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人物

今井宗久や津田宗及とともに茶の湯(後の茶道)の天下三宗匠と称せられた、戦国時代安土桃山時代の茶人。

楽しみのために大勢が集まる書院の茶に対して、何も削るものがないところまで無駄を省いて、緊張感を作り出すというわび茶(草庵の茶)の完成者として知られ、「茶聖」とも称せられた。

実家は堺(現在の大阪府堺市)の納屋衆(倉庫業)の田中家。本名は田中与四郎。屋号は「魚屋(ととや)」だが、利休がいた当時は魚屋ではない。「千」というのは、祖父の千阿弥(せんあみ)の名前から取ったという。

若い頃から茶の湯に親しみ、独自の作法を大成させていく。禅宗にも帰依し、法名「宗易」を号し、利休が用いた「一期一会(いちごいちえ)」(この日に集うことは一生に一度のことで、二度と同じ日は来ないという意味)という言葉や客に「一汁一菜」の食事(懐石料理)を出してもてなしたのも禅の教えからくるものである。

また、利休の設計した茶室は後述するように狭く、身に寸鉄を帯びることなく主(招待者)やほかの客と相対することで、この部屋の中では貧富の差や身分のちがいもないと考えられている。

また、利休は織田信長に茶頭として、本能寺の変後は豊臣秀吉に側近として仕えた。その重用ぶりは、弟の豊臣秀長を差し置いており、その秀長本人からも大友宗麟に、「公儀の話は私(秀長)に、内輪の話は利休にするように」と言われたほどである。

利休の茶の湯は、高価な名物茶器より創作された茶器(楽焼の茶碗など)を重視して、茶室も2~3畳の小型のものをよく使っていた。秀吉の絢爛豪華な趣味(例:組み立て式黄金の茶室)とは対比的に捉えられやすいが、どちらも既存の伝統を打破するという点では共通している。

内裏で茶の湯を行い、正親町天皇から「利休」号を与えられた(これより前から字(あざな)として持っていた「利休」を、改めて追認されたという説もある)など様々な活動をして、茶の湯の名人として評判高く、大名も含む大勢の弟子を持っていたが、利休の後ろ盾となっていた秀長の死後、天正19年(1591年)に秀吉の反感を買い、切腹を命ぜられた。その理由はわかっていない。

没後、しばらく千家は取り潰し状態だったが、息子の千道庵が堺の実家を、後妻の連れ子で娘婿でもある千少庵が京都の家を再興した。秀吉の茶頭は、町人ではなく大名である古田織部が継いでいる。

待庵

待庵は天正十年(1582年)山崎の戦いのおり羽柴秀吉(後に豊臣秀吉)の陣中に利休により建てられた。二畳式の茶室でその後、京利休屋敷に移築。利休死後、現在の妙喜庵に移築。現在、国宝に指定。日本の茶室の中で最古と言われている。詳しくは→妙喜庵

創作物における利休

NHK大河ドラマや映画での演者

花の慶次

太閤・豊臣秀吉に仕える茶人。慶次にも劣らぬ巨躯の持ち主。史実でも現存している利休所有とされる甲冑から推定される利休の身長は約180cmとなり当時としてはかなりの巨躯の部類。与四郎時代は海賊とドンパチしていたが、出家後も天正伊賀の乱に参陣しその凄惨な有様を嘆いていた(利休=武人と言う描写についてはフィクションであり、武人として戦場に赴いた事は無い)。慶次曰く「あれは茶人というよりいくさ人」。

側近として秀吉に従っているが、同時に秀吉がたびたび見せる傲慢な言動に辟易もしている(秀吉本人も外見は取り繕うものの利休を嫌っている。然し後に切腹させた事を気に病んでいた)。

ラジオドラマ版『花の慶次』では掛川裕彦がcvを担当。

原作に当たる『一夢庵風流記』では直接登場することはなく、「堺追放の後、切腹した」「その後、利休像が一条戻橋でにされた」ということが短く語られるぐらいである(この利休像の前で一悶着起こしたことが、慶次の朝鮮行きに繋がる)。

なお『花の慶次』とは逆に慶次は利休の茶の湯を「あんな気むずかしい茶は大嫌いだ」と語っている(当人にとって茶の湯とは「うまい茶を飲むこと」であり、わびやさびと言ったものはそれに対して余計だと考えている為)。

へうげもの

CV:田中信夫

深遠な精神性を持つ「茶聖」にして、凄まじい業を持った「茶鬼」でもある、稀代の数奇者。主人公古田織部の茶の師匠であり大きな影響を与える。己の数奇に基づく理想を日本に実現すべく秀吉に謀反を持ちかけ暗躍し、明智光秀を追い込んだ。筆頭茶頭となって秀吉に仕え、政治と文化双方で手腕を発揮するが、秀吉との摩擦が増えて、ある事件を機に再び謀略を画策するも、野望を諦めることに接し、最期へ臨むこととなる。

『花の慶次』と同じく本作でも史実の背の高さがかなり強調されている。

戦国BASARA

CV:櫻井孝宏

戦国BASARA4皇から登場する新規武将の一人。

千利休(戦国BASARA)

織田信奈の野望

堺三大茶人の一人でゴスロリ少女。元の名前は宗易だが、キリシタンに回収したことに伴い、名前の全てに「十」を入れた「千利休」に改名する。「神の血」であるワインを取り入れた新しい茶道を開眼し、錬金術を独学で会得する。

