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「人間が一人死ぬ…なくなる 過去や今の生活そしてその未来と一緒にな」


プロフィール編集

忍者登録番号011850
誕生日5月26日
年齢23歳※
星座ふたご座
身長178cm
体重66.2kg
血液型O型
性格おおらか・お人よし・前向き
好きな食べ物一楽のラーメン
嫌いな食べ物まぜご飯
好きな言葉信頼
趣味湯治
忍者学校卒業年齢11歳
中忍昇格年齢16歳
CV関俊彦/山本泰輔(少年時)

※データは基本的に初登場時のもの

※キャラクターオフィシャルデータBOOKの第一弾、秘伝・臨の書では当初イルカの年齢は、カカシの一つ下、25歳という設定だったが、アカデミーに在籍していた時期等に矛盾が生じると年齢が引き下げられた。


概要編集

木ノ葉隠れ忍者学校(アカデミー)で講師を務める中忍であり、主人公うずまきナルトやその同期たちの恩師。

彼らからはイルカ先生と呼び慕われる。


出番は決して多いと言えないが、その優しい人柄と作品全体の本質にまで関わる名バイプレイヤー的存在であるがゆえに根強い人気を誇り、人気投票では常にメインキャラ(ナルトサスケシカマルカカシなど)と肩を並べ、終盤に登場キャラクターが増える中でも上位に食い込むほどである。

因みに第一回:4位、第二回:3位、第三回:3位、第四回:5位、第五回:4位、第六回:5位、第七回:11位という結果である。


人物像編集

茶色がかった黒髪をポニーテールにしており、鼻の上にある真一文字の傷がトレードマーク。


三代目火影猿飛ヒルゼンから優しい性格、辛いことを押し殺し笑える強さを持つと評される人格者。

悪戯が過ぎる生徒には居残りの罰を課す一方で、一楽ラーメンを奢り、親身になって相談に乗るなど叱る所は叱るものの基本的にはお人好しな性格。


ナルトが生まれた日、九尾により多くの里の人間の命を奪われたため、憎悪の対象である九尾が彼の体に封印されていたことからナルトには非がないにもかかわらず人柱力のナルトは里の住人から煙たがれていた。

イルカも九尾と決して浅からぬ因縁を持つが、うずまきナルトを「一人の人間」として見て、そして指導してきた教育者である。

ナルトにとってはのような存在であり、7班に編成される以前では初めて出来た繋がりであり、ナルトの人格形成に大きく作用することとなった人物。


原作、アニメ共に第一話におけるナルトのおいろけの術の最初の被害者であり、イルカは鼻血を盛大に出しており、スケベないし初心として扱われることが多い。

ナルト達7班の担当上忍であるはたけカカシとはお互いに敬語で話しているが、実際はカカシの方が4歳年上。


また、アカデミー講師と並行して木ノ葉隠れの任務受付の業務も担っており、下忍となった教え子たちに任務を説明したり、報告書を受け取るなどしている。


アニメオリジナルストーリーでは、ナルトとのコンビで脱獄したミズキと戦闘する場面や、ナルトと出会ったばかりの頃を描いたエピソードがある。

イルカがアカデミーの教師になる以前に、カカシの部下として任務にあたってた事や少年期のイルカは、ミズキに対しては努力家で何でも熟す秀才として憧れ、ミズキの友達として誇りに思っていた過去が描かれている。


来歴編集

生い立ち編集

両親の死と火の意志編集

木ノ葉隠れの上忍のうみのイッカク、うみのコハリ夫婦の息子として生を受ける。

夫婦ともに優秀な忍者であり、イルカは両親のことを誇りに思っていた。

しかし、イルカが10歳の時に両親は九尾から里を守るために殉職(共に享年45歳)。

孤児となったイルカは孤独から、誰かに褒められたい、認められたいと思い、本人曰く優秀さで人の気を引けなかったため、クラスでは明るく振舞った。時にわざと大げさな失敗をして見せ、アカデミーでは笑いの中心となっていると担任から評価されていた。

悲しみを隠して笑うイルカの孤独に気付いたのは三代目火影猿飛ヒルゼンであり、英雄の碑の前で泣くイルカに「火の意志」について語った。

この出来事が後にイルカに、火の意志を持った子供を育てたいという目標を持つ切っ掛けとなった。


アカデミーの講師に編集

生来の優しい性格はそのままに中忍となったイルカははたけカカシを部隊長とした任務中、敵忍拘束時に怪我を負う。

その際、三代目火影にその優しさが仲間を危険に巻き込む可能性を指摘される中、イルカは戦忍ではなくアカデミー教員を目指すことを告げる。

ヒルゼンはその際にアカデミーの補助教員をやってもらうと告げているが、イルカは同期のミズキらと共にアカデミーの教員採用試験を受験し、合格した。


アカデミー教員となることが決まったイルカは三代目に呼ばれ、うずまきナルトの担任になることを命じられる。

九尾封印された人柱力であり、殆どの里の住人達から白眼視されていたナルトは幼少期のイルカ同様、一人の人間として認められようと悪戯を繰り返していたが、この当時その悪戯がエスカレートし始めた頃で、ただでさえ煙たがれていたナルトの担任教師を務めたがる者がいなかった。

