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概要

NHK大河ドラマ第16作。1978年1月8日から12月24日に放送された。NHKスタッフ、小説家の城山三郎市川森一の三者が合議で大まかなストーリーを練り上げ、城山が小説を執筆し、市川が脚本を同時進行で執筆すると言う大河ドラマ初の試みがなされた。

安土桃山時代にルソンに渡海し、貿易で巨万の富を得た豪商・呂宋助左衛門(ドラマ内では助左または納屋助左衛門と呼ばれている)と泉州・堺の町の栄枯盛衰、今井宗薫の妻・美緒をめぐる今井宗薫と助左衛門らの争いを描いた作品である。

今までの大河ドラマと違い、初めて商人を主人公に据えたドラマであり、庶民の暮らしと経済面から時代を描く物語になっている。

2021年4月4日から2022年3月27日まで、毎週日曜日午前6:45よりBSプレミアムでデジタルリマスター版が再放送された。

出演


小説とドラマの違い

ドラマの放送と同時期に城山三郎の執筆した小説が刊行されたが、登場人物の設定や結末などは大きく異なる。

  • 小説では今井宗久は信長の死後史実通り豊臣秀吉に仕えるが、ドラマでは信長の死後ルソンに渡ろうとして遭難する。
  • 小説ではヒロインの美緒がキリシタンになるが、ドラマでは美緒ではなくモニカという女性がキリシタンとして登場する。
  • 小説では山上宗二が助左衛門の友人として登場し、その最期に助左衛門も立ち会うが、ドラマでは出番が少なく助左衛門と関りを持たない。
  • 小説では架空の人物は今井宗薫の息子・小太郎と美緒だけだが、ドラマでは宗久が召使に産ませた娘・桔梗や孤児の銭丸等、架空の人物が多数登場する。
  • 小説では小太郎は武士となって関ヶ原の戦いで戦死するが、ドラマでは武士にならず最終回まで生き残る。
  • 小説のラストでは史実通り大坂の陣で豊臣方の放火により堺が炎上するが、ドラマでは関ヶ原の戦い後に徳川家康への服属を拒み同志と共にルソンに渡り新たな堺を築くことを決めた助左衛門が自らの手で堺に放火する。

余談

織田信長を演じた高橋幸治と豊臣秀吉を演じた緒形拳は1965年に放送された大河ドラマ『太閤記』でも同じ役で共演している。
また、今井宗薫を演じた林隆三は2002年の大河ドラマ『利家とまつ』で宗薫の父・宗久を演じた。
呂宋助左衛門を演じた松本幸四郎は、2016年放送の大河ドラマ『真田丸』で38年ぶりに助左衛門を演じた。

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