陰にして陽‼
忍びにして、天地を操る‼
自然より受け継ぎし十二様の力を持つ男たち‼
彼ら、干支忍‼
概要
正式タイトルは「NINKU-忍空-」
90年代を代表する週刊少年ジャンプの作品で、作者は桐山光侍。
1993年から連載され、1995年にアニメ化された。
その後は未完のまま約10年間休止されていたが、2005年よりウルトラジャンプで「忍空 〜SECOND STAGE 干支忍編〜」というタイトルで連載が再開され、2011年に完結した。
『NARUTO』の作者の岸本斉史は本作品の大ファンであり、忍空の文庫版3巻では「忍空の続きが読みたくてNARUTOを描いた」とコメントしていた。
余談だが、作者の桐山光侍はもともと週刊少年サンデーで『戦国甲子園』という連載作品を持っていた、当時としては非常に珍しいサンデーからジャンプへの移籍作家である。
用語
「忍空」というタイトルは本作品に登場する武術の名称。
忍空には12の流派があり、それぞれ十二支にまつわる身体能力や自然を操る能力を持っており、それぞれの流派の師範的立場の忍空使いは“干支忍”と呼ばれ、流派特有の能力を引き出させる自然龍が見える。
ストーリー
忍空組の活躍により戦乱の世も治まったかに見えたEDO暦3年、風助は旅の途中で忍空組の残党が悪事を働いているのを目にする。
そんな折、橙次が残党の過激派に囚われたとの報に接する。
彼らは「忍空狼」と称し、1人1人が隊長顔負けの実力を持つ刺客を干支忍達に放っていた。
かくして干支忍と忍空狼による忍空戦争が勃発した。
登場キャラクター
風助と仲間達
- 風助(CV:松本梨香)
- ヒロユキ(CV:鈴木勝美)
- 藍朓(CV:真殿光昭)
- 橙次(CV:小杉十郎太)
- 里穂子(CV:林原めぐみ)
- 黄純(CV:松本保典)
- 赤雷(CV:石田彰)
- 紫雨(CV:大塚明夫)
- 黒楼
- 青馬
- 緑里
- 林慶
- 山吹
- 火瑠
- ポチ
- 麗朱(CV:小林清志)
- 聖紫(CV:村松康雄)
- 先代の干支忍
- 緑里の父親
- 銅朱の師匠
ファーストステージ
- 親父(CV:宝亀克寿)
- 朱利(CV:森川智之)
- 結花(CV:氷上恭子)
- 汁水
- マザー(CV:前田敏子)
- 夏ちゃん
- 黄愁
- 松正
- 習画
- 紅
- 麒麟(CV:草尾毅)
- 獏
- 朱雀(CV:中多和宏)
- 玄武(CV:緑川光)
- 寿行
- 家畜強盗
- 金貸し
- コマンド・アーマー残党
- 氷刹
- イケイケ団
セカンドステージ
セカンドステージ・干支忍編
『NINKU -忍空- ナイフの墓標』
- 麻琴(CV:林原めぐみ)
- 螺旋龍(CV:谷口節)
- 佐吉(CV:石田彰)
- 大介(CV:城山堅)
- 中次(CV:大川透)
- 小政(CV:鈴木勝美)
- 暁海(CV:小関一)
- 牢番(CV:稲葉実)
- 村人A(CV:岡和男)
- 老婆(CV:種田文子)
- 村人B(CV:石田敦)
- 栄治
テレビアニメ版『NINKU -忍空-』
- コウチン(CV:谷口節)
- 老婆(CV:鈴木れい子)
- ダイオン
- アレク(CV:亀井芳子)
- 双乾(CV:中村秀利)
- 爺(CV:松岡文雄)
- 護衛隊長(CV:大滝進矢)
- アジラダ(CV:西村知道)
- ガウニー(CV:北村弘一)
- リー(CV:千田光男)
- 大隊長(CV:渡部猛)
- フンボルト(CV:藤本譲)
- ラムダ(CV:大滝進矢)
- バサラ(CV:松本保典)
- リーダー(CV:福田信昭)
- 副官(CV:宮本充)
- メキラ(CV:平松晶子)
