概要
『花神』をベースに司馬の小説『世に棲む日々』『十一番目の志士』『峠』『酔って候』から「伊達の黒船」の5作品を脚色、脚本は大野靖子。
「花神」とは、花を咲かせると人知れず去る「花咲爺」の事であり、日本に革命の花を咲かせながら、栄光を待たずに去った主人公を暗示している。
江戸時代末期、長州軍を率いて幕府軍を破り、新しい時代の到来とともに去った不世出の軍略家・大村益次郎の波乱の生涯を描く。
登場人物
周防生まれの百姓、村医者。晩酌と湯豆腐が好きな素朴な人柄でありながら不愛想な性格であるため人に誤解されやすい性格。
医術を学ぶため適塾に入るが、無愛想な性格であることから医師としては失敗。
しかし、その優れた蘭学者としての能力から塾頭に選ばれたのち、宇和島藩次いで幕府に招かれ頭角を表していく。
帰国後、桂小五郎に見出され長州軍を率いて幕府軍と対峙、たぐいまれな軍略を駆使して新たな時代を切り開いていく。が、しかし‥
- お琴(演:加賀まりこ)
蔵六の妻。
ドイツ人医学者・シーボルトの娘。蔵六の弟子になり、日本初の女医となる。
長州藩
長州藩の政治指導者。討幕計画を主導する。
敵の多い大村益次郎の不愛想な人柄を理解する数少ない人物。
- 幾松→木戸松子(演:波野久理子)
京の芸妓、後に桂小五郎の妻になる。
- 周布正之助(演:田村高廣)
長州藩家老。
晋作の愛人。
- 毛利敬親(演:金田龍之介)
長州藩主。
江戸幕府
- 徳川慶喜(演:伊藤孝雄)
新選組
越後長岡藩
薩摩藩
彰義隊討伐を巡って益次郎と対立、後に大村益次郎暗殺を教唆する。