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天才女優と鬼才監督の出会いから始まる、1本の映画を巡るアクターストーリー。


概要

原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2018年8号から2020年36・37合併号まで連載。役者志望の女子高生「夜凪 景(よなぎ けい)」が映画監督「黒山 墨字(くろやま すみじ)」と出会い、成長していく姿を描く。2020年8月時点で既刊12巻、シリーズ累計は300万部を突破。


一言でいうならば「現代版『ガラスの仮面』」。女主人公で演劇モノという週刊少年ジャンプとしてはかなり異質な作品。

主人公・夜凪の天才性を描きつつ、一方でそれ故に彼女が持つ人間性の欠如・常人とは違った演技における課題や問題点、そしてそれらをどのようにして乗り越えていくのか。また、そんな彼女に振り回されながらもその実力に魅力を感じる周囲の人間模様を描く。


連載当初は読者には共感の難しい場面が多かったが、話が進むに連れて徐々にキャラクター性を広げていく主人公、初の長編である『デスアイランド編』においてはストーリー構成力の向上、百城千世子を始めとする魅力的なキャラクターの投入、作画担当の明らかな技量向上などもあり、遅まきながら人気を獲得。

連載二クール目終盤にて、遅まきながら『人気覚醒中』と銘打たれた二度目のセンターカラーを獲得、見事立て直しに成功した。


(※ジャンプにおいては、新連載はギャグ漫画等の特殊な例外を除き『初回巻頭カラー、二回目センターカラー』を行うのが慣例になっている。が、連載初期の人気があまりに低いと、以降のセンターカラーを剥奪されてしまう。そうなると短期打ち切りはほぼ免れず、ここから立て直して人気を獲得するのは容易ではない。)


夜凪景女優化計画

コミックス4巻発売と同時期に始まった、本作と実在企業・団体とのタイアップ企画。


舞台化

エピソードの一つである銀河鉄道の夜編がホリプロの手によって舞台演劇化される事になり、主演を演技未経験者からオーディションにより選出した上で2022年に上演予定だった。


突然の幕切れ


2020年8月8日、原作者のマツキタツヤ(本名:松木達哉)氏が、未成年の少女への強制わいせつの容疑で逮捕された。

女子中学生に背後から自転車で近づき、追い抜き際に胸を触ったという事案である。この件以外にも、少なくとももう1件の同様の事件への関与が判明しており、常習性があった可能性を指摘する報道もあった。


これに伴い翌々日の8月10日、週刊少年ジャンプ編集部より、8月11日発売の2020年36・37合併号掲載分をもって本作を連載終了とする旨が告知された。また同日、舞台演劇化・オーディションについても、主催であるホリプロより中止すると発表された。

そして終了告知から1週間後の8月17日には、単行本既刊全12巻および13巻以降新刊の無期限出荷停止、電子版単行本配信の取り止め、一部関連商品の販売・発送中止も告知されている。


前述の様に各所とのタイアップや舞台化が進行し、作中の展開共々まさにこれからという矢先での連載終了となり、残念に思う声、巻き込まれる形となった宇佐崎しろ氏への同情の声などは少なくない。


なおマツキ氏はこの後、上述の事案の内1件について起訴され(もう1件は示談が成立)、同年12月23日付で懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決が下された。


登場キャラクター

スタジオ大黒天

夜凪景(よなぎ けい)

portrait: 夜凪景夜凪景

女優志望の女子高生。自らの過去を追体験する演技法・「メソッド演技法」を無自覚に身につけた。

諸刃の剣ともいえるその演技法に振り回されながらも、周囲の人々との交流や、ライバルとの共演を通して、一人の女性としても、役者としても成長していく。


黒山墨字(くろやま すみじ)

黒山墨字

スタジオ「大黒天」所属の映画監督。

カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭すべてに入賞している稀有な人物。

スターズのオーディションで夜凪の才能を見出し、自分のスタジオに引き込んだ。

物語の中では、夜凪に演技の場を様々な形で提供する役割を担っている。

(例:ウェブCMの主役、時代劇のエキストラなど)


