概要
戦国時代の伝説的貿易商人。堺の貿易商・納屋才助の子として生まれ、安土桃山時代にルソンに渡海し、貿易商を営むことで巨万の富を得た。
秀吉の保護を得て日本屈指の豪商として活躍したが、秀吉から身分をわきまえずに贅を尽くしすぎるとして邸宅没収の処分を受けることになるが、事前に察知して日本人町のあるルソンへ脱出した。秀吉の怒りを買った理由は、秀吉に献上した「ルソンの壺」が、実は宝物などではなく、あろうことか便器だったことがばれたからともいわれている。
その後、ルソンからカンボジアに渡海し、カンボジア国王の信任を得て、日本から訪れる商人の元締めとなり、再び成功して豪商となったとされる。
NHK大河ドラマ『黄金の日日』は呂宋助左衛門を主人公とするドラマで、六代目市川染五郎(現:二代目松本白鸚)が演じた。