そこで白羽の矢がたったのがイルカであり、イルカが引き受けなければナルトは忍になれず、里の爪弾きものとして扱われるであろう未来をヒルゼンが示唆すると、イルカは生来の人の良さから複雑な思いを抱きつつ任務を引き受けた。


イルカは当初、ナルトに非がないことを理解しつつも、ナルトに封印された九尾が親の仇であることから複雑な思いを抱き、ナルトとの関係は良好とはいえず、担任を辞すことを考えていた。

しかし、通りすがりのカカシからナルトの担任になるのはヒルゼンがイルカに課した試練であり、相手に心を開くように指摘される。

その後、クラスメイトに騙されて敵の潜む裏山に出掛けたナルトを救出する出来事を切っ掛けにナルトと正面から向き合うようになり、良好な関係を築くこととなった。

イルカの火の意志に触発され、ナルトは四代目火影を越える英雄、火影になることを夢見るようになる。


ナルトの卒業試験編集

NARUTO、記念すべき第一話のエピソード。

イルカのキャラクター性並びに本作品の根幹を成す重要な話なので、第一話の内容も解説する。


アカデミーの落ちこぼれ、ナルトが木ノ葉隠れの里にある歴代の火影の顔が掘られた顔岩にペンキで落書きするところから物語は始まる。

担任のイルカはナルトを叱るものの、ナルトは反省の色を見せずに怒ったイルカは復習テストで「変化の術」の試験をする。

しかし、反発するナルトはイルカの課した課題を無視し、おいろけの術を披露。モロに引っかかって鼻血を大噴出していたイルカはナルトを叱り、放課後「掃除が終わるまで家には帰さない」と自分の責任で顔岩を掃除させる。しかし、「家に帰ったって誰もいない」という不貞腐れたナルトの言葉を聞き、イルカは事情聴取も兼ねて一楽ラーメンを奢ってやることにする。


翌日、ナルトは三度目の卒業試験に見事に落ち(苦手な分身の術だったせいもある)、試験官だったイルカを逆恨みする。

その晩、そして同じくその卒業試験に立ち会っていたミズキにこの術を覚えたら卒業できると唆され、初代火影の封印の書を盗み出した。

ナルトは封印の書の最初に記されていた影分身の術の修行を開始。

一方、里ではナルトが封印の書を持ち出したことを察知し、忍たちがナルトの死も辞さない勢いで捜索が始まり、捜索を命じられた一人であるイルカはナルトを早く保護しようと動く。


ナルトを発見したイルカは泥だらけで必死に修行するナルトの姿と、ナルトの発言からミズキが黒幕であることに感付いた直後、ミズキが襲い掛かってきた。

さらにミズキは、里で守られる掟、ナルトの身に九尾が封印されていることを口外しないという掟をナルトに明かしてしまう。

憧れた四代目火影に九尾を封印されていた上に、九尾に両親を殺されているイルカがナルトを恨んでいるとするミズキの発言を聞いて、感情面が不安定になり、九尾のチャクラを発現させかけるナルト。


しかし、イルカはミズキの手裏剣を身を呈して庇う。

イルカは重傷を負いながらも自分も昔、両親を失った孤独から道化役で人の気を引いていたことをナルトに告白する。

「そうだよなぁ…ナルト…」

「さみしかったんだよなぁ…苦しかったんだよな…」

「ごめんなァ…ナルト オレがもっとしっかりしてりゃこんな思いさせずにすんだのによ」


その後、ナルトに変化してミズキの注意を引いたイルカは、巻物、九尾の力を利用しナルトが木ノ葉の里に復讐する気だと発言するミズキに対して「バケ狐ならな、けどナルトは違う」 と断言。

「あいつは…あいつはこのオレが認めた優秀な生徒だ」

「…努力家で一途で…誰からも認めてもらえなくて…そのくせ不器用で…あいつはもう人の心の苦しみを知っている…」

「今はもうバケ狐じゃない、あいつは木ノ葉隠れの里の…うずまきナルトだ」


このやり取りを木陰で聞いていたナルトはバケ狐としてではなく一人の人間として扱われていたこと、イルカに認められていたことに涙を流し、巻物から習得した影分身の術で千人ほどに分身してミズキを倒した。