ラヴヘブン

乙女パズルゲーム『ラヴヘブン』の攻略キャラクター。異世界を危機から救うために主人公らと共に旅をするメンバーの一人。好きなお茶碗の色はブラック。

千利休(ラヴヘブン)

SDガンダムワールド ヒーローズ

CV:山内健嗣

アニメSDガンダムワールド ヒーローズ』の登場人物の一人である司馬懿デスティニーガンダムが「利休ガンダム」の偽名を用い茶人に変装した姿。

信長ガンダムエピオンの家臣である光秀の前に現れ用いた者の正気と引き替えに力を与える邪悪な仮面「ダークマスク」をもたらし信長への謀反を引き起こさせた……。

が、その真意は信長にダークマスクを用いさせ自らの望む局面を作り出すことにあり、謀反人が光秀と知り脱出を断念した信長の前に姿を現し天下を目前に倒れる無念に言葉巧みに付け込み信長に自らダークマスクを用いさせることに成功。その後はダークマスクの力により再起を果たした信長の姿に驚く光秀に“優柔不断”という天下の器の欠如を吐き捨て信長に斬り捨てられる姿を見届けた。

また、司馬懿デスティニーガンダムの姿はモチーフ機体であるデスティニーガンダムに近い配色であったのに対し、利休ガンダムの姿は茶人の“茶器抹茶”のイメージからか黒と緑系の色合いを基調とした配色となっている。

Fate/GrandOrder

CV:園崎未恵

シリーズ恒例の性別変更で女性として登場。

…と思いきや作中でも本来は大柄な男性であると明言されており、常に付き纏う謎の黒い手や時折見せる禍々しい形相など剣呑な気配を漂わせている。

千利休(Fate)

関連イラスト

「戦国BASARA」「へうげもの」関係が多い。……ネタ絵も意外とあるのは、人気と知名度のおかげだと思いたい。

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  • ふたりの秘密でなくなる日

    豊臣茶頭時代、家康にサビ助の存在を打ち明けるワビ助の話。 サビ助を「サビ助」と認識して「サビ助」って呼んでるの(松永師匠除けば)家康さんだけなんじゃないかと思い至って以来サビワビと家康の組み合わせに滾って仕方がない。お点前の描写は生ぬるい目で流し読みをお願いしたい所存。
  • まもられること、まもること

    なぁ、ワビ助。守られる、という事を、お前はどう思う? 利休ドラマルート後。悩める家康様をそれぞれの美意識で持て成すワビ助とサビ助のお話よ。 CP要素はほぼないですが、書いている人が忠家、サビワビなのでそれぞれ仲良しです。 ほんのりこのサビワビちゃんと同じ二人かも知れないわ。 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5706373
    20,504文字pixiv小説作品
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    キャラ崩壊、安定のグダグダ感。 以上が許せるかたは読んで言って下さい。
  • Unforgettable

    この単語ひどい。否定の接頭語と可能の接尾語がくっついて装飾過剰。しかし個人的に単語の最後を重ねてableくっつけて無生物主語にするのはすき。後日談を書こうとするとバイト君に名前がないの不便。
  • 寄稿

    【三吉】菫色の星をさがして(寄稿)

    友である吉継が「菫色の星」というものを欲しがっているらしい。そう聞きつけた三成は、吉継にそれを贈ろうとするが、「菫色の星」が何かわからずに…。 いつもお世話になっているメルコさんからのリクエスト三吉です(*´ω`*)!
    16,979文字pixiv小説作品
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    前々から執筆はしていたのですが、執筆中にバレンタインイベが来たので、バレンタインイベに関係した事も少し入れさせていただきました。 駒姫も可愛いですが、個人的には利休派です。 少しキャラ崩壊、ぐだぐだな内容になっています。
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  • 「一人ふたつ」

    4皇発売前のフライング妄想話です。利休のストーリーには松永様が絡んでくるそうで、もう一人の人格誕生のきっかけには松永様が少なからず関係していたりして…とか妄想したりしてみました。そもそも、二重人格は生まれ付きなのかそうではないのか……。口調や一人称、二人称など色々とあやふやな点が多々ありますが、フライング妄想ということでご容赦いただければと思います。 4皇発売おめでとうございまああぁぁぁす!!!!!!とか思っていたら、もう来週発売……?!あれよあれよという間に、もうこんな時期…。ネタを温めていたら、もうあっという間でした。 義輝様PC化おめでとうございます!!!!!よかった…っ!よかったよ……っ!!PC化するって信じてたよ!!むしろならないほうがおかしいよ!!夢じゃないよね?!義輝様を動かせる日が、ついに来るんですね!ホント、よかった……っ!! 小説の機能に縦書き表示が実装されたということで、今回初めて縦書きを前提にしたレイアウトにしてみました。これはこれで、だいぶ雰囲気が変わりますね…。 ■閲覧・評価・ブクマありがとうございます!
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    鰓呼吸利休ちゃん(Twitter発祥のネタ)で松ワビっぽいほのぼの現パロ小話。 ワビ助が半魚人です。サビ助は全く登場しません。 ほのぼのですがワビ助が頭弱かったり吐いたりしてます、性癖ガンガンに詰め込んでますのでご注意ください。
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    所変わって京の都では、足利義晴公が翌日の細川尹賢邸御成を控えていた。 泰然自若とした佇まいを見せる少年将軍の周りを忙しなく動き回るのが同朋衆らである。 同朋衆らは御成の支度に忙しい。そんな中、細川高国がご機嫌伺いに訪れた。 2022.12.26 大幅加筆修正及びルビの体裁を整えましました。

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