概要
『BORUTO』の時代で暗躍する謎の組織。
火の国大名の息子・テントウ誘拐事件の主犯である狢強盗団のリーダー・ショジョジが最初に言及し、彼曰く裏社会ですら情報がほぼ出回らず、「とにかく関わるとヤバい」程度の認識に留まっている。
大筒木と関わりがある組織であり、組織構造としては中枢メンバーである内陣(インナー)と外部協力者である外陣(アウター)で構成されている。
目的は不明だが、「悲願」を成就させるために『器』が必要不可欠であり、それがカワキであるとされている。
本拠地のアジトは異空間に存在しており、時空間忍術か転送装置でしか出入りすることができない。
中枢メンバーである内陣は黒いローブを纏っている。メンバーたちはほぼ全員がアマドによって人体改造を施された改造人間であり、顔のどこかにローマ数字が刻まれているのが特徴。
内陣の者達が会合を開く際には「幻術通信」なる特殊な術を使って各々の映像データを送ることで行う。かつて暁が会議や尾獣封印の時に用いていた「幻灯身の術」とは違い、あたかも本人達がそこに実際にいるかのような精巧な立体映像を送ることが出来る。
第四次忍界大戦後の忍界に深く根を張っており、外陣のメンバーを使って科学忍具の開発を各国で進めさせ、その技術を自分たちに流用し、科学者のアマドが独自に発展させている。
外陣のメンバーはそれらの行動を人類の発展、あるいは秘密結社である「殻」の勢力拡大のためと思っているが、その実はリーダーのジゲンと内陣のメンバーの利益のためでしかない。
当初ボルト達とは全く関わりを持たなかったが、大筒木モモシキ・キンシキ・ウラシキの襲来後を境に少しずつ行動が活発化。
「殻」の悲願達成に必要な『器』を移送中の飛行船が消息を絶ち、計画は変更となったことで本格的に行動を開始することになる。
アニメ版では、その存在を匂わせる展開が多くありつつも、長らく登場しなかったが、2020年末のジャンプフェスタに合わせた新PVにおいて、遂に本格的な登場と原作における物語へと入っていくことが提示された。
公式PV
予告
関連人物
「殻」から『器』と呼ばれる少年。左の掌に「楔」を持つ。ローマ数字は『Ⅸ』。
「殻」のリーダー。顎に「楔」を持つ、辮髪の男。大筒木と何らかの関わりをもつ。
カワキの父親に大金を払い、カワキを養子として引き取った経緯がある。ローマ数字は『Ⅳ』。
内陣(インナー)
研究開発技術部主任。白い口髭と黒縁のメガネが特徴の男。「殻」の驚異的な科学力を支えている。
目元を仮面で隠した男。ナルトの関係者以外で習得者のいない螺旋丸を習得しており、木ノ葉隠れと何らかの因縁を持つ。ローマ数字は『Ⅱ』。
内陣の紅一点。非常に短気な性格をしている。ほぼ全身を科学忍具に改造したサイボーグであり、戦闘力は高い。ローマ数字は『Ⅰ』。
口髭の生えた大柄な壮年の男。傲慢な性格で豪快な笑いが特徴。アニメ版では表向きは宗教団体の教祖を務めている。ローマ数字は『Ⅲ』。
赤髪が特徴の青年。軽い口調が目立つが、ジゲンのお気に入りになりたいという願望が人一倍強い。十尾の監視を担当している。ローマ数字は『Ⅵ』。
前の大戦で片足を失い義足をしている小柄な老人。狡猾で腹黒く、ジゲンを含めた他の内陣を快く思っていない。アニメ版では表向きは大規模な医療機関の頭取を務めている。驚異的な生命力と複数の属性を用いた多彩な技の持ち主。カワキのデータを盗んでジゲンを出し抜こうと目論むが、既にジゲンに見破られており、最期は密命を受けた果心居士に殺害された。ローマ数字は『Ⅴ』。
アニメにのみ登場。外ハネしたワンレングスの髪に厚い唇が特徴の男。美食家気取りの狂人。空気中の炭素を体内に取り込み高い密度まで結合させる「石個炉」という能力を持つ。最終的にボルト達に敗北した後で首だけの状態で蘇生されるが、情報を吐かされた後に用済みとして処分された。ローマ数字は『Ⅶ』。
アニメにのみ登場。ホームレス風の小柄な老人の姿をしているがこちらはダミーの傀儡で本体は幻術使いの少女。他と違って破綻した思想や能力を持たず、アマドの補佐役として造られた唯一の非戦闘員。人間の「”生きる”という欲望」に興味を持ち、それを詳しく研究する内にジゲンの心にまで調べようとした事で逆鱗に触れ組織を追われている。その時に受けた傷がきっかけで感情を失い、人間の欲望を研究する事で「自分の生きる意味」を見出そうと複数の人間を攫っては自身も参加する形で幻術を使ったデスゲームのような「実験」を繰り返していた。ローマ数字は『Ⅷ』。
外陣(アウター)
元霧隠れの忍。第四次忍界大戦で死亡したと思われていたが、左手足と右目の白眼を失いながらも辛うじて生き延び、科学忍具の義肢で補っている。
- 我婁
顔の下半分を覆うマスクを着けた大柄な男。過去に自分の下顎を潰したカワキを酷く憎んでいる。
- 唐野ガラシ
アニメにのみ登場。雨隠れの里の廃墟に暮らしていた青年。殻の狂信者で大国を嫌っている。
- 雁首キセル
同じくアニメにのみ登場。当初は殻の刺客かと思われていたが、実は逆に殻に潜入していた木の葉隠れの暗部。
その他
ボロの教団施設で保管されている改造人間の一人。デイモンの姉。
ボロの教団施設で保管されている改造人間の一人。エイダの弟。
ボロの教団の一員。教団の施設に保管されている改造人間達の管理をしている。
関連用語
- 楔(カーマ)
菱形をした謎の刻印。ジゲンは顎、カワキは左掌に刻まれている。ジゲンは悲願達成に必要な『器』の完成の為に「楔」の適合者を探す人体実験をしていた。詳細はリンク先参照。
全ての尾獣の集合体にして「チャクラの実」を実らせる『神樹』と密接な関わりを持つチャクラの怪物。
ジゲンが所有する個体は、第四次忍界大戦の個体よりもかなり小さなサイズをしている。