概要
CV:鈴村健一
2015年の「NARUTO展」の来場者特典冊子『新伝・風の書』及びこれを原案とした疾風伝469話(アニナル通算689話)のゲストキャラクター。
スクープを求めて西へ東へと旅する写真家兼フリーのジャーナリスト。決して孤独を愛する旅人ではない。
下忍になりたてで暇を持て余していたナルト、サクラ、サスケたち第7班の『特別任務』、すなわちはたけカカシの素顔を暴くことを聞き、スクープになり金銭が手に入ると考え協力を申し出る。
その際、スクープをものにした暁には一楽のラーメンを奢って欲しいと言うナルトに餃子も付けるなどと答えている。
元忍者で所属していた部署は火影直轄の情報収集班、暗部。
そのため、錠前のピッキングなどが可能で、サスケも一目置くほどの腕前。
茶色の癖毛に瞼から頬に掛けて施された独特なペイント、そして口元にホクロがある。
また面食いのサクラをして『イケメン』と賞される程、整った顔をしている。
特別任務
①忍者登録書で確認
最高機密書類である忍者登録書には基本素顔の写真が使われているというスケアの話から確認のため火影邸に潜入。
しかし、あと一歩の所で暗部に捕縛され、当然ながら三代目火影・猿飛ヒルゼンに叱られ、カカシ本人にも叱られる。
②食事中を写真で撮影
ナルトがカカシに団子を奢り、食べる様子を確認することに。
ナルトたちも何度も試した手段だが、スケアの持つ連続撮りカメラで写真を撮る。
しかし、通り合わせた犬塚キバに話しかけられ食べる所を目視できなかったばかりか、肝心の連続撮りカメラでは丁度赤丸がハトにじゃれ付こうとした所だったため、ハトと赤丸、そして何故か木の葉に邪魔され口元を確認することは叶わなかった。
この神がかりな偶然に、サスケは神の力さえ感じるとコメントしている。
漫画版ではここで諦めるが、アニメ版ではナルトたちの動向を気にしたキバが同期に声を掛けたため、第8班、第10班の協力を得て、奈良シカマルの指示のもと特別任務を続行することとなった。
③:プランA
ナルトが「変化の術」で女性に変化し、サクラの処方した薬で鼓動を弱め、川で溺れたように装う。
そして日向ヒナタがカカシに助けを求めに向かい、カカシに人工呼吸を施させるというもの。
しかし、カカシは一旦マスクに手を掛けたものの、症状を見て病院へ搬送しようと変化したナルトをお姫様抱っこしながら去っていった。
③:プランB
川から病院までのルートで待ち伏せた秋道チョウジの襲撃で不意を突き、油女シノの寄壊蟲で捕縛する。
当初は山中いのの心転身の術で精神を乗っ取りマスクを外す予定だったが、カエルに邪魔されて不発に終わる。
そこを空かさずシカマルの影真似の術で捕え、マスクを外させようとする。
だが、ガイ班の三人に邪魔され、更に捕らえていたカカシ自体が影分身にすぎず転んだ拍子に消えてしまった。
このことから「カカシは最初からナルトたちの動きに勘付いていた」ことが判明する。
余談
同期である7班、8班、10班は忍アカデミーでの同窓生であるため9人は互いに面識があるものの一学年上のガイ班との面識はなかった。
アニナル第101話でも同様にカカシの素顔を暴こうと7班が奮闘するが、サクラの髪が短くなっていることからするとこれは中忍試験を終えた後であり、スケアと共に素顔を暴こうとしたのが時系列的には先行である。
ちなみにナルトたちが行った作戦はやはり食べる所を見ること、尾行をすること、温泉に入った所を見るというものだったがどれも失敗に終わっている。
更にオチはマスクの下には予備もう一枚マスクを付けているというものだった。
スケアの声を演じた鈴村健一は六尾の人柱力・ウタカタの声も演じている。
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※ネタバレ注意
CV:井上和彦(カカシ)/鈴村健一(スケア)
正体 |
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スケアの正体ははたけカカシ本人だった。
顔は写輪眼を隠すためのカラーコンタクト、左目の傷を隠すためのシールとアイシャドウ、茶髪のカツラでごまかしている。ただし口元は元々知られていないためホクロ含めまったくイジっていない。
「変化の術」という便利なものがありながらわざわざ面倒な変装をした理由は明かされておらず、読者の間では「チャクラの消費を抑えるため」、「サスケの写輪眼で見破られることへの懸念」などの推測が挙げられている。
また声に関しては蝶ネクタイ型変声機などという便利アイテムではなく声色を自力で変えている(ただし元に戻す際、一定の負担はある模様)。
ちなみにカメラ一式はレンタル品。
カカシは教え子たちが自分の素顔を見ようと躍起になっていることを知り、スケアに変装し、影分身のカカシをターゲット役に据えさせ教え子たちの動向を窺っていたのである。
ちなみにカカシはナルトたちの特別任務の出来をまずまずと捉え、もう二、三回遊んでもよいとコメントしている。
アニメ版では、同期全員の手を借りて作戦を続行するナルトたちへの対策として影分身を3体追加し、ガイ班のロック・リー、日向ネジ、テンテンに変化させたうえで偶然を装い介入させることで難を逃れた。
ちなみにスケア、即ち本体のカカシはナルトたちと別れ旅立つという体で里の外へと向かう道中、旧知の仲であるマイト・ガイと鉢合わせしている。
どうにかやり過ごすものの、ガイ自身はスケアにどこかで会ったか?と尋ねている。
余談であるがスケアの名前はカカシの英語名、スケアクロウ(Scarecrow)に因んでいる。
劇場版NARUTOの第一作『大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!』に登場するイケメン俳優ミッチーが『風雲姫』にて演じている役は助悪郎(すけあくろう)という役でオズの魔法使いに因んでいるのと同様である。
さらにスケアの髪の色やペイントは何処となくある人物を髣髴とさせるものがある。
再登場 |
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一度きりの登場かと思われたが、教え子たちの子供たちが活躍する続編『BORUTO』アニメ版第35話「三者面談…!!」にてまさかの再登場を果たす。
カカシが忍者学校の卒業試験官を務めるにあたり、受験者であるうずまきボルトたち次世代の子供たちの人となりを調査するため、(作中時間で)約20年ぶりに変装し接触した。
ちなみに校長であるうみのイルカもこの事前調査のことを把握しており、彼の前で変装を解いている。
また卒業試験時、第37話「忍の覚悟」において忍になる覚悟に欠けていたボルトを取り押さえた際に、自分がスケアであることを明かし、ボルトを驚愕させると共に忍の厳しさを教えた。
再々登場 |
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再々登場はもはや無いと思っていたら第115話「第二十五班」にて三度目の登場。
連続爆弾犯に郵便物の時間帯指定が使われる犯行が木ノ葉の里管内で起こり、その資料にボルトの級友である竹取ホウキ、黒衣ハコ、国防レンガ達25班の苦情書類を目にしたカカシが、彼らに接触すべくスケアに変装する。
六代目火影である自身をリスペクトするホウキに対して己と同じ過ちを繰り返させてはならないと経験談を、六代目に関する逸話という形で聞かせている。
これを切っ掛けにホウキたちの班はそれぞれの特性を活かして連続爆弾犯事件を解決させ、その後カカシの推薦によって元カカシ班のメンバーであるサイが上忍となり諜報任務特化型のチームとなる。