- アイーダ(CV:藤木聖子)
- レイラ(CV:佐藤しのぶ)
- リリ(CV:天野由梨)
- サラ(CV:天野由梨)
- 沙也香(CV:土井美加)
- マキ隊長(CV:牛山茂)
- ミカ(CV:藤木聖子)
- エミ(CV:佐藤しのぶ)
- キイス所長(CV:大滝進矢)
- 副官(CV:大滝進矢)
- 隊長
- 亭主(CV:増岡弘)
- 女房(CV:滝沢久美子)
- 美香(CV:岡村明美)
- 老人(CV:峰恵研)
- タケシ(CV:菊池正美)
- マツオ(CV:石田彰)
- ウメタ(CV:高山勉)
- 主人(CV:村松康雄)
- ヨシオ(CV:喜田あゆみ)
- 梅千代(CV:京田尚子)
- 玲司(CV:辻谷耕史)
- 朱美(CV:田中敦子)
- 草太(CV:辻谷耕史)
- ゆうじ(CV:まるたまり)
- 清子(CV:沢海陽子)
- ケン太(CV:亀井芳子)
- ノブ(CV:喜田あゆみ)
- 名称不明(CV:林原めぐみ)
- 辰巳(CV:広瀬正志)
- 商人
劇場版『NINKU -忍空-』
- ニセ風助(CV:富山敬)
- ニセ藍朓(CV:長嶝高士)
- ニセ橙次(CV:石田敦士)
- ニセ里穂子(CV:深雪さなえ)
- ニセヒロユキ
- トモコ
- 大和(CV:大滝進矢)
- 武蔵(CV:星野充昭)
- 飛鳥(CV:子安武人)
- 村長(CV:緒方賢一)
アニメ
大戦のさなか、わずか数十名の部隊で帝国軍を壊滅寸前にまで追いつめた集団があった。
その名は忍空隊。辛うじて戦争に勝利した帝国軍は彼らの力を恐れ討伐に乗り出した。
今、本当の忍空を知る者は少ない。
(語り:大滝進矢)
1995年1月から1996年2月まで全55話が放送された。
キャラクターデザインは、のちにNARUTOのキャラデザインも手掛ける西尾鉄也氏。制作はスタジオぴえろ、幽☆遊☆白書の後番組として放送された。
平均視聴率は12.6%、最高視聴率は22.1%という当時としては驚異的な視聴率を叩き出しており、劇場版も製作される大変な人気を博した。
原作との違い
原作(First stageのみ)でのエピソードが少なかったためかほとんどがオリジナルエピソードである。
- 原作の敵対勢力は忍空の残党だったが、アニメでは帝国軍に変更。
- 原作ではパートナーであった黄純が、帝国軍の一員として主人公達に立ちはだかる。
- 原作のヒロユキはマゼランペンギンであったが、アニメではケープペンギンに変更されている。また、「デベデベ」等と鳴く様になり、脱糞場面が無い。
- ヒロユキの風助達との出会いについては、原作では悪党どもから藍朓と共に助けられたのがきっかけであったが(その後風助達が修行の旅に行ってしまったため橙次に預けられた)、アニメでは「サーカス団」の一員だったのに風助達について来てしまったという設定に変更されている。
- 原作の橙次は放屁癖があったが、アニメではヒロユキが代わりに受け持っている。
- ストーリーの大半はオリジナルキャラである。原作では12人全員が登場した干支忍は、アニメでは6人しか登場していない。
主題歌
オープニングテーマ
『輝きは君の中に』
作詞 - 中島章子 / 作曲 - 山石敬之 / 編曲 - 井上鑑 / 歌 - 鈴木結女
エンディングテーマ
『それでも明日はやってくる』
作詞・作曲・歌 - 鈴木結女 / 編曲 - 崩場将夫
『空の名前』
作詞 - 山田ひろし・鈴木結女 / 作曲・歌 - 鈴木結女 / 編曲 - 吉田智
『それぞれの明日へ』
作詞・歌 - 鈴木結女 / 作曲 - 土橋雅樹 / 編曲 - 西脇辰弥