概要
第二部にあたる『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』から登場する新たなる敵勢力。
コードが神術の1つである『爪痕』を十尾に細工した『爪アカ』からよって生まれてしまった自我を持つ神樹達の総称で呼称は果心居士によるもの。
千里眼で見ていたエイダや大筒木に詳しい三途アマドもその存在に困惑していた。
発生条件は不完全とはいえ大筒木のカーマを持つ爪アカが人に噛みついた後にその人物を取り込むように樹木と化して、その後どこからの拠点で「棘魂(とげだま)」という人神樹の核が誕生し、拠点にある特殊な場に設置すると生まれる(元々は大筒木を食らって本来の神樹になる)。そのためかチャクラの特徴は取り込んだ人物と同じになる。
爪アカの時よりもさらに人型に近くなり、元々が十尾のためか木遁や尾獣玉などを使える描写もあり、爪アカの能力も引き継がれている。
さらに元になった人物のチャクラ性質も同じようで、一部の能力も使用可能な模様。
基本的には全員が本来の目的である大筒木(現状ではボルトとカワキのみ)を食らう事を目的としている。だが自我が目覚めたばかりの彼らは外界への知識を求めており、自身が感知して興味が湧いた人物や元になった人物から得られた情報から、縁のある他の人物を先に狙い始める。
メンバー一覧
物語当初は4人であったが、途中で1人増えて現在は5人になっている。
十羅(ジュラ)
4人のリーダー的な存在で、他のメンバーよりも外界への知識欲が強い。木ノ葉に拘束されたボルトの口から「他の人神樹と違い原型はなく十尾の化身そのものである」と語られる。
現在はナルトからうずまきヒマワリに狙いを切り替えている。(より正確には九喇嘛)
初登場時から古書など読み込んでおり、木の葉へ向かう最中でも見つけた古書店に深い興味を示していた。
また本を通じてか人間の感情も『知識』としては理解しており、他のメンバーが理解できない人間の行動を淡々と分析している。
そのため敵対することになったヒマワリからは無神経な質問を繰り返してブチギレられているが、反対に感情を押し殺して適切な状況判断を行なったシカダイは高く評価している。
得た知識の中では、とりわけ『愛』を危険視しており、人だけでなく自分達の進化を妨げる障害として乗り越えるものと思っている。
能力は、木遁(挿し木の術)や尾獣玉を使いこなす。
また果心居士の未来視のほとんどでボルトやカワキが殺されており、その実力は現段階でトップクラス。
果心居士もシカマルに刺激しないように念を押している。
ただ本人はあくまでも知識欲が最優先になっており、木の葉の文化に関心を示しているため、里での戦闘は消極的らしい。
左(ヒダリ)
うちはサスケが元になって生まれた。サスケ同様に右目が隠れており、感情の起伏が少なく人間を見下している性格(NARUTO2部の初期のサスケに近い)。
現在はサスケの娘のサラダを狙っている。
能力はサスケの千鳥やコードの爪痕を使用可能。ただし写輪眼は使えないようで、そのため千鳥の弱点を理解した瞬間に千鳥流しに切り替えている。
一度ボルトに敗北して『棘魂』の状態になるが、その後は十羅にアジトに持ち帰られて復活を果たす。
祭(マツリ)
風祭モエギが元になって生まれた。二本に分かれた長い帽子のような頭が特徴。神樹人間におそらく性別はないが唯一の紅一点的な存在。
現在はモエギと猪鹿蝶などの知識から関わりの深い木ノ葉丸を狙っている。
しかしいざ本人に対面するとなぜか恋心を抱いてしまい、同伴していた『粒(リュウ)』の後ろに隠れる等の意外な面を見せている。ただしその感情が何んなのか祭自身は理解できておらず、困惑していた。
詳しい戦闘描写は少ないが、現風影である我愛羅に重傷を負わせて、その場にいたシンキを追い詰めていたので相当な実力者である。
ちなみにアニオリで同名のキャラ(こちらはカタカナ表記の『マツリ』)が既におり、我愛羅がチヨバアの蘇生忍術で蘇った際、泣いて喜ぶ隣の忍を小突き我愛羅に駆け寄ったくのいちの1人として登場している。(CVは坂本真綾)
虫(マムシ)
元になった人物は不明。だが長いひげを蓄えた初老の男のような特徴で、バグが神樹に喰われていた描写やコードがこの人物をみた瞬間にバグと勘違いしたことから、おそらくバグが元になっている。
現在は千里眼で自分達を感知してきたエイダを狙っている。
能力は戦闘描写がないため不明だが、上述したエイダの千里眼を逆探知して彼女に話しかけているような力がある。
名称は最初不明であったが後に十羅によって明かされた。
粒(リュウ)
果心居士の未来視でその存在が視え、シンキが元になって誕生した新たな5人目の人神樹。『◯◯ッス』のようなチャラい若者じみた性格で先に誕生していた他のメンバーを先輩と呼んでいる。
能力はシンキが元に生まれたため磁遁を扱うことが可能。砂鉄を用いて感情の探知や、敵に砂鉄を纏わせて動きを止めたり操ったりすることも出来る。シンキが使った封印術の解除も出来るようである。
更には自身を砂鉄化したり、砂鉄を集める芸当も可能。
現在は我愛羅を狙っている。
簡易表
名前 | 元になった人物 | 標的 |
---|---|---|
十羅(ジュラ) | なし(十尾) | うずまきナルト→うずまきヒマワリ(九喇嘛) |
祭(マツリ) | 風祭モエギ | 猿飛木ノ葉丸 |
左(ヒダリ) | うちはサスケ | うちはサラダ |
虫(マムシ) | バグ | エイダ |
粒(リュウ) | シンキ | 我愛羅 |
余談
NARUTO本編でもマダラが神樹の意志を感じた描写があったが、おそらくそれは同化していたカグヤの意志であり、自我の発生とは少々ことなると思われる。