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概要編集

現在「Vジャンプ」において連載中の小太刀右京池本幹雄による少年漫画『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のアニメ作品。

前章『NARUTO -ナルト-』(以下"前作")の作者・岸本斉史も監修という形で関わっている。


沿革編集

ジャンプフェスタ'17にてテレビアニメ化の決定が報じられ、2017年4月からテレビ東京系で放映開始。

NARUTO疾風伝』(アニナル)に続き、studioぴえろが製作。キャラクターデザイン、音楽担当、声優も続投し、事実上の続編に当たる。また、岸本が前作を描く契機になった『忍空』のアニメ版で監督を務めた阿部記之が総監督・アニメーション監修に就任。


放送時間帯は水曜午後6時台前半を経て2018年5月に木曜午後7時台後半(アニナルの放送終了時点の時間帯)に移動し、さらに同年10月には日曜午後5時台後半(『笑点』の裏)へと変遷している。


2023年3月末放送の第293話をもって「第一部完」という形で一旦終了するが、第二部の製作が予定されている。

また4月期の、同じくジャンプ原作・studioぴえろ制作の『BLEACH 千年血戦篇』第1クール再放送を挟んで、7月期からは前作のセレクションや、前作から数えてアニメ化20周年記念の新作が放送予定だったが、クオリティアップのため放送延期となった。


特徴編集

書籍のアニメ化の場合、しばしば原作から乖離した設定が増えて「アニメオリジナル」と表現されることが多いが、本作の場合は劇場版を下地に漫画版を執筆、アニメ版に落とし込む際には前作での出来事を踏まえてさらに肉付けしており、乖離は最小限に留まっている。

型式としては『ドラゴンボールGT』や『ドラゴンボール超』に近い。

漫画とは異なり、ボルトが忍者アカデミーに入学する所から物語が始まる。


アニメ版では夕方放送ということもあって、漫画版より新たなメインターゲットである子供向けの、ボルトたち第七班のメンバーを中心とした次世代の忍たちが活躍する、次世代物という色合いが強い。ただし、漫画版では登場していないアニメのみ登場するキャラクターや、前作時代のキャラクターが歳を重ね多数登場しており、前作のアニメの演出をオマージュしたOPや戦闘シーンを取り入れたりと、前作のファンも楽しめる作りとなっている。


ただし、物語が漫画版のストーリーに本格突入した編以降は、作風が漫画版寄りにシリアス寄りになって行き、それまであまり作中で描かれなかった仲間の死や、前作本編のような大きな戦争といった過激な描写も多くなっている。

また、漫画が月一連載ということもあり、漫画ではモブキャラ扱いだったキャラの人物像を掘り下げたり、描かれていない出来事や台詞が補足される傾向にある。


主題歌ではKANA-BOONサンボマスターいきものがかりFLOWASIAN KUNG-FU GENERATIONといった前作で主題歌を担当したアーティストが要所要所で再登板している。


エピソード一覧編集

原作漫画のストーリーは★印、小説版でも描かれたエピソードは●印、その他基になった作品があるものは☆印。


忍者学校時代編集

  • 入学編

うずまきボルトは、七代目火影であるうずまきナルトの息子だが、多忙で家に帰れない父のことをよく思っていない。ボルトは忍者アカデミーに入学し、学校での新しい友達との出会いやスクールライフを送りながら、クラスでの問題を解決していく。クラス近辺で起きる問題が、ボルトだけに見える謎のモヤが原因で起こる、ゴーストの仕業だと知ったボルトたち。その問題を調査していく内に、かつての木の葉の里の因縁によるものだと判明。そしてその事件は意外な結末へ向かうこととなる。


うちはサラダは物心ついた時から、父親に会ったことがなかった。写真の眼鏡の女のことが気になり、サラダは親友の秋道チョウチョウと共に父親探しの旅に出る。そこでサラダは父親であるうちはサスケと対面し、更にはうちは一族の因縁に巻き込まれることになる。


  • 修学旅行編

ボルトたちはアカデミーの修学旅行として「霧隠れの里」に訪れることに。ボルトたちは水影の側近を務める枸橘かぐらと仲良くなるが、クラスメイトの結乃イワベエは、霧隠れとの因縁から彼をよく思っていない。やがて霧隠れの里のかつての因縁と、渦巻く陰謀に巻き込まれることとなる。


  • 忍者学校卒業編

アカデミー卒業間近、油女シノの教室の生徒たちはそれぞれの進路に向かって進もうとしていた。ボルトたちと一部のクラスメイトは忍になる道を選ぶが、六代目火影でかつてナルト・サスケ・サクラの担当上忍であったはたけカカシが、卒業試験担当教官に名乗り出る。


なお、「うちはサラダ編」を除くここまでのストーリーは加筆修正されたノベライズ版が刊行されており、漫画版の前日談という扱いになっている(漫画版にてボルトがアカデミーの修学旅行で霧隠れに行ったという発言がある)。