柊雪(ひいらぎ ゆき)

アクタージュ4枚

スタジオ「大黒天」所属の制作。映像作家としても活動。傍若無人な黒山に振り回されつつも一目置いている。



スターズ

星アリサ(ほし アリサ)

芸能事務所「スターズ」の社長。元大物女優。

女優時代に心を壊した経験があり、同じような境遇を辿るかもしれない夜凪をオーディションから落としている。


星アキラ(ほし アキラ)

芸能事務所「スターズ」所属の俳優。星アリサの息子。

ウルトラ仮面」という特撮番組で主演を務めている。

デスアイランド編では、映画の主役にもかかわらず、(本編の中で)目立った出番があまりなかったり、撮影終了後に千世子のピンチヒッターとして夜凪と明神阿良也の演劇を見に行った際に熱愛報道をされたりと、割と不憫。

でも、本人は挫けてない。


百城千世子(ももしろ ちよこ)

天使アクタージュ 模写

芸能事務所「スターズ」所属の若手女優。「天使」の異名を持つ。

自己を俯瞰し客観視する力に長けており、作中の俳優の中でも最強クラスの実力を持つ。


手塚由紀治(てづか ゆきじ)

芸能事務所「スターズ」所属の演出家。映画「デスアイランド」監督。

キャラ作りのためかサングラスを常につけている。


鳴乃皐月(めいのさつき)

芸能事務所「スターズ」所属の子役、8歳。CMや大河ドラマで夜凪と共演することになる。


劇団天球

巌裕次郎(いわお ゆうじろう)

演劇界の重鎮の一人。「劇団天球」を率いる舞台演出家。

夜凪が出演したCMの映像を黒山に見せられ、自身最後の舞台演目「銀河鉄道の夜」の主演の一人・カムパネルラに夜凪を配役する。

黒山の師?と知り合いらしい。そして星アリサの演技指導を行っていたこともある。

膵臓に悪性の腫瘍が見つかり余命幾許もない。劇団員には詳細を伏せていたが・・・。


明神阿良也(みょうじん あらや)

Act-age log1

「劇団天球」所属の舞台役者。

演劇界の怪物と呼ばれる憑依型カメレオン俳優。テレビ俳優程の知名度はないが巨匠・巌の秘蔵っ子であり、様々な賞を総なめしてる旬の実力派若手俳優。

独特な自分の世界観と理解で喋るので言動が一般とかけ離れているpが、もはやそれすら「阿良也節」として評価されている。

「銀河鉄道の夜」では主役ジョバンニを担当。


三坂七生(さんざか ななお)

無題三坂先生

「劇団天球」所属の舞台俳優。

芝居に熱く、巌を父のように慕っている。それゆえに誰よりも、彼の最後の舞台を成功させたいと思っている。

普段はキツめの目つきと言葉で振る舞う取っつきにくい雰囲気の女性だが、表情、仕草、声色を駆使して、雰囲気や機微を伝える繊細な芝居をする。亀太郎に対してやたら当たりが強い。

「銀河鉄道の夜」ではタイタニック号の少女(単行本6巻特典のパンフレットでの表記)を担当。



青田亀太郎(あおた かめたろう)

「劇団天球」所属の舞台俳優。

劇団のムードメイカー的存在。和製ジム・キャリー(自称)。

人を不愉快にするウザ絡みとツッコミ待ちのふざけっぷりが板についた青年。

普段は雑に扱われる彼だが、彼そのままのキャラクターを強く出した芝居は、舞台の上で阿良也と張りあえる程。

劇団天球の中ではそれなりに上の方の立場らしい。

「銀河鉄道の夜」ではザネリを担当。

その他の人物

烏山武光(からすやま たけみつ)

芸能事務所「劇団遊劇座」所属の俳優。

夜凪と共にオーディションを受けた三人(彼を含め、源真咲、湯島茜。単行本三巻では夜凪と共に表紙を飾っている)の中では、最初に彼女の演技に理解を示している。

また、千世子との共演に行き詰る彼女のために、スターズのメンバーとの枕投げを提案していたりする。


源真咲(みなもと まさき)