怒涛の一晩は終わり、朝日の中、イルカは卒業の証として自分が付けていた木ノ葉の額当てをナルトにつけてやり、微笑みながら祝福した。

「卒業…おめでとう」


中忍選抜試験編集

ナルトは忍者学校を卒業し、上忍師はたけカカシの課したサバイバル演習でチームメイトの春野サクラうちはサスケらと共に合格し、晴れて下忍となった。

受付業務も熟すイルカは猫の捜索などの低ランク任務ばかりに文句を言っていたナルトに一喝するなど端々で登場した。


そんなイルカの本格的な再登場は中忍試験の際、上忍からの下忍の推薦が行われる場面であった。

この時、ナルトとその同期たち、新人全員が上忍師たちに受験を推薦されたことに驚愕、全員教え子だったため、そして中忍試験が"新人つぶし"の性格を持っていることを懸念したため、試験受験は早すぎると口を挟む。


ただし、はたけカカシはイルカの主張を退けた。

「イルカ先生…あなたの言いたいことも分かります腹も立つでしょう。しかし…口出し無用!」

「アイツらはもうアナタの生徒じゃない…今は…私の部下です」


アニメ版ではイルカの訴えに対して三代目火影猿飛ヒルゼンが新人下忍たち九人(第七班第八班第十班の班員たち)に対して予備試験を行うことで中忍試験受験の資格を問うこととなる。

イルカ自身が雨隠れの忍に変化し、教え子たちの実力を測るが九人全員が予備試験に合格する。

余談であるがイルカが変化した際の声優高木渉で、後に作中の重要人物を演じることになる他、この人物は雨隠れと縁がある。


その後、イルカは中忍試験第二の試験での伝令役(実際には任務途中に勝手に巻物を見た場合にその人間を試験終了まで気絶させておく役割で、自ら憎まれ役を自ら買って出た)としてナルトたち第七班の前に口寄せの術で現れる。

その際、三人に『中忍心得』の内容を説いている。

ナルトたちに対して「ムチャはするな」と心配げな素振りを見せるが、「今は忍者だ」というナルトの反論を聞き入れた。

その姿と死の森の難関の突破を見て、ナルトたちの成長を実感。

先のカカシの言葉を思い出しながら、「この子たちの力を本当に分かっているのは…カカシさん…アナタの方かもしれませんね…」との思いを抱いた。


木ノ葉崩し後編集

中忍試験途中で勃発した"木ノ葉崩し"の終息後、三代目火影の葬儀でイルカは三代目との対話を思い出す。

忍者学校では笑いの中心になっているイルカも、慰霊碑の前では涙を零す少年だった。

しかし三代目は、木ノ葉隠れの忍たちは皆、火の意志を持ち、それを持っているかぎり、この里にいる者は全て家族そのものだ、と慰めた。


またナルトから、「なんで人は…人のために命をかけたりするのかなぁ…」と問われた際は、

「互いに信頼し合い助け合う生れ落ちた時からずっと大切に思ってきた人たちとのつながり…」

「…そしてそのつながった糸は時を経るに従い太く力強くなっていく…」

「理屈じゃないのさ! その糸を持った奴はそうしちまうんだ…大切だから…」

と答え、その言葉にナルトも、「何となく分かるってばよ」と応えている。

その姿を見て、イルカは三代目の語った火の意思が次世代に受け継がれていることを実感した。


ペイン襲来前編集

自来也の訃報を知ったナルトを一楽を誘うも、尊敬する師匠の死にショックを受けていたナルトはそれを断る。しかしその夜、自来也との思い出だったアイスを手にひとり涙を流すナルトの前に再度現れ、「自来也様はお前をいつも褒めていたよ」「いずれ立派な火影になると信じて疑ってなかった」と言葉をかけた。