下忍時代編集

  • 初任務編

ボルトは猿飛木ノ葉丸を担当上忍として、うちはサラダと謎の少年ミツキとスリーマンセルのチームを組むこととなる。が、チームワークがなかなか揃わず任務が上手くいかないのだった。


  • 白夜団編

「世のため人のため」を謳って各地で盗みを働く忍の義賊集団「白夜団」が木ノ葉隠れの里を騒がせていた。理由もなく任務をただ淡々とこなしていた奈良シカダイは、リョウギという少年と将棋を通して親しくなるが、実はリョウギは「白夜団」の一員であった。


  • 中忍試験編
    • 原作:劇場版『BORUTO』(中盤からはオリジナル展開となる)

中忍昇格試験を控えたボルトたちは、自らの実力を発揮する為に意気込む。ボルトは父・ナルトとの仲が一段と険悪になってしまう。そんな中、サスケが里に帰還し、ボルトは彼に弟子入りすることとなる。一方、その影では大筒木一族の陰謀が迫りくるのだった。


新章編集

  • 超チョウチョウ蝶モード編

岸本が原案を出した、チョウチョウの恋物語。

痩せる術を会得し、テレビドラマで憧れのイケメン俳優・トマルの殺害予告で第七班と第十班とで合同護衛任務に就くこととなる。張り切るチョウチョウだったが、やがてトマルの素性や殺害予告の犯人に辿り着くこととなる。


  • ミツキ失踪編

ミツキは元土影のオオノキと知り合い、ある日の境にボルトたちの前から姿を消した。ボルトとサラダは里抜けを決心して岩隠れの里に向かうミツキを追い、ミツキの誕生の秘密を知ることとなる。オオノキは密かにとある計画を進めており、やがてその計画は、岩隠れの里を巻き込んだ戦いにまで発展することとなる。


木ノ葉隠れでは、親子水入らず日を過ごす「親子の日」が設立された。ナルト、秋道チョウジ、サスケはうずまきヒマワリ、チョウチョウ(カルイ)、サラダの為に、それぞれ里を駆け巡るのだった。


  • 呪印感染編

ボルトたち第七班は、筧スミレたち第十五班と共に合同任務を行うことに。スミレは何やら悩みを抱えているようで、よそよそしい。そして現場では大蛇丸のかつての部下・重吾が事件に関わっており、思わぬ事件へと発展することとなる。


猿飛ミライは、はたけカカシとマイト・ガイと共に秘湯の温泉街に行くことに。温泉街の問題を解決していくうちにミライは、自分の誕生前に殉職した父・猿飛アスマのことを気にするようになり、彼に会いたいと思うようになる。


  • 中忍昇格編

火影室では、ボルトたち同期の忍の中で、誰を中忍に昇格するかで議論されていた。ナルトと奈良シカマルは、ボルトたち同期の忍たちの今までの活躍ぶりを振り返るのだった。


  • 木ノ葉丸の恋編

木ノ葉丸の恋物語。木ノ葉丸は「仕事が恋人」と自称していたが、橙村の令嬢・宵村レモンと知り合い、お互い惹かれていく。しかし、木ノ葉丸はやがてレモンの本当の使命や、彼女の許婚の明月カンキツの正体を知ることとなる。


  • 一尾護衛編

サスケを訪ねて砂隠れに向かったボルトは、サスケと我愛羅大筒木ウラシキと交戦している現場に遭遇する。ウラシキの狙いが一尾・守鶴だと知ったボルトは、我愛羅の義理の息子・シンキと共に反発し合いながらも、ナルトのいる木ノ葉までの守鶴の護衛任務を任される。


  • タイムスリップ編

「『NARUTO』漫画連載20周年記念」作品であり、原作者の岸本が立案したストーリー。

守鶴を巡る一件の後、木ノ葉に侵入したウラシキを追い詰めたボルトとサスケだったが、彼に巻き込まれる形で、約20年前の木ノ葉の里へタイムスリップしてしまう。ウラシキの狙いが当時のナルトの尾獣チャクラであることを予測した2人は、少年期のナルトや生前の自来也に事情を伏せて共闘し、ウラシキとの最終決戦に備え動き出す。

殻編編集

  • 貉強盗団編
    • 前半はオリジナル。

ボルトたち第七班は、里を騒がせている強盗団「貉」の情報を掴む為、任務で牢獄の「鬼灯城」へ潜入する。依頼主は「貉」元メンバーのコクリであり、最近収監された組織のNo.2・ツキヨから自分の身を守ってほしいというものだった。

ボルトとミツキは城主の協力を得て囚人に扮しコクリと接触、彼や他の囚人たちを取り巻く状況に介入していく。

鬼灯城での任務からしばらく経った頃、里では火の国の大名・まどかイッキュウがナルトの元へ訪れる。ボルトはイッキュウの息子・まどかテントウの護衛を任され、彼と交流する内に仲良くなるが、テントウが「貉」の頭目・ショジョジによって誘拐されてしまう。