芸能事務所「オフィス華野」所属の俳優。

勉強を怠らない秀才型で、デスアイランド編では映画の原作を読み込んでからオーディションを受けている。


湯島茜(ゆしま あかね)

芸能事務所「オフィス華野」所属の女優。12月1日生まれ。関西弁。

オーディションで夜凪の演技の暴走に巻き込まれ、取り乱してしまう。

だが、映画で共演した際に彼女の演技法のリスクを理解したことで、それ以降はお姉さん的ポジションに回る。


夜凪レイ(よなぎ レイ)

景の弟。レイとは双子。


夜凪ルイ(よなぎ ルイ)

景の妹。ルイとは双子。


天知心一(あまち しんいち)

芸能プロデューサー。本人からは「色々な才能を導くことを生業にしている」とのこと。広告業界に顔が利く様子。

ただ、黒山からは守銭奴と呼ばれている他、別の監督や役者等業界人からあまりタチのいい人物とは扱われていない。しかし、軽く見ていい人物とも扱われてない。

黒山が苦手か嫌いか、犬猿の仲。どうやらアーティストという存在がお嫌いらしい。

巌さんの葬式後、夜凪に接触を図る。


王賀美陸(おうがみ りく)

アクタージュ

映画俳優。暴行事件も何度か起こしているがファン多数の週刊誌の常連。

15で多数の賞を貰い、16でスターズを辞め海外を拠点に活動する現役スーパースター。

この度ハリウッド映画の仕事をドタキャン、黒山と舞台『羅刹女』の仕事をするため日本に帰って来た。

が、それは天知によるミスリードと知り激怒。夜凪はそれを引き止めるため役作りへと励むことになる。


山野上花子(やまのうえ はなこ)

山野上花子さん

脚本家で演出家の元小説家で元画家の…まぁ芸術家。彫刻も出来る。

役作りのため山に向かった夜凪と山頂で出会う。

言動は不思議を極めているが、目的は割とはっきりしている。

夜凪の親を知っているらしい。


杉並北高校

夜凪の通う高校。夜凪は2年5組、出席番号40番。


花井遼馬(はない りょうま)

2年1組28番。映画研究部に所属。元野球部だが肩を壊して引退。

吉岡が部員集めに奔走しているところに声を掛けた。それ以降部室は使わせてもらい、部活には参加しない幽霊部員。でも趣味は映画観賞(スマホ)。

朝陽とは中学の頃には知り合いだった様子(付き合ってない)。


朝陽ひな(あさひ ひな)

2年5組1番。夜凪のクラスメイト1。映画研究部に所属。名前貸しの幽霊部員。花井と仲良くしたいが相手にされない。

2年生になった新学期の頃、夜凪に興味を持った彼女は夜凪に話し掛けるもあしらわれてしまう。以来、少々夜凪に対して苛立ちを募らせている。


吉岡新太(よしおか あらた)

2年5組39番。夜凪のクラスメイト2。映画研究部を立ち上げた。初会話の夜凪にガイ・リッチー系かダニー・ボイル風かマイケル・ベイ派かクリストファー・ノーラン主義か聞いてくる映画オタ。本人は岩井俊二教徒。

屋上で黄昏ていた夜凪を映画研究部に誘う。学校祭での発表のため、自主短編映画“隣の席の君”の完成を目指す。



関連作品

阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ

本作のプロトタイプにして、作者コンビのデビュー作。『週刊少年ジャンプ』2017年9号掲載。

第2回ストキンproにて準キングを受賞した(受賞時は「松木達哉」名義。上述の通り本名)。

2019年02月4日発売の週刊プレイボーイ内の付録にて黒山墨字と柊雪が阿佐ヶ谷芸術高校内で師弟関係にあったことが相関図で明らかになり、本作が明確に読切の続編であることが判明した。


関連イラスト

あくたーじゅWJセンターカラー模写 [2018年44号その1]


関連タグ

アクタージュ - 投稿作品へのタグ付けとしてはこちらが多い。

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