CV:中村悠一
概要
『BORUTO』に登場する謎の組織『殻』の幹部である「内陣(インナー)」の一人。
ジゲンの命により『器』の回収任務に就き現場に赴く。「外陣(アウター)」にして元霧隠れの忍である青に輸送中であった『器』の回収と墜落した飛行船の調査していた木ノ葉丸やその救助にきたボルトたちの抹殺を命じる。
人物
仮面で顔の半分を隠し、白く長い髪と揉み上げから顎まで繋がっている髭を生やす貫禄のある渋い風貌をしている。左右の目尻に「Ⅱ」の文字が刻まれている。
組織の中では「内陣(インナー)」と呼ばれる幹部の一人に数えられているが、まだ若手の方らしく同じメンバーの老人からは「若造」と呼ばれている。
冷静沈着で誰に対しても紳士的に接するが、納得できない間違いや詰めの甘さを感じれば、年配者が相手でも物怖じせず厳しい言葉を投げ掛けるなど、合理主義かつ厳格で用心深い面もある。
ナルトの関係者しか習得者のいない螺旋丸を使うことができ、木ノ葉隠れと何らかの関わりをもつ。
その正体は、三途アマドによって作られた人造人間であり、木ノ葉の伝説の三忍の一人である自来也のクローン。
アマドの協力者であり、自身を「殻」の首領であるジゲンを倒すための「造り出された存在」と称している。
里に登録されている自来也のチャクラを持つがゆえに感知結界を掻い潜ることが出来、また自来也の使用できる術はほぼ全て使用可能。
ただ、人造人間であるために肉体的には彼より若く、能力面でも部分的に自来也本人よりも優れた戦闘力を持ち、仙人モードの完成度は上回っている。
一方で言動・行動からうかがい知れる人格・性格は冷徹で、忍者の定義についても自来也は初代火影・千手柱間から受け継がれる「『忍』とは忍び耐える者」という信念を持っていたが、果心居士の方は「道具で結構、『忍』とはそういうものだ」と達観したような物言いで切り捨てているなど、内面は自来也とは似ても似つかない面もある。
活躍
上述の通り、ジゲンの命により『器』の回収任務に就き現場に赴いていたが、そこで木ノ葉丸やボルトたちと交戦することになる。
実はカワキの脱走や、「殻」の手がかりを木ノ葉が得るきっかけとなった飛行船の墜落は彼が裏で糸を引いていた。その過程で利用したヴィクタのことはジゲンの命令を建前として処分し、彼の子飼いだった青のことも機密保持のために抹殺した。
(後に戦闘せざる得なかったことをボルトに謝罪している)
ナルトやサスケとの戦いでジゲンが消耗した隙を見て、彼を倒すために襲撃し、彼と交戦する。最終的にジゲンの身体を乗っ取った本体の大筒木イッシキを引き摺り出し、転生を不能にすることに成功するも、本来の力を取り戻したイッシキの力に圧倒される。
重傷を負い追い詰められるもイッシキを引きずり出すまで自分の使命と理解しており、あとは死を待つのみであったが、ここで突如として神術の1つの起こりうる全ての未来を見透す『十方』が顕現する。(アマドの人造人間にはもれなく大筒木シバイのDNAが組み込まれており、果心居士はこの瞬間まで能力が現れていなかった)
そして『十方』による未来を視たことでよってイッシキが死んでも十尾が残っている限りこの星の危機は終わらないと理解し、まだ死ぬわけにはいかないと奮起。そして口寄せによってその場を間一髪逃れることに成功する。
その後は全能による改竄が起こり、里を逃亡する羽目になったボルトを追手の忍から逃がすために、口寄せで自身の根城(風の国の外れにある元大蛇丸の拠点)に呼んで匿っていた。(全能の記憶の改竄も事前に未来視をしていたため、ある程度は客観的に状況を把握していた。)
そこで自身の正体やその行いの謝罪と神術の『十方』発現や『全能』の把握、そして未来で『人神樹』が生まれてしまう危機を語った。
そして3年後の物語『TWO BLUE VORTEX』の時点では、ボルトと共に連絡を取り合いながら行動を共にしている。
能力
改造された肉体の特性に依存することが多い『殻』の内陣の中では珍しく、科学忍具を使わず忍術主体で戦う。
主な使用術
- 口寄せ・蒸気蝦蟇
背中に蒸気を排出する気管を持つサイボーグのような蒸気蝦蟇(ボイラーガマ)を口寄せする。口寄せした蒸気蝦蟇で敵を押し潰したり、その大きな口による丸呑みなどの攻撃ができる。
- 封印術・蛙呑み(ふういんじゅつ・かわずのみ)
四つの岩の柱を口寄せし、柱で囲んでいる者を拘束する。
最初は科学忍具で再現したものと思われたが、正真正銘本物の螺旋丸であり、対峙していた木ノ葉丸やボルトたち周囲を驚かせた。
- 三昧の真火(ざんまいのしんか)
相手に仕込んだ小型の蝦蟇を爆発させることでサスケの天照と同様に消えることにない炎で相手を焼き尽くす。
- 蝦蟇煙の術(がまけむりのじゅつ)
アニメで使用。周囲に煙幕を展開する。
- 蝦蟇油弾(がまゆだん)
自来也も使用していた術。チャクラを油に変換させ、巨大な塊として浴びせ、粘着性の油膜で動きを封じる。その後、火遁忍術を用いて着火することも可能。
- 土遁・黄泉沼(どとん・よみぬま)
自来也も得意とした術で、地形をチャクラで泥に変えて沼を作り、敵を地中深くに引きずり込む。
- 乱獅子髪の術(らんじしがみのじゅつ)
自来也も得意とした術。チャクラで頭部の代謝機能を一時的に高めることにより、頭髪を自在に伸ばし操る。
- 口寄せ・火焔山(くちよせ・かえんざん)
忍界のどこかに存在する火焔山の炎を口寄せする。サスケの「雷遁秘術・麒麟」と同じく、攻撃自体は自然界由来ものであるため、チャクラ吸収では対応できない。
- 口寄せ•火焔山の真火(くちよせ•かえんざんのしんか)
ゲーム[NARUTO X BORUTO ナルティメットストームコネクションズ]などの作品で確認されている術。上記の[口寄せ•火焔山]、又は[三昧の真火]の上位互換技だと思われる。
蝦蟇由来の仙術チャクラを練り上げた形態。しかし自来也のように蛙化はせず、ナルト同様の「完璧な仙人モード」となっている。
- 仙法・超大玉螺旋丸
仙術チャクラによって強化された巨大な螺旋丸を放つ。
- 仙法・五火神焔扇
果心居士のオリジナル仙術。仙術チャクラで爆発的な炎を巻き起こし一帯を焼き尽くす。
元々は大筒木シバイを始め、神となった大筒木達が使っていた神の如き能力。その能力を発言させるためにアマドが作った人造人間にはシバイの細胞が埋め込まれているが、なにが発現するか、そもそも発現するしないかはランダム。果心居士も後者であったが……。
ちなみに人が扱えるようにグレードダウンさせたものが忍術と言われている。
- 十方
今現在から未来で起こりうる様々な可能性を視る事が出来る神術。言わば運命同士のバトルロワイヤル。この力を用いると未来での危機を感知したり、応用すると未来で取得可能な術や技を視て前倒しで身につけることが可能。
副次的な効果としては全能の発動が未来視出来れば、記憶の改竄は受けるものの客観的に状況が捉えられる。
大筒木イッシキに瀕死の重傷を負わされた際に体内の大筒木シバイの細胞によって偶然発現した。
神術の詳細は大筒木シバイを参照。