日本の時代区分のひとつ。ごく簡単に言えば「織田信長と豊臣秀吉(羽柴秀吉)が政権を担っていた時代」のこと。広義の戦国時代に含まれる。日本史学上は江戸時代とともに近世とされる。
天正元年より秀吉薨去までの25年間をいう。安土は信長居城の地であり、桃山は有名な秀吉の聚楽第の営まれた地である。
織田信長が足利義昭を奉じて上洛し中央政権を掌握してから徳川家康が征夷大将軍に叙任され江戸幕府を開くまでなど、前後については諸説ある。
また、時代名そのものが曖昧(特に「桃山」は秀吉が隠居城を築いた伏見城跡の江戸時代以降の呼称であり不適当との声が強い)であることから、「織豊時代」、「安土大坂時代」等の別称が用いられることもある。
税制については、豊臣秀吉により検地が行われ、それを基にした石高制が発展するようになった。石高制とは武士に知行(所領)を与える際、米の収穫高を計算し、これに見合う土地の徴税権をあらかじめ認めるものであった。室町時代の貫高制を「銭」を基本とした重商主義とするなら、石高制とは「米」を基本とした重農主義である。
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