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螺旋丸

らせんがん

『NARUTO』シリーズの主人公・うずまきナルトが使用する、シリーズを代表する技の一つである。
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概要編集

手のひらの上でチャクラを乱回転させながら球状に圧縮し、それを相手にぶつけることで螺旋状の傷を負わせながら吹っ飛ばす技。

チャクラの塊を手に持ったまま叩きつけるのが基本だが、技術の応用次第では投げつけて飛び道具にもできる。少年期のナルトはアニメオリジナルのシロマリ戦にて投げていたほか、ボルトが投擲型を使用している。


四代波風ミナト

最強の魔獣族である尾獣の得意技「尾獣玉」を参考に波風ミナトが3年をかけて開発したもので、生命エネルギーであるチャクラに動きや形を与えて武器とする「チャクラの形態変化」を極めた技とも評される。

尾獣玉を観察できる状況そのものが極めて珍しいため、何のノウハウもない他の者がゼロからこの術を構築したり習得するのは非常に難しいと言える。


波風ミナトがどのように螺旋丸を開発したのかは『渦の中のつむじ風』で書かれており、尾獣玉を参考にした経緯の他、術名を名付けたのは妻のうずまきクシナだったことも明らかになった。つまり、父が開発し母が名付けた術が子供に受け継がれたことになる。

当のミナトは術名を「光輪冷菓発起旋毛自来也双式ノ丸」と名付けており、自来也からは「ダッサ長いのう…」クシナからは「ダサイ!そして長いってばね!!」とダメ出し食らって「螺旋丸」というシンプルな名前になった。


螺旋丸练习

威力は高いが習得難易度も相応に高く、上から二番目の難しさであるA級高等忍術に分類される。しかし他の忍術と違って印を結ぶ必要がないため、印を結ぶことが苦手で勉強嫌いのナルトにはふさわしい技とされた。

もともとチャクラコントロールや術の類が得意でなかったナルトが比較的短期間で習得したのは、既に習得済みの自来也の庇護と指導があった上で、螺旋丸の修行に集中できる状況、練習に都合のいい影分身の術が揃っていたのも大きい。


螺旋丸练习

印を結ばずに撃てる、つまり定まった動作が不要で発動の速い術であるため、熟練すれば強襲向きという利点がある。ミナトの得意とした高速移動技の飛雷神の術や瞬身の術などとは非常に相性が良く、作中でも何度かコンボが見られた。また、片手でも瞬時に発動できるため、戦術の幅が大幅に拡大し、仮に腕や指が欠損していても使用可能という画期的な使い勝手を持つ。螺旋丸を参考に開発された暗殺術である千鳥は雷の性質変化を伴うため、むしろ「速く、柔軟で、構えの無い」螺旋丸のほうが暗殺向きとすら言える。


主人公のナルトは綱手捜索の傍ら、自来也の指導のもとに習得した。

修行は「回転力を高め水風船を割る→威力を高めゴムボールを割る→それらの経験を活かしつつ手のひらの上に丸く貯めていく」と段階的に行っていく。

第一段階はチャクラを回転させる修行だが、単に回転速度を高めただけでは水風船が伸びるばかりで割れず、「多方向に乱回転させる」ことと「チャクラが反発して威力が散らないよう正しく回転させる」ことの両立に気づくことが必要。

第二段階は威力を高める修行で、水風船より丈夫なゴムボールを軽い空気しか入っていない状態で割るには「掌が焼け付くほどの高密度のチャクラを練り上げる集中力」が必要とされる。一応この段階まででもある程度の威力にはなるが、注ぎ込むチャクラ量には見合わない。

そして最終段階では放出量を一切加減せず、最大限の威力を発揮するよう本気で高速乱回転させたチャクラの暴風を「風船に触れないほど小さく収める緻密なコントロール技術」を会得する。ナルトは「本当に100%全力の力を完璧に制御しなきゃなんねーぞ、第二段階までできる様になった今だからわかる、この最終段階、次元が違う…!」と驚愕しており、地味な見た目に反して凄まじい難易度になっている。

乱回転チャクラの「大きさ」は習熟度でも差が出るようで、通常の螺旋丸でもミナトのものと未熟だったころのナルトや木ノ葉丸の螺旋丸とではサイズが異なる。


Rasengan!螺旋丸

本来は片手でチャクラを放出・圧縮する術なのだが、チャクラコントロールが苦手なナルトは修行の途中から「片手で放出、もう片方の手で回転させる」という形で両手を使用していた。その結果、最終段階で大きくつまずき、最終的に「2人に影分身して放出役と回転・圧縮役を分担する」という形で克服している。

