短い。


豪炎螺旋丸

PS2『ナルティメットヒーロー3』から自来也の技として登場。

作った螺旋丸に火遁の術を吹きかけた、炎を纏った螺旋丸。

あくまで火遁の炎を螺旋丸に纏わせただけで、厳密な性質変化ではない。


飛雷神・時空疾風閃光連の段・零式

PS3『ナルティメットストームレボリューション』における穢土転生バージョンのミナトの必殺技。

敵を吹っ飛ばした後に影分身して飛雷神の術で追撃させ、本体が九喇嘛モードを発動して螺旋丸を叩き込む。


ネーミングセンスに関しては、自分で名付けておきながら「ないな」とのこと。


柔鳳螺旋双獅拳

PS3『ナルティメットストームレボリューション』におけるナルトとヒナタの合体必殺技。

螺旋丸と柔歩双獅拳を一つにして相手に叩き込む。

ナルトとヒナタが手を結んだ後に、火の鳥鳳凰のような姿を模したチャクラを纏いながら、双獅拳の獅子が加えた螺旋丸をぶつける。


ちなみに、これに似た技が映画『THE LAST』でも披露されている。


親子螺旋丸

親子で繰り出す螺旋丸の総称。概して通常よりも威力が高いとされる。


三日月螺旋丸

劇場版『大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ』のラストで披露したワンオフのバリエーション。月の光のエネルギーを吸収しており、通常の螺旋丸よりも遥かに大きく強力である。


螺旋丸「渦彦」

ボルトが考案・習得した術。大地から直接「星のチャクラ」を取り込んで螺旋丸を形成、叩き付ける。この螺旋丸には星のチャクラ、即ち星そのものの自転=「止まらない回転」の性質が付与されており、喰らった相手は単純な物理的ダメージに加え、止まることなく駆け回るチャクラによってダメージを受け続ける上、平衡感覚を乱され立つこともできなくなる。この結果、回転の性質が消える=星の回転が止まるより前に相手の命が尽きることになる。

おまけにボルトのチャクラが付与される性質上、ボルト本人は喰らった相手の動きを感知することができるなど、射程が短い以外に目立った欠点がない。

しかしその最大の強みは威力に上限が存在しないことであり、チャクラを練り込めば練り込むほどその破壊力は爆発的に上昇し、不完全な状態ですら神樹である左の体をほぼ吹き飛ばすほどの威力を見せている。

なお術者による任意解除は可能であるため、これを当てた上で「死ぬか、いうことを聞くか」という脅迫をかける事も可能であり、どことなく「風遁・螺旋手裏剣」と似た術に仕上がっている。


その他

  • 尾獣閃光弾
  • 熔遁螺旋手裏剣
  • 尾獣玉螺旋手裏剣
  • 仙法・超尾獣螺旋手裏剣
  • 六道・超大玉螺旋手裏剣
  • 七色の螺旋丸
  • 紅蓮螺旋丸
  • 三尾螺旋丸
  • 師弟螺旋丸
  • 螺旋丸・修行中
  • 連環螺旋丸
  • 超チャクラ螺旋丸
  • 竜巻螺旋丸
  • 双腕(ダブル)螺旋丸
  • 太極螺旋丸(特大螺旋丸)
  • うずまき螺旋連弾
  • 二人の切り札
  • 螺旋丸・一楽バージョン
  • 太極螺旋丸
  • きのこ螺旋丸

習得者

  • 猿飛木ノ葉丸:ナルト考案の簡略版を習得。成人後は完全版を会得。

余談だってばよ

キッシー先生が大ファンである某ジャンプ漫画主人公の必殺技にそっくりなことは、ツッコんではいけない…

また、螺旋丸(素)の登場後(短冊城編~不死コンビ編あたり)はこの術を風遁忍術勘違いする者がそれなりにいた。

作者のイメージではオレンジ色である。



特別編の渦の中のつむじ風にて、開発者のミナトは術名を「光輪冷菓発起旋毛自来也双式ノ丸」と名付けており、自来也からは「ダッサ長いのう…」クシナからは「ダサイ!そして長いってばね!!」とダメ出しをされており、最終的にクシナが命名したのが判明した。


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