そしてナルトの手にしたアイスを半分に割って片方差し出し

今までどおり褒めてもらえるお前でいろ

お前は あの三忍 自来也様が認めた優秀な弟子なんだから

と励ます。イルカの言葉に、ナルトはようやく笑顔を浮かべ、アイスを受け取るのだった。


第四次忍界大戦編集

その後しばらくは目立った出番はなかったが、第四次忍界大戦勃発後にひさびさに再登場。

その頃ナルトは、八尾キラービーと共に、チャクラを遮断する島で二人には秘密裏に隔離されていた(尾獣を狙う敵に捕縛されるのを防ぐため)。

しかし戦争も佳境に入り、感知力の高まったナルトは外の騒ぎに感づき始める。

そこに説得役として送り込まれたのがイルカだった。


イルカは当初は誤魔化そうとしたが、これ以上隠し続けるのは無理と悟り「この戦争はお前を守るための戦争だからだ」と正直に説得。

だがナルトは、「この戦争は全部オレ一人でケリをつける!!」と聞き入れない。

これに対してイルカは、

「だだをこねるな!! オレにとってお前はなっ…大切な生徒の一人だ」

「そして…弟のようにも思ってる…」

「敵のボスはお前を全勢力で狙ってる…みすみすそんな危ない所へお前を行かせたいと思うわけないだろ」


しかし、必死に説得するもそれでも聞き入れずナルトは出撃。

その際渡された木ノ葉の額当ての中にイルカからの手紙が隠されていた。

この手紙はイルカが説得に失敗した時のために用意したもの。


「もし…そうなった時…うまく渡せるか分からないがどうしても伝えておきたい言葉がある」

「…行ってしまったお前に言える事はたった一言だけだ」

「絶対に生きて帰って来い!!!」


その後、キラービーには「ナルトを守ってやって下さい!!!」と頼み込んだ。

ビーはこれに拳を合わせる合図で応えている。また、「この男が止められなかったんなら…誰が止めても無理♪」と推測。 「ナルトの心ン中に常にアンタが見えた…あいつの心理♪」とも付け加えている。


最終回及びBORUTO編集

最終回では、時が経ちほうれい線が浮かぶなど歳を重ねた姿で登場。

あるイタズラ小僧が行ったイタズラを見て「忙しい父親にかまってもらいたかったから」と理解を示し、憤慨する木ノ葉丸に対して「彼もいつか分かってくれる」と穏やかに諭している。


699話と最終回の間を描いた劇場版『THE LAST』では主に回想シーンで登場し、イルカが過去に授業で出した課題がナルトとヒナタの距離を近付ける切っ掛けの一つとなっている。EDで描かれたナルトとヒナタの結婚式では、感極まって涙を流していた。

なお、小説「木ノ葉秘伝」によると、ナルトの父親代わりとしても出席だったことが明かされており、彼とナルトの信頼関係の強さを感じさせている。


続編『BORUTO』では忍者アカデミーの校長として登場。生徒だけでなく教員となったかつての教え子も暖かく見守っている。


使用術編集

忍者学校での講師を主な業としているため戦闘場面はほとんどなく、強いて言えば初回でミズキの手裏剣からナルトを庇った時くらい。

そのため、実力の詳細は不明(初期のファンブックでは本来上忍や特別上忍しか受けることのできないS級任務も数回受けているようだが)。

木ノ葉崩しの際には「敵の忍が現れても慌てずに隠れ部屋へ」とアカデミー生の避難誘導を行い、その際「命に代えても守る」と言っており、実力と覚悟の高さはうかがえる。

実際A級任務を数多く受けた実績と上層部からの信任の厚さからアカデミー講師を任せられている。

第四次忍界大戦でもの狙いであるナルトの監視・説得役に抜擢されているので戦場には出ていない(その時、戦場に飛び出そうとするナルトを拘束しようとして結界忍術を使用している)。

ゲームではオーソドックスな手裏剣術結界法陣などで戦い、ナルティメットストームシリーズでは火遁も使用できる。


  • 空雷撃(激闘忍者大戦シリーズ)
  • 封縛法陣
  • 一糸灯陣
  • 結界法陣(ナルティメットストームシリーズ)

余談編集

  • 父イッカクは海獣一角に、母コハリはコハリイルカというイルカの種類に因んでいる。
  • 初期設定ではイルカはカカシと同期なのかカカシに対してタメ口、また顔も少々三白眼気味の強面風になっている。

関連イラスト編集

はじまり

アカデミー時代


関連タグ編集

NARUTO BORUTO 木ノ葉隠れ 忍者学校

うずまきナルト 猿飛ヒルゼン はたけカカシ ミズキ

先生 聖人 理想の上司

NARUTOの登場キャラクター一覧


ナルト以外の教え子

第7班 うちはサスケ 春野サクラ

第8班 日向ヒナタ 犬塚キバ 油女シノ

第10班 奈良シカマル 秋道チョウジ 山中いの

猿飛木ノ葉丸 伊勢ウドン 風祭モエギ …他多数


第3班の面々はナルト達より一期上のため受け持っていない。またサイもナルト達より一つ上だが飛び級で卒業しているため受け持っていないと思われる。


土井半助:同じ関俊彦が演じている忍者学校の先生。彼らには、土井ルカのタグが与えられている。

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