この影分身の応用で術の習得難易度は下がり、下忍になって間もない頃の木ノ葉丸もこの方法を用い短期間で会得している。一方、影分身の発動を挟んだ上で「二人がかり」の大仰な技になってしまうため、螺旋丸の強みの一つである特定の構えがいらない、発動が速いという利点は失われている。まずは習得と威力を優先したとも言える状態だったが、実戦での使用を繰り返すうちに片手で撃つ正規版も会得した。

また、チャクラを持つ者なら誰でも発動できる極めて強力な術の難易度を大幅に下げたということは、習得者を里の内部に限定すれば里の戦力の増強につながる一方で、里の内外の敵や犯罪者にも技術と知識が伝わってしまう恐れもある。


無題

波風ミナトは形態変化の極致である螺旋丸に、さらに性質変化(いわゆる属性付与)を加えるという術の完成を試みたのだが、彼はそれを実現する前に死んでしまい、後にナルトがはたけカカシヤマトの指導のもと、性質変化を付け加えて、螺旋丸の完成形の一つである風遁・螺旋丸として完成させた。

さらに、巨大化して単純な威力を高めた「大玉螺旋丸」や、被弾した相手の全身の細胞や経絡系(チャクラの血管のようなもの)を針状に形態変化した風のチャクラで切り刻む「風遁・螺旋手裏剣」など、ナルトはさまざまなバリエーションを生み出した。


ボルト 螺旋丸

ナルトを象徴する技として、本編・映画ともに重要な役割を担う事が多い。

時間をかけて習得した伝承の必殺技であると同時に、印を結ばないため厳密に言えば術ではなく、使用したチャクラによって性質が変わるので、聖地や霊場といった舞台の特性を取り入れたり、劇場版キャラの特殊なチャクラを混ぜ込んだ特別な螺旋丸を作り出すことができるからという面もあるのだろう。

また、習得者を見ると主人公の父波風ミナト→前世代の伝説的忍者自来也→当代の主人公うずまきナルト→次代を担う猿飛木ノ葉丸主人公の息子うずまきボルトと、継承の歴史を刻んでいる。多くの作品に無数の必殺技が溢れる昨今において、一つの技が世代を超えて継承されていくのは非常に珍しいが、この点はジャンプ漫画の必殺技の顔役とも言えるかめはめ波とも共通している。


師弟で螺旋丸ボルト・雷遁・雷光螺旋丸

ナルトの最初の実戦的な師とも言えるカカシも、かつてミナトに師事していたため螺旋丸を使える。カカシは雷の性質変化を組み込んだ、いわば「雷遁・螺旋丸」の開発を目指していたようだが、それが叶わず、代わりに千鳥(雷切)を開発したとされている。

カカシは瞳術「写輪眼」による術の模倣と再現を得意とするコピー忍者の異名を持つため、螺旋丸もコピーしたものと思われることが多いが、写輪眼を得たのは千鳥開発後である事や、写輪眼では印を必要としない術のコピーが出来ない事を考えると、「螺旋丸をコピーしたが雷を組み込めなかったので千鳥を作った」だと時系列に矛盾が出るので「螺旋丸は正規に習得していて、雷遁を組み込むため千鳥に独自発展させた」と考える方が自然か。


BORUTO うずまきボルト 螺旋丸

「雷遁・螺旋丸」は後にボルトが偶然ながら成功させ、姿を消すステルス能力を備えた「消える螺旋丸」として完成させた。これは螺旋丸の「回転→圧縮→留める」の「圧縮」部分に雷の性質が作用して収縮が極まった結果、消えたように見えるほど圧縮されるという効果を起こしたもの。