  • 「殻」始動編

「貉」のショジョジの尋問の末、謎の組織「殻」の情報を得たナルトやサスケたちは「殻」に迫る。

ボルトたち第七班は、任務で暴走している人間を発見する。その人間は体内に柱間細胞を埋め込まれていることを知り、ボルトたちは柱間細胞を巡る人々の争いに巻き込まれることになる。そして、同時に「殻」の内陣のヴィクタとディーパが動き出し、ディーパ相手に完敗したボルトたちは実力不足を痛感し、修行の末、ディーパとの再戦に挑む。


  • 器編

第七班は科学忍具の研究所での任務を言い渡され、遠野カタスケと共に雷車で向かう途中、霧隠れの忍・青と出会うが、実は青は里を離れ「殻」の外陣となっており、ボルトたちと敵対することとなる。

一方「殻」では”器”が失われ、さらにヴィクタを暗殺した内陣で謎の仮面男・果心居士が動き出そうとしていた。


  • カワキ編・「殻」激突

「殻」の青や果心居士との戦闘後、彼らに”器”と呼ばれる謎の少年・カワキと遭遇したボルトたちは、彼を木の葉の里へ連行する。

五影会談後、ナルトの志願でカワキはうずまき家で居候することとなったが、ボルトとはソリが合わず喧嘩ばかり。だが、カワキ奪還の為に襲撃して来る「殻」の内陣・デルタやボロとの戦いを得て、カワキの心境に変化が出始めていた。


  • カワキ編・大筒木覚醒

「殻」との戦いが深刻化し、ボルトに謎の変化が出始める。

「殻」の科学者であったアマドが木の葉に亡命を希望し、アマドの口から『殻』のリーダーのジゲンの正体が大筒木イッシキの”器”であること、大筒木一族の目的などをボルトたちは知ることとなり、ボルトとカワキ、ナルトとサスケは、ジゲンことイッシキとの決戦へと向かう。


新たな舞台編集

  • 中忍再試験編

ボルトたち同期の忍の間で、再度中忍試験が開かれることとなった。新たな新術などを会得し成長した仲間たちは、ボルトたちと中忍の称号を得る為に競い合う。


  • 新班初任務編

試験で中忍に昇格したサラダ、伊豆野ワサビ雷門デンキは班の隊長となり、担当上忍の抜けた班での任務をこなすこととなる。

一方、中忍試験を観戦したカワキは、忍に興味を持ち初め、下忍となる為の任務をナルトから言い渡される。


  • 霧隠れ大海戦編

新たにカワキを加えた新生第七班は、霧隠れの里での任務を言い渡され、メタル・リーら第五班との合同任務をこなすこととなる。

しかし、海賊・舟戸一族と霧隠れの戦争に否応なく巻き込まれていくボルトは、かぐらたち仲間を相次いで失い、かつて父も直面した「憎しみの連鎖」について考えさせられることになる。


カワキはナルトからの任務の依頼で、留学生として里に滞在する要人の護衛の為、忍者学校に生徒として入学することとなる。奇しくも同期入学となったヒマワリやその友人、そして癖の強い生徒たちと共に、慣れない環境でスクールライフを繰り広げる。

そしてカワキとヒマワリは、暗殺者の意外な正体に辿り着くこととなる。


キービジュアルは原作の作画担当者・池本幹雄による書き下ろし。


  • 死の実験編

コードの行方を追う任務のため旅立つサスケを見送ったボルトは、木ノ葉に戻る最終便の雷車で深い眠りに落ち、目覚めると謎の施設にいた。そこにオウガという謎の男が現れ、ボルトを含む乗客たちは実験という名のデスゲームに巻き込まれることとなる。


サスケは、かつてナルトが謎の病に侵された際、任務の為に元第七班のサクラやカカシと共に出来事を振り返る。


  • コード襲来編

「殻」の残党であるコードが、ついに動き出す。


スタッフ編集

アニメーション監修阿部記之
監督
ストーリー監修小太刀右京
シリーズ構成
キャラクターデザイン西尾鉄也 鈴木博文
サブキャラクターデザイン藪野浩二 夘野一郎 黒津安明(第67話~)
美術監督上野秀行
美術設定協力遠藤正明 田中比呂人(第16話~)
色彩設計今村友栄
編集
撮影監督増野真衣
音響監督名倉靖
音楽高梨康治 刃-yaiba-
音楽制作アニプレックス
音楽プロデューサー谷澤嘉信(第1話~第26話)
音響制作楽音舎
プロデューサー圡方真 町山晃一
アニメーション制作studioぴえろ
製作テレビ東京 ぴえろ

関連動画編集



関連タグ編集

池本幹雄 小太刀右京

アニメ / アニメ版

BORUTO

岸本斉史 NARUTO


外部リンク編集

『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』公式サイト

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