バリエーション編集

九尾螺旋丸編集

Demon Fox Skin


大玉螺旋丸編集

Naruto odama


螺旋連丸編集

螺旋丸

3人に分身し、両手に螺旋丸を作る。


螺旋超多連丸編集

多重影分身の術との組み合わせ。

大量の分身がそれぞれ螺旋丸を持ち、一斉に対象に叩き込む。


風遁・螺旋丸編集

螺旋丸

3人に分身することでチャクラ放出係・形態変化係・性質変化係を役割分担させ、風の性質変化を加えることに成功した螺旋丸であり、本来の螺旋丸の一つと言える。


風遁・螺旋手裏剣編集

風遁・螺旋手裏剣

風遁・螺旋丸を更に突き詰めた、ナルト最大級の術。


仙法・大玉螺旋丸編集

うずまきナルト


超大玉螺旋丸編集

うずまきナルト生誕祭2022


螺旋吸丸編集


螺旋乱丸編集

Yellow Flash


惑星螺旋丸編集

九尾チャクラモードで使用。

螺旋丸の周りに3つの小型螺旋丸が衛星のように浮かんでいる。

小型螺旋丸は大型のものと違い逆回転のため叩き込むと更なる乱回転が発生し、対象を凄まじい威力で吹き飛ばす。


PS3『ナルティメットストームレボリューション』に登場した尾獣惑星螺旋手裏剣は、この技の発展形とも言える。


超ミニ尾獣玉編集

Uzumaki Naruto - 漩涡鸣人NARUTO

九尾チャクラモードで使用。

螺旋丸の要領で作り上げた、掌に収まるほど小さな尾獣玉


九喇嘛VS須佐能乎

尾獣化モードでも、ナルトと波風ミナトは螺旋丸の要領で放つ尾獣玉と特大サイズの螺旋丸を使用している。


磁遁螺旋丸編集

うずまきナルト

一尾・守鶴の磁遁の力が練り込まれ、封印術の性質を持った螺旋丸。

同じく六道仙人から力を授かったサスケが生み出す黒い千鳥を場に留めて絡め取り、初代火影の明神門すら脱したマダラをも(直前で輪墓マダラを犠牲に脱出されたが)そのまま封じ込めた。


螺旋閃光超輪舞吼参式編集

ミナトが何度も発動を狙いながら結局実行できずに終わった謎の術。

マーキング苦無と影分身を使用するらしく、おそらく分身と飛雷神の術との連携術。

生前のシーンやアニメの描写を見るに、飛雷神で飛び回りながら螺旋丸を叩きつけて回る攻撃だと思われる。


圧縮螺旋丸編集

螺旋丸形成の際に行うチャクラ圧縮をさらに高めることで、威力を高めたボルト用の新たな螺旋丸。

チャクラ量が平凡ゆえに大玉螺旋丸などの大技を編み出せなかったため、「性質変化やチャクラ上乗せで術を大きくするのではなく、逆に小さくまとめる」発想に転換させて開発した。

普段の螺旋丸と同量のチャクラで発動できるが、圧縮のために身体に負荷がかかる上、小さくなった分攻撃範囲も狭まる。しかし、小さい螺旋丸を見た相手が侮り油断することもあるため、これもまたメリットになり得る。


超高圧縮螺旋丸編集

超高圧縮螺旋丸 【BORUTO】超高圧縮螺旋丸

木ノ葉丸班の力を合わせて繰り出すバリエーション。

圧縮螺旋丸にミツキの仙術チャクラを加え、更に高圧縮してぶつける。

ある意味では、「超大玉螺旋丸」とは真逆のコンセプトである。


螺旋弾編集

ボルトの肉体に「」を介して宿る大筒木モモシキがアレンジを加えた術。

指先に形成し、「弾」の名の通り銃弾のように射出することができる。

弾そのものは小さいが、モモシキのチャクラを使っているため威力は全く損なわれていない。


螺旋元気玉編集

螺旋かめはめ波

DSのゲーム『ジャンプスーパースターズ』にて、悟空との合体技として使用。


連環螺旋丸編集

DS『ジャンプアルティメットスターズ』の5コマの第2必殺技。

発動の隙をカバーするために、影分身が前方に蹴りを放つ。


うずまきナルト螺旋連弾編集

上に同じく『ジャンプアルティメットスターズ』の6コマの第2必殺技。

蹴り上げた相手を影分身が地面に押さえ込み、本体が上から「螺旋丸」を叩き込む多段技。

起点の蹴り上げのリーチが短い。


豪炎螺旋丸編集

火遁 豪炎螺旋丸

PS2『ナルティメットヒーロー3』から自来也の技として登場。

作った螺旋丸に火遁の術を吹きかけた、炎を纏った螺旋丸。

あくまで火遁の炎を螺旋丸に纏わせただけで、火遁のチャクラで作った火遁・螺旋丸ではないので特に矛盾はない。




飛雷神・時空疾風閃光連の段・零式編集

PS3『ナルティメットストームレボリューション』における穢土転生バージョンのミナトの必殺技。

敵を吹っ飛ばした後に影分身して飛雷神の術で追撃させ、本体が九喇嘛モードを発動して螺旋丸を叩き込む。


ネーミングセンスに関しては、自分で名付けておきながら「ないな」とのこと。


風遁雷遁・颶風雷旋丸編集

【合体技】雷遁・雷切螺旋丸


柔鳳螺旋双獅拳編集

ナルトとヒナタJuuho Shoushiken + Rasengan

PS3『ナルティメットストームレボリューション』におけるナルトとヒナタの合体必殺技。

螺旋丸と柔歩双獅拳を一つにして相手に叩き込む。

ナルトとヒナタが手を結んだ後に、火の鳥鳳凰のような姿を模したチャクラを纏いながら、双獅拳の獅子が加えた螺旋丸をぶつける。


ちなみに、これに似た技が映画『THE LAST』でも披露されている。


親子螺旋丸編集

親子

親子で繰り出す螺旋丸の総称。概して通常よりも威力が高いとされる。


三日月螺旋丸編集

三日月螺旋丸

劇場版『大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ』のラストで披露したワンオフのバリエーション。月の光のエネルギーを吸収しており、通常の螺旋丸よりも遥かに大きく強力である。


螺旋丸「渦彦」編集

Boruto

ボルトが考案・習得した術。

大地から直接「星のチャクラ」を取り込んで螺旋丸を形成、叩き付ける。この螺旋丸には星のチャクラ、即ち星そのものの自転=「止まらない回転」の性質が付与されており、喰らった相手は単純な物理的ダメージに加え、止まることなく駆け回るチャクラによってダメージを受け続ける上、平衡感覚を乱され立つこともできなくなる。この結果、回転の性質が消える=星の回転が止まるより前に相手の命が尽きることになる。

おまけにボルトのチャクラが付与される性質上、ボルト本人は喰らった相手の動きを感知することができるなど、射程が短い以外に目立った欠点がない。

しかしその最大の強みは威力に上限が存在しないことであり、チャクラを練り込めば練り込むほどその破壊力は爆発的に上昇し、不完全な状態ですら神樹である左の体をほぼ吹き飛ばすほどの威力を見せている。ただし、星のチャクラを貯めるのに地面に足を付ける必要があるので、従来の螺旋丸のように移動しながら貯めるといった動作が出来ないという欠点が存在している。

なお術者による任意解除は可能であるため、これを当てた上で「死ぬか、いうことを聞くか」という脅迫をかける事も可能であり、どことなく「風遁・螺旋手裏剣」と似た術に仕上がっている。


風遁・螺旋障壁編集

木ノ葉丸が『BORUTO』第2部で使用。螺旋丸の工程のうち球体圧縮を解き、風遁チャクラを流した渦状の障壁を形成。敵の攻撃を受け止め威力を殺しつつ吹き飛ばし距離をとるために用いられる防御用の術。



その他編集

  • 熔遁螺旋手裏剣
  • 尾獣玉螺旋手裏剣
  • 仙法・超尾獣螺旋手裏剣
  • 六道・超大玉螺旋手裏剣
  • 七色の螺旋丸
  • 紅蓮螺旋丸
  • 三尾螺旋丸
  • 師弟螺旋丸
  • 螺旋丸・修行中
  • 連環螺旋丸
  • 超チャクラ螺旋丸
  • 竜巻螺旋丸
  • 双腕(ダブル)螺旋丸
  • 太極螺旋丸(特大螺旋丸)
  • うずまき螺旋連弾
  • 二人の切り札
  • 螺旋丸・一楽バージョン
  • 太極螺旋丸
  • きのこ螺旋丸


習得者編集

波風ミナト四代目火影編集

木の葉の黄色い閃光!

考案者

自来也(NARUTO)編集

Pervy Sage

伝承者

はたけカカシ編集

カカシ

性質変化を組み込むことができず別の術を開発

うずまきナルト編集

Narutoジャンプヒーロー

父親が目指した完成形と簡略化に成功、幾度もの実戦を経て完全版を会得

猿飛木ノ葉丸編集

姓は猿飛

ナルト考案の簡略版を習得。成人後は完全版を会得

うずまきボルト編集

🔩

BORUTO』にて木ノ葉丸より会得するが若干小さく威力低下と引き換えに特殊効果を獲得した。なお最終的には通常サイズの螺旋丸も習得

果心居士編集

Kashin Koji from BORUTO

上記の自来也のクローンである為使用可能


余談だってばよ編集

空圧螺旋丸

キッシー先生が大ファンである某ジャンプ漫画主人公の必殺技にそっくりなことは、ツッコんではいけない…


うずまき

また、原作漫画ではチャクラの色オレンジ色である為螺旋丸も同じくオレンジ色に描かれていたが、アニメ版ではどちらも青色で描かれている。


関連イラスト編集

Naruto Wallpaper波風ミナト螺旋丸ナルト


関連タグだってばよ編集

NARUTO うずまきナルト 波風ミナト 自来也(NARUTO) はたけカカシ 猿飛木ノ葉丸

尾獣玉 千鳥螺旋丸

千鳥(NARUTO) 影分身の術(NARUTO) 飛雷